海外旅行のお土産は、持ち帰っている最中に壊れてしまうことが日常茶飯事です。だからこそ、お土産の適切な持ち帰り方については熟知しておきたいところ。別途、空港や飛行機によっても持ち込みが禁止・制限されているものがあるため、基本ルールは把握しておきたいです。
今回は海外旅行のお土産の持ち帰り方を解説します。併せて外国のお土産を日本に持ち帰る基本ルールも説明します。壊さずに空港や飛行機に持ち込むコツや守りを意識した持ち方のポイントもまとめるので、海外旅行の観光にお役立てください。

海外旅行のお土産、荷解きしたら壊れてた……なんてことにならぬように!



この記事では「海外旅行のお土産の持ち帰り方」「外国のお土産を日本に持ち帰る基本ルール」をまとめるよ!
1.海外旅行のお土産の持ち帰り方


まずは海外旅行のお土産の持ち帰り方を見ていきましょう。
- 禁止・制限されている品目を確認する
- 壊れ物・割れ物は適切に梱包する
- 空港の保安検査場を通る
- 飛行機に乗って持ち帰る
- 検疫・税関を抜ける
海外旅行のお土産は、禁止・制限されている品目を確認する、壊れ物・割れ物は適切に梱包することを徹底すれば「壊れちゃった……」といった悲惨な事態を防ぐことが可能です。ここからは、海外旅行のお土産の持ち帰り方について詳しく解説します。
空港、飛行機、検疫・税関をスムーズに通り抜けるための情報としてもご活用ください。
1-1.禁止・制限されている品目を確認する
まずは、禁止・制限されている品目にはどのようなものがあるか、ご確認ください。
国や地域によって独自の法律が設けられており、外国から日本へは漢方薬・化粧品をはじめ、動物製品や植物製品、卵製品や乳製品、ブランド品の持ち込みが禁止・制限されることがあります。お酒やタバコの本数まで規定されていることもあるため、外務省や航空会社のサイトもチェックすべきです。
具体的には、以下のような物品が禁止・制限の対象となっています。
- 漢方薬・化粧品:1品目24個まで対象
- 動物製品:ジャーキー・ソーセージ・ハム・ベーコンなど
- 植物製品:ナッツ・フルーツの種(一部例外あり)など
- 卵製品:ケーキ・生クリーム・生卵など
- 乳製品:チーズ・バター・ミルクなど
- ブランド品:1個20万円から課税
以上に該当しない品目であれば、自由に持ち帰ることが可能です。
しかし、市販の密封されたお菓子はOKでも、肉エキスが含まれているものはNGという具合に持ち帰る製品によっては没収の対象となることも珍しくありません。物品によっては、仮に持ち帰れたとしても関税のかかるものもあるので、一度確認しておいて損はないでしょう。
没収されるものに関しては成分表示もしくは農林水産省のホームページをチェックするのも手。ただし、ブランド品の場合、偽物や模倣品といったコピー品は没収される可能性もあるからこそ、まずは何が持ち込めて何が持ち込めないのかを理解してから渡航してみてはいかがでしょうか。
1-2.壊れ物・割れ物は適切に梱包する
壊れ物・割れ物を持ち帰る場合は、破損の可能性に備えて適切に梱包しましょう。
例えば、ガラス製品や陶器のようにちょっとした圧迫や衝撃で破損する可能性のあるものは、緩衝材(プチプチ)で覆っておくのが理想です。必要に応じて余っている衣服や新聞紙で包めば、キャリーバッグやスーツケースで持ち運んでも安心できます。
万全を期すなら、受託手荷物ではなく機内持ち込み手荷物にするのも方法の1つ!
1-3.空港の保安検査場を通る
荷物を整理したら、空港の保安検査場を通ります。
別名セキュリティチェックと呼ばれる手荷物検査が行われるため、丁寧に扱ってもらいたいものについては別途で地上係員にお伝えください。
1-4.飛行機に乗って持ち帰る
定刻になったら、後は飛行機に乗って持ち帰るだけです。
フライト中、手荷物は座席の下もしくは上の棚に入れるので、乱暴に扱われたくないものについては別途で客室乗務員に伝えておきましょう。
1-5.検疫・税関を抜ける
国や地域をまたぐ出入国では、検疫や税関を抜けるのが原則です。
- 検疫:動植物に関する病原菌・病害虫の侵入を防ぐための検査を行う水際対策機関
- 税関:物品に関する関税の徴収・通関手続き・密輸の取り締まりを行う行政機関
主に、検疫は動植物に関する病原菌・病害虫の侵入を防ぐための検査を行うため、物品に関する関税の徴収・通関手続き・密輸の取り締まりを行うための機関となっています。
お土産として動植物関連の製品を持ち帰る方は検疫、免税範囲を超える製品を持ち帰る方は「携帯品・別送品申告書」に記載して税関へご申告ください。虚偽の申告をしたり、検査を拒否したりすると法律に抵触することもあるので、必ず持ち込んで構わないか判断してもらいましょう。



海外と国内を何度も行き来してると、検査が厳しくなることもある!



