海外旅行に必要なパスポートの有効期限の見方がよくわからない方もいるのではないでしょうか。パスポートの有効期限には5年のものと10年のものがありますが、滞在する国によって求められる残存期間が変わるため、注意が必要です。
今回は海外旅行のパスポートの有効期限の見方を解説します。併せて残存期間の計算方法も説明します。ここでは国別の必要残存期間の一例や有効期限の注意点もまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。
パスポートの有効期限の確認方法はシンプル!
この記事では「海外旅行のパスポートの有効期限の見方」「残存期間の計算方法」をまとめるよ!
1.海外旅行のパスポートの有効期限
まずは海外旅行のパスポートの有効期限を見ていきましょう。
- 5年
- 10年
日本のパスポートの有効期限は「5年のもの」と「10年のもの」しかありません。
パスポートの申請・更新のタイミングでどちらの有効期限にするか選択できるため、短期間で海外を回りたい方は5年のもの、長期間で海外を回りたい方は10年のものを取得しましょう。
しかし、数年前にパスポートを取得した場合は「いつまでだっけ?」「どこにあるんだっけ?」と忘れてしまう可能性もゼロではありません。もし有効期限がわからなくなった場合は旅券の2ページ目に記載されている「発行年月日」もしくは「有効期間満了日」を確認してみてください。
パスポートの有効期限は5年と10年の二択!
どっちで申請・更新したか覚えておけば有効期限もすぐわかる!
2.パスポートの有効期限の見方
次にパスポートの有効期限の見方を見ていきましょう。
- 発行年月日から確認する
- 有効期間満了日から確認する
パスポートの有効期限は発行年月日もしくは有効期間満了日から確認しましょう。旅券の2ページ目を開くと太字で以下のように英数字が記載されているはずです。
- 発行年月日/Date of issue
20 JAN 2023 - 有効期間満了日/Date of expiry
20 JAN 2033
以上のように記載されていた場合、発行年月日は2023年1月20日、有効期間満了日は2033年1月20日とわかります。上記の英数字を見れば有効期限が何年のパスポートなのかもわかるため、過去に取得したパスポートの有効期限を忘れてしまった場合も併せて確認してみてください。
なお、各月を表す英語については下記をご参照ください。
- 1月(JAN):January
- 2月(FEB):February
- 3月(MAR):March
- 4月(APR):April
- 5月(MAY):May
- 6月(JUN):June
- 7月(JUL):July
- 8月(AUG):August
- 9月(SEP):September
- 10月(OCT):October
- 11月(NOV):November
- 12月(DEC):December
仮に2024年10月31日に5年パスポートを取得した場合は発行年月日に「31 OCT 2024」、有効期間満了日に「31 OCT 2029」と記載されます。原則変わるのは西暦だけで月と日は同じになるので、有効期限を知りたい場合は西暦に注目してみましょう。
パスポートの有効期限は旅券の2ページ目で確認できる!
有効期限は旅行の前に一度確認しておこう!
3.パスポートの残存期間の計算方法
次にパスポートの残存期間の計算方法を見ていきましょう。
- 有効期間満了日から計算する
- 現在の日にちから計算する
パスポートの残存期間は有効期間満了日と現在の日にちがあれば計算可能です。
- 有効期間満了日
2033年1月20日 - 現在の日にち
2024年4月30日
仮に上記の日にちで計算するとパスポートの残存期間は「3,187日」となります。
年月日に変換すると「8年8ヶ月20日」が残存期間と言えるでしょう。海外旅行では残存期間に余裕がなければ渡航が許可されない国もあるため、現在の日にちから有効期間満了日までの日数は事前に把握しておきましょう。
ただし、残りの日数を計算するのは難しいので、CASIOの「日数計算」を活用するのがおすすめです。リンクにアクセスすると「開始日」「終了日」を入力する欄があり、開始日に現在の日にち、終了日に有効期間満了日を入れると即座に計算してくれます。
併せて、海外旅行では渡航先の必要残存期間も調べておくのが賢明かもしれません。
パスポートの残存期間は日数計算のサイトで計算できる!
残存期間も旅行の前に一度確認しておこう!
