海外旅行の自粛が解禁され、外国へ旅立つ人も戻ってきています。ただ、同時にパスポートの期限切れも続出しており、“旅券難民”が発生している模様です。管理人も旅行再開に浮かれ、残存期間のことを忘れていた1人……みなさんも旅立ちの前に有効期限が切れていないか確認しましょう!
今回は海外旅行のパスポート期限切れの申請・更新方法を解説します。併せて失効・紛失時の再取得方法と注意点も説明します。ここでは期限切れによる影響もまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。
海外旅行直前になって期限切れが発覚した時の冷や汗ったらないよね!
この記事では「海外旅行のパスポート期限切れの申請・更新方法」「失効・紛失時の再取得方法と注意点」をまとめるよ!
1.海外旅行のパスポート期限切れによる影響
まずは海外旅行のパスポート期限切れによる影響を見ていきましょう。
久々に海外旅行に行く人の中には「パスポート有効期限切れたらどうなるの?」と怯えている人もいるのではないでしょうか。結論を先に言うと、パスポートの期限が切れたら新規取得が必要となります。有効期限が切れた状態だと海外旅行にも弊害が出てくるので注意が必要です。
- 予約の時点で却下される
- 出入国の段階で拒否される
- ビザ申請の機会を失う
- 身分証明の効力を失う
パスポートが期限切れとなった場合、主に「予約・出入国・ビザ申請・身分証明」の4つに影響します。場合によっては旅行自体をキャンセルしなくてはならない場合もあるため、必ず渡航の1ヶ月前~2ヶ月前には有効期限を確認しておきましょう。
1-1.予約の時点で却下される
パスポートの期限が切れると予約の時点で却下される場合があります。
一般的に飛行機の予約にはパスポートの情報が必須となります。もちろん「パスポートの有効期限切れ=旅券の効力喪失」を意味するため、予約できなくなってしまうわけです。
ホテルやレストラン、オプショナルツアーを予約する際にもパスポート情報が求められることもあり、提示できない場合は予約拒否もあるかもしれません。
1-2.出入国の段階で拒否される
パスポートの期限が切れると出入国の段階で拒否される場合もあります。
基本的に空港での出入国にはパスポートの提示が必須です。もちろん「パスポートの有効期限切れ=旅券の効力喪失」を意味するので、出入国できなくなってしまいます。
空路ではなく陸路から出入国する際にもパスポート提示が求められることもあり、提示できない場合は出入国拒否も逃れられません。
1-3.ビザ申請の機会を失う
国によってはビザ申請が必要ですが、有効期限の切れたパスポートでは申請できません。
日本のパスポートがあれば大抵の国に出入りできますが、査証が必要な国は例外となります。旅券が期限切れの状態だとビザ申請の機会を失うからこそ、注意が必要です。
1-4.身分証明の効力を失う
海外では日本の運転免許証や健康保険証が使用できません。そのため、パスポートを身分証明書代わりにする場合もあります。
有効期限の切れたパスポートは身分証明の効力も失うことになりかねません。
現地での身分証明はクレジットカードなどでも可能ですが、どちらにせよ旅券の有効期限が残っていない場合は渡航すらままなりません。いわば、残存期間のないパスポートは単なる紙切れ同然の状態と言えるでしょう。
施設に出入りする際にもパスポートの提示を求められることがあるため、常に旅券は十分な残存期間が残っている状態で携帯するのが賢明です。
パスポートがないと渡航はおろか予約も出入国もできない場合がある!
身分証明書として用いることもできなくなっちゃうから結構不便かも!
