海外旅行のレストランでは、店員の呼び方で戸惑ってしまうこともあるかと思います。日本ではウェイターを「すみませ~ん」と呼ぶのが普通ですが、欧米などの外国では別の方法で呼ぶのが暗黙の了解です。間違っても大声で叫んではいけません。
今回は海外旅行で立ち寄るレストランの店員の呼び方を解説します。併せてウェイターを呼ぶ場面とNG行為も説明します。加えて店員を呼ばない理由もまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。
店員さんの呼び方は自由……だけどスマートに!
この記事では「海外旅行で立ち寄るレストランの店員の呼び方」「ウェイターを呼ぶ場面とNG行為」をまとめるよ!
1.海外旅行のレストランで店員を呼ぶ場面
まずは海外旅行のレストランで店員を呼ぶ場面を見ていきましょう。
- 注文する時
- 要望がある時
- 会計する時
外国のレストランで店員を呼ぶ場面は、主に「注文する時」「要望がある時」「会計する時」の3つ。この3つのタイミング以外でウェイターを呼ぶことはほとんどありません。
基本的にはテーブルに案内されてメニューを確認し、注文する時に初めて店員を呼ぶのが一般的です。その他には何か要望がある時と最後に会計する時だけ。
映画やドラマの世界では「シェフを呼んでくれないか」というシーンもありますが、庶民が立ち寄るようなレストランでシェフを呼ぶ機会はまずないでしょう。店員を呼ぶ機会があるとすれば、入店時に案内してもらえず仕方なく「席は空いていますか?」と聞く時くらいでしょうか。
とにもかくにも現地のレストランで店員を呼ぶのは数回程度……店によっては一度も店員を呼ばずに食事を済ませられるような店もあります。特にアメリカやフランスなどの欧米圏では「すみません」と呼ぶ光景など皆無に等しいので、ただ待っていれば問題ないです。
店員さんを呼ぶのは何か特別な理由がある時だけってこと?
注文する時は「何にする?」と聞かれるし、要望がある時も会計する時も頃合いを見て話しかけてくれるから大抵なんとかなるんだよね。
2.レストランの店員の呼び方
次にレストランの店員の呼び方を見ていきましょう。
- 目を合わせる
- 声をかける
- 手を挙げる
- 指を鳴らす
海外のレストランで店員を呼ぶ機会はそれほどありませんが、どうしても用事があってウェイターを呼びたい時もあるかと思います。ただ、日本にいる時のように「すみません」と呼ぶのはNGです。
では、どのようにウェイターを呼ぶのがスマートなのでしょうか?
2-1.目を合わせる
海外のレストランでは、担当してくれる店員の方に対して目を合わせる……つまりはアイコンタクトするのが「こっちに来て」の合図となります。
日本のレストランとは違って外国のレストランではテーブルごとに担当が決められ、食事の始まりから終わりまですべてその担当者に対応してもらうのが一般的です。そのため、基本的には担当者と目を合わせるだけで「何か用がある」と察してもらえます。
目を合わせて軽く頷けば、もう相手は確信してくれるはずです……これは呼んでいるのだと!
2-2.声をかける
レストランで店員を呼ぶ場合、声をかけるのが最もシンプルな呼び方の1つとなります。
ウェイターに対して声をかける際ははっきりと発音しましょう。ただし、いきなり「Hey!Waiter!」と話しかけると「おい!店員!」のような高圧的な態度と捉えかねられないため、十分に注意してください。
2-3.手を挙げる
レストランで店員を呼ぶ場合、手を挙げるのも最もシンプルな呼び方の1つとなります。
ウェイターに向けて手を挙げる際はちゃんと挙手しましょう。ただし、大袈裟に手を振ると「おちょくっている」「ふざけている」と捉えかねられないので、十分の注意してください。
2-4.指を鳴らす
上級者ともなると指を鳴らして店員を呼ぶ人までいます。これは一見するとキザに見えるかもしれませんが、ガヤガヤとした賑やかな酒場などでは有効です。日本人の感覚ではなかなかできるものではありませんが、店員を呼ぶ1つの手段として覚えておいてはいかがでしょうか?
