世界には標高の低い国が点在しており、壮大な海原に囲まれた絶景を持つのが特徴です。そんな標高10mを下回る海抜の低い国は水没都市として危惧されており、低地の国ならではの光景を描いています。
今回は世界の標高が低い国ランキングを作成しました。ここでは水没都市として危惧される国をランキング形式でトップ10まで掲載しています。海抜10m以下の低地にある国をまとめるので、ぜひ旅先選びにもご活用ください。
海抜が低い国は壮大な海原に囲まれているのが特徴!
この記事では「世界の標高が低い国ランキング」「水没都市として危惧される海外旅行先」をまとめるよ!
1.標高が低い国がおすすめな人
まずは標高が低い国がおすすめな人を見ていきましょう。
- 低いところが好きな人におすすめ
- 海が好きな人におすすめ
標高が低い国は壮大な海原を間近で眺められるのが特徴で、低いところが好きな人や海が好きな人におすすめです。海抜10mを下回る国は周囲の海原の描く美しい景色を間近で眺められるため、絶景好きにもおすすめと言えるでしょう。
ただし、標高や海抜は何を基準とするかで変わります。例えば、国内の最低地点だけで見た場合は以下のようなランキングとなるのでご注意ください。
- イスラエル/ヨルダン
死海:-418m - シリア
ガラリヤ湖沿岸:-214m - ジブチ
アッサル湖:-155m - 中国
トルファン盆地:-154m - エジプト
カッターラ低地:-133m - カザフスタン/トルクメニスタン/ロシア/アゼルバイジャン/イラン
カスピ海沿岸:-132m - エチオピア/エリトリア
アファール盆地:-125m - アルゼンチン
カルボン湖:-105m - アメリカ
デスバレー:-86m - モロッコ
タルファヤ近郊:-55m
各国の最低地点だけで見ると、以上の国々が標高の低い国と言えるかもしれません。
しかし、これはあくまでも各国に実在する最低地点を基準にした順位であり、国全体の標高とは別物となります。そのため、水没都市として危惧されている国という意味であれば、首都の海抜に目を向けることも重要です。
首都の標高の低さ順に見るとランクもまた変わるため、併せて次項のランキングもご覧ください。
国内の最低地点だけで見ると海抜-400mにも及ぶ場所が実在するんだ!
低いところが好きな人や海が好きな人には標高が低い国がおすすめかも!
2.標高が低い国ランキング
ここからは標高が低い国ランキングをまとめます。
当ランキングでは各国の首都の標高、海抜の低さなどを加味して選定しています。
- アゼルバイジャン
- ガイアナ/ペルー/レバノン/カーボベルデ/ガンビア/ギニアビサウ/赤道ギニア
- バルバドス/ノルウェー
- タイ
- モルディブ/キリバス/サモア/ツバル/パナマ/オランダ/ポルトガル
- トンガ/スリナム/カタール
- チュニジア
- シンガポール/グアム/ハワイ/セントルシア/グリーンランド
- アンゴラ
- ギアナ/ラトビア/モーリタニア
- Google:Googleマップ
- その他の調査機関
- 管理人の実体験
標高が低い国ベスト3はアゼルバイジャン・ガイアナ/ペルー/レバノン/カーボベルデ/ガンビア/ギニアビサウ/赤道ギニア・バルバドス/ノルウェーです。
次いでタイやモルディブ/キリバス/サモア/ツバル/パナマ/オランダ/ポルトガル、トンガ/スリナム/カタールやチュニジア、シンガポール/グアム/ハワイ/セントルシア/グリーンランドやアンゴラ、ギアナ/ラトビア/モーリタニアと続きます。
ここで挙げた国は海抜10m以下……まさに水没都市として危惧される国と言えるでしょう。
では、さらに詳しいランキングを見ていきましょう。順位や星は管理人の独断偏見・趣味嗜好が含まれるものの、特定の国を差別・贔屓する意図はございません。
1位.アゼルバイジャン
- 標高が低い度:
- バクーの標高:-28m
アゼルバイジャンは世界で一番標高が低い国です。カスピ海を有することもあって全体的に海抜が低く、-20m級~-30m級の都市が点在しています。
首都であるバクーの標高は約-28mで、東京の標高(約40m)換算で約0.7倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
アゼルバイジャンに寄り添うカスピ海沿岸の標高も約-28m。言うなれば水没の領域……まさにアゼルバイジャンは世界一海抜が低い国と言えるでしょう。
アゼルバイジャンのバクーは世界で最も低地にある町。
場所によっては海抜-30mを下回るところもあるとか!
