海外旅行のパスポート写真はサイズが定められており、決められた規格寸法を超えるものは受理されません。一般的に旅券写真の大きさは縦4.5cm×横3.5cmとされています。ただし、顔が小さいとパスポートの申請・更新が却下されることもあるため、注意が必要です。
今回は海外旅行のパスポート写真のサイズ例を解説します。併せて必要な規格寸法と旅券写真の疑問点も説明します。ここでは顔の大きさが小さい場合の問題もまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。
海外旅行に必要なパスポートの写真サイズは意外と厳しい!
この記事では「海外旅行のパスポート写真のサイズ例」「必要な規格寸法と旅券写真の疑問点」をまとめるよ!
1.海外旅行のパスポート写真のサイズ例
まずは海外旅行のパスポート写真のサイズ例を見ていきましょう。
1-1.パスポート写真のサイズ
- 写真全体のサイズ:縦45mm×横35mm
- 顔部分のサイズ:34mm(±2mm)
- 中心までの距離:17mm(±2mm)
- 頭までの距離:4mm(±2mm)
- 耳までの距離:2mm(±2mm)
- 顎までの距離:7mm(±2mm)
パスポートを取得する際は写真を撮影して窓口で提出もしくはオンラインで添付しなければなりません。
パスポートの写真のサイズは原則、縦4.5cm×横3.5cmとされています。外務省のページではミリ単位で表記されており、厳密な規格寸法は縦45mm×横35mmとなるのが一般的です。
ただし、写真全体のサイズが規定内であっても顔部分のサイズが規定外の場合はパスポートの申請・更新が許可されません。顔写真のサイズは34mm(±2mm)前後とされているため、顔の大きさが小さいと撮り直しとなる場合もあると覚えておきましょう。
他にも頭・耳・顎までの距離が細かく指定されているので、一発合格したい場合はパスポートセンターに併設されている写真館やパスポート写真に対応している写真スタジオでの撮影をおすすめします。
1-2.パスポート写真のその他の規定
- 直近6ヶ月以内に撮影したもの
- 正面・中央から撮影したもの
- 鮮明で焦点が合っているもの
- 明るさや暗さが適切なもの
- 輪郭がはっきりしているもの
- 帽子をかぶっていないもの
- 前髪がかかっていないもの
- 影・傷・汚れのないもの
- 背景がないもの
- フチがないもの
- カラーでも白黒でもOK
パスポートは写真全体のサイズや顔部分のサイズが規格寸法に合っていれば、問題なく申請・更新できます。しかし、サイズ以外にもいくつかの規定があるため、細かな条件には気を付けておきたいです。
ここで挙げた以外にも、個人で撮影した場合は要件を満たしていない写真と判断される場合があり、せっかく提出した書類が返却されることも珍しくありません。
すべての規格寸法を守って撮影するのは難しいため、やはりパスポート用の写真が撮れる写真館・写真スタジオに任せてしまうのが賢明です。管理人も何度かプロに撮影してもらってパスポートを作成していますが、撮り直しとなったことは一度もありません。
写真のサイズを把握しておけばパスポートの取得も楽々!
個人で撮影するのは無理があるから、パスポート用写真のプロである写真館や写真スタジオに任せるのが無難かも!
2.窓口とオンラインで必要な規格寸法
次に窓口とオンラインで必要な規格寸法を見ていきましょう。
2-1.窓口で必要な規格寸法と要件
- 写真サイズ:縦4.5cm×横3.5cm
- 裏面:氏名・生年月日を記入
パスポートを窓口で申請・更新する場合、写真のサイズは縦4.5cm×横3.5cmとなります。
ただし、パスポートを書面で取得できるパスポートセンターでは裏面に氏名・生年月日を記入するよう指示されることもあるので要注意です。
可能であれば、あらかじめ氏名・生年月日は書いておいた方が楽かもしれません。
2-2.オンラインで必要な規格寸法と要件
- 写真サイズ:縦4.5cm×横3.5cm
- ピクセルサイズ:縦730px×横600px
- ファイルサイズ:600kb以内
- 形式:jpg
パスポートをオンラインで申請・更新する場合も、写真のサイズは縦4.5cm×横3.5cmとなります。
ただし、パスポートを電子で取得できるマイナポータルではピクセルサイズが縦730px×横600px、ファイルサイズが600kb以内とされるので要注意です。
形式についても、jpgで撮っておく必要があるなど若干大変かもしれません。
窓口とオンラインでは必要な顔写真が変わるってこと?
