海外旅行のパスポート写真は却下されることも珍しくありません。特に髪型や服装で審査落ちする方が多く、せっかく撮ったのに撮り直しとなることも少なくありません。では、一体どのような写真だとダメなのでしょうか?
今回は海外旅行のパスポート写真のダメな例を解説します。併せて髪型・服装の規定と背景の注意点も説明します。ここではパスポート写真を撮る際に知っておきたい確認事項もまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。
海外旅行のパスポート写真がダメだと二度手間になることも!
この記事では「海外旅行のパスポート写真のダメな例」「髪型・服装の規定と背景の注意点」をまとめるよ!
1.海外旅行のパスポート写真のダメな例
まずは海外旅行のパスポート写真のダメな例を見ていきましょう。
- 髪型で顔が隠れている
- 服装で体が見切れている
- 背景に他の要素が入っている
パスポート写真で引っかかる主な3つの理由が「髪型」「服装」「背景」です。中でも、髪型や服装で顔が隠れていたり、背景に他の要素が入っていたりすることで撮り直しとなることが珍しくありません。
1-1.髪型で顔が隠れている
一般的に、前髪で眉毛や目が隠れている髪型はNGとなります。
「ヘアスタイルで顔面のパーツが隠れているもの」「輪郭そのものが隠れているもの」もNGと判定される可能性があるため、撮影の際は気を付けましょう。顔の向きは原則正面、傾いているものや斜めのもの、横を向いているものなどは撮り直しとなる場合があるので注意してください。
1-2.服装で体が見切れている
基本的に、装飾品で肩や首が見切れている服装もNGとなります。
「サングラスで瞳が見えないもの」「マスクで口や鼻が見えないもの」もNGと判定される可能性があるため、撮影の際は気を付けましょう。体の向きも原則正面、アクセサリーで見えなくなっているものなどは撮り直しとなる場合があるので注意してください。
1-3.背景に他の要素が入っている
背景に柄模様や縞模様など、他の要素が入っているものはNGとなります。凹凸のあるクロスが入っている場合やカラフルなグラデーションが入っている場合もNGです。
色だけでなく影が入っているだけで拒否されることもあるため、基本は無地もしくは淡色が理想となるでしょう。その他、パスポート写真は本人確認に使用されるので、被写体である本人の顔・体がはっきりとわかるようコントラストがくっきりしたものを撮影しなければいけません。
境界線が不明瞭なものほど撮り直しになるリスクがあると覚えておきましょう。
パスポート写真を撮影する際は髪型・服装に気を付けたいね!
背景にも注意しないといけないよ!
2.撮影する際に必要な確認事項
次に撮影する際に必要な確認事項を見ていきましょう。
- 髪の毛のセットは適切か
- 顔の位置や表情は適切か
- 体の姿勢や体勢は適切か
- 背景の色や影は適切か
- 服のコーデは適切か
- 品質は適切か
パスポート写真を撮影する際はいくつかの確認事項をチェックしておきたいです。
2-1.髪の毛のセットは適切か
パスポート写真の撮影の際には、髪の毛のセットが適切かを確認しましょう。
髪の毛で眉毛や目が隠れているとNGとなるため、髪型は男性ならセンターパートなどで中分け、女性ならポニーテールなどで結ぶのがおすすめと言えます。
ショートヘアの方は眉毛や目が隠れなければ特にスタイリングする必要はありません。ただ、ロングヘアの方は眉毛や目が隠れることもあるので、耳にかけるなど工夫するのがおすすめです。
2-2.顔の位置や表情は適切か
パスポート写真は顔の位置が中心からずれていたり、表情が笑顔だったりするとNGとなります。そのため、顔は「中央寄せでやや微笑む程度」がベストです。
2-3.体の姿勢や体勢は適切か
パスポート写真は体の姿勢が曲がっていたり、体勢が猫背だったりするとNGとなります。そのため、体は「背筋を伸ばしてやや顎を引く程度」がベストです。
2-4.背景の色や影は適切か
背景に色や影が入ったものは審査に通りにくいため、パスポート写真は「色なし・影なし」が理想と言えるでしょう。自宅で撮影すると被写体以外の要素が入り込みやすくなるので、適切な場所を見つけるのは大変……結局のところ、写真館や写真スタジオで撮るのが一番楽かもしれません!
