海外旅行で食事をいただく際、失礼だと思いつつも質素・適当と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。本来は食べ物や飲み物にありつけるだけでもありがたいものですが、人によっては外国の料理はシンプルだと感じることもあるようです。
今回は海外旅行の食事が質素・適当に見える理由を解説します。併せて実際に体験したシンプルな料理も説明します。加えて質素・適当な食事ならではの魅力やシンプルな料理でがっかりしないためのコツもまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。

なんでも美味しいと感じられる舌の持ち主こそ最強!



この記事では「海外旅行の食事が質素・適当に見える理由」「実際に体験したシンプルな料理」をまとめるよ!
1.海外旅行の食事が質素・適当に見える理由


まずは海外旅行の食事が質素・適当に見える理由を見ていきましょう。
- 栄養が摂れれば良いという合理的な考え方のため
- 家族や友達と過ごす時間という認識のため
- 食に対してこだわらない国民性のため
海外旅行の食事が質素・適当に見える理由には、栄養が摂れれば良いという合理的な考え方、家族や友達と過ごす時間という認識、食に対してこだわらない国民性があると考えられます。人によっては「手抜きでは?」と感じることもあるようです。
1-1.栄養が摂れれば良いという合理的な考え方のため
海外の食事が質素・適当に見える理由の1つに、栄養が摂れれば良いという合理的な考え方があります。
アメリカなどの欧米だと、朝食は「シリアルとミルクだけ」「トーストとコーヒーだけ」のように比較的簡単なものが主流で、日本のように手の込んだものはあまり見られません。キャリアウーマンやビジネスマンといった人たちほど、コスパやタイパを考慮して難しいものを避けがち。
夕食は豪華で贅沢なものにすることもありますが、国によっては健康維持に重点を置くだけで、味付けや盛り付けにまで全身全霊を注ぐところは稀です。
1-2.家族や友達と過ごす時間という認識のため
海外の食事が質素・適当に見える理由の1つに、家族や友達と過ごす時間という認識もあります。
アジアやアフリカなど少数民族が多数暮らしている国では「食事=コミュニケーションの時間」という認識があり、時間をかけてゆっくりと語り合うのが主流です。イタリアやフランスなどでも食事そのものよりも「誰と過ごすか」が重視される傾向にあります。
一部の国や地域の中でも、食事を家族や友達との結びつきを儀式と捉えているところが珍しくないです。
1-3.食に対してこだわらない国民性のため
一部の国や地域によっては、食に対してこだわらない国民性も関係していると言えるでしょう。
例えば、北欧の食文化を紹介するNordic Food Policy Labの報告によると、北欧では「簡素で持続可能な食習慣が国民に浸透している」とされています。必ずしもみんながみんなそうとは限りませんが、国民全体に倹約思考の食生活が根付いているわけです。
ゆえに、旅先によっては質素・適当に見えるのではないでしょうか。



確かに訪れる場所によっては食事に対して「質素だなぁ」「適当だなぁ」と感じることはあるかもしれない!



国や地域だけでなく人によっても食に対する考え方は変わるから、質素や適当に見えて当然といえば当然かも!
2.質素・適当な食事ならではの魅力


次に質素・適当な食事ならではの魅力を見ていきましょう。
- コスパやタイパに優れている
- フードロスを避けられる
- 暴飲暴食を防げる
一見物足りないと思える食事でも、コスパやタイパに優れていたり、フードロスを避けられたり、暴飲暴食を防げたりと魅力がないわけではありません。
むしろ、質素で適当に見える食事に対しても魅力を見出せれば、どのような訪問先でも食事を楽しめるはずです。ここでは、質素・適当な食事ならではの魅力について詳しく解説します。
2-1.コスパやタイパに優れている
質素・適当な食事は、コスパやタイパに優れています。
シンプルな料理ほどあまり予算をかけずに作れる他、調理にかかる時間も抑えられます。旅先での限られた時間と予算を有効活用したい人にとっては、まさに理想的なスタイルです。
浮いた分の時間や予算は他に充てることで、より充実した旅を過ごせるはずです。
2-2.フードロスを避けられる
質素・適当な食事は、フードロスも避けられます。
「余らせないように作る」「残っているもので作る」という姿勢は、結果的にフードロスの削減にも繋がります。最近では世界的に過剰消費・過剰生産を避け、無駄のないものを作るといったSDGs的な観点も重要視されている傾向です。
食料廃棄量を考えると、むしろシンプルな料理の方がエコです。
2-3.暴飲暴食を防げる
豪華で贅沢な食事は一見魅力的ではあるものの、旅行中は胃腸に負担をかけやすいもの。
むしろ、適度な量のシンプルな料理ほど体調管理に繋がります。短期滞在でもお子さんやお年寄りは体調を崩しやすいため、暴飲暴食は避けることが重要。健康的な人でも、長期滞在では何かと体調不良になりやすいので、胃腸の負担になりにくいものを選ぶのがおすすめです。



健康面を考えるならむしろシンプルな方がいいのかも!