2.パスポート期限切れの申請・更新方法
次にパスポート期限切れの申請・更新方法を見ていきましょう。
パスポートが期限切れとなった場合は新規取得扱いとなります。そのため、期限切れに気づかずに残存期間を迎えた場合は新たに取得という形で申請・更新しなければなりません。
その場合、最寄りの窓口もしくはオンラインで発行する形となります。
- 有効期限を選択する
- 発行費用を確認する
- 必要書類を準備する
- 窓口に提出する
- 後日受領する
- 有効期限を選択する
- 発行料金を確認する
- 必要なものを用意する
- マイナポータルを起動する
- 写真と自署を撮影する
- 申請者情報を入力する
- 電子決済で納付する
- 後日受領する
パスポートの新規取得は以上の流れとなります。詳細については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、パスポートは有効期限切れ前であれば切り替えという形で対応可能ですが、有効期限が切れた後は再取得が必要となるので十分注意しましょう。
なお、新しくパスポートを再取得する場合は古いパスポートの提示が必要です。ただし、昔のパスポートは「捨てた」「なくした」という人もいるはずなので、過去の旅券が再取得にどのような影響を与えるのかも見ておきましょう。
1-1.古いパスポートがある場合
古いパスポートがある場合は新しいパスポートを発行する際に持参しましょう。
有効期限が切れてから半年以内であれば、過去の旅券を本人確認書類として使用できます。しかし、パスポートは国の所有物という認識のため、新しい旅券を受け取ったら古い旅券は返納する決まりです。
その一方、希望者はVOID処分・穴あけ処理をしてから返却してもらうこともできなくはありません。ビザの取得などで過去の旅券が必要となる場合もあるので、そこは状況に応じて申し出ましょう。
1-2.古いパスポートがない場合
古いパスポートがない場合は新しいパスポートを発行する際に持参しなくても構いません。
過去に旅券を取得した場合は現在の旅券が期限切れでも持参する決まりとなっているのですが、パスポートを処分してしまった場合は持参しなくても再取得が可能です。期限切れの旨を届け出る必要もありません。
その反面、期限切れ前に失効・紛失した場合は速やかに届け出を提出しなければなりません。パスポートの再取得で以前の旅券が必要となる場合もあるため、そこは状況に応じて申し出ましょう。
パスポートの期限切れは再取得という形で対応できちゃう!
でも、できれば有効期限が残っているうちに切り替えるべきかも!
3.パスポートの再取得の注意点
最後にパスポートの再取得の注意点についてまとめます。
- 新規取得と同じ扱いとなってしまう
- 直前に気づいても間に合わない
- 記載事項が変わってしまう
パスポートは新たに取り直すとなると気を付けておかねばならない点もいくつかあります。中には取り返しのつかない状況になってしまうこともあるので、併せて注意点も確認しておきましょう。
3-1.新規取得と同じ扱いとなってしまう
パスポートの有効期限が切れた場合「再取得=新規取得扱い」となります。パスポートセンターで「同じものを発行してほしい」と訴えたところで、新たに取得するよう言われて終わりです。
手続きもすべてゼロから行わなければなりません。
管理人も経験済みですが、イチからパスポートを取得するのは手間と面倒のオンパレード。極力は期限が切れる前に切り替えを済ませておきましょう。
3-2.直前に気づいても間に合わない
海外旅行は数ヶ月前、早ければ数年前から計画する人もいますが、ふと「外国へ行こう」と思い立って旅に出る人はパスポートの残存期間に要注意です。仮に旅券の有効期限が切れていた場合、予約も出入国もできなくなります。
再取得するにしても申請・更新から受領までに1週間ほどかかるため、予定日の直前に気づいても間に合わないことがほとんどです。出発の1週間前に「パスポートの有効期限が切れてた」と発覚しても時すでに遅し……すべての計画が頓挫してしまいます。
3-3.記載事項が変わってしまう
パスポートを再取得する場合は記載事項の一部が変わってしまうことも理解しておかねばなりません。
旅券の記載事項には以下のようなものがあります。
- 顔写真
- 型
- 発行国
- 旅券番号
- 姓
- 名
- 国籍
- 生年月日
- 性別
- 本籍
- 発行年月日
- 有効期間満了日
- 所持人自署
- 発行官庁
- 機械読み取り部分
以上の項目中、旅券を再取得した場合は次の項目が変わってしまいます。
- 顔写真
- 旅券番号
- 発行年月日
- 有効期間満了日
- 所持人自署
- 機械読み取り部分
パスポートの再取得時には「顔写真」「旅券番号」「発行年月日」「有効期間満了日」「所持人自署」「機械読み取り部分」が変更となるので事前に確認しておきましょう。
所持人自署と機械読み取り部分は気にしなくても問題ないですが、顔写真・旅券番号・発行年月日・有効期間満了日は海外旅行に直結する部分となります。特に前回のパスポート情報で予約・出入国しようとしても拒否されてしまうので気を付けたいです。
もし旅券を再取得した場合は、必ず変更となった記載事項を確認しておいてください。
パスポートは有効期限が切れる前に切り替えが鉄則!
残存期間が満了を迎える前に気づけるかどうかが鍵!
4.まとめ
今回は海外旅行のパスポート期限切れの申請・更新方法、失効・紛失時の再取得方法と注意点をまとめました。
海外旅行に行こうと思ってもパスポートの期限が来ている場合、予約・出入国で拒否されます。現地で身分証明書としても使用できなくなるため、色々と不便です。そのため、旅券は有効期限が切れる前に切り替えておきましょう。
もし残存期間が満了を迎えた場合は、新規取得と同じ扱いでパスポートの取り直しとなります。失効・紛失した場合も届け出を提出して再取得しなければならないため、忙しい人には結構難儀です。だからこそ、期限切れになる前に切り替えを検討してみてはいかがでしょうか?