2-5.服のコーデは適切か
パスポート写真の撮影の際には、服のコーデが適切かも確認しましょう。
服で肩や首が見切れているとNGとなるため、服装は男女問わずTシャツがおすすめです。
ただ、タートルネック付きのセーターやフード付きのパーカーは、輪郭がぼやけてしまうなどの理由から不適切と判定されることがあります。着用自体は禁止されていないものの撮り直しとなると厄介なので、肩や首が見切れないものを選びましょう。
何色か迷った場合は白でも黒でもOKですが、背景と同化してしまう色味は避けなければなりません。
2-6.品質は適切か
海外旅行においてパスポートは身分証明書の1つ……一定の品質が求められます。
例えば、ピントが合っていることは大前提として、手ブレやピンボケしたものはダメです。
デジタル画像の過剰な圧縮によるノイズ(画像の乱れ)やシャギー(階段状のギザギザ)、ドット(網上のポツポツ)がある写真も不適当と判断されるでしょう。それでいて全体的に暗いものではなく明るいもの、鮮明な画質のものを用意しなければいけません。
パスポート写真撮影の前にきちんと確認!
しっかり確認しないと後になってから再提出なんてことも!
3.撮影で気を付けたい注意点
最後に撮影で気を付けたい注意点についてまとめます。
- 加工・整形してもいい?
- 化粧・メイクしてもいい?
- 髭が生えていてもいい?
- カラコン・メガネはどうする?
- イヤリング・ピアスはどうする?
- 赤ちゃん・子供はどう撮る?
パスポート写真は他にも注意点があるため、気になる部分はあらかじめ解消しておきたいです。ここではパスポート写真に関するよくある疑問・質問をまとめました!
3-1.加工・整形してもいい?
パスポート写真で目を大きくしたり鼻を高くしたりするのはNGです。しわやほくろを除去処理、肌の美白処理も場合によってはNGとなります。もちろん、左右反転した画像もNGなので注意しましょう。
3-2.化粧・メイクしてもいい?
パスポート写真は化粧・メイクをしていてもすっぴんであっても差し支えありません。ただし、別人に見えるものはNGです。5年~10年と使用する写真だからこそ、流行りに流されると後悔します。
3-3.髭が生えていてもいい?
生理現象として生えてくる髭は、パスポート写真でも影響がないと判断されます。出入国の際も変化のないパーツで本人確認を行うため、髭くらいで引っかかることはありません。
同様にエクステやつけまつげも問題はありませんが、ボリュームがありすぎて余計な要素が入ってしまう場合はNGです。できれば髭は剃り、エクステやつけまつげも外した状態で撮影してください。
3-4.カラコン・メガネはどうする?
カラコンはカメラのフラッシュによって瞳が赤く写ることがある他、メガネもカメラのフラッシュによって反射してしまうことがあります。そのため、どちらも取り外してから撮影するのが無難です。
一部では「本人確認に差し支えないレベルであればそのまま通る」という話もありますが、出入国の際に余計なトラブルに巻き込まれることもあるので、容姿が実物と乖離することのないよう注意しましょう。
3-5.イヤリング・ピアスはどうする?
イヤリングとピアスに関しては、明らかにアクセサリーと判別できるものは装着可能です。ただ、皮膚の一部とみなされるようなデザインのものは取り外すよう指示されることもあります。
3-6.赤ちゃん・子供はどう撮る?
赤ちゃんや子供のパスポート写真を撮る場合は、保護者の方が抱っこしてもOKです。ただし、保護者の方の顔が映り込んでいる場合はNGとなります。
もし赤ちゃんや子供がじっとしてくれない場合は、無地・淡色のシーツなどに寝かせて真上から撮影するなど工夫してみてください。
結局のところ写真館や写真スタジオで撮るのが最適解かな?
何度もNG喰らうくらいならプロに任せて一発合格が最強説!
4.まとめ
今回は海外旅行のパスポート写真のダメな例、髪型・服装の規定と背景の注意点をまとめました。
海外旅行で使用するパスポートには、本人確認のための写真が必要です。しかし、規定に沿っていないパスポート写真は却下されることもあり、最悪の場合は撮り直しとなります。
そのため、パスポート写真を撮影する際はダメな例を把握しておきましょう。規定にさえ沿っていれば滞りなく審査に通るため、この記事で解説した部分に気を付けてみてください。なお、急ぎの場合はパスポートセンター併設の写真館や写真スタジオで撮ってもらうのもありかもしれません。