海外旅行では何気ない場所も写真に収めたくなるものですが、写真を撮ってはいけない場所がいくつか存在します。撮影が禁止されている場所で許可なく撮影すると思わぬトラブルに発展する場合があるため、十分に注意が必要です。場所によってはあらぬ誤解を招くことも……!
今回は海外旅行で写真を撮ってはいけない場所を解説します。併せて撮影禁止の理由と撮影許可の必要性も説明します。無断で撮影するリスクもまとめるので、海外旅行の観光にお役立てください。
写真を見返すとなぜ「撮ろう」と思ったのかわからない標識とか撮ってることあるよね!笑
この記事では「海外旅行で写真を撮ってはいけない場所」「撮影禁止の理由と撮影許可の必要性」をまとめるよ!
1.海外旅行で写真を撮ってはいけない場所
まずは海外旅行で写真を撮ってはいけない場所を見ていきましょう。
- 一部のイベント会場
- 一部の観光名所
- 空港・鉄道
- 軍事施設
- 宗教施設
- 博物館・美術館
- プライベートな空間
海外旅行では一部のイベント会場や観光名所をはじめ、空港や鉄道、軍事施設や宗教施設、博物館や美術館、プライベートな空間は写真に撮ってはならないとされています。場所によってはテロリストと勘違いされるなど、十分に気を付けておきたいです。
1-1.一部のイベント会場
一部のイベント会場は撮影が禁止されている場合があります。例えば、有名なアーティストやアイドル、人気のグループやバンドのライブは一部撮影の許可が必要です。
“推し”のライブのために海外まで遠征するファンは限られると思いますが、現地で参戦する場合はパフォーマンス中の撮影を控えましょう。その他のイベントも「撮影お断り」とされている場合があるため、事前の確認は必須と言えるかもしれません。
1-2.一部の観光名所
一部の観光名所も撮影が禁止されている場合があります。例えば、アジアの遺跡内部やヨーロッパの宮殿内部など、観光地として知られる場所でも一部撮影の許可が必要です。
観光スポットの中には「フラッシュ・三脚はNG」「手持ちはOK」としているところもあるなど、条件は場所によりけり。衛兵のいる王室などでは敷地全体が「撮影お断り」となっている場合もあるので、事前の確認は欠かさないようにしてください。
1-3.空港・鉄道
国境をまたぐ空港や鉄道は、撮影禁止の場所でない限り撮影許可も必要ありません。
しかし、どの空港や鉄道でも保安検査場や税関の撮影は禁止です。許可なく撮影した場合は罪に問われる可能性があり、最悪の場合はテロリストの疑いをかけられます。
1-4.軍事施設
軍事施設は軍人の方にとって重要な施設であり、国の防衛にも関係する施設の1つです。そのため、原則写真に撮ってはいけない決まりとされています。
特に軍事施設は国の安全を守る意味でも秘密を知られてはならない場所とされているため、無断で撮影した場合は連行されても仕方ありません。
1-5.宗教施設
宗教施設は信者の方にとって重要な施設であり、国の信仰にも関係する施設の1つです。そのため、原則写真にとってはいけない決まりとされています。
中でも宗教施設は国の安定を図る意味でも戒律を乱してはならない場所とされているので、無断で撮影した場合は激怒されても仕方ありません。
1-6.博物館・美術館
博物館や美術館は、国の歴史や文化を紐解く大切な資料や作品が残されています。
展示されているものの中には時価総額にして数億円~数兆円するものもあるなど、まさに博物館や美術館は存在そのものが「国の宝物庫」と言えるでしょう。
博物館や美術館によっては館内撮影を許可しているところも少なくないものの、基本的には禁止しているところが多いため、くれぐれも撮影には注意が必要です。
1-7.プライベートな空間
日本でも問題となっているのが訪日外国人による民家の無断撮影です。趣のある伝統的家屋に不法侵入して撮影する人も後を絶たず、オーバーツーリズム状態の日本で常に問題となっています。
当然、日本人が外国を訪れる際もプライベートな空間は撮影しないようにしましょう。おしゃれな建物や面白い建物はつい写真に残したくなりますが、住宅の撮影はプライバシーの侵害になりかねません。
どうしても撮影したい場合は家主の了承を得るのがマナーと言えるでしょう。
僕も撮影の時は声をかけてから撮ることが多いかな。
少なくとも無断でスマホやカメラを向けるよりは、一言声をかけてから撮影するのがマナーだよね。
2.公共施設が撮影禁止の理由
次に公共施設が撮影禁止の理由を見ていきましょう。
- セキュリティーを強化するため
- 著作権を侵害させないため
- 犯罪に利用させないため
- プライバシーを守るため
なぜ公共施設の一部が撮影禁止なのか……きちんとした理由があります。単に嫌だからというのもありますが、しっかりとした理由にも目を向けることが大切です。
2-1.セキュリティーを強化するため
