海外旅行のレストランでは提供される量がわからず注文してしまい、お腹いっぱいで残すしかない状況に陥りやすいです。食べきれないほど頼んでしまい、途中でギブアップする人も珍しくありません。そんな時、残すのは失礼かな……と気になる人もいるのではないでしょうか?
今回は海外旅行で立ち寄るレストランで残すのは失礼なのかを解説します。併せて食べ残し対策と持ち帰り方法も説明します。加えて食べ残し・持ち帰りの注意点もまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。
地域によって“お残し”OKな国とNGな国があるからご注意を!
この記事では「海外旅行で立ち寄るレストランで残すのは失礼なのか」「食べ残し対策と持ち帰り方法」をまとめるよ!
1.海外旅行のレストランで残すのは失礼?
まずは海外旅行のレストランで残すのは失礼なのかを見ていきましょう。
結論を先に言うと、海外旅行のレストランで残すのは失礼に当たりません。
日本は“もったいない精神”が根付く国だけあって、出されたものを残す行為は失礼だと言われます。人によっては「残すなんてマナー違反だ」と叱責されるかもしれません。しかし、中国などでは「むしろ残すのがマナーだ」と認識されているほどです。
日本人からすると「残す=失礼」という感覚ですが、中国人からすると「残す=普通」という感覚……むしろ全部食べきると「足りないのかな」と捉えられかねません。
もちろん、日本でも中国でも法律で「食べ残し禁止」「持ち帰り禁止」とされているわけではないため、品物をどうしようが注文した人の自由です。ただし、国によっては残すのがマナー違反となる場合があるので、極力は滞在する国のマナーに合わせることを推奨します。
食べ残しを店員に伝えるのは恥ずかしいけど、言い方さえ間違わなければ失礼になることはないと思う!
ただし、持ち帰りにはリスクがあるから、厚生労働省が定めた「食べきれなかった料理を持ち帰る際の留意事項」を参考にしてみて!
2.食べ残し対策
次に食べ残し対策を見ていきましょう。
- お腹の状況に合わせて注文する
- コンディションを万全にする
- サービスは遠慮する
- シェアを前提にする
- ボリュームを確認する
海外のレストランに立ち寄る場合、食べ残し対策を知っておくことが重要です。ここでは、旅行前に知っておきたい食べ残し対策について解説します。
2-1.お腹の状況に合わせて注文する
食べ残し対策としては、お腹の状況に合わせて注文するのがおすすめです。お腹が空いている場合は腹八分目、お腹が空いていない場合は腹二分目を目安に注文しましょう。足りない場合は後から注文できるため、まずは全部ではなく一部だけ注文することを推奨します。
2-2.コンディションを万全にする
食べ残し対策としては、コンディションを万全にするのもおすすめです。どれほどお腹が空いていてもお腹の調子が悪ければ食べられません。逆にお腹の調子が良ければたくさん食べられるので、胃腸を万全の状態にしておくことを推奨します。
2-3.サービスは遠慮する
レストランによっては「サービスでデザートをお持ちしました」「サービスで大盛りにしておきました」と親切にしていただくことがあるのですが、状況によっては断るのも勇気です。食べられずに捨てるくらいなら、素直に断ることをおすすめします。
無駄なフードロスを生まないためにも、食べきれないものは断るのが鉄則!
2-4.シェアを前提にする
レストランでは、シェアを前提にしましょう。外国には1人前が2人前くらいある店もあるため、分けることを前提にしつつ頼むのが望ましいです。基本的にはみんなで分けられるものを選ぶことを推奨します。
2-5.ボリュームを確認する
レストランでは、ボリュームを確認しましょう。外国には食べきれないほどの量で提供する店もあるので、どれくらいの量か確認しつつ頼むのが望ましいです。一般的な量と比較して選ぶことを推奨します。
まずは食べられる量を見極めて注文すべし!
足りなかったら追加で注文すればいいだけだから安心して!