サイズは同じだけど提出方法が変わる点は留意しておきたいところ!
3.旅券写真の気になる疑問点
最後に旅券写真の気になる疑問点についてまとめます。
- 履歴書用に撮影した証明写真で代用できる?
- アプリで撮影した写真をコンビニで印刷できる?
- 写真サイズの誤差はどれくらいまで大丈夫なの?
- パスポートの写真サイズは世界共通なの?
パスポート写真に関しては、申請時・更新時にいくつか疑問点が湧いてくるかと思います。ここではその中でもよく挙げられる疑問点をまとめるので、併せて参考にしていただけると幸いです。
3-1.履歴書用に撮影した証明写真で代用できる?
就職活動や転職活動などで履歴書を作成する場合、証明写真を撮影するかと思います。
中にはその証明写真を「パスポートに転用できるのでは」と考える人もいるかもしれません。しかし、履歴書用の写真をパスポート用の写真として流用することはできません。
なぜなら、履歴書で求められる写真とパスポートで求められる写真は別物だからです。仮にサイズが同じだったとしても旅券に必要な顔写真の規定に適合しているとは言えないので、新たに撮影するのが最適と言えるでしょう。
3-2.アプリで撮影した写真をコンビニで印刷できる?
現代はスマートフォンのアプリでパスポートの写真を撮影することが可能です。
携帯電話で撮影した場合、コンビニで印刷して提出すれば問題ありません。自宅にプリンターがある場合はインクと紙さえあればプリントアウトでき、パスポートの証明写真としても使用できます。
ただし、よくあるカメラアプリは補正がかかるものもありますが、原則としてパスポート写真を加工することは認められていません。リサイズのために余分な部分をカット・コピー・ペーストするのは構いませんが、本人の写真そのものを加工するのはNGです。
3-3.サイズの誤差はどれくらいまで大丈夫なの?
パスポートの写真は縦4.5cm×横3.5cmと規定されていますが、ある程度の誤差は許容範囲です。
写真全体のサイズは縦45mm×横35mmと決まりはあるものの、顔部分の写真は誤差±2mmまで大丈夫とされています。頭・耳・顎の余白部分も誤差±2mmまで大丈夫なので、微調整しながら撮影しましょう。
3-4.パスポートの写真は世界共通なの?
パスポートの写真は世界共通……ではありません!
日本をはじめオセアニアやヨーロッパの国々は縦4.5cm×横3.5cmと定められているのですが、アメリカでは縦2in×横2inと定められています。そのため、国によってパスポート写真もそれぞれ違うのが特徴です。
個人的には写真館や写真スタジオで撮るのが一番だと思う!
街中に設置された写真機なら数百円で撮れるし、プロに依頼しても1,000円ちょいだから好きな方法を選ぼう!
4.まとめ
今回は海外旅行のパスポート写真のサイズ例、必要な規格寸法と旅券写真の疑問点をまとめました。
海外旅行で必要となるパスポートは書類を提出したらすぐに取得できるわけではありません。取得には適正な写真が必要で、サイズも規定に則ったものが必要です。そのため、規格寸法に合った写真をあらかじめ用意しておく必要があります。
サイズが規定条件を満たしていないと申請・更新が却下されることもあるため、写真は要件を満たしたものを準備してください。ただし、個人撮影だと撮り直しとなる場合もあるので、できれば写真館や写真スタジオなどのプロに撮影してもらいましょう。プロなら一発合格も夢ではありません!