海外旅行では現地ならではの食品をいただく機会もありますが、海外でお腹壊す人も珍しくないでしょう。外国の料理は日本人がむやみに摂取するのは危険で、食べ過ぎたり飲み過ぎたりするとすぐお腹は崩壊……ゆえに対処法を知っておくことが安全に旅をするための秘訣です。
今回は海外旅行の食事でお腹壊す理由を解説します。併せて料理で下痢や腹痛になる状況への対処法も説明します。加えて食品以外の要因の注意点もまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。

予防対策さえ知っておけば、ゲテモノグルメも怖くない!



この記事では「海外旅行の食事でお腹壊す理由」「料理で下痢や腹痛になる状況への対処法」をまとめるよ!
1.海外旅行でよくある食事・料理でお腹壊す問題


まずは海外旅行でよくある食事・料理でお腹壊す問題を見ていきましょう。
海外では、食事や料理が原因でお腹を壊すことが頻繁にあります。日本のように管理が徹底されたものが流通している国は別ですが、外国によっては管理が杜撰で下痢や腹痛を引き起こすものも珍しくないです。
訪れる国によっては食料品はもちろん、飲料水を口にするだけでお腹を壊すこともあるため、海外旅行中は十分に警戒が必要となるでしょう。
現地の人が「大丈夫」と言っていても、それは「(現地の人は)大丈夫」というだけであって、日本人が外国人と同じように食事をするとお腹を壊すことがあるので、用心するに越したことはありません。必要に応じて「これは何ですか?」と料理の詳細を伺うなど、常に一歩引いて考えてからいただくのが良いでしょう。
もし衛生面が気になる国を訪れるなら、日本から食品を持っていくのも良いかもしれません。



好奇心に任せて口にすると病院に直行するハメになることもある!



せっかくの海外旅行が寝込んで終わりってのは切なすぎるよね!
2.海外の食事でお腹壊すことがある理由


次に海外の食事でお腹壊すことがある理由を見ていきましょう。
- ウイルスや細菌によるもの
- 衛生状態によるもの
- 化学物質によるもの
- 香辛料によるもの
- 体調によるもの
海外の食事でお腹を壊す理由は、ウイルスや細菌をはじめ、衛生状態や化学物質、香辛料や体調など色々あります。ちょっとしたことがきっかけで下痢や腹痛になるなど、上腹部や下腹部が痛くなってしまう理由は人によって様々だからこそ、何が原因なのかは知っておくべきです。
2-1.ウイルスや細菌によるもの
海外では特定の食品にウイルスや細菌が付着していることで、お腹を壊すことがあります。日本でもよく耳にするのがウイルスや細菌は以下の通りです。
- お腹を壊すウイルス
⇒アデノウイルス
⇒ノロウイルス
⇒ロタウイルス - お腹を壊す細菌
⇒黄色ブドウ球菌
⇒カンピロバクター菌
⇒サルモネラ菌
⇒腸炎ビブリオ
⇒腸管大腸菌
⇒ボツリヌス菌
以上で挙げたウイルスや細菌は下痢や腹痛だけでなく、嘔吐や血便、発熱を引き起こすこともあるため、外国では口にするものを厳選しましょう。どれも経口感染や接触感染するので、病原体によって汚染されたものは摂取しないでください。
2-2.衛生状態によるもの
海外旅行では、衛生状態によってお腹を壊すことがあります。食品の衛生状態が劣っているほど、下痢や腹痛を引き起こしやすいです。
そのため、明らかに不衛生な環境にあるものは口にすべきではありません。
2-3.化学物質によるもの
海外旅行では、化学物質によってお腹を壊すこともあります。食品に化学物質が入っているほど、下痢や不屈を引き起こしやすいです。
そのため、何らかの薬品が含有されているものは口にすべきではないでしょう。
2-4.香辛料によるもの
香辛料がたっぷりと盛り込まれているものは、比較的お腹を壊しやすいです。唐辛子などカプサイシンを含むものは少量であれば大丈夫ですが、大量にいただくと下痢や腹痛を引き起こします。
外国のスパイスの中には特に日本では流通していないものがあるからこそ、物珍しさで試してみたい気持ちもわかりますが、口に入れるものほど慎重に判断するのが良いでしょう。中でも、香辛料がふんだんに含まれているものは選ばないようにするなど、メニュー選びを工夫すると良いのではないでしょうか。
2-5.体調によるもの
お腹の調子は、体調が良いか悪いかによって左右されることもあります。仮に体調が良いと何を食べてもお腹を壊すことはありませんが、逆に体調が悪いと何を食べてもお腹を壊すことがあるはずです。
海外旅行は準備だけでなく移動や宿泊、飲食や観光で疲れが溜まりやすく、いつも通りの体調をキープするのが困難です。だからこそ、体調が優れない間は胃腸に優しいものを召し上がることをおすすめします。