まぁ甘くして変なもの持ち込む人が現れるよりはマシじゃない?
2.外国のお土産を日本に持ち帰る基本ルール


次に外国のお土産を日本に持ち帰る基本ルールを見ていきましょう。
- 空港や飛行機に持ち込む液体類は100ml(透明な1Lの袋に入れる)
- 動植物に関連するものは検疫で検査を受ける必要がある
- 免税範囲を超えるものは税関に申告する必要がある
- 例外:知らずに持ち帰ったものは廃棄ボックスへ
海外旅行のお土産は、空港や飛行機に持ち込む液体類は100ml(透明な1Lの袋に入れる)、動植物に関連するものは検疫で検査を受ける必要がある、免税範囲を超えるものは税関に申告する必要があるのが原則です。ここでは、外国のお土産を日本に持ち帰る基本ルールについて詳しく解説します。
例外として、知らずに持ち帰ったものは廃棄ボックスへお入れください。
2-1.空港や飛行機に持ち込む液体類は100ml(透明な1Lの袋に入れる)
液体類を空港や飛行機に持ち込むには100ml以下にまとめ、透明な1L以上の袋に入れる必要があります。
一方、ビールやワインといったアルコール類をはじめ、瓶入りの香水類などをお土産にしたい人は機内持ち込み手荷物ではなく受託手荷物として預ければ大丈夫です。
2-2.動植物に関連するものは検疫で検査を受ける必要がある
魚や肉といった動物製品、木や種などの植物製品は検疫で検査が必要となります。
生魚や生肉のような生鮮食品をはじめ、特定の草花を持ち帰ると検査の対象となり、仮に黙って持ち込むと罰則の対象となるため、十分に気を付けたいです。
2-3.免税範囲を超えるものは税関に申告する必要がある
お酒やタバコ、ブランド品は免税範囲を超えると税関で申告が必要となります。
免税範囲を超えるものがあると申告の対象となり、仮に無申告のまま持ち込むと罰則の対象となるので、十分に注意が必要です。
2-4.例外:知らずに持ち帰ったものは廃棄ボックスへ
持ち込めないものと知らずに持ち帰ってしまったものは、廃棄ボックスにお入れください。
保安検査場付近には、不要なものを個人的に処分できるボックスが設置されています。知らず知らずのうちに持ち込んでしまったものでも適切に捨てれば問題ないため、適切に廃棄しましょう。なお、生ものは腐る可能性もあるので、場合によってはスタッフに相談してから捨てると安心です。



基本ルールさえ守っていれば、没収されることはない!



まずはルール違反しないよう備えておけば問題ないんじゃない?
3.壊さずに空港や飛行機に持ち込むコツ


次に壊さずに空港や飛行機に持ち込むコツを見ていきましょう。
- 液体は圧縮袋や真空パックに入れる
- 壊れ物や割れ物はプチプチで保護する
- 隙間を新聞紙やダンボールで埋める
- 荷物をテープで固定する
お土産を壊さずに空港や飛行機に持ち込むには、品物別に適宜対応するのがおすすめです。
具体的には、液体は圧縮袋や真空パックに入れる、壊れ物や割れ物はプチプチで保護するといった方法が良いでしょう。
液体は機内で膨張して破裂する恐れがあるため、機内持ち込み手荷物でも受託手荷物でも別途で袋に入れるように、また、壊れ物や割れ物はぶつけた拍子に破損する可能性があるので、緩衝材で保護してください。
加えて、隙間を新聞紙やダンボールで埋める、荷物をテープで固定するなどの方法を取れば、後になって「壊れていた」という事態を防げるのではないでしょうか。
より万全を期すなら、1つ1つタオルで包むことをおすすめします。



僕もよく余ったタオルで包んでキャリーバッグに入れてる!



スーツケースをあえてパンパンにしておくと壊れないと思う!
4.守りを意識した持ち方のポイント


最後に守りを意識した持ち方のポイントについてまとめます。
- 地面に置かない
- 他のものを載せない
- 振り回さない
お土産を手で持って運ぶなら、持ち方を工夫すべきです。
特に意識しておきたいのが「地面に置かない」「他のものを載せない」「振り回さない」の3箇条。この3箇条を守るだけで、物品の破損や破裂の心配を防げます。中でも地面に置くのはNG中のNGです。
地面に置くと蹴とばされたり踏まれたりすることがあるため、置かないようにしてください。ものによっては他のものを載せると潰れてしまうこともあるので、載せないようにしましょう。
その他、手提げ袋に入れて振り回すのも当然NGです。お土産を持ったまま観光するなら、散策用のバックパックやリュックサックに入れておくと比較的安心だと思います。



意外とやっちゃうのが、お土産を入れたバックパックを背負ったまま椅子に座って背もたれにドーンッともたれかかっちゃうやつ!



あれは自分の体重で潰れちゃうから絶対ダメ!お尻に敷くのもダメ!
5.まとめ
今回は海外旅行のお土産の持ち帰り方、外国のお土産を日本に持ち帰る基本ルールをまとめました。
海外旅行のお土産は、空港や飛行機を素通りできるわけではありません。基本ルールに従わずに持ち込むと没収されることもあります。だからこそ、お土産の持ち帰り方についてはある程度把握しておくと安心です。
もし初めての海外旅行で「どのようにお土産を持って帰ればいいかわからない」ということでしたら、ぜひ当記事で解説した内容を参考にしてみてください。お土産の持ち帰り方だけでなく、壊さずに空港や飛行機に持ち込むコツや守りを意識した持ち方のポイントについても理解しておきましょう。