海外旅行のレストランではチップが必要な場合と不要な場合があり、飲食店によって千差万別です。国や地域によっても金額や払い方が変わるなどややこしく、外国に慣れていない人の中には「払うのか払わないのかすらわからない」という人もいるのではないでしょうか。
今回は海外旅行で立ち寄るレストランでチップは必要なのかを解説します。併せて渡し方・相場や目安・支払い方法も説明します。加えてチップの注意点もまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。
レストランのチップはどうしたらいいんだろう?
この記事では「海外旅行で立ち寄るレストランでチップは必要なのか」「渡し方・相場や目安・支払い方法」をまとめるよ!
1.海外旅行のレストランでチップは必要?
まずは海外旅行のレストランでチップは必要なのかを見ていきましょう。
結論を先に言うと、海外旅行のレストランではチップが必要な場合と不要な場合があります。
国・地域によってチップ事情が異なるため、滞在先ごとに調べておくと安心です。参考までに、チップ文化のある国とチップ文化のない国を下記にまとめるので、参考にしてみてください。
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- ドイツ
- フランス
- アラブ
- エジプト
- 韓国
- 台湾
- 中国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フィジー
アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・フランスなどの欧米諸国、アラブ・エジプトなど中東やアフリカの国々はチップが求められます。対して韓国・台湾・中国などのアジア諸国、オーストラリア・ニュージーランド・フィジーなどオセアニアの国々はチップがありません。
しかし、観光地によっては例外的にチップを取っているところがあるため、訪問する都市ごとに調べておくのが良いでしょう。
チップ文化は「いらない」「めんどくさい」って意見もあるけど、働く人からしたら良い文化だよね!
頑張ったことに対してお金がもらえるなんてありがたい文化だよね。
2.チップの渡し方
次にチップの渡し方を見ていきましょう。
- 渡す相手
- 渡すシーン
- 渡すタイミング
現地のレストランでチップの渡す際は、渡す相手・渡すシーン・渡すタイミングを理解しておくことが重要です。ここでは、チップの渡し方について詳しく解説します。
2-1.渡す相手
レストランのチップは基本的に給仕を担当してくれたウェイターに渡すのが一般的です。渡し方に決まりはなく、本人に直接渡したり、テーブルに置いたり、伝票のバインダーに挟んだりして渡します。
ただし、レストランのシステムによってすでにチップ分が含まれている場合はそのまま会計して構いません。
2-2.渡すシーン
レストランでは通常のサービスを受けた時と特別なサービスを受けた時にチップを渡しましょう。
具体的には、注文を取ってくれたことや料理を運んでくれたことへの感謝の気持ちとして渡すのがマナーです。例外として、通常業務外で親切にしてもらった際に渡します。
2-3.渡すタイミング
レストランでは会計の時にチップを渡しましょう。
具体的には、食事が終わってチェックしてもらった際に渡すのがマナーです。特別な理由がない限りは、会計と同時に渡します。
チップは一言「ありがとう」を添えて直接渡したり、テーブルに置いたりするのがスタイリッシュ。
伝票のバインダーに挟むのもスマートな渡し方だと思う。
3.チップの相場や目安
次にチップの相場や目安を見ていきましょう。
- 会計の15%~20%
- 任意の金額
チップをどれくらい払うのかについては、国・地域によって千差万別です。金額についてあらかじめ定められている場合もあれば任意の場合もあり、状況に合わせることが重要と言えます。
3-1.会計の15%~20%
レストランによって違うものの、チップは会計の15%~20%が相場・目安となります。
仮に会計が3,000円だった場合、15%~20%に当たる450円~600円をプラスして精算するのがマナーです。
ただ、通貨がドルならドル、ユーロならユーロで計算しなければいけないため、若干面倒かもしれません。もしいくら払えば良いのかわからない場合は店員に「How much is the tip?」と聞いてみましょう。
3-2.任意の金額
チップはあくまでも気持ちなので、任意の金額を渡すだけでも構いません。
例えば、会計が50ドルだった場合、5ドル札を追加で支払えば問題ないです。演出や応対に感動した場合は気持ちで10ドル札追加で支払っても文句を言われることはないと思います。
渡しすぎはNGですが、気持ちとしてなら快く受け取ってくれるでしょう。
おおよそ会計の「10%ちょっと」と覚えておけば安心かも。
計算が面倒だったらチップがいらないファーストフード店に行くのもあり。
4.チップの支払い方法
次にチップの支払い方法を見ていきましょう。
- 現金
- クレジットカード
- 代わりになるもの
チップは基本的に現金・クレジットカードのどちらかで払うのが一般的です。他にも、代わりになるもので払うなど、支払い方法は多種多様となっています。
4-1.現金
レストランのチップは、現金で払えます。しかし、一部の国・地域では「小銭で払う=マナー違反」となるため、財布には常にお札を入れておくと安心です。
4-2.クレジットカード
レストランのチップは、クレジットカードでも払えます。ただし、カードの場合はチップ分を含めた金額で払うことになるので、利用可能額には余裕を持っておくと安心です。
4-3.代わりになるもの
チップ分の手持ちがない場合は、お菓子や折り紙など代わりになるもので払う方法もあります。原則、チップは現金もしくはクレジットカードで払うのがマナーですが、持ち合わせがない場合は例外です。
そもそもチップを払うか払わないかは顧客の気持ち次第……払うも自由、払わないも自由!
もちろん、チップをケチるのはマナー違反とされるため、恥ずかしい思いをしたくないなら素直に払った方が身のためです。むしろ「お釣りはいらない」と伝えて残額をチップとして受け取ってもらうなど、おしゃれな方法で払った方が清々しい気持ちでいられます。
現金とクレジットカード、どっちかあれば大丈夫!
「お釣りは取っておいて」……一度は言ってみたい!笑
5.チップの注意点
最後にチップの注意点についてまとめます。
- 国・地域によってチップ事情が変わる
- 原則は硬貨ではなく紙幣で支払う
- 非常識な金額は渡さない
- 料金に含まれることがある
レストランに限らず、チップ事情は国・地域によって変わるので注意が必要です。
チップ文化がある国でも店によっては不要だったり、チップ文化がない国でも店によっては必要だったりするため、立ち寄る店ごとに確認しておくと良いでしょう。
その他、原則は硬貨ではなく紙幣で支払う点、非常識な金額は渡さない点、料金に含まれることがある点にお気を付けください。
どれも「絶対」というわけではありませんが、マナー違反にならないような立ち振る舞いが求められます。
硬貨ではなく紙幣で払うのはチップの鉄則!
相場・目安を超える金額を渡すと逆に非常識になる場合があるから、適度な金額にすることを忘れずに!
6.まとめ
今回は海外旅行で立ち寄るレストランでチップは必要なのか、渡し方・相場や目安・支払い方法をまとめました。
外国のレストランでは、チップが必要な場合と不要な場合があります。代表的なところだとアメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・フランス・アラブ・エジプトなどはチップが必要ですが、韓国・台湾・中国・オーストラリア・ニュージーランド・フィジーなどはチップが不要です。
国・地域によってはチップ文化に関係なく「ファーストフード店ではチップがいらない」など、飲食店の形式によっても変わるからこそ、渡航先の情報については事前に調べておくのが安心です。あらかじめ現地のチップ事情について調べ、脳内でシミュレーションしておきましょう。