世界を隔てる西洋とはどこからどこまでなのか、西洋にはどのような国があるのか。基本的に西洋は「トルコから西の地域」「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以西」とされています。ただ、具体的に範囲が決まっているわけではないので注意が必要です。
今回は世界を隔てる西洋とはどこからどこまでなのかを調査しました。ここでは西洋にはどのような国があるのかも共有いたします。併せて西洋と東洋の違いや西洋と極西の違いもまとめるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
西洋は北米・中南米・ヨーロッパ・アフリカを指す言葉と覚えておけばいいのかな?
この記事では「西洋とはどこからどこまでなのか」「西洋にはどのような国があるのか」をまとめるよ!
1.西洋とはどこからどこまで?
まずは西洋とはどこからどこまでなのかをまとめます。
- 西洋:トルコから西の地域
- 〃:ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以西
西洋は「トルコから西の地域」の総称とされています。主に「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以西」を西洋と呼ぶのが一般的です。
ただし、西洋とはあくまでも「西の海(国)」という意味の言葉であり「ここからここまで」という範囲が定められているわけではありません。そのため、学者や識者によっても認識が異なります。
書籍などでは東洋の対義語として西洋という言葉が使用される場合もあり、その場合は「東洋=アジア」を表すのに対して「西洋=ヨーロッパ」を表します。
文学的な表現でもヨーロッパの景勝地を「西洋の○○」のように表現することがあるため、西洋という言葉はヨーロッパ全体を意味する表現と覚えておきたいです。ただし、西洋には北米や中南米やアフリカの国々が含まれることもあるので、必ずしもヨーロッパのみを指すとは限りません。
こればかりは西洋の範囲をどのように解釈するかによって変わります。
西洋はトルコ以西の地域を表す言葉なんだね!
Googleマップで確認したらわかりやすいよ!
2.西洋にはどのような国がある?
ここからは西洋にはどのような国があるのかをまとめます。
- 北米:2カ国
- 中南米:33カ国
- ヨーロッパ:44カ国~46カ国
- アフリカ:53カ国
日本承認国と国連加盟国の観点から割り出すと、西洋には「北米:2カ国」「中南米:33カ国」「ヨーロッパ:44カ国~46カ国」「アフリカ:53カ国」が含まれている計算となります。
つまり、イギリスをはじめスペインやフランスなどは西洋の国々と言えるでしょう。しかし、西洋を「西の海」と解釈するなら島国のイギリスをはじめアイスランドやアイルランドなどが西洋の国々と呼べるでしょう。
統計によっては西洋に北米と中南米とアフリカを含めない場合もありますが、西洋の定義を「トルコから西の地域」「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以西」とするのであれば、アメリカやカナダ、アルゼンチンやブラジル、エジプトやモロッコも西洋の国々ということになります。
ただし、西洋は解釈によって含まれる国が変わるという点も考慮せねばなりません。
西洋は北米・中南米・ヨーロッパ・アフリカの国々で構成されてるよ。
西洋の定義をどう解釈するかによって分類も変わるかもね。
3.西洋と東洋の違い
ここからは西洋と東洋の違いをまとめます。
- 相違点:歴史・文化・人種・衣服・食事・住居
本題ではないので簡単な解説にはなってしまうものの、西洋と東洋の違いは「歴史・文化・人種・衣服・食事・住居」にあるとされています。
西洋と東洋では歩んできた歴史も育んできた文化も違い、そこに住む人種も違います。それだけでなく衣服や食事や住居に至るまで、何もかも異なっているのが特徴です。
単に国が違うというだけでなく、地域ごとに独自の歴史・文化・人種・衣服・食事・住居があるというのが西洋・東洋の相違点と言えるでしょう。海外旅行ではそういった国や地域の違いを肌で感じられるからこそ、どちらも訪れて違いを実感してみてはいかがでしょうか?
西洋と東洋は物事の考え方も結構違うよね。
ライフスタイルからして別物と言えるんじゃないかな。
4.西洋と極西の違い
ここからは西洋と極西の違いをまとめます。
- 西洋の特徴:西の地域の総称
- 極西の特徴:西の端の総称
前述の通り、西洋は西の地域の総称とされています。
対して、極西は西の端の総称とされるのが特徴です。
極西は豪亜の国々から見て「西の果て」という意味も含む言葉なので、狭義ではイギリスを指すという見解もあります。逆に、広義ではスペインやポルトガルの西端を指すという見解もできます。
そのため、西洋と極西は指している地域が微妙に変わってくると言えるでしょう。
イギリスを中心とした世界地図では世界の中心にイギリスがあるように見えるかもしれません。しかし、豪亜を中心とした世界地図ではイギリスは西の果てにあります。このように、特定の視点によって西洋・極西の解釈もまた変わるわけです。
ただし、当記事では「極東」の対義語として「極西」と表現していますが、一般的な表現ではないので注意しましょう。
西洋は西の地域、極西は西の端……ちょっとわかりづらい。
言葉の定義によって解釈も変わるから気を付けておきたいところ。
5.まとめ
今回は西洋とはどこからどこまでなのか、西洋にはどのような国があるのかをまとめました。
西洋の範囲に決まりはないものの、一般的に「トルコから西の地域」もしくは「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以西」が西洋と認識されています。そこには北米・中南米・ヨーロッパ・アフリカの国々が属しており、独自の境界線を形成しています。
ただし、西洋という言葉をどのように解釈するかによってその範囲も変わるため、どこからどこまでが西洋なのかは学者・識者によって意見が分かれるところです。明確な線引きがされているわけではないため、あくまでも1つの指標として覚えておくのが無難かもしれません。