現地では指を1本~2本ほど立てて店員を呼んでいる人も度々見かけます。どうしても恥ずかしい場合は指で合図を送ってみましょう。
海外のレストランでは「声をかける」「手を挙げる」が主流なんだね。
ハリウッドスターよろしくアイコンタクトや指パッチンで呼ぶなんてのも粋かもしれないよ?笑
3.レストランで店員を呼ぶNG行為
次にレストランで店員を呼ぶNG行為を見ていきましょう。
- 担当外の人を呼ぶ
- 大声で叫ぶ
- 体に触れる
- 机を叩く
現地のレストランで店員を呼ぶ際、つい日本にいる時と同じように呼んでしまうことがあります。ただ、店員を呼ぶという行為自体がNGとなることもある他、呼び方にも十分な注意が必要です。
3-1.担当外の人を呼ぶ
スタンド形式のカフェやバーやファーストフードではカウンターで注文するだけなので、テーブルごとに担当者がつくということはありません。
しかし、レストラン形式の飲食店ではそれぞれのテーブルごとに担当者がつき、最初から最後まで給仕してくれるのが普通です。これは一見すると便利ではあるのですが、逆に担当外の人を呼んでも「それは私の担当じゃないので」と拒否されることを意味します。
担当外の人を呼んでも「業務外」と認識されるため、必ず担当の人を呼びましょう。
3-2.大声で叫ぶ
海外のレストランで「すみません」と大声で叫ぶのはNG行為となります。遠くにいる時は呼ばず、近くにいる時に呼ぶのがスマートです。どうしても緊急で呼びたい時は声をかけたり手を挙げたり、別の方法で意思表示してみましょう。
3-3.体に触れる
外国のレストランに限らずスタッフの体に触れるのもNG行為となります。最悪の場合、セクハラとして訴えられてもおかしくないです。中でもアメリカやフランスはセクハラに対して非常に厳しいので、スキンシップやボディタッチなどの名目で気安く触れないようにしましょう。
3-4.机を叩く
シンプルに迷惑行為となりかねないのが、机を叩いて店員を呼ぶという行為……国によっては机を叩くという行為自体が下品なものとされるため、店員が来なくても癇癪は起こさないようにしましょう。
「大声で叫ぶ」まではいかなくても、つい「すみません」と口走っちゃいそうだから気を付けようっと!
そこまでNG行為にビクビクする必要はないけど、最低限のマナーは守るのがベター!
4.店員を呼ばない理由
最後に店員を呼ばない理由についてまとめます。
- テーブルごとに担当が決まるため
- 頃合いを見てスタッフが来るため
欧米に限らず、多くの国では店員を呼ぶということはあまりしません。少なくとも店員が自ら気づいて注文を取ったり、要望を聞いたり、会計を済ませたりするのが一般的です。基本的に現地のレストランではテーブルごとに担当が決まるので、店員を呼ぶという行為そのものに馴染みがありません。
もちろん、テーブルごとの呼び出しボタンも基本的にはなく、カウンターに呼び鈴があるだけです。
むしろ、仕事のできるウェイターだと頃合いを見て「お味はどうですか?」「おかわりはいりますか?」「食後のコーヒーはいかがですか?」と聞いてくれます。そのため、無理に店員を呼ばなくても快適に食事ができるでしょう。
食事の際はドシッと構えて「すべてやってもらう」くらいの気概で良いと思います。
お客さんはお客さんに徹すればいい……ってこと?
そうだね。お客様は神様だって威張る必要はないけど、相手に任せるくらいの気持ちでいいと思うよ。
5.まとめ
今回は海外旅行で立ち寄るレストランの店員の呼び方、ウェイターを呼ぶ場面とNG行為をまとめました。
外国のレストランは日本のレストランとは違い、店員を「すみません」と大きな声で呼ぶことはあまりありません。むしろ、大声で叫ぶのはマナー的にアウトです。どうしてもウェイターを呼びたい時は目を合わせたり、声をかけたり手を挙げたり、指を鳴らしたりするのがスマートと言えます。
ただし、海外のレストランの店員はテーブルごとに担当が決まるので、無理に呼ぶ必要はありません。急ぎでない場合は気長に店員が来るのを待ち、焦らずに食事を楽しみましょう。