海外旅行にとって円高は天国です。ただ、世界には物価が高い国も存在し、下手に計画すれば円高でも旅費が膨らんでしまいます。物価の高い国は予算(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)に余裕があっても、状況次第では高くて行けない可能性があります!
今回は世界の物価が高い国ランキングを作成しました。ここでは円高でも旅費が膨らんでしまう国をランキング形式でトップ10まで掲載しています。円高でも高くて行きにくい地域を中心にまとめるので、ぜひ旅先選びにもご活用ください。
物価が高い国だと円高でも高くて行けないかもしれない!
この記事では「世界の物価が高い国ランキング」「円高でも旅費が膨らんでしまう海外旅行先」をまとめるよ!
1.物価が高い国がおすすめな人
まずは物価が高い国がおすすめな人を見ていきましょう。
- 予算に余裕がある人におすすめ
- 高くても行きたい人におすすめ
海外旅行にとって円高は追い風と言えるかもしれません。しかし、物価が高い国であれば円高であっても旅費が膨らんでしまうため、お金に余裕があっても高くて行けない可能性があります。そのため、物価の高い国は予算に余裕がある人や高くても行きたい人に最適です。
物価が高ければご飯が1食5,000円以上だったり、水が1本500円以上だったり……円高の中での海外旅行だろうと容赦はありません!
物価の高い国は半強制的に贅沢旅となるため、海外旅行を計画する際には現地の物価を把握しておくことが大切です。ただし、物価が高いかどうかの明確な指標は存在しないので、為替レートや物の代金から現地の物価を判断するのが無難です。
海外旅行の旅費が膨らんでもいい場合は、物価の高さを気にせず旅先を選んでみてください。
航空券や値段交渉は別なのでお気を付けて。燃油サーチャージや観光地価格によって旅費が上下することも!
予算に余裕がある人や高くても行きたい人には物価が高い国がおすすめかも!
2.物価が高い国ランキング
ここからは物価が高い国ランキングをまとめます。
当ランキングでは物価指数に基づく物価の高さだけでなく、現地通貨に対する日本円の価値や円高の恩恵、飲料水や食料品の相場なども加味して選定しています。
- アメリカ
- スイス
- イギリス
- アイスランド
- ノルウェー
- スウェーデン
- フィンランド
- デンマーク
- シンガポール
- オーストラリア
- NUMBEO:Cost of Living
- その他の調査機関
- 管理人の実体験
物価が高い国ワースト3はアメリカ・スイス・イギリスです。そこにアイスランドやノルウェー、スウェーデンやフィンランド、デンマーク、シンガポール、オーストラリアと続きます。ただし、物価は1つの指標だけでは判断できない上に常に変動するものなので、あくまでも暫定的な数値となります。
なお、日本人に馴染みのない国を紹介しても実感が湧かないため、ここで挙げる国は旅先として選ばれやすい国が中心となることをご了承ください。
では、さらに詳しいランキングを見ていきましょう。順位や星は管理人の独断偏見・趣味嗜好が含まれるものの、特定の国を差別・贔屓する意図はございません。
1位.アメリカ
- 物価が高い度:
- 為替相場:1ドル=150.14円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
アメリカは世界で一番物価が高い国とされています。
現地通貨のアメリカドルは「1ドル=150.14円」で、物価は世界で最も高い水準です。国内で流通しているお金がアメリカドルなので、両替の際に円高の恩恵をことごとく帳消しにしてしまうほど。
現地では「食事が1回で1,000円~5,000円ほど」「水が500mlで100円~500円ほど」と非常に高く、飲料水・食料品・日用品ともに比較的高い傾向にあります。国民の平均年収もまだまだ高いため、必然的に物価も高くなっているのが特徴です。
今後物価が下降する可能性もあるのでいつまで物価高が続くかはわかりませんが、しばらくは海外旅行しにくい状況が続くのではないでしょうか?
アメリカは海外旅行先として個人的に超おすすめしたい国!
物価が高いから予算に余裕がある人にぴったり。
2位.スイス
- 物価が高い度:
- 為替相場:1フラン=166.48円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
スイスは世界的に見て物価が高い国の1つとされています。
現地通貨のスイスフランは「1フラン=166.48円」で、物価もかなり高い水準にあります。国内で流通しているお金がスイスフランなので、両替の際に円高の恩恵を洗いざらい帳消しにしてしまうほど。
食事も1回1,000円~5,000円ほど、水も500ml100円~500円ほどと高く、飲料水・食料品・日用品どれをとっても高い傾向にあります。国民の平均年収もまだまだ高く、物価も高いのが特徴です。
ただし、近年は物価が変動しやすい傾向にあり、スイスの物価の高さがいつまで続くかはわかりません。
スイスの物価の高さは有名だよね。
割高のホテルやレストランがあちこちにある!
