海外旅行に必要なパスポートの記載事項変更の仕方がよくわからない方もいるのではないでしょうか。パスポートの記載事項変更はオンラインもしくはパスポートセンターで可能ですが、必要な場面によって求められる対応が変わるため、注意が必要です。
今回は海外旅行のパスポートの記載事項変更の仕方を解説します。併せて必要な場面とよくある質問も説明します。ここでは記載事項の注意点もまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。
パスポートの記載事項の変更方法はシンプル!
この記事では「海外旅行のパスポートの記載事項変更の仕方」「必要な場面とよくある質問」をまとめるよ!
1.海外旅行のパスポートの記載事項
まずは海外旅行のパスポートの記載事項を見ていきましょう。
- 顔写真
- 型
- 発行国
- 旅券番号
- 姓
- 名
- 国籍
- 生年月日
- 性別
- 本籍
- 発行年月日
- 有効期間満了日
- 所持人自署
- 発行官庁
- 機械読み取り部分
旅券の顔写真が記載されているページは「身分事項記載ページ」と呼ばれており、主に顔写真・型・発行国・旅券番号・姓・名・国籍・生年月日・性別・本籍・発行年月日・有効期間満了日・所持人自署・発行官庁・機械読み取り部分が印字されています。
身分事項記載ページは出入国の際に確認されるページで、所持者がどのような人物なのかを知るためのものです。実際に、国内外で身分証明書として使用できます。
しかし、状況によっては「パスポートの記載事項を変えたい」という場合もあるのではないでしょうか。例えば、顔に変更があった場合や姓・名に変更があった場合、国籍・生年月日・性別・本籍に変更があった場合など、パスポートの記載事項変更を迫られる場合もあるかもしれません。
もしパスポートの記載事項を変えなければならない場合は、オンライン・パスポートセンターで行いましょう。
パスポートの身分事項記載ページは所持者の情報が書かれてる!
身分事項を変更する場合はオンラインもしくはパスポートセンターのどちらかで手続きしよう!
2.パスポートの記載事項変更が必要な場面
次にパスポートの記載事項変更が必要な場面を見ていきましょう。
- 顔に変更があった場合
・事故で変わった
・整形を施した - 姓・名に変更があった場合
・家庭裁判所の許可を得て氏名を変えた
・結婚・養子縁組で氏名が変わった
・国際結婚で別名を追記したい - 国籍に変更があった場合
- 生年月日に変更があった場合
- 性別に変更があった場合
- 本籍に変更があった場合
- 説明を追記する場合
旅券の記載事項変更が必要な場面として代表的なのが「顔に変更があった場合」と「姓・名に変更があった場合」の2つです。
例えば、事故で顔が変わった場合や整形を顔に施した場合はパスポートの顔写真と乖離する可能性があるため、記載事項の変更が必要となるでしょう。また、家庭裁判所の許可を得て氏名を変えた場合や結婚・養子縁組で氏名が変わった場合、国際結婚で別名を追記したい場合もパスポートの情報と乖離する可能性があるので、記載事項の変更が必要でしょう。
他にも、永住権を得て国籍が変わった場合や生年月日に誤りが発覚した場合、性転換手術で性別が変わった場合、本籍を移転した場合などはパスポートの記載事項変更が必要となります。
さらに、特記事項など別途で説明を追記する場合も変更が必要となるなど、どのような場面で変更が必要かは事前に確認おきましょう。
顔を変更した場合や姓・名を変更した場合は要注意!
旅券と航空券の名前が一致しないと出入国を拒否される場合があるから、変更は早めに行っておこう!
