海外旅行の費用は税金の安さに比例します。特に消費税(付加価値税・商業税・売上税)は観光客・旅行者に直結する税金で、消費税が安ければ安いほど旅費も抑えられるのが特徴です。嬉しいかな世界には税金が安い国も存在するため、税金を基準に行き先を選んでみてはいかがでしょうか?
今回は世界の税金が安い国ランキングを作成しました。ここではあまり消費税のかからない国をランキング形式でトップ10まで掲載しています。国民負担率が軽い地域を中心にまとめるので、ぜひ旅先選びにもご活用ください。
税金が安い国は国民負担率も軽いから移住にも向いているかも!
この記事では「世界の税金が安い国ランキング」「あまり消費税のかからない海外旅行先」をまとめるよ!
1.税金が安い国がおすすめな人
まずは税金が安い国がおすすめな人を見ていきましょう。
- 予算に余裕がない人におすすめ
- 安く行きたい人におすすめ
海外旅行と税金の安さは一見関係ないように思えますが、観光客・旅行者にも直結する税金があります。それが消費税(付加価値税・商業税・売上税)です。
消費税の安い国は商品・サービスにかかる税金も安く、全体的な費用も抑えられるのが特徴。一概に「税金=消費税」とは言えないものの消費税が安ければ安いほど費用面で得をするため、現地の消費税は事前に調べておくのが賢明です。
ただし、税金が安いというだけで手放しに喜ぶわけにはいきません。実は税金の安いアジア諸国の幸福度は低く「税金が安い=国民が幸せ」とは限らないのです。
なぜ、税金の安さが幸福度の低さに直結するのかというと税金が安い国は社会保障よりも経済発展を優先する傾向にある(一部例外あり)ためだとされています。つまり、国民の安心は二の次。国が医療・介護・教育・子育てよりも国家の成長を優先しているわけです。
いくら税金が安くても生活の安定がなければ満たされない。それこそが税金が安い国ほど幸福度が低い理由なのだとか。
これから海外旅行する方は、そんな現地の税金事情にも目を向けてみてはいかがでしょうか?
観光客や旅行者にとって税金が安いのは嬉しいけど、現地の人にとってはそうとも限らないみたい。
予算に余裕がない人や安く行きたい人には税金が安い国がおすすめかも!
2.税金が安い国ランキング
ここからは税金が安い国ランキングをまとめます。
当ランキングでは住民税や所得税というよりも海外旅行に直結する消費税(付加価値税・商業税・売上税)が安いかどうか、GSTやVATなどの課税制度を加味して選定しています。
- 台湾/ミャンマー/カナダ
- マレーシア
- タイ
- アメリカ
- スイス
- シンガポール
- 日本/韓国/カンボジア/ベトナム/ラオス/オーストラリア
- インドネシア
- フィリピン
- インド
- 財務省:諸外国等における付加価値税率の比較
- 全国間税会総連合会:世界の消費税(付加価値税)
- その他の調査機関
- 管理人の実体験
税金が安い国ベスト3は台湾/ミャンマー/カナダ・マレーシア・タイです。そこにアメリカ、スイス、シンガポールや日本/韓国/カンボジア/ベトナム/ラオス/オーストラリア、インドネシアやフィリピンやインドと続きます。ただし、消費税は常に変動するものなので、あくまでも暫定的な数値となります。
なお、日本人に馴染みのない国を紹介しても実感が湧かないため、ここで挙げる国は旅先として選ばれやすい国が中心となることをご了承ください。
では、さらに詳しいランキングを見ていきましょう。順位や星は管理人の独断偏見・趣味嗜好が含まれるものの、特定の国を差別・贔屓する意図はございません。
1位.台湾/ミャンマー/カナダ
- 税金が安い度:
- 消費税:5%(2023年現在)
台湾・ミャンマー・カナダは世界で一番税金が安い国とされています。
日本人の海外旅行先としても人気の台湾・ミャンマー・カナダは「消費税=5%」と定められており、100円のものを1つ購入すると5円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると50円、1万円のものを購入すると500円の消費税がかかる計算です。
全体的に台湾・ミャンマー・カナダはあまり消費税のかからない国なので、観光客・旅行者の負担も最小限に抑えられるでしょう。
台湾・ミャンマー・カナダは消費税が安い!
他の税金は必ずしも安いとは言えないけど、海外旅行では問題なし。
2位.マレーシア
- 税金が安い度:
- 消費税:6%(2023年現在)
マレーシアは世界的に見て税金が安い国の1つです。
マレーシアでは「消費税=6%」と定められており、100円のものを1つ購入すると6円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると60円、1万円のものを購入すると600円の消費税がかかる計算です。
全体的にマレーシアはさほど消費税のかからない国なので、観光客・旅行者の負担も最小限に抑えられるのが特徴です。
マレーシアは消費税が安い国だったんだ!
マレーシアは今のところ社会保障よりも経済発展が優先なのかも。
3位.タイ
- 税金が安い度:
- 消費税:7%(2023年現在)
タイも世界的に見て税金が安い国の1つです。
タイでは「消費税=7%」と定められており、100円のものを1つ購入すると7円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると70円、1万円のものを購入すると700円の消費税がかかる計算です。
全体的にタイもそれほど消費税のかからない国なので、観光客・旅行者の負担も最小限に抑えられるのが特徴です。
タイも消費税が安い国だったんだ!
タイも今のところ社会保障よりも経済発展が優先なのかも。
4位.アメリカ
- 税金が安い度:
- 消費税:7.5%(2023年現在)
アメリカは意外なことに消費税が安い国の1つとされています。豊かな国という印象のあるアメリカは独自の課税制度を取り入れており、税額は課税対象によって変動するのが特徴です。
平均的な税率は「消費税=7.5%」で、100円のものを1つ購入すると7.5円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると75円、1万円のものを購入すると750円の消費税がかかる計算です。
一方、アメリカは医療費・教育費がかかり、国民負担率も軽くはありません。そのため、観光客・旅行者と国民とでは税金の安さに対する認識が異なると言えるでしょう。
アメリカは医療費・教育費がえげつない!