4.国別の必要残存期間の一例
次に国別の必要残存期間の一例を見ていきましょう。
- アジア:韓国/シンガポール/台湾/タイ/中国/フィリピン/香港/マカオ
- オセアニア:オーストラリア/ニュージーランド
- 北米:アメリカ/カナダ/グアム/サイパン/ハワイ
- 中南米:アルゼンチン/ブラジル/ペルー/ボリビア/メキシコ
- ヨーロッパ:イギリス/イタリア/オーストリア/オランダ/スイス/スペイン/チェコ/ドイツ/フランス/ベルギー/ポーランド/ポルトガル
- 中東:アラブ/サウジアラビア/トルコ
- アフリカ:エジプト/ケニア/モロッコ
海外旅行などで外国へ渡航する方は、国ごとの必要残存期間を把握しておくと安心です。地域によって求められるパスポートの残存期間が変わるため、渡航先ごとに調べておくのが無難と言えます。
4-1.アジア
- 韓国:入国時3ヶ月以上
- シンガポール:〃
- 台湾:帰国時まで有効なもの
- タイ:入国時6ヶ月以上
- 中国:〃
- フィリピン:〃
- 香港:
滞在日数が1ヶ月以内の場合:入境時1ヶ月+滞在日数以上
滞在日数が1ヶ月以上の場合:入境時3ヶ月以上 - マカオ:入境時90日+滞在日数以上
4-2.オセアニア
- オーストラリア:帰国時まで有効なもの
- ニュージーランド:入国時3ヶ月+滞在日数以上
4-3.北米
- アメリカ:入国時6ヶ月+滞在日数以上
- カナダ:帰国時まで有効なもの+1日以上
- グアム:帰国時まで有効なもの(入国時45日以上が望ましい)
- サイパン:〃
- ハワイ:〃(入国時90日以上が望ましい)
4-4.中南米
- アルゼンチン:入国時6ヶ月以上
- ブラジル:〃
- ペルー:〃
- ボリビア:〃
- メキシコ:帰国時まで有効なもの
4-5.ヨーロッパ
- イギリス:帰国時まで有効なもの
- イタリア:シェンゲン協定加盟国出国時3ヶ月以上
- オーストリア:〃
- オランダ:〃(オランダ出国時)
- スイス:〃
- スペイン:〃
- チェコ:〃
- ドイツ:〃
- フランス:〃
- ベルギー:〃
- ポーランド:〃(ポーランド出国時)
- ポルトガル:〃
4-6.中東
- アラブ:入国時6ヶ月以上
- サウジアラビア:〃
- トルコ:入国時150日以上
4-7.アフリカ
- エジプト:入国時6ヶ月以上
- ケニア:〃
- モロッコ:入国時3ヶ月以上
他の国は「国名+パスポート+必要残存期間」で検索!
必要残存期間は変更になる場合があるから、直近の情報を参考にするのが安心かも!
5.旅券の有効期限の注意点
最後に旅券の有効期限の注意点についてまとめます。
- 有効期限には余裕を持っておく
- 乗り継ぎ便に気を付ける
- 早めに更新する
海外旅行の旅券は、有効期限に余裕を持っておきましょう。
国によっては有効期限が3ヶ月以上必要だったり6ヶ月以上必要だったりします。場合によっては「帰国時まで有効であれば構わない」とする地域もありますが、十分な残存期間がない場合は渡航を拒否されることも珍しくないです。
乗り継ぎ便で立ち寄る際も一定の残存期間が求められるからこそ、ギリギリでの渡航はおすすめできません。切れそうな場合はできる限り早めに申請・更新し、期限切れに備えておいてください。
求められる有効期限がいつからいつまでなのかは国によって違うから気を付けないとだ!
どこの地域に渡航するかによっても違うから渡航先ごとに要チェック!
6.まとめ
今回は海外旅行のパスポートの有効期限の見方、残存期間の計算方法をまとめました。
海外旅行はパスポートの有効期限によって渡航できる国が変わるため、残存期間も併せて確認しておきたいです。パスポートの有効期限は旅券の2ページ目で確認、残存期間は日数計算のサイトで計算できます。
海外旅行を計画中の方は、国別の必要残存期間の一例や有効期限の注意点に気を付けつつ、余裕のあるスケジュールで渡航しましょう!