屋久島のパワースポットとして鎮座する神社、それが益救神社です。別名で須久比ノ宮(一品宝珠大権現)と呼ばれるこの場所は「益々救ってくれる神様」で知られ、大変ご利益のある神社として知られています。そこは救いが救いを呼ぶ救われたい人のための観光スポットです。
今回は屋久島にある益救神社の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。

益救神社は「誰か助けて……」と思ったら訪れたい場所!



この記事では「屋久島にある益救神社の観光情報」「須久比ノ宮(一品宝珠大権現)の見どころ」をまとめるよ!
1.益救神社の概要


まずは益救神社の概要を見ていきましょう。
- 国:鹿児島/屋久島
- 地域:宮之浦
- 特徴:神社
- 目玉:須久比ノ宮(一品宝珠大権現)
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
益救神社は「やく」の名を冠する神社で鹿児島の離島、屋久島の宮之浦に鎮座する神社です。ここは「ますくひ」や「すくい」とも呼ばれ、かつては須久比ノ宮(一品宝珠大権現)とも呼ばれていた場所です。地元民からは救いの神のいる観光スポットとして愛されているのだとか。
実際に「益々救ってくれる神様がいる」という言い伝えが名前の由来にもなっています。
創建年代は不明であるものの神聖な空気に満ちた境内は白鳥居をはじめ、手水舎や仁王像が残されています。神威の存在を感じずにはいられない霊場は「神の島」と称される屋久島ならではのパワースポットと言えるでしょう。
境内にはユニークな形状をしている屋久杉のおみくじもあるので、屋久島観光のついでに立ち寄るにもぴったりな神社と言えます。



屋久島を訪れるなら益救神社は外せないね!



宮之浦を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.益救神社の観光情報


次に益救神社の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は屋久島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料・拝観料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:9時00分~16時30分
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:屋久島/宮之浦
- 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- バス:5分~10分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「宮之浦⇒益救神社」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:やや暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くて雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:7月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 5℃ | -1℃ | 270mm |
2月 | 6℃ | -1℃ | 285mm |
3月 | 8℃ | 1℃ | 430mm |
4月 | 12℃ | 4℃ | 420mm |
5月 | 15℃ | 8℃ | 440mm |
6月 | 18℃ | 11℃ | 775mm |
7月 | 21℃ | 14℃ | 310mm |
8月 | 21℃ | 15℃ | 270mm |
9月 | 19℃ | 13℃ | 405mm |
10月 | 15℃ | 9℃ | 300mm |
11月 | 11℃ | 5℃ | 305mm |
12月 | 7℃ | 1℃ | 265mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
屋久島は総じて治安が良く、旅の拠点となる宮之浦も治安良好です。
2-7.注意点
- 事前の勉強
- 宗教関連の戒律
2-7-1.事前の勉強
益救神社は事前に勉強しないと魅力が半減してしまうかもしれません。逆に神道に関する情報を頭に入れておくことで社寺に秘められたドラマも見えてくるため、背景を学んでから訪れてみてください。
2-7-2.宗教関連の戒律
益救神社は神道神社であり宗教関連の戒律が定められているので、見学の際は最低限の礼儀や作法を守らなければなりません。敬虔な信者の方への配慮も忘れずに。



観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。



Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.益救神社の見どころ
ここからは益救神社の見どころをまとめます。


3-1.須久比ノ宮(一品宝珠大権現)
おすすめ度:
救いの神が祀られる神社。


3-2.白鳥居
おすすめ度:
穢れのない純白の鳥居。


3-3.手水舎
おすすめ度:
ビー玉を沈めた手水舎。


3-4.仁王像
おすすめ度:
ふにゃふにゃな仁王像。
益救神社は須久比ノ宮(一品宝珠大権現)や白鳥居、手水舎や仁王像など見どころ満載です。
屋久島を代表するパワースポットとして知られる益救神社はもともと島内各地に点在しており、島全体を包括する救いの神として崇められてきました。現在は宮之浦の益救神社と原集落の益救神社しか残っていないものの、その力は未だ健在です。
神社としても白鳥居や手水舎、仁王像など見学すべき場所がいくつかあります。
中でもビー玉を敷き詰めた手水舎やふにゃふにゃ形状の仁王像など他の神社にはないものもあり、参拝客を楽しませるような工夫が凝らされています。水に沈むガラス玉が光で乱反射する姿や庭に立つふにゃふにゃの仁王像の姿にも癒されること間違いなしです。



益救神社では須久比ノ宮(一品宝珠大権現)と白鳥居、手水舎と仁王像が目玉!