遊びに行くのと住むのとではアメリカの印象が変わるかも。
5位.スイス
- 税金が安い度:
- 消費税:8.1%(2023年現在)
スイスも意外なことに消費税が安い国の1つとされています。豊かな国という印象のあるスイスも独自の課税制度を取り入れており、税額は課税対象によって変動するのが特徴です。
平均的な税率は「消費税=8.1%」で、100円のものを1つ購入すると8.1円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると81円、1万円のものを購入すると810円の消費税がかかる計算です。
反面、スイスも医療費・教育費がかかり、国民負担率も軽くはありません。そのため、観光客・旅行者と国民とでは税金の安さに対する認識が違うと言えるでしょう。
スイスも医療費・教育費が生半可じゃない!
遊びに行くのと住むのとではスイスの印象も変わるかも。
6位.シンガポール
- 税金が安い度:
- 消費税:9%(2023年現在)
経済発展の目覚ましいシンガポールは一部の税金が安いことで知られています。
シンガポールでは「消費税=9%」と定められており、100円のものを1つ購入すると9円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると90円、1万円のものを購入すると900円の消費税がかかる計算です。
比較的シンガポールは消費税が安い国だけに、予算が限られている旅人にも優しい国と言えるでしょう。
シンガポールはもっと消費税高いのかと思ってた!
シンガポールは意外と消費税安いんだよね。
7位.日本/韓国/カンボジア/ベトナム/ラオス/オーストラリア
- 税金が安い度:
- 消費税:10%(2023年現在)
日本・韓国・カンボジア・ベトナム・ラオス・オーストラリアは、現段階では「消費税=10%」に設定されているのが特徴です。
世界に目を向けると「消費税=10%」は比較的安く、他の国と比べても税率は低め。100円のものを1つ購入すると10円、1,000円のものは100円、1万円のものは1,000円の消費税となります。
ただし、日本をはじめとする一部の国は少子高齢化が進んでいるということもあり、増税によって社会保障を補填させようとする動きが見られます。すでに日本は経済発展する段階はとうに過ぎ、社会保障の充実が求められる段階に入っていると言えるでしょう。
個人的には消費税10%でも毎日の生活が大変!
経済成長を取るか、社会保障を取るか……国の舵取りは渋滞中。
8位.インドネシア
- 税金が安い度:
- 消費税:11%(2023年現在)
経済発展の目覚ましいインドネシアも一部の税金が安いことで知られています。
インドネシアでは「消費税=11%」と定められており、100円のものを1つ購入すると11円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると110円、1万円のものを購入すると1,100円の消費税がかかる計算です。
比較的インドネシアも消費税が安い国だけに、予算が限られている旅人にも優しい国と言えるでしょう。
インドネシアは想像通り消費税が安かった!
インドネシアは消費税があまりかからないと思う。
9位.フィリピン
- 税金が安い度:
- 消費税:12%(2023年現在)
経済発展の目覚ましいフィリピンも一部の税金が安いことで知られています。
フィリピンでは「消費税=12%」と定められており、100円のものを1つ購入すると12円の消費税がかかります。1,000円のものを購入すると120円、1万円のものを購入すると1,200円の消費税がかかる計算です。
比較的フィリピンも消費税が安い国だけに、予算が限られている旅人にも優しい国と言えるでしょう。
フィリピンも予想通り消費税が安かった!
フィリピンも消費税があまりかからないと思う。
10位.インド
- 税金が安い度:
- 消費税:12.5%(2023年現在)
インドは物品ごとに税率が変化する課税制度を導入している国です。
税率は品目ごとに「0%~28%」で変動し、100円のものを1つ購入すると平均で12.5円の税金がかかります。1,000円のものを購入すると125円、1万円のものを購入すると1,250円の消費税がかかる計算です。
ただし、インドでは日常生活に欠かせないものには消費税がかからない仕組みとなっており、生活必需品には税金が課せられません。逆に生活にそこまで必要のない嗜好品には高額の税金が適用される仕組みとなっているため、何を購入するかで税額が変わると覚えておきましょう。
インドの課税制度はちょっと複雑。
旅行するだけなら気にしなくていいけど、移住を考えているなら一度勉強した方がいいかも!
3.その他の税金が安い国
最後にその他の税金が安い国をピックアップします。
その他の国は消費税(付加価値税・商業税・売上税)が15%未満の国を中心に判断しています。
- 中国:13%
- ネパール:13%
アジアでは、中国やネパールが税金の安い国とされています。
- エジプト:14%
アフリカでは、エジプトが税金の安い国とされています。
消費税が安いかどうかは国だけでなく政権次第でも変わる!
今後、税金が高くなる可能性もあるから現地の動向には注目しておいた方がいいかも。
4.まとめ
今回は世界の税金が安い国ランキング、あまり消費税のかからない海外旅行先をまとめました。
税金が安い国としては台湾/ミャンマー/カナダやマレーシア、タイなどが挙げられます。他にもアメリカ、スイス、シンガポールや日本/韓国/カンボジア/ベトナム/ラオス/オーストラリア、インドネシアやフィリピンやインドは消費税も安いのが特徴です。
「税金=消費税」ではありませんが、消費税の安い国は海外旅行の費用も抑えられます。移住するとなると住民税や所得税など他の税金も気にしなくてはならないため、ぜひこの記事で紹介した国を参考にしてみてはいかがでしょうか?