海外旅行で乗る飛行機のトイレは使い方がわからないという人もいるのではないでしょうか。飛行機のトイレは正しく使わないと壊れたり詰まったりすることがあるため、正しい使い方を知っておくことが重要です。
今回は海外旅行で乗る飛行機のトイレの使い方を解説します。併せて行き方・ドアの開け方・鍵の閉め方・流し方も説明します。加えてトイレで使ってはいけないものやトイレのマナーもまとめるので、海外旅行の移動にお役立てください。
飛行機のトイレの使い方を知っておくだけで安心感が違う!
この記事では「海外旅行で乗る飛行機のトイレの使い方」「行き方・ドアの開け方・鍵の閉め方・流し方」をまとめるよ!
1.海外旅行で乗る飛行機のトイレの使い方
まずは海外旅行で乗る飛行機のトイレの使い方を見ていきましょう。
ここでは一般的な飛行機のトイレを想定しているため、座席によって使い方が若干変わる可能性についてはあらかじめご了承ください。
- ランプを確認する
- トイレに入る
- 鍵をかける
- 便座に座る
- 排泄する
- 汚物を流す
- 手を洗う
- トイレを出る
飛行機のトイレは主に「ラバトリー」と呼ばれ、使い方は普通のトイレと変わりません。
しかし、乗客が入っていると「赤のランプ」が点灯するため、行きたい時はまず「緑のランプ」が点灯しているかどうかを確認しましょう。
誰も入っていない場合はドアを開けてトイレに入り、鍵をかけます。鍵をかけると同時に照明が点灯するので、そのまま便座に座って排泄。最後に汚物を流して手を洗い、トイレを出れば完了です。
この一連の流れは基本的なトイレと変わりませんが、機内で用を足す際は揺れることもあるので足元にご注意ください。
立ってするんじゃなくて座ってするのが安全かも。
立ったまますると床を汚しちゃうから男性も女性も座るべし!
2.行き方・ドアの開け方・鍵の閉め方・流し方
次に行き方・ドアの開け方・鍵の閉め方・流し方を見ていきましょう。
- 行き方
- ドアの開け方
- 鍵の閉め方
- 流し方
飛行機のトイレは行き方だけでなく、ドアの開け方や鍵の閉め方、流し方がわからない方もいるかもしれません。ここではそれぞれの方法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
2-1.行き方
飛行機のトイレに向かう前にサインが緑に点灯しているかどうかを確認しましょう。マークが赤だと他の乗客が入っているため、ドアの前で待たなくてはなりません。まずは座席で「赤⇒緑」になるのを確認してから向かうようにしましょう。
ちなみに、他の乗客が並ぶこともあるので、催した段階で早めに並んでおくのが賢明です。
2-2.ドアの開け方
飛行機のトイレのドアは内開きタイプと外開きタイプの2種類が主流です。「内開きのドア=押せば開くタイプ」「外開きのドア=引けば開くタイプ」となっており、搭乗する機体によって異なります。
押すタイプのものは英語で「PUSH」、引くタイプのものは英語で「PULL」と表記されているため、トイレに入る時に確認しましょう。
2-3.鍵の閉め方
飛行機のトイレの鍵は照明と連動しているのが特徴です。「鍵=横にスライドするタイプ」となっており、鍵を閉めないとライトが点灯しないので、必ずトイレに入ったら鍵を閉めることになります。
他の乗客がびっくりしないよう、鍵が確実にかかっているか確認しましょう。
2-4.流し方
排泄が終わったら流すボタンを押して流します。流すボタンは背面もしくは側面に設置してあり、蓋を閉めて流すのが原則です。
なお、小便はそのままで構いませんが、大便は事前にトイレットペーパーを便器内部に敷いてから流すのが暗黙の了解となっています。先に排泄してから紙で拭いて捨てる乗客が大半だと思いますが、紙より先に排泄物を出してしまうと便器に付着してしまって掃除が大変です。
もし排泄物が流れない場合は紙コップにお湯を入れて流しましょう。
微妙に手順が変わることもあるから臨機応変に!
他の乗客の迷惑にならないよう心がければ大丈夫。
3.飛行機のトイレで使ってはいけないもの
次に飛行機のトイレで使ってはいけないものを見ていきましょう。
- トイレットペーパー以外のもの
- 大量のトイレットペーパー
- 灰皿
- 呼び出しボタン
- 例外:休憩室
飛行機のトイレでは使ってはいけないものがあります。特にトイレットペーパー以外のもの、大量のトイレットペーパーを流すのはご法度です。他にも使ってはいけないものがあるので併せてご確認ください。
3-1.トイレットペーパー以外のもの
飛行機のトイレでは、トイレットペーパー以外のものを流してはいけません。
通常のトイレと同様、トイレットペーパー以外のものを流すと故障や破損の原因となります。上空では簡単に修理もできないため、トイレットペーパー以外のものは流さないのが鉄則です。
3-2.大量のトイレットペーパー
飛行機のトイレでは、大量のトイレットペーパーも流してはいけません。
機内のトイレはごく少量の水と空気で処理するので、大量のトイレットペーパーが便器内に溜まっているとうまく流れないことも。どうしても大量のトイレットペーパーが必要な場合は、何回かに分けて流すようにしましょう。
3-3.灰皿
飛行機は完全禁煙ですが、機内のトイレには灰皿が設置されています。ただし、この灰皿はタバコを吸うためのものではなく、誤って火をつけてしまった時に消せるよう設置されたものです。
そのため、灰皿は使用してはなりません。灰皿があるなんて親切だなぁ……じゃありません!笑
3-4.呼び出しボタン
飛行機のトイレには万が一に備えて、呼び出しボタンが設置されています。ただし、この呼び出しボタンは緊急時にのみ使用するもので、何か要望を伝えるためのものではありません。
間違って押した場合はクルーが集まってきてしまうため注意が必要です。当然、何もないのに大騒ぎ……なんて恥ずかしい思いをするかも!笑
3-5.例外:休憩室
トイレの周辺にはキャビンクルー専用のクルーレストが設置されていることがあります。クルーレストはいわゆる休憩室のことで、客室乗務員のためのものです。
もちろん、勝手に開けてはならないのですが、たまにトイレと勘違いして休憩室を開けようとする人もいるため十分に注意しましょう。そもそも、キャビンアテンダントしか知らない暗証番号を入力しないと入れません。
トイレットペーパーが切れている場合はクルーに申し出よう!