栄養バランスは考える必要があるけど、食べ過ぎや飲み過ぎを防ぐという観点ではシンプルな方がいいんじゃないかな?
3.実際に体験したシンプルな料理


次に実際に体験したシンプルな料理を見ていきましょう。
- オーストラリア:ホットドッグ
- ニュージーランド:サーモンベーグル
- アメリカ:ナバホタコ
- メキシコ:タコス
- アラブ:ラクダバーガー
- アイスランド:パン
- ベルギー:ピザ
管理人は旅を通して世界の色んな料理をいただきましたが、正直、質素・適当なものもありました!笑
何をもってシンプルと判断するかは人それぞれですが、ここでは管理人が実際に体験したシンプルな料理をいくつか紹介します。参考程度に楽しんでいただけると幸いです。
2-1.オーストラリア:ホットドッグ


オーストラリアのキュランダでボンッと出てきたのが、こちらのホットドッグ。一見するととてもシンプルですが、それはそれは美味しいホットドッグで感動すら覚えました。
ウインナーをパンで挟んで特製ソースをかけただけのものではありますが、なぜか妙に美味しかったんですよね。また訪れたらいただきたいと思っています。
2-2.ニュージーランド:サーモンベーグル


ニュージーランドのマウントクックでパクッといただいたのが、こちらのサーモンベーグル。これまた非常にシンプルな見た目をしていますが、それまで食べてきたものと比較して格段に美味しいサーモンベーグルでした。
セサミを振ったバンズでフレッシュなサーモンと野菜をサンドしただけのものですが、めちゃくちゃ美味しかったです。訪れる人全員におすすめします。
2-3.アメリカ:ナバホタコ


ナバホタコは、アメリカのモニュメントバレーにあるお店でいただいたローカルグルメ。
見た目はとても美味しそうですが、実際は……という感じでした。単に口に合わなかっただけかもしれませんが、提供されるまでかなり待たされた割には期待値を超えてきませんでした!
2-4.メキシコ:タコス


タコスは、メキシコのリオラガルトスにあるお店でいただいた名物グルメ。
提供された具材を自由にトルティーヤで挟んでいただく形式となっていますが、実際は……という感じでした。現地ガイドも「ここはローカル店だから味は保証しない」と言う始末で、その通りでした!
2-5.アラブ:ラクダバーガー


アラブのパックツアーでいただいたのが、ラクダバーガーでした。
質素でも適当でもなく、単に現地のB級グルメということでいただいたものですが、失礼ながら予想に反して美味しかったです。パティが焦げていること以外は及第点。むしろ「ラクダ美味しかった」というエピソードを一生酒の肴にできるのなら儲けものと言えます。
クセはあるけどシンプルで美味しい……まさにB級グルメでした!
2-6.アイスランド:パン


寒空のもと、逃げるように入ったアイスランドの飲食店で出てきたのがこれ。そう、スープとパンだけ。
外国の食事が日本のものと比べて質素・適当と言われる背景には、こうした料理が関係しているのかなと思います。もちろん、物価が高すぎて「手頃なものはないか」と安いメニューを注文した自分の責任ですが、あまりにもシンプルで驚いてしまったのです。
でも、味はなかなか美味でした!
2-7.ベルギー:ピザ


青空のもと、ベルギーの飲食店のテラス席で注文したピザもなかなかにシンプルでした。
クリスピーな生地にチーズだけのプレーンピザ。無類のピザ好きである管理人は「世界にはこんなにシンプルなピザもあるのか」と驚いたのを覚えています。ピザ自体は素材の味を活かしていて美味しかったものの、その見た目はシンプル・オブ・シンプル。ある意味で究極のピザです。
興味がある人は、ぜひご賞味あれ!



振り返ると、色んなグルメを味わってきたんだなって思う。



美味しかったものも美味しくなかったものも、思い出だよね!
4.シンプルな料理でがっかりしないためのコツ


最後にシンプルな料理でがっかりしないためのコツについてまとめます。
- 過度に期待しすぎないようにする
- 現地の人との交流を重視する
- 現地の食文化を尊重する
管理人は、シンプルな料理でも露骨にがっかりすることはありません。
なぜなら、過度に期待しすぎないようにしているためです。日本食は、味だけでなく彩りや見た目にもこだわっていますが、外国には必ずしもそういった国ばかりとは限りません。むしろ、お金を取る飲食店でさえ手抜きしているところも一部あるので、期待値は限りなくゼロにしておくことをおすすめします。
こうすることでがっかりすることはなくなり、むしろ「世の中珍しいグルメもあったもんだ」という感覚を味わえます。結果的に、現地の人との交流を重視したり、現地の食文化を尊重したりすることにも繋がるわけです。
つまり、日本とは違うという意識を持つことこそ食を楽しむコツと言えるでしょう!
まずは残念な気持ちにならないよう、期待ではなく理解する方向で考えてみてはいかがでしょうか?



期待ではなく理解か……良いこと言うぜ!



食文化に対する敬意は常に忘れずにいたいところ!
5.まとめ
今回は海外旅行の食事が質素・適当に見える理由、実際に体験したシンプルな料理をまとめました。
海外旅行でいただく食事は、栄養が摂れれば良いという合理的な考え方、家族や友達と過ごす時間という認識、食に対してこだわらない国民性なども相まって質素・適当に感じられることは正直あるものです。一方、コスパやタイパに優れていたり、フードロスを避けられたり、暴飲暴食を防げたりと魅力もあります。
管理人も数々の国でシンプルな料理を味わってきました。もしせっかくの外国でがっかりしたくないということであれば、過度に期待しすぎないようにしたり、現地の人との交流を重視したり、現地の食文化を尊重したりすることをおすすめします。単に、食べ物や飲み物があるだけでありがたいと考えることも重要です。