3.パスポートの記載事項変更の仕方
次にパスポートの記載事項変更の仕方を見ていきましょう。
- 切替申請で新たにパスポートを取得する
- 残存期間が同じパスポートを取得する
旅券の記載事項を変更する場合、切替申請で新たにパスポートを取得する方法と残存期間が同じパスポートを取得する方法の2通りがあります。
切替申請で新たにパスポートを取得する場合は、有効期限5年もしくは10年から選び、新しい旅券を取得する形となります。対して、残存期間が同じパスポートを取得する場合は、旅券に記載されている身分事項の変更だけで済むため、どちらを選ぶかが重要です。
ただし、切替申請で新たにパスポートを取得する場合は5年で11,000円、10年で16,000円の手数料がかかるのに対し、残存期間が同じパスポートを取得する場合は6,000円の手数料で済むので、予算に合わせて判断するのが良いでしょう。
なお、パスポートの記載事項変更はオンラインもしくはパスポートセンターで行えるのですが、必要書類が変わる点にはご注意ください。
オンラインで手続きを行う場合の必要書類は次の通り。
- 有効なパスポート:1点
- 本人のマイナンバーカード:1枚
- マイナポータル対応のデバイス:1個
パスポートセンターで手続きを行う場合の必要書類は以下の通り。
- 有効なパスポート:1点
- 一般旅券発給申請書:1通
- 本人確認書類:1点
- 戸籍謄本:1通
- 顔写真:1枚
その他、住民基本台帳ネットワークシステム利用を希望しない場合は、住民票の提出を求められる場合があります。代理人に依頼する場合は、代理提出者の本人確認書類が必要です。
有効期限が切れそうな場合は新たにパスポートを取得するのがおすすめ!
残存期間が残っている場合は同じパスポートを取得するのがおすすめ!
4.記載事項変更でよくある質問
次に記載事項変更でよくある質問を見ていきましょう。
- どこで変更できる?
- どれくらいで受け取れる?
- 旅券番号は変えられる?
- 有効期限は変えられる?
- 費用はかかる?
身分事項を変える時、上記のような疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。ここでは、それぞれの疑問に対して1つずつ回答していくので、ぜひ参考にしてみてください。
4-1.どこで変更の手続きができる?
パスポートの記載事項変更は、オンラインもしくはパスポートセンターで可能です。まずはお住まいのパスポートセンターに相談もしくはオンラインで申請することを推奨します。
4-2.どれくらいの期間・時間でできる?
パスポートの記載事項変更は、受領まで1週間前後かかります。土日祝日や年末年始は対応していないため、ある程度の日数がかかることを前提とした計画が必要です。
4-3.旅券番号は変えられる?
パスポートの旅券番号は、取得する度に別の番号が付番されます。旅券番号だけの変更は認められていないものの、新たに取得すれば番号も変わるのが通例です。
4-4.有効期限は変えられる?
パスポートの有効期限は、取得した段階で更新されます。有効期限だけの変更は認められていないものの、新たに取得すれば期限も変わるのが通例です。
4-5.費用・料金はかかる?
パスポートの記載事項を変更する場合、切替申請で新たにパスポートを取得する場合は5年で11,000円、10年で16,000円、残存期間が同じパスポートを取得する場合は6,000円の手数料がかかります。ただし、費用や料金はお住まいの自治体ごとに変わるのが一般的です。
詳しい記載事項変更については外務省の「日本国内及び海外でパスポートに関する申請手続きに通常必要な書類」のページをご覧ください。
その他の旅に関する疑問はメイドインジャーニーまで!
さらっとブログの宣伝すな!笑
5.旅券の記載事項の注意点
最後に旅券の記載事項の注意点についてまとめます。
- 個人情報は第三者に教えない
- 不特定多数に公開しない
パスポートの身分事項には貴重な個人情報が掲載されているため、第三者には教えないようにしてください。稀にSNSなどで身分事項記載ページを公開している人がいますが、黒で塗りつぶしたりモザイクをかけたりしても特定される可能性はゼロではありません。
場合によっては悪用される可能性があるので、不特定多数に公開しないのが望ましいです。
パスポート情報は立派なプライバシー!
アイドルとかモデルとかで免許証の写真載せてドヤッてる人いるけど、あんまりおすすめできないよね。
6.まとめ
今回は海外旅行のパスポートの記載事項変更の仕方、必要な場面とよくある質問をまとめました。
海外旅行ではパスポートが欠かせませんが、諸事情により記載事項の変更が必要となる場合があります。例えば、顔に変更があった場合や姓・名に変更があった場合は、早めにオンラインもしくはパスポートセンターで身分事項を変更しておくのがおすすめです。
変更し忘れたまま予約すると最悪出入国できない可能性があるため、十分に気を付けましょう。旅券と航空券の名前が一致しないと飛行機すら乗れない場合もあるので、パスポート情報に相違がないよう着実に手続きを済ませておきましょう。