2位.ガイアナ/ペルー/レバノン/カーボベルデ/ガンビア/ギニアビサウ/赤道ギニア
- 標高が低い度:
- ジョージタウン/リマ/ベイルート/プライア/バンジュール/ビサウ/マラボの標高:0m
ガイアナ・ペルー・レバノン・カーボベルデ・ガンビア・ギニアビサウ・赤道ギニアは世界的に見ても標高が低い国の1つ。カリブ海やギニア湾を有する国々は総じて海抜が低く、0m級の都市を擁するのが特徴です。
首都であるジョージタウン・リマ・ベイルート・プライア・バンジュール・ビサウ・マラボの標高は約0mで、東京の標高(約40m)換算で約0倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
各国に面するカリブ海沿岸やギニア湾沿岸の標高も約0m。地球上に実在する場所としては非常に海抜が低く、水没都市と化す可能性のある国と言っても過言ではありません。
各国の首都は満潮干潮の影響をもろに受けるほどの標高。
場所によっては海抜0mを下回るところもあるとのこと!
3位.バルバドス/ノルウェー
- 標高が低い度:
- ブリッジタウン/オスロの標高:1m
バルバドス・ノルウェーも世界的に見ても標高が低い国の1つ。カリブ海や北海を有する国々も総じて海抜が低く、1m級の都市を擁するのが特徴です。
首都であるブリッジタウン・オスロの標高は約1mで、東京の標高(約40m)換算で約0.025倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
各国に面するカリブ海沿岸や北海沿岸の標高も約0m。地球上に実在する場所としては非常に海抜が低く、水没都市と化す可能性のある国と言っても過言ではありません。
各国の首都も満潮干潮の影響をもろに受けるほどの標高。
場所によっては海抜1mを下回るところもあるとのこと!
4位.タイ
- 標高が低い度:
- バンコクの標高:1.5m
タイは標高が低い国の1つとなります。タイランド湾を有するタイは総じて海抜が低く、1.5m級の都市を擁するのが特徴です。
首都であるバンコクの標高は約1.5mで、東京の標高(約40m)換算で約0.0375倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
タイに面するタイランド湾の標高も約0m。旅人の聖地、バックパッカーの旅先として知られるこの場所は海抜の低さも世界有数……そこは知る人ぞ知る低地の国と呼んで差し支えありません。
タイのバンコクは海抜の低さから津波に襲われる場所もあるんだとか。
場所によっては高潮・高波に襲われることも!
5位.モルディブ/キリバス/サモア/ツバル/パナマ/オランダ/ポルトガル
- 標高が低い度:
- マレ/タラワ/アピア/フナフティ/パナマシティ/アムステルダム/リスボンの標高:2m
モルディブ・キリバス・サモア・ツバル・パナマ・オランダ・ポルトガルも標高が低い国の1つとなります。インド洋や太平洋や大西洋を有する国々も総じて海抜が低く、2m級の都市を擁するのが特徴です。
首都であるマレ・タラワ・アピア・フナフティ・パナマシティ・アムステルダム・リスボンの標高は約2mで、東京の標高(約40m)換算で約0.05倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
各国に面するインド洋や太平洋や大西洋の標高も約0m。旅人の聖地、ハネムーナーの旅先として知られるこの場所は海抜の低さも世界屈指……そこは知る人ぞ知る低地の国と呼んで差し支えありません。
各国の首都も海抜の低さから津波に襲われる場所もあるんだとか。
場所によっては激浪・波浪に襲われることも!
6位.トンガ/スリナム/カタール
- 標高が低い度:
- ヌクアロファ/パラマリボ/ドーハの標高:3m
トンガ・スリナム・カタールは世界的に見ても標高が低い国の1つ。太平洋や大西洋やペルシャ湾を有する国々は総じて海抜が低く、3m級の都市を擁するのが特徴となります。
首都であるヌクアロファ・パラマリボ・ドーハの標高は約3mで、東京の標高(約40m)換算で約0.075倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
各国に面する太平洋や大西洋やペルシャ湾の標高も約0m。地球上に実在する場所としてはなかなかに海抜が低く、水没都市と化す可能性のある国と言っても過言ではありません。
トンガ・スリナム・カタールを旅先に選ぶ人はそうそういないだろうけど、行くなら津波に遭わないようにしたいところ。
津波は規模によって壊滅的被害・破滅的被害になることもあるから気を付けて!
7位.チュニジア
- 標高が低い度:
- チュニスの標高:4m
チュニジアは標高が低い国の1つです。地中海を有するチュニジアは総じて海抜が低く、4m級の都市を擁するのが特徴となります。
首都であるチュニスの標高は約4mで、東京の標高(約40m)換算で約0.1倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
チュニジアに面する地中海の標高も約0m。地球上に実在する場所としては海抜の低い部類に属し、低地の国として著名です。
チュニジアのチュニスは標高が低くて洪水に見舞われることもあるそうで。
低所では家屋冠水・水浸しに要警戒!