空港や鉄道が写真を撮ってはいけない場所とされている背景には、セキュリティーを強化するという目的があります。例えば、テロリストに空港内部や鉄道内部の構造が筒抜けになってしまうと、隙を与えることになりかねません。ゆえに、公共交通機関の一部では撮影が禁止されているのです。
ライフラインとして欠かせないダムや発電所も一部の国では撮影が禁止されているので、国の重要施設は撮影しないのが賢明かもしれません。
2-2.著作権を侵害させないため
第三者が作成したものには著作権というものが存在します。この著作権は作者本人の権利を保護するためのものですが、勝手に撮影されて画像や動画を散布されてしまっては元も子もありません。そのため、一部のミュージアムでは撮影を禁止しているのが一般的です。
2-3.犯罪に利用させないため
軍事施設や宗教施設は犯罪の標的となる可能性が比較的高い場所です。そのため、基本的に施設周辺は撮影が禁止されています。スマホやカメラを持っているだけで警戒されるので、危険度が低い民間人であっても重要施設の周辺では撮影機材を取り出さないようにしましょう。
2-4.プライバシーを守るため
YouTubeやTikTokをやっている人の中には、無意識にプライバシーを侵害している場合があります。当ブログの管理人は撮影時に「ブログで使用しても構いませんか?」と許可を取ってから投稿していますが、SNSに無許可のそのまま流してしまっている人も珍しくないです。
最近は「顔を撮影された」とのトラブルが数え切れないほど発生している背景から、プライバシーを守る目的で撮影を禁止している場所もあります。こればかりは致し方ないことです。
地域によっては「写真を撮られる=タブー」とされる国もあるため、人物を撮影する際は許可を取るのがマナー!
……無理に撮影すると国際問題になるかも!
3.公共施設での撮影許可の必要性
次に公共施設での撮影許可の必要性を見ていきましょう。
- 写真撮影禁止の場所以外は原則撮影可能
- トラブルを回避するために許可は必要
公共施設での撮影許可を得るべきかどうか……事前に確認が必要です。人によっては顔を写されるのが嫌という方もいるからこそ、スマホやカメラを向ける際には注意が必要となります。
3-1.写真撮影禁止の場所以外は原則撮影可能
基本的に写真撮影禁止の場所以外は原則撮影可能です。撮影機材に赤い斜線が入った「写真撮影禁止マーク」がなければ、撮影許可も不要と思って良いでしょう。逆に一部のみ「写真撮影許可マーク」が提示されている場所もあるため、臨機応変に対応するのが無難と言えます。
3-2.トラブルを回避するために許可は必要
撮影が許可されている場所であっても、第三者にスマホやカメラを向ける場合は許可を取りましょう。
許可なくシャッターを切られたりレンズを向けられたりすることに嫌悪感を抱く方も一定数いるため、トラブルを回避するためにも一言声をかけてから撮影するのがマナーです。
一部の町では街全体が世界遺産に指定されていて「すべて撮影しても良い」と勘違いしてしまう人もいますが、世界遺産の中には現地の人がそのまま生活を送っている場合もあります。
そのため、くれぐれもトラブルにならないよう撮影には十分に配慮してください。
リゾート地などでは芸能人を見かけることもあるかもしれないけど、盗撮するのは言語道断!
休暇で訪れている方もいるからそっとしておこう。
4.無断で撮影するリスク
最後に無断で撮影するリスクについてまとめます。
- スマホやカメラを没収される場合がある
- データの削除を求められる場合がある
- 罰金・罰則を課せられる場合がある
- 逮捕・拘束される可能性がある
無断で撮影した場合、スマホやカメラを没収されたり、データの削除を求められたりしても文句は言えません。場合によっては罰金・罰則を課せられたり、逮捕・拘束されたりする場合もあり、せっかくの海外旅行が台無しになるリスクもあるでしょう。
そのため、無断撮影は避けるのが安全です。
黙って撮影するのはご法度!
どうしても撮影したい場合は撮影してもいい場所なのかをまずは確認しよう!
5.まとめ
今回は海外旅行で写真を撮ってはいけない場所、撮影禁止の理由と撮影許可の必要性をまとめました。
海外旅行では“ふとした瞬間”も写真に残したくなりますが、一部のイベント会場や観光名所、空港や鉄道、軍事施設や宗教施設、博物館や美術館、プライベートな空間の撮影は原則禁止です。許可なく撮影すると予想だにしていないトラブルに巻き込まれることもあるため、注意が必要となります。
場所によってはスマホやカメラを没収されたり、データの削除を求められたり、はたまた罰金・罰則を課せられたり、逮捕・拘束されたりすることもあるので、なりふり構わずシャッターを切るのはおすすめできません。どうしても写真を撮りたい場合は、撮って構わない場所なのかを一度確認してからレンズを向けましょう。