海外旅行のレストランの注文は日本とほとんど同じ流れですが、オーダーの仕方によっては思い通りに伝わらずやきもきすることもあるかもしれません。実際に外国の飲食店では具体的な料理名や調理法が求められる状況もあるため、注文の仕方を知っておくことは重要です。
今回は海外旅行で立ち寄るレストランの注文の仕方を解説します。併せて料理名や調理法を指定する例文も説明します。加えて要望を伝えるのに便利な英会話や注文ができない場合の対処法もまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。
指差しだけでも注文できないことはないけど、できれば海外ドラマみたいに粋な会話を放り込みたいところ!笑
この記事では「海外旅行で立ち寄るレストランの注文の仕方」「料理名や調理法を指定する例文」をまとめるよ!
1.海外旅行のレストランの注文例
まずは海外旅行のレストランの注文例を見ていきましょう。
- 単品:Single
- セット:Set
- シェア:Share
- コース:Course
- 例外:おまかせ注文
レストランで注文を聞かれた際は「単品」「セット」もしくは「シェア」「コース」から選ぶのが一般的です。単品は「Single」と表記されるものの、他の注文はそのままの表記なのでわかりやすいと思います。
一部、例外としておまかせで注文できる飲食店もあるため、現地の特産品やローカルグルメを味わってみたい方は「What do you recommend?(おすすめは何ですか?)」と聞いてみましょう。
ただし、店によっては注文の時に料理名や調理法を聞かれる場合があり、細かく「味付けはどうする?焼き加減はどうする?」と聞かれる場合があります。日本のレストランは簡単に頼めるよう親切な設計ですが、外国のレストランは料理名や調理法を指定する必要があるなどやや不親切です。
そのため、注文の仕方もあらかじめ知っておくのが安心ではないでしょうか。
何を頼む場合でも「I would like 〇〇.(〇〇をいただきたいのですが。)」が言えれば大丈夫さ!
もしくは「Could I have 〇〇?(○○をいただけますか?)」で大丈夫。何か聞かれたら「I’ll leave it to you!(お任せします!)」で乗り切ろう。
2.レストランの注文の仕方
次にレストランの注文の仕方を見ていきましょう。
- メニューを見る
- おすすめを聞く
- 料理名を指定する
- 調理法を指定する
- 要望を伝える
海外のレストランの注文はメニューを確認しながら、料理名もしくは調理法を指定するだけです。ただし、訪れる国によってご当地グルメや名物料理が変わるため、現地の食文化に興味のある方は併せておすすめも聞くのが良いでしょう。
注文ではメニューに書かれているものを指差して「これ!」と言うだけでも構いませんが、オーダーミスを防ぐためにも具体的な料理名と調理法は伝えておくことを推奨します。
料理名や調理法の指定と聞くと難しそうですが、1つ1つの単語を覚えておくことで「肉料理」も「魚料理」も「野菜料理」も注文できます。単語ごとに「似たもの/茹でたもの」「揚げたもの/焼いたもの」を覚えておくだけでも、より料理名・調理法を伝えやすくなるはずです。
どうしてもわからなければ「Please give me a recommendation!(おすすめをください!)」を貫けば問題はありません。ただし、アレルギーがある場合は別途で取り除いてもらう必要があります。詳しくは後の項目をご覧いただけると幸いです。
「メニューを見ておすすめを聞いて料理名と調理法を指定して要望を伝える」日本とほぼ同じ流れだね!
英語で色々と聞かれるとパニックになるけど、落ち着いて伝えれば何も怖いことはないよ!
3.料理名や調理法を指定する例文
次に料理名や調理法を指定する例文を見ていきましょう。
3-1.料理名を指定する例文
- I would like 〇〇.
(〇〇をいただきたいのですが。) - Could I have 〇〇?
(〇〇をいただけますか?)
一般的には「I would like 〇〇.」もしくは「Could I have 〇〇?」を覚えておけば大丈夫です。料理名を「〇〇」の部分に当てはめるだけで「〇〇をいただきたいのですが。」「〇〇をいただけますか?」という意味になります。
ただし、料理によって形容詞が付随している場合もあるため、次の例文もご参考ください。
料理名を指定する例文 | 日本語での意味 |
---|---|
I would like a assorted fruits. | 盛り合わせたフルーツをいただきたいのですが。 |
I would like a hearty ramen. | 具沢山のラーメンをいただきたいのですが。 |
I would like a raw pasta. | 生のパスタをいただきたいのですが。 |
Could I have a recommended pizza? | おすすめのピザをいただけますか? |
Could I have a steak with potatoes? | ポテトを添えたステーキをいただけますか? |
料理名を指定する場合は形容詞に注意しましょう。なお、単数形の場合は単語の前に「a」、複数形の場合は単語の後ろに「s」を付けます。一方で数量を限定しない場合は料理名に「some」を付け加えるのが基本的な表現とされるので、注意が必要です。
3-2.調理法を指定する例文
- I would like ■■ 〇〇.
(■■の〇〇をいただきたいのですが。) - Could I have ■■ 〇〇?
(■■の〇〇をいただけますか?)
