海外旅行の飛行機のトイレで起こった事故……みなさんはご存じでしょうか。それは乗客の身に降りかかった恐怖の事件で、便座の吸引力によって内臓が吸い出されて死亡するというもの。しかし、この話はあくまでも都市伝説、果たして真実はいかに!
今回は海外旅行の飛行機のトイレで起こった事故を解説します。併せて内臓が脱腸して吸い込まれる怖い事件も説明します。加えて日本でも放送された都市伝説についてもまとめるので、海外旅行の移動にお役立てください。
飛行機のトイレで脱腸するほどのバキューム……って怖すぎる!
この記事では「海外旅行の飛行機のトイレで起こった事故」「内臓が脱腸して吸い込まれる怖い事件」をまとめるよ!
1.海外旅行の飛行機のトイレで起こった事故
まずは海外旅行の飛行機のトイレで起こった事故を見ていきましょう。
窮屈な機内から解放される上空1万mのオアシス、それが飛行機のトイレです。長旅の疲れを一瞬だけ忘れさせてくれる癒しの空間は、旅人の心の拠り所と言えるでしょう。しかし、そんな機内トイレには「内臓が吸い込まれて死亡した人がいる」という恐ろしい都市伝説があります。
「そんなことあるわけない」と一蹴されそうですが、過去の文献でも“本当にあった怖い事故”として紹介されているほど……実際この事件は「確実にガセやデマだ」とは断言できません。
言うなれば“本当に起こるかもしれない都市伝説”と言えるでしょう。
もちろん、この記事では「信じるか信じないかはあなた次第」などと胡散臭いことは言いません。管理人が集められる範囲で調査した情報をみなさんに共有いたします。限りなくゼロだけど完全なゼロではない恐怖体験……飛行機恐怖症の方は注意してご覧いただけると幸いです。
飛行機のトイレに内蔵が吸い込まれるって?そんなことあるわけないじゃない!汗
いや、過去に脱腸した事故があったらしいのよ。グロい事件だけに今回は閲覧注意かもしれないね。
2.内臓が脱腸して吸い込まれる怖い事件の経緯
次に内臓が脱腸して吸い込まれる怖い事件の経緯を見ていきましょう。
- ふくよかなイギリス人が入室
- 座ったままで洗浄ボタン
- 死亡との噂が伝播
ここでは機内トイレで発覚した事故の中でも、テレビなどで話題になった事件の詳細についてまとめます。一部、マイルドな表現にしているため、実際の放送と異なる点はご了承いただけると幸いです。
2-1.ふくよかなイギリス人が入室
ある日、ふくよかなイギリス人が飛行機に搭乗しました。この方はいわゆる肥満体型で、一般的な体型の方と比べてお尻が大きく太ももも太かったそうです。
……離陸から数時間、フライトは順調、機内もトラブルは皆無、飛行機は快適な空の旅を続けていました。そんな中、前述の乗客がお花を摘みにトイレへ向かいました。
ここまではどこにでもある話かもしれません。しかし、悲劇はここから始まります。
2-2.座ったままで洗浄ボタン
なんと用を足したその方は座ったまま洗浄ボタンを押してしまったのです。
排泄を終えて便座に座ったまま洗浄した次の瞬間、大きいお尻と太い太ももが蓋となったことで「コォォオオォオッ」という激しい吸引音とともに内臓が吸い出される事態に!
その結果、前述の乗客は悲運の最期を迎えてしまったとされています。
2-4.死亡との噂が伝播
旅客機のトイレで内臓が飛び出す事故が本当にあったかどうかはわかりませんが、前述の出来事はいくつかのメディアで紹介されています。実際に2007年の夏に放送された「やりすぎ都市伝説」で取り上げられた他、旅客機の謎に迫ったニラワン・ウイパーの書籍にも事件の詳細が書き記されています。
詳しくは二見文庫から出版されている以下の書籍をご参照ください。
- ジャンボ旅客機99の謎
- 続ジャンボ旅客機99の謎
こちらの書籍は飛行機のトイレだけでなく、旅客機全般にまつわる裏話が満載です。日本語訳が若干読みづらいですが、現実に起こった事故など生々しい事件もまとめられている良書です。
なお「ジャンボ旅客機99の謎」「続ジャンボ旅客機99の謎」には被害者の情報が記載されていないものの、イギリス人の女性だったという説が有力。男性との意見もありますが、どちらにせよ内臓が吸い込まれる出来事は本当にあったのかもしれません。
ただ、死亡したかどうかまでは不明。その部分が独り歩きして「機内トイレで死亡した」という都市伝説として広まったのではないでしょうか。
根本的な話として、そもそも座ったまま流しただけで脱腸するもんなの?
