海外旅行では、パスポートの盗難・破損・紛失に備えてコピーを持参したいです。現地ではパスポートが身分証明書代わりとなるため、あらかじめ印刷しておくと安心でしょう。ただ、どこ・どのページをコピーすれば良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は海外旅行のパスポートのコピーが必要な理由を解説します。併せて印刷すべきページと利用するシーンも説明します。ここではコピーに関する疑問もまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。
パスポートはどこ・どのページをコピーしたらいいのか迷うよね。
この記事では「海外旅行のパスポートのコピーが必要な理由」「印刷すべきページと利用するシーン」をまとめるよ!
1.海外旅行のパスポートのコピーが必要な理由
まずは海外旅行のパスポートのコピーが必要な理由を見ていきましょう。
- なくしてしまった時に備えるため
海外旅行にはパスポートの原本を持参するため「コピーなど必要ないのでは」と思うかもしれません。
しかし、パスポートは現地で身分証明書として常時携帯する必要があり、不携帯だと処罰の対象となる可能性があります。逆にコピーを携帯すれば原本の代わりとして使用できる場合があるため、あらかじめ印刷して持参しておくのが安心です。
外国では盗難・破損・紛失など何が起こるかわからないので、コピー・原本の両方を持ち歩きましょう。
ただし、どこでコピーするかは決められていないため、コンビニのコピー機で印刷しても自宅のコピー機で印刷しても構いません。
なお、現地でパスポートをなくして再発行する際は戸籍謄本が必要となります。一度なくしたパスポートを再度発給する時は戸籍謄本の他に以下の書類も必要となるので、状況に応じて準備しておくのが賢明です。
- 紛失一般旅券等届出書(ダウンロード申請書または大使館に備え付けのもの)
- 警察署の発行した紛失証明書もしくは消防署の発行した罹災証明書
- 6か月以内に撮影された顔写真
- その他の本人確認書類
何らかの事情でパスポートをなくしたら、以上の書類を持参して大使館に行きましょう。
大使館では本人確認を求められる可能性がありますが、パスポートのコピーがあれば国籍・性別・年齢の照会が原本なしで行えるため、何かと便利です。盗難・破損・紛失によって原本が手元になくても、パスポートのコピー自体が身分証明書代わりになるので、あらかじめ印刷しておくことを推奨します。
パスポートのコピーは電子データでもOK!紙である必要はなし!
むしろ、スマホでスキャンしてクラウドに保管しておけば盗まれる心配も破れる不安もなくて安心!なくしても大丈夫!
2.印刷すべきページ
次に印刷すべきページを見ていきましょう。
- 身分事項記載ページ:顔写真が記載されているページ
- 所持人記入欄ページ:本人が記入したページ
- その他:スタンプが押されたページ
パスポートのコピーを取る際は、身分事項記載ページと所持人記入欄ページを印刷します。どのページをコピーするか迷ったら顔写真が記載されているページと本人が記入したページを印刷しておけば大丈夫です。
2-1.身分事項記載ページ
身分事項記載ページとは、顔写真が記載されているページのことです。コピーする時は旅券番号や生年月日、発行年月日や有効期間満了日がくっきりとわかるように印刷します。
2-2.所持人記入欄ページ
所持人記入欄ページとは、本人が記入したページのことです。コピーする時は住所がはっきりとわかるように印刷します。
2-3.その他
その他、出入国時にスタンプが押されたページを印刷しておくと、窃盗などの被害に遭った際に役立ちます。もしビザ申請を受けているなら、ビザ番号のページも印刷しておくと安心です。
要するに自分自身のパスポートだとわかればOK!
2020年2月以降に発行した旅券は住所欄が廃止されてるから要注意!本人確認書類に使用できない場合も!