3.持ち帰り方法
次に持ち帰り方法を見ていきましょう。
- 店の店員に許可を取る
- 清潔な食器や容器を使う
- 一緒に保冷剤を用いる
- 水気を切ってから入れる
- 火が通ったものだけ入れる
- 寄り道せずにすぐ帰る
- 食べる場合は加熱する
海外のレストランに立ち寄る場合、持ち帰り方法も知っておくことが重要です。ここでは、旅行前に知っておきたい持ち帰り方法について解説します。
3-1.店の店員に許可を取る
食べきれずに持ち帰りたい場合、まずは店の店員に許可を取りましょう。無断で持ち帰ろうとすると「ちょっとお客さん!何やってんですか?」と止められる可能性もゼロではありません。
店によっては「食中毒の責任を取れない」との理由で持ち帰りを禁止している場合があるからこそ、許可を得てから持ち帰るのが安心!
3-2.清潔な食器や容器を使う
持ち帰る場合、清潔な食器や容器を使いましょう。
3-3.一緒に保冷剤を用いる
持ち帰る場合、一緒に保冷剤を用いましょう。
3-4.水気を切ってから入れる
新鮮な食材を使用していても、持ち帰りの際は水気を切ってから入れてください。水気が残っていると腐る原因となるため、きちんと水分を切ってから入れましょう。
3-5.火が通ったものだけ入れる
新鮮な食材を使用していても、持ち帰りの時は火が通ったものだけ入れてください。火が通っていないと腐る原因となるので、しっかりと熱が通ったものだけ入れましょう。
3-6.寄り道せずにすぐ帰る
食材が生ものや半生のものの場合、寄り道せずにすぐ帰るのが賢明です。とれたての食材でも温度や湿度によってはすぐに腐ってしまうからこそ、すぐに帰って冷蔵庫に入れるのが無難と言えます。ホテルに冷蔵庫がない場合は帰宅後、数分~数十分以内に食べてしまいましょう。
3-7.食べる場合は加熱する
持ち帰ったものを食べる場合は、一度加熱してください。再度加熱することで食中毒を防げます。ただし、すでに腐敗しているものは加熱しても食べられません。臭いや見た目を確認しつつ、食べられそうにない場合は残念ではあるものの適切に処分しましょう。
無理して食べてお腹を壊さないように!
持ち帰った後に腐る場合もあるから、よく見て食べよう!
4.食べ残し・持ち帰りの注意点
最後に食べ残し・持ち帰りの注意点についてまとめます。
- できる店・できない店がある
- なぜ禁止なのかを考える
- 勝手に判断しない
レストランではマナー的には問題なくとも、食べ残し・持ち帰りできる店とできない店があります。大衆レストランでは許可されていても高級レストランでは禁止されているなど、店によって対応はまちまちです。
なぜ禁止なのかは店の方針によって違いますが、最近の傾向を見ると、フードロスや食中毒の観点から食べ残し・持ち帰りを禁止している店が多い印象です。実際に食べ残しはフードロス、持ち帰りは食中毒を発生させる原因となるからか、庶民向けの食堂でも禁止されている場合があります。
食べ残しは仕方ないとしても持ち帰りは別。勝手に判断せず、店の人に一度確認しましょう。
きちんと食べきって持ち帰らないのが理想かも!
トラブル防止の意味でも残さずいただくのがおすすめ!
5.まとめ
今回は海外旅行で立ち寄るレストランで残すのは失礼なのか、食べ残し対策と持ち帰り方法をまとめました。
外国のレストランでは、残してOKな場合とNGな場合があります。食べきれずに残すのは失礼ではないかと思うかもしれませんが、失礼だと感じる人はほとんどいません。レストランのシェフやスタッフであっても「失礼だ」と責めることはないでしょう。
ただし、フードロスの観点から見ると食べ残しは極力避けたいですし、食中毒の観点から見ると持ち帰りには十分気を付けたいです。海外旅行でレストランに立ち寄る人は、食べきれる量のみ注文してください。