8位.シンガポール/グアム/ハワイ/セントルシア/グリーンランド
- 標高が低い度:
- シンガポール/ハガニア/ホノルル/カストリーズ/ヌークの標高:5m
シンガポール・グアム・ハワイ・セントルシア・グリーンランドも世界的に見ても標高が低い国の1つ。南シナ海や太平洋や大西洋やラブラドル海を有する国々も総じて海抜が低く、5m級の都市を擁するのが特徴です。
首都であるシンガポール・ハガニア・ホノルル・カストリーズ・ヌークの標高は約5mで、東京の標高(約40m)換算で約0.125倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
各国に面する南シナ海沿岸や太平洋沿岸や大西洋沿岸やラブラドル海沿岸の標高も約0m。地球上に実在する場所としては非常に海抜が低く、水没都市と化す可能性のある国と言っても過言ではありません。
各国の首都も満潮干潮の影響をもろに受けるほどの標高。
場所によっては海抜5mを下回るところもあるとのこと!
9位.アンゴラ
- 標高が低い度:
- ルアンダの標高:6m
アンゴラも標高が低い国の1つです。ギニア湾を有するアンゴラも総じて海抜が低く、6m級の都市を擁するのが特徴となります。
首都であるルアンダの標高は約6mで、東京の標高(約40m)換算で約0.15倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
アンゴラに面するギニア湾の標高も約0m。地球上に実在する場所としては海抜の低い部類に属し、低地の国として著名です。
アンゴラのルアンダも標高が低くて洪水に見舞われることもあるそうで。
低所では床下浸水・びしょ濡れに要注意!
10位.ギアナ/ラトビア/モーリタニア
- 標高が低い度:
- カイエンヌ/リガ/ヌアクショットの標高:7m
ギアナ・ラトビア・モーリタニアも標高が低い国の1つです。大西洋やバルト海を有する国々も総じて海抜が低く、7m級の都市を擁するのが特徴となります。
首都であるカイエンヌ・リガ・ヌアクショットの標高は約7mで、東京の標高(約40m)換算で約0.175倍の低さ。世界で最も海抜の低い都市の1つとなります。
各国に面する大西洋やバルト海の標高も約0m。地球上に実在する場所としては海抜の低い部類に属し、低地の国として著名です。
各国の首都も標高が低くて洪水に見舞われることもあるそうで。
低所では大水・出水・鉄砲水に要注意!
3.地域別の標高が低い国
最後に地域別の標高が低い国をピックアップします。
その他の国は首都の標高が10m以下の国を中心に判断しています。
- インドネシア:ジャカルタで約8m
- 台湾:台北で約10m
アジアではインドネシアや台湾の首都の標高が低いです。ジャカルタも台北も海抜10mを下回っており、水没都市として危惧される町となっています。
こと東シナ海・南シナ海周辺の国々においては、軒並み海抜が低い傾向にあると言えるでしょう。
- ニュージーランド:ウェリントンで約10m
オセアニアではニュージーランドの首都の標高が低いです。ウェリントンは海抜10mを下回っており、水没都市として危惧される町となっています。
ことタスマン海周辺の国々においては、軒並み海抜が低い傾向にあると言えるでしょう。
- ジャマイカ:キングストンで約9m
中南米ではジャマイカの首都の標高が低いです。キングストンは海抜10mを下回っており、水没都市として危惧される町となっています。
ことカリブ海周辺の国々においては、軒並み海抜が低い傾向にあると言えるでしょう。
- エストニア:タリンで約9m
ヨーロッパではエストニアの首都の標高が低いです。タリンは海抜10mを下回っており、水没都市として危惧される町となっています。
ことバルト海周辺の国々においては、軒並み海抜が低い傾向にあると言えるでしょう。
- ソマリア:モガディシュで約9m
- トーゴ:ロメで約10m
アフリカではソマリアやトーゴの首都の標高が低いです。モガディシュもトーゴも海抜10mを下回っており、水没都市として危惧される町となっています。
ことアラビア海やギニア湾周辺の国々においては、軒並み海抜が低い傾向にあると言えるでしょう。
首都の標高が10m以下だなんて……まさに地球の脅威!
標高の低い国は海に囲まれてるから海ボーイ・海ガールにはうってつけの海外旅行先なんじゃないかな。
4.まとめ
今回は世界の標高が低い国ランキング、水没都市として危惧される海外旅行先をまとめました。
標高が低い国にはアゼルバイジャンやガイアナ/ペルー/レバノン/カーボベルデ/ガンビア/ギニアビサウ/赤道ギニアやバルバドス/ノルウェーだけでなくタイやモルディブ/キリバス/サモア/ツバル/パナマ/オランダ/ポルトガル、トンガ/スリナム/カタールやチュニジア、シンガポール/グアム/ハワイ/セントルシア/グリーンランドやアンゴラ、ギアナ/ラトビア/モーリタニアなどがあります。当ランキングで挙げた国は水没都市として危惧されていることで知られ、軒並み海抜10mを下回るのが特徴です。
果てしなく続く海原、壮大な自然の風景……圧倒的な地球の力を肌で感じたい方は、ぜひそんな国を旅してみてはいかがでしょうか?