僕はなぜか機内食が苦手なんだよね……。



置かれてる状況によってお腹を壊しやすくなることもあるから、無理はしないのが一番!
3.外国の料理で下痢や腹痛になる状況への対処法


次に外国の料理で下痢や腹痛になる状況への対処法を見ていきましょう。
外国の料理で下痢や腹痛になるのを防ぐには、対処法を知っておくことが肝心です。事前にできる予防対策と現地での対処方法について知っておけば、不測の事態を避けられます。
3-1.事前にできる予防対策
- 脂っこくないものを選ぶ
- 消化しやすいものを選ぶ
- 体調を万全にしておく
- 評判を調べておく
事前にできる予防対策としては脂っこくないもの・消化しやすいものを選ぶなど、メニュー選びを工夫するのが良いでしょう。胃腸に負荷をかけにくいメニューを選ぶことで、突然の胃痛を防げます。下痢や腹痛になるのも防げるなど、内臓の負担にならないメニューを選べば安心です。
体調を万全にして安全に飲食物を摂取できるようにしておいたり、評判を調べて危険な飲食店を回避できるようにしておいたりするのも効果的と言えるでしょう。
3-2.現地での対処方法
- アレルギーを細かく伝える
- うがいや手洗いを徹底する
- 薬やサプリメントを飲む
- 刺激物を避ける
- 生ものを避ける
- 病院で診てもらう
現地での対処方法としては、アレルギーを細かく伝えるのが良いです。どのようなアレルギーを持っているのか伝えておくことで、スタッフが適切なメニューをおすすめしてくれます。
うがいや手洗いを徹底するのはもちろん、薬やサプリメントを飲むなどの対処法も有効と言えるでしょう。
刺激物・生ものは避け、もし体調の変化が見られたら病院で診てもらってください。ツアーに参加中の場合は我慢せずにすぐガイドもしくは添乗員に相談し、必要であれば病院に連れて行ってもらいましょう。
3-3.持ち込むのもあり
外国の食品がどうしても受け付けない人は、日本の食品を持ち込むと良いでしょう。国内で製造されたものであれば安全にいただけます。もちろん、海外で製造されたものが危険というわけではありませんが、食べ慣れているものや飲み慣れているものがあるだけで安心です。
国や地域によっては食品の持ち込みに制限をかけているところもありますが、インスタント食品やレトルト食品であれば許可しているところも珍しくありません。突然の空腹にも耐えられるよう、カップヌードルをいくつか持参してみてはいかがでしょうか。



世界的なチェーン店で済ませるという奥の手も……!笑



ピザハットやマクドナルドならお腹を壊すこともない!
4.食品以外の要因の注意点


最後に食品以外の要因の注意点についてまとめます。
- 感染症や食中毒に気を付ける
- 薬の副作用に気を付ける
- 消化不良に気を付ける
- ストレスに気を付ける
- 暴飲暴食に気を付ける
海外でよくお腹を壊す人は、食品以外の要因にも警戒が必要です。
例えば、感染症や食中毒、薬の副作用によって下痢や腹痛が引き起こされることがあるため、必ずしも食品だけが原因とは限りません。訪問先によっては食料品を常温で保存していたり、飲料水に生水を流用していたりするので、探求心だけで口にするのはおすすめできません。
加えて、消化不良やストレスによってもお腹を下すことがあります。他にも、暴飲暴食によってお腹を下すことがあるため、食べ過ぎや飲み過ぎは避けるべきです。慣れない海外旅行では何がきっかけでお腹が痛くなるかわからないので、危機管理は万全にしておきましょう。
もちろん、明らかにヤバそうなものは自己判断で避けるなど、現地では常に用心しておいてください。



腐っていそうなものや匂いが変なものは口にしないのが鉄則!



不慣れなものはアレルギーが隠れているかもしれないから、食べ慣れているものだけ選ぶのもあり!
5.まとめ
今回は海外旅行の食事でお腹壊す理由、料理で下痢や腹痛になる状況への対処法をまとめました。
海外では食事にどれほど気を付けていても、お腹を壊すことがあります。管理人も現地で下痢や腹痛になったことがあり、せっかくの海外旅行が地獄の思い出になったこともある……というのは大袈裟ですが、料理は口に入れるものだからこそ注意が必要です。
外国には日本にない珍しい食品もあってついいただいてみたくなりますが、安全を確認せずに摂取するのは危険です。最悪の場合はお腹を壊して何日も寝込むなんてことがあるからこそ、変なものは食べたり飲んだりしないことをおすすめします。