3位.イギリス
- 物価が高い度:
- 為替相場:1ポンド=182.42円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約10円~50円で購入可
イギリスも世界的に見て物価が高い国の1つとされています。
現地通貨のイギリスポンドは「1ポンド=182.42円」で、物価もとても高い水準にあります。国内で流通しているお金がイギリスポンドなので、両替の際に円高の恩恵を何もかも帳消しにしてしまうほど。
水だけは500ml10円~50円ですが、食事は1回1,000円~5,000円ほどと高く、飲料水・食料品・日用品どれをとっても高い傾向にあります。国民の平均年収もまだまだ高く、物価も高いのが特徴です。
ただし、昨今は物価が変動しやすい傾向にあり、イギリスの物価の高さもいつまで続くかはわかりません。
イギリスも物価の高さは有名だよね。
割高のホテルやレストランがそこかしこにある!
4位.アイスランド
- 物価が高い度:
- 為替相場:1クローナ=1.08円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
アイスランドの物価は高いことで知られています。
現地通貨のアイスランドクローナは「1クローナ=1.08円」ですが、物価は日本と比べると高いです。アイスランドクローナは円高の恩恵もチャラにしてしまうほどで、意図せず贅沢旅になってしまうと言えるでしょう。
食事も贅沢せずとも1回1,000円~5,000円が当たり前で、水も贅沢せずとも500ml100円~500円が当たり前です。全体的に飲料水・食料品・日用品が高い傾向にあり、国民の平均年収から逆算してもしばらくは物価の高い状態が続くと予想できるのではないでしょうか。
アイスランドは物価が高いものの旅先としての魅力は十分!
世界遺産に絶景に秘境……海外旅行の醍醐味が詰まってる。
5位.ノルウェー
- 物価が高い度:
- 為替相場:1クローネ=約13.47円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
ノルウェーは物価の高さで知られている国の1つです。
現地通貨のノルウェークローネは「1クローネ=13.47円」と当たり障りのない数字となっていますが、物価は大層高い水準なのが特徴です。国内で流通しているお金がノルウェークローネということもあり、両替の際に円高の恩恵を感じることもあまりないでしょう。
ノルウェーは“旅人泣かせの国”として恐れられています!笑
食事も1回1,000円~5,000円ほど、水も500ml100円~500円ほどと高く、飲料水・食料品・日用品どれをとってもエクスペンシブ。国民の平均年収も高いからこそ、物価も比較的高い国と言えるでしょう。
ノルウェーは物価が高いから短期滞在しかできないや。
オスロをただ散策するだけでも割高かも。
6位.スウェーデン
- 物価が高い度:
- 為替相場:1クローナ=約13.50円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
スウェーデンも物価の高さで知られている国の1つです。
現地通貨のスウェーデンクローナは「1クローナ=13.50円」と可もなく不可もない数字となっていますが、物価は大分高い水準なのが特徴です。国内で流通しているお金がスウェーデンクローナということもあり、両替の際に円高の恩恵を感じることもさほどないでしょう。
スウェーデンは“風来坊泣かせの国”として恐れられています!笑
食事も1回1,000円~5,000円ほど、水も500ml100円~500円ほどと高く、飲料水・食料品・日用品どれをとってもエクスペンシブ。国民の平均年収も高いからこそ、物価も比較的高い国と言えるでしょう。
スウェーデンも物価が高いから短期滞在しかできないや。
ストックホルムをただ散策するだけでも割高ね。
7位.フィンランド
- 物価が高い度:
- 為替相場:1ユーロ=約159.92円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
フィンランドも物価の高さで知られている国の1つです。
ヨーロッパ通貨のユーロは「1ユーロ=159.92円」と数字となっており、物価も圧倒的に高い水準なのが特徴です。国内で流通しているお金がユーロということもあり、両替の際に円高の恩恵を感じることもそれほどないでしょう。
フィンランドは“放浪者泣かせの国”として恐れられています!笑
食事も1回1,000円~5,000円ほど、水も500ml100円~500円ほどと高く、飲料水・食料品・日用品どれをとってもエクスペンシブ。国民の平均年収も高いからこそ、物価も比較的高い国と言えるでしょう。
フィンランドも物価が高いから短期滞在しかできないや。
ヘルシンキをただ散策するだけでも割高よ。
8位.デンマーク
- 物価が高い度:
- 為替相場:1クローネ=21.33円(2023年現在)
- 1回の食事:約1,000円~5,000円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
デンマークの物価も高いことで知られています。
現地通貨のデンマーククローネは「1クローナ=21.33円」ですが、物価は日本と比べると高いです。デンマーククローネも円高の恩恵をチャラにしてしまうほどで、意図せず贅沢旅になってしまうと言えるでしょう。
食事も贅沢せずとも1回1,000円~5,000円が当たり前で、水も贅沢せずとも500ml100円~500円が当たり前です。総合的に飲料水・食料品・日用品が高い傾向にあり、国民の平均年収から逆算してもしばらくは物価の高い状態が続くと予想できるのではないでしょうか。
デンマークも物価が高いものの旅先としての魅力は十分!