基本的には「I would like ■■ 〇〇.」もしくは「Could I have ■■ 〇〇?」を覚えておけば大丈夫です。料理名の「〇〇」の前に「■■」を当てはめるだけで「■■の〇〇をいただきたいのですが。」「■■の〇〇をいただけますか?」という意味になります。
ただし、調理の方法によって形容詞が変わるため、次の例文もご参考ください。
調理法を指定する例文 | 日本語での意味 |
---|---|
I would like a barbequed beef. | 炭火で焼いた牛肉をいただきたいのですが。 |
I would like a boiled egg. | 煮た/茹でた卵をいただきたいのですが。 |
I would like a broiled pork. | 炙り焼きにした豚肉をいただきたいのですが。 |
I would like a fried potato. | 揚げた/焼いた芋をいただきたいのですが。 |
I would like a grilled chicken. | グリルで焼いた鶏肉をいただきたいのですが。 |
Could I have a roasted fish? | オーブンで焼いた魚をいただけますか? |
Could I have a sauteed vegetables? | 炒めた野菜をいただけますか? |
Could I have a seasoned rice? | 味付けしたご飯をいただけますか? |
Could I have a steamed bread? | 蒸したパンをいただけますか? |
調理法を指定する場合も形容詞に注意しましょう。なお、具体的な味付けや焼き加減については調理を担当するシェフによって変わります。ある程度までは調理の方法を指定できるものの、原則はシェフの腕前次第となる点に注意が必要です。
3-3.その他
その他 | 日本語での意味 |
---|---|
I would like a refill. | おかわりをいただきたいのですが。 |
Could I have a large portion? | 大盛りをいただけますか? |
Could I have a medium portion? | 中盛りをいただけますか? |
Could I have a small portion? | 小盛りをいただけますか? |
その他、おかわりしたい場合は同様の法則で「refill」を当てはめるだけ。量を調節してもらいたい場合は「large」「medium」「small」などでサイズを指定しましょう。
これなら英語が中学生レベルの僕でも注文できそう!
英語での注文も結局のところは「慣れ」なのさ!
4.要望を伝えるのに便利な英会話
次に要望を伝えるのに便利な英会話を見ていきましょう。
- Where is the 〇〇?
(〇〇はどこですか?)
特定のものがどこにあるのか聞きたい場合は「Where is the 〇〇?(〇〇はどこですか?)」が便利です。
例えば、食事を注文しようにも肝心のメニューが見当たらない場合は「Where is the menu?(メニューはどこですか?)」と聞けば持ってきてくれます。
他にも「〇〇」を「terrace(テラス)」や「rest room(トイレ)」に置き換えることで、場所を尋ねられます。レストランに限らず場所を聞くフレーズは覚えておくと非常に便利です。
- No 〇〇, please.
(〇〇抜きでお願いします)
特定の食材を抜いてもらいたい場合は「No 〇〇, please.」で通じます。アレルギーがあって抜いてもらいたい場合も「〇〇」に食材の名前を入れるだけで取り除いてくれるので安心です。
何かを入れずに調理してもらいたい場合は「No」を「Hold」「Leave out」「Remove」「Without」に置き換えるだけでも構いません。
- I would like to have coffee after meal.
(食後にコーヒーをいただきたいのですが。)
食後にコーヒーをいただきたい場合は上記のフレーズが便利。
- Could you please take a photo?
(写真を撮ってくれませんか?)
写真を撮ってもらいたい場合は上記のフレーズが便利。
その他、レストランの注文では必要に応じて要望を伝えましょう。もちろん、要望とは言っても身構える必要はなく、「○○が欲しい」「○○をしてほしい」と伝えるだけで十分……学校で習う英会話さえ覚えていればある程度は対応できるので、勇気を持って伝えてみてください!
日本人観光客が多い外国のレストランは日本語のできるスタッフが常駐している場合もあるから、聞いてみるのもあり。
日本語しか話せない人は「Do you have staff who can speak Japanese?(日本語が話せるスタッフはいますか?)」を覚えておこう!
5.注文ができない場合の対処法
最後に注文ができない場合の対処法についてまとめます。
- 翻訳機を使う
- 指差しで頼む
どれほど英語を勉強していても、発音1つで通じないことは日常茶飯事です。
もし英語で注文できない場合は翻訳機を使ったり、指差しで頼んだりと工夫してみましょう。今は瞬時に翻訳してくれる機能を内臓したスマホもあるため、携帯電話を翻訳ツールとして代用するのもありかもしれません。
最終的には食べたいものを指差しましょう。指差しは「印象が悪い」と書かれている記事もありますが、大して差し支えはありません。外国人が日本で「This!」と頼んでも「態度が悪い」と感じる人があまりいないように、日本人が外国で「これ!」と頼んでも問題はないでしょう。
むしろ、英語が通じない場合はジェスチャーで伝えるのも立派なコミュニケーションの1つ。人を指差すのはNGですが、メニューを指差すのは全然OK!笑
今の翻訳はどんどん性能がアップしてるからかなり頼りになるよね。
会話のリズムが崩れるからリアルタイムでの会話には向かないけど、あったら便利なのは間違いないと思う。
6.まとめ
今回は海外旅行で立ち寄るレストランの注文の仕方、料理名や調理法を指定する例文をまとめました。
外国のレストランの注文は特定の英会話だけ覚えておけば簡単です。そもそも注文の流れは日本と大して変わらないため、決まったフレーズでも十分に乗り越えられます。ただし、料理名や調理法を指定する場合は、ある程度の単語や文法を覚えておくことが必要となるでしょう。
なお、今回まとめた内容は一般的なレストランでの話となるため、カフェやファーストフードで頼む場合はまた注文方法も微妙に変わってきます。その他に必要な例文も状況によって変化するため、脳内で一度シミュレーションしてから注文するのがおすすめです。