個人的にはSNS映えするキラキラな手水舎がおすすめ!
4.益救神社の体験談
最後に管理人が2021年7月に訪れた益救神社の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。





益救神社に到着。車で意気揚々と来たけど、道が入り組んでて迷っちゃった。



そんなことより、いつもより写真暗くない?



カメラの設定ミスっちゃったみたいで……黒いけど許して!



全体的に暗いよぅ。これじゃあ黒潰れして何も見えないじゃない。



逆に空は白飛びするっていう……あぁ、カメラの神様どうか僕を救ってください!笑



せっかく救いの宮と崇められる益救神社にまで来たことだし、助けてもらったらどう?



ちなみに、宮之浦という地名は須久比ノ宮(一品宝珠大権現)に由来するそうで。



かつては薩摩藩領内の格式高い式内社としても重宝されたんだってね。





白い鳥居を抜けると両手に灯篭。苔の如き芝生を切り裂く一本道。



ポエムな表現したところでカメラの設定ミスはごまかせないよ!笑



本来はパワースポットであるはずなのに眼前はホラースポット。薄暗さが恐怖に拍車をかける。



島随一の霊場だけにいつ心霊が出てきてもおかしくないね。





奥にはもう1つの白鳥居と2つの白灯篭。今にも霊界への扉が口を開けて待っているかのよう。



物々しい雰囲気と空模様で息苦しくなってくるね。



空に浮かぶ雲のように真っ白な鳥居と灯篭。その輝きでここだけ現世から浮世離れしてるような感覚。



文章に「白」を入れて「黒」を中和しようとするのやめてくれる?



……厳かな境内も相まって真っ黒に淀んだ感情が浄化されてゆく。



もうわかったよ。写真が暗い件は白紙に戻してあげるから気を取り直して境内を回ってみよう?







見えてきたのは苔むした穴の空いた岩と雨に濡れる手水舎。



ここ益救神社にはこの手の岩がいくつか置かれてるみたい。何かの信仰の名残なのかな。



参拝する際には手水舎で手を清めてから。



って、水の中に何かキラキラしたものが……!





水底に無数のビー玉が敷き詰められてる。こんなに綺麗な手水舎は初めて見たかも。



聞くところによると全国にもビー玉手水舎のある神社ってのは日本各地に点在してるみたいだよ。



何とも夏らしさがあって風流だねぇ。身も心も涼しくなるよ。



これぞ風情がぎゅっと詰まった風物詩。救いを求めるほど疲れてしまった旅人にうってつけの場所。





ビー玉と水と竹が奏でる和の美学。見事に調和した音色に全身が浄化される……これは確かに救われるわけだ。



救いの神様はこの手水舎に宿っているのかもしれないね。



最初はカメラの不具合でどうなることかと思ったけど、いやはや益救神社……なかなかに素敵なところじゃない。



なんてことはない純朴な世界に意味を見出す。これぞ旅の本質。





さらに奥に進むと本殿が見えてくる。いや、あれは拝殿かな。どっちかな。



とにもかくにも、雨が降りしきる中に佇む姿は雅なり。参拝客もまばらだからか、ここだけ隔絶された世界みたい。







うぉっ……!こんなところに苔の服でおしゃれした石像が!



これはいわゆる仁王像と呼ばれる石像だね。



仁王像ってもっとこう血気盛んな見た目じゃなかったっけ?



本来は鬼の形相で怒りを表した像なんだけど、ここのはちんまりしててかわいいね。



金剛力士像ってより生涯無名の作家が粘土でこさえた泥人形。ヒューマンフォールフラットのふにゃふにゃ人間。



でも、邪気から守ってくれる存在だよ。



見方によっては海外の遺跡みたい。奥にある立派なガジュマルの木がよりそう感じさせるね。



約10年前の記事で見た姿と比べると全然違う場所に見えてくるから不思議。



それほどの時間が経ってもここにあるってことが大事なんじゃないかな。



……ある人は言った。大抵のことは時間が解決してくれると。



そうか、そうだったんだ。救いの神様の正体は他でもない「時間」だったんだ。



10年経てば何もかも変わる。でも、変わらないものもある。



「誰か救ってくれ」なんて祈っているうちに時は流れ、いつかは忘れられる時が来る。



人は誰が救うでもなく、きっと知らず知らずのうちに勝手に救われるものなんじゃないかな。



時を経れば経るほど益々救われてゆく……人生もそういう風にできてるのかもしれない。



いつもみんなの心の中にある、益救神社。
5.まとめ
今回は屋久島にある益救神社の観光情報、須久比ノ宮(一品宝珠大権現)の見どころをまとめました。
国内旅行で屋久島を訪れるなら益救神社がおすすめです。中でも須久比ノ宮(一品宝珠大権現)は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。