適宜補充されるからきっと大丈夫さ。
4.飛行機のトイレのマナー
最後に飛行機のトイレのマナーについてまとめます。
- 中を確認する
- 鍵を固定する
- 座って排泄する
- 綺麗に使用する
- 便座の蓋は閉める
- 長時間占領しない
- 洗顔は諦める
- 扉は静かに開ける
飛行機のトイレは乗客みんなで使用するものとなるため、マナーを守ることが不可欠です。公衆便所も同様ですが、一部マナーを守らない人がいるだけでトイレは限りなく汚い&臭い状態になってしまいます。ゆえに、最低限のマナーは守りましょう!
4-1.中を確認する
飛行機のトイレは鍵が完全に閉まっておらず、暗がりで用を足している人もたまにいるため、必ず中を確認してから入るようにしてください。鍵を閉めないと照明が点灯しないので大丈夫だとは思いますが、現役のキャビンクルー曰く結構な頻度で“暗がり用足し族”がいるとのこと。
4-2.鍵を固定する
トイレに入ったら必ず鍵を固定してください。室内の照明は鍵を完全に閉めることで初めて点灯するため、完全に端までスライドしましょう。
4-3.座って排泄する
トイレでは座って排泄するようにしましょう。女性は大丈夫だと思いますが、男性は立ったまま排泄するとあちこちに汚物が飛び散ってしまいます。揺れる機内では危険なので、便座に腰かけてから用を足すのが賢明です。
4-4.綺麗に使用する
飛行機のトイレは綺麗に使用するのがマナーです。
機内のトイレは数が限られているため「汚いから」「臭いから」という理由で他のトイレを探すということはできません。エコノミークラスの乗客が使用できるトイレはエコノミークラスエリアのものだけで、ファーストクラスエリアやビジネスクラスエリアのトイレは原則入れません。
そのため、みんなが綺麗に使用しないと大変なことになります。国内線は大丈夫ですが、国際線では壊れたまま・詰まったまま放置されることも珍しくないです。結果、地獄絵図になっていることも……!
4-5.便座の蓋は閉める
稀に便器の中におむつ道具やメイク道具を落とす人もいるそうです。当然、おむつ用品やメイク用品を流そうとしても流れないですし、無理に流そうとすると故障・破損の原因となります。
おむつ替えやメイク落としでトイレを使用する場合は便座の蓋を閉めるのが鉄則と言えるでしょう。その他の不用品もトイレに流すのではなくゴミ箱に捨てるようにしてください。
4-6.長時間占領しない
飛行機のトイレは長時間占領しないようにしましょう。用を足すだけならそれほど時間はかかりませんが、おむつ替えやメイク落としだけでなく歯磨きなどをしているとあっという間に数分~数十分かかります。すべて終えて外に出てみると行列ができている……なんてことも珍しくないです。
あまりにも長時間トイレに籠っているとキャビンクルーに「どうかなさいましたか?」と声をかけられることもあるため、十分に注意してください。
4-7.洗顔は諦める
トイレでの洗顔は諦めましょう。飛行機のトイレは通常のトイレのような広い洗面台ではなく、狭い洗面台しかありません。顔を洗おうとすると床がびちゃびちゃになるので、洗顔は諦めて洗顔シートなどで代用するのが無難です。
4-8.扉は静かに開ける
飛行機のトイレは外で待っている人もいるため、扉は静かに開けるようにしましょう。扉によっては内開きではなく外開きのものもあるので、勢いよく開けるとぶつかってしまうこともあるかもしれません。くれぐれもトイレの扉はゆっくりと開けてください。
飛行機のトイレはマナーを守って清潔に保とう!
みんなが意識してマナーを守ってくれたら、ロングフライトでもずっと清潔に保てるんじゃないかな!
5.まとめ
今回は海外旅行で乗る飛行機のトイレの使い方、行き方・ドアの開け方・鍵の閉め方・流し方をまとめました。
飛行機のトイレの使い方は決して難しくはありませんが、初めての飛行機では行き方やドアの開け方、鍵の閉め方や流し方がわからず困惑することもあるかもしれません。
そのため、一度頭の中でシミュレーションしておくと安心です。併せて、飛行機のトイレで使ってはいけないもの、飛行機のトイレのマナーも把握しておくとより快適に過ごせます。まずはこの記事でまとめた使い方を参考に、飛行機のトイレを使用してみてください。