偶然が重なれば内臓が吸い込まれる可能性もゼロではないと思う。
3.都市伝説についての調査結果
最後に都市伝説についての調査結果についてまとめます。
- 死亡の真偽は不明のまま
- 内臓が飛び出した真相
- 現在の便座は改良版
基本的に一般的な旅客機のトイレで内臓を吸い込まれることはないです。実際に日本のテレビで放送された際もあくまで都市伝説として紹介されていました。ただし、誤った使用方法は危険なため、正しい使用方法を守りましょう。
3-1.死亡の真偽は不明のまま
ここまで飛行機で起こったトイレの惨劇について調べてみたものの、どの情報源を探っても「死亡の真偽」については曖昧な情報ばかりでした。
記事によってはその乗客が亡くなったという情報もありましたが、「内臓が吸い込まれた」という情報こそあった一方で「死亡に至った」という情報は見つかりませんでした。
そのため、死亡の真偽については断定できません。
3-2.内臓が飛び出した真相
ここからは少し視点を変えて、本当に「座ったまま洗浄ボタンを押しただけで内臓が飛び出るのか」について考えてみましょう。
結論を先に言うと、いくつかの要素が組み合わさればこの手の事故が発生しないとは言えません。過去には同様の事件もあったとのことなので、都市伝説というよりは航空機開発の観点から考える必要があるかもしれません。
3-2-1.便座がU型ではなくO型
現代の飛行機はU型の便座を採用している機体が主流ですが、事故のあった当時はO型の便座を採用した機体もありました。
U型は空気が抜けるので密閉されることはありませんが、O型は肉によって中が密閉され、内臓が吸い込まれる可能性もゼロではないです。実際に便座の形状が内臓を吸い出した原因の1つだったのではないかと考えられています。
ただ、事の発端とされる便座は航空機開発当初からO型ではなくU型が搭載されていた可能性も否めません。O型はU型よりも不衛生かつアソコを挟む危険もあったため、当時から採用していない機体も珍しくありませんでした。そう考えると便座の形状だけが原因とは言えないかもしれません。
3-2-2.便器を覆うほどの肥満体型
今件に関しては色々な憶測が飛び交っていますが、被害者が肥満体型だったことも内臓が飛び出した理由の1つだったとされています。わがまますぎるお尻と太ももで便器が覆われたためにこの惨劇が引き起こされたわけです。
体格は関係ないという見解もありますが、人間の平均体重から考えると仮に細身体型でも便器が密閉される可能性はあるでしょう。100kg超えのぽっちゃりさんであれば……贅肉が便座を埋め尽くしてしまうこともあるかもしれません。
3-2-3.着座したまま洗浄ボタン
内臓が吸い込まれた背景には着座したまま洗浄ボタンを押したことも関係しているかもしれません。
一般的な住宅のトイレは6Lほどの水で洗浄できるのに対し、飛行機のトイレは牛乳瓶1本ほどの水で洗浄できるよう設計されています。しかし、少量の水でリフレッシュできるよう設計した代償として、強力な吸引力が必要となったわけです。その状態で座ったまま水を流せばどうなるか……想像に難しくありません。
この強力な吸引力もまた内臓を飛び出させた原因1つと言えるでしょう。
しかし、航空機の開発者が密閉状態になることを予測せずに開発を進めるとは思えません。必ずリスクを検証しているはず。もし仮に座ったままリフレッシュして臓器が道連れにされるなら、もう何千何万という人が脱腸で病院送りにされているでしょう。
飛行機は様々な乗客が搭乗するわけですし、密閉される可能性があることはエンジニアも容易に想像できるはず。いくら軽量化のためとは言っても不特定多数の方が利用する飛行機のトイレで、事故や事件に発展するような吸引力は採用しないのではないでしょうか。
3-2-4.仮説の域を出ない俗説
ここまでの背景から言えることは、過去に飛行機のトイレで何かしらの事故や事件はあったものの「都市伝説として広まる中で誇張表現が盛り込まれた」というのが結論となるのではないでしょうか。
3-3.現在の便座は改良版
現在、ボーイング社やエアバス社が提供している飛行機のトイレは改良版となります。便座も便器も過去の失敗から学んでおり、普通に用を足す分には危険もありません。
ここまでの話を聞くと「飛行機のトイレ……怖い」と思うかもしれませんが、安心してお花を摘みに行ってください!笑
ただし、機内のトイレでは感染症を防ぐという意味も含め、一度立ち上がって蓋を閉めてから流すようにしましょう。座ったまま流しても問題はありませんが、みなさんのかけがえのない大腸を守るための行動として覚えておきたいところです。
内臓が飛び出す事例はあったかもしれないけど、それは昔の話。
今は改良されてる機体ばかりだから、内臓が吸い込まれることもなし。
4.まとめ
今回は海外旅行の飛行機のトイレで起こった事故、内臓が脱腸して吸い込まれる怖い事件をまとめました。
飛行機のトイレでは、事故に巻き込まれることはほとんどありません。実際、何百人何千人と搭乗するパッセンジャーの中で、命の危機に瀕する体験をする人などほぼいないでしょう。
ただし、偶然が重なることで予想だにしていない出来事に見舞われることもあります。化粧室で事故に遭うことはないにしても、座ったままバキュームされたとなれば無事ではいられない可能性もゼロではないです。間違った方法で利用すると大惨事となることもあるので、くれぐれもご注意を!