3.利用するシーン
次に利用するシーンを見ていきましょう。
- 国籍・性別・年齢を証明しなくてはいけない時
- 盗難・破損・紛失してしまった時
- 本人確認が必要となった時
パスポートのコピーは、国籍・性別・年齢を証明しなくてはいけない時と盗難・破損・紛失してしまった時、本人確認が必要となった時に利用します。通常は原本を携帯しておけば大丈夫です。
3-1.国籍・性別・年齢を証明しなくてはいけない時
パスポートのコピーは、国籍・性別・年齢を証明する際に必要です。
海外旅行では、ホテルなどの宿泊施設やレストランなどの飲食店でパスポートの提示を求められることがあるのですが、原本・コピーの両方で対応できます。
アルコールを購入する際やカジノに入場する際にも、パスポートのコピーがあると便利でしょう。特に、誰が見ているかわからない場所で貴重品を出したくない時は、あらかじめ印刷したものを提示してください。
3-2.盗難・破損・紛失してしまった時
パスポートのコピーは、盗難・破損・紛失した際にも必要です。
交通機関や観光地でパスポートをなくしてしまっても、原本のコピーがあれば対応できます。
通常は旅先でパスポートをなくすと身分証明ができなくなるだけでなく出入国もできなくなるため、現地の大使館に連絡して再発行してもらわなければなりません。
ただ、再発行には2週間前後を要するので、一時的に「帰国のための渡航書」を発行して対応します。帰国のための渡航書とは、発行から数日間のみ有効の仮パスポートのことです。
3-3.本人確認が必要となった時
現地で本人確認が必要となった時、パスポートのコピーで身分証明が可能です。
免税店で購入する際に現地居住者ではないことを証明したり、国境を越える際に日本人であることを証明したりする時に使用できます。
要するに原本もコピーも携帯すればOK!
通常は原本、特別な状況ではコピーと使い分けるのがおすすめ!
4.コピーに関する疑問
最後にコピーに関する疑問についてまとめます。
- コピーする写真は白黒画像でも構わない?
- コピーできない時はスマホで問題ない?
- コピーはコンビニで印刷できる?
- コピーはホテルで使用できる?
- コピーはレストランで使用できる?
パスポートをコピーする際、色々な疑問が湧いてくるかもしれません。ただ、あらかじめどのようにコピーすれば良いのか知っておけば大丈夫です。
4-1.コピーする写真は白黒画像でも構わない?
コピーする写真は白黒画像でも構いません。カラーだとより良いでしょう。
4-2.コピーできない時はスマホで問題ない?
コピーできない時はスマホで問題ありません。電子データで入れておきましょう。
4-3.コピーはコンビニで印刷できる?
コピーはコンビニで印刷できます。ただ、原本の忘れ物には十分に注意が必要です。
4-4.コピーはホテルで使用できる?
コピーはホテルで使用できます。チャックイン時・チェックアウト時に必要です。疑われた場合は原本を提示しましょう。
4-4.コピーはレストランで使用できる?
コピーはレストランでも使用できます。アルコールの注文時などで必要です。拒否されたら原本を提示してください。
普通に海外旅行する分には原本だけで十分だと思うけど、なくしそうな人はコピーがあるといいかも!
紙で印刷するのはもちろん、電子でも保存しておくのが肝!
5.まとめ
今回は海外旅行のパスポートのコピーが必要な理由、印刷すべきページと利用するシーンをまとめました。
海外旅行のパスポートは、なくしてしまった時に備えてコピーを用意しておくと安心です。印刷するのは、身分事項記載ページと所持人記入欄ページの2つ。あらかじめコピーしておけば、現地で国籍・性別・年齢を証明しなくてはいけない時、盗難・破損・紛失してしまった時、本人確認が必要となった時に役立ちます。
国・地域によってはパスポートのコピーが原本と同じ効力を発揮することもあるため、荷物に忍ばせておくだけでも安心と言えるでしょう。ただ、大使館での再発行時は他の書類も必要となるので、より万全を期すなら戸籍謄本なども併せて持参してください。