歴史的建造物に最先端文化にテーマパーク……海外旅行の持ち味が詰まってる。
9位.シンガポール
- 物価が高い度:
- 為替相場:1ドル=110.17円(2023年現在)
- 1回の食事:約500円~2,500円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
シンガポールはメジャーな旅先ではあるものの物価の高さは世界でも指折りです。
現地通貨のシンガポールドルは「1ドル=110.17円」とされ、物価も全体的に高いのが特徴です。円高の恩恵を加味してもシンガポールドル自体の価値が高いため、日本円の価値が高くなっている環境でも比較的海外旅行しにくいかもしれません。
食事も店によっては1回500円~2,500円、水も店によっては500ml100円~500円と財布に厳しい国と言えます。飲料水・食料品・日用品も高くてコスパが悪いので、海外旅行の予算も自ずと膨らんでしまうでしょう。
シンガポールは様々な事情で物価が高くなっている印象。
旅先としては定番だけに一度は訪れたい国だけども。
10位.オーストラリア
- 物価が高い度:
- 為替相場:1ドル=95.85円(2023年現在)
- 1回の食事:約500円~2,500円で飲食可
- 500mlの水:約100円~500円で購入可
オーストラリアは物価が高いものの王道の旅先ということで、旅好きにはたまらない国と言えるでしょう。
現地通貨のオーストラリアドルは「1ドル=95.85円」で、一見すると物価も高くないように感じるかもしれません。ただ、飲料水・食料品・日用品……どれも日本と同等もしくは割高です。普通に旅する分には背伸びな物価なので、ちょっと「贅沢>節約」寄りな国となります。
食事も1回500円~2,500円ほど、水も500ml100円~500円ほどなので、気づけば旅費も膨らんでいるはず……その点は工夫して滞在してみてはいかがでしょうか?
オーストリアは予算さえあればなんでもできる国!
日本人の海外旅行先として超おすすめの国。
3.その他の物価が高い国
最後にその他の物価が高い国をピックアップします。
その他の国は物価指数をはじめ現地通貨に対する日本円の価値や円高の影響、飲料水や食料品の相場なども含めて判断しています。
- 韓国
- 中国
- 日本
アジアでは、韓国や中国や日本が物価の高い国とされています。
極東アジアは欧米諸国と比べるとまだまだ物価は高くありませんが、それでも「アジア=高い」という時代に入りつつあるため、行くならお早めに!
- カナダ
北米では、カナダが物価の高い国とされています。
- アルゼンチン
中南米では、アルゼンチンが物価の高い国とされています。
- オーストリア
- オランダ
- ドイツ
- フランス
- ベルギー
ヨーロッパでは、オランダやドイツやフランスが物価の高い国とされています。
- アラブ
- カタール
- サウジアラビア
中東では、アラブやカタールやサウジアラビアが物価の高い国とされています。
極東アジアも欧米諸国と比べるとまだまだ物価は高くありませんが、それでも「中東=高い」という時代に入りつつあるため、行くならお早めに!
全体的に北米やヨーロッパは物価が高い傾向にあるみたい!
ただし、今後物価が安くなる可能性は……ないか!
4.まとめ
今回は世界の物価が高い国ランキング、円高でも旅費が膨らんでしまう海外旅行先をまとめました。
物価が高い国としてはアメリカやスイス、イギリスなどが挙げられます。他にもアイスランドやノルウェー、スウェーデンやフィンランド、デンマーク、シンガポール、オーストラリアは買い物やショッピングで旅費が膨らんでしまうのが特徴です。
円高を理由に海外旅行を決めていた方も、物価の高い国だと高くて行けないかもしれません。物価は常に変動するので一口には言えませんが、物価が高い国は予算に限りのない人に最適です。そのため、お金がある方こそ贅沢できる国を選んでみてはいかがでしょうか?