マレーシアのために戦った兵士を追悼するために建造された記念碑、それが国家記念碑です。マレー語でトゥグネガラと呼ばれるその場所は戦死した人々を弔う記念碑で、戦争が繰り返された1900年代の戦禍を現代に伝える観光スポットとしても知られています。
今回はマレーシアにある国家記念碑の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
国家記念碑は戦争の意味を改めて考えさせられる場所!
この記事では「マレーシアにある国家記念碑の観光情報」「トゥグネガラの見どころ」をまとめるよ!
1.国家記念碑の概要
まずは国家記念碑の概要を見ていきましょう。
- 国:マレーシア
- 地域:クアラルンプール
- 特徴:記念碑
- 目玉:トゥグネガラ
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
国家記念碑はマレーシアの首都、クアラルンプールにある兵士哀悼のための記念碑で、オーストリアの彫刻家フェリック・デ・ウェルトンによって建造された場所です。そこは戦死した人々への追悼の意が込められており、マレーシア独立を象徴する観光スポットとしても知られています。
ちなみに、記念碑は1963〜1966年に製作されたもので第一次世界大戦・第二次世界大戦・マラヤ危機などへの弔いが込められています。碑文は以下の通りです。
- Dedicated to the heroic fighters in the cause of peace and freedom:自由と平和を掲げる兵士たちに捧ぐ
- May the blessing of Allah be upon them:彼らにアッラーの祝福あれ
以上の碑文からもわかるように、国家記念碑は国民的英雄に捧げられたものと言えるでしょう。
なお、丘の上に立つブロンズ像は高さ約15mあり、支柱のないブロンズ像としては世界で最も大きいとのことです。日本占領下時代やマレーシア独立戦争時代に亡くなった人々のために作られたということもあり、目の前に対峙するだけで当時の熱気が伝わってきます。
マレーシアを訪れるなら国家記念碑は外せないね!
クアラルンプールを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.国家記念碑の観光情報
次に国家記念碑の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~15万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はマレーシア旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:7時00分~18時00分
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:マレーシア/クアラルンプール
- 住所:Perdana Botanical Garden, Jln Parlimen, City Centre, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, Malaysia
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:30分~1時間
- バス:30分~1時間
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「クアラルンプール⇒国家記念碑」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:暑くて雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:1月~2月/5月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 32℃ | 23℃ | 180mm |
2月 | 33℃ | 23℃ | 145mm |
3月 | 33℃ | 24℃ | 215mm |
4月 | 33℃ | 24℃ | 220mm |
5月 | 33℃ | 24℃ | 190mm |
6月 | 33℃ | 24℃ | 110mm |
7月 | 32℃ | 23℃ | 140mm |
8月 | 32℃ | 24℃ | 150mm |
9月 | 32℃ | 23℃ | 180mm |
10月 | 32℃ | 24℃ | 230mm |
11月 | 32℃ | 23℃ | 285mm |
12月 | 32℃ | 23℃ | 200mm |
2-5.服装
- 1月~3月:薄手の服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:薄手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
マレーシアは総じて治安が良く、旅の拠点となるクアラルンプールも治安良好です。
2-7.注意点
- 水中への落下
2-7-1.水中への落下
国家記念碑は噴水を擁するため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると水に転落するので、広場では静かに過ごしましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.国家記念碑の見どころ
ここからは国家記念碑の見どころをまとめます。
3-1.トゥグネガラ
おすすめ度:
無骨な形の国家記念碑。
3-2.玉ねぎ型ドーム
おすすめ度:
イスラムの玉ねぎ屋根。
3-3.広場や噴水
おすすめ度:
常夏の国を忘れる水と緑。
3-4.ブロンズ像
おすすめ度:
国家の独立を象徴する像。
国家記念碑はトゥグネガラや玉ねぎ型ドーム、広場や噴水、ブロンズ像など見どころ満載です。
レイクガーデンパークに到着するとまず見えてくるのが国家記念碑のトゥグネガラ。訪れた人を迎える石製の記念碑は必見です。園内へと進むと玉ねぎ型ドームをはじめ広場や噴水も広がっており、常夏の国であることを忘れてしまうほど涼しげな空間となっています。
丘の上には巨大なブロンズ像が置かれており、勝利・防御・介抱などが表現されています。兵士を模した銅像は全部で7つあり「上の5人=勝利を収めた連合軍・マレー軍」「下の2人=敗北を喫した日本軍・共産党」を表しているそうです。
その他、夜のライトアップも見逃せません。丘の上からはクアラルンプールの街並みも一望できるため、クアラルンプールの散策で訪れるのもおすすめと言えるでしょう。
併設された国家記念碑プラザには売店も数軒あるので、お土産探しや買い出しにもぴったりです!
国家記念碑ではトゥグネガラと玉ねぎ型ドーム、広場と噴水、ブロンズ像が目玉!
個人的には戦争の1ページを表現したブロンズ像がおすすめ!
4.国家記念碑の体験談
最後に管理人が2017年2月に訪れた国家記念碑の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
国家記念碑に到着!逆光でシルエットしかわからないけど……なんかすごいよ!
相変わらずの語彙力のなさに驚くけど、この重厚感はなかなか言葉で表現するのは難しいかもね。
ここはレイクガーデンパークの中にある場所で、クアラルンプールの景色が一望できるんだとか!
独立のシンボル的な場所って聞いてたからもっと厳かな場所だと思ってたけど、想像以上にオアシスっぽい!笑
今では市民の憩いの場って感じなのかも。
わかる、戦争の「せ」の字もどこかに消えてっちゃうくらい平和な雰囲気に満ちてる。
あれは……玉ねぎ型ドーム!空にはUFOらしき物体の影あり!
UFO?確かに黒い点はあるけど、ただの鳥かなんかでしょ。
奥には噴水と広場まである……これは癒される!
マレーシアといえば常夏の国って印象があったけど、あちこちに水や緑があって涼しげだよね。
正直もっと蒸し暑いのかと思ってたけど、意外と快適。
都会の真ん中は超暑いけど、自然に囲まれていると涼しい。
中央に堂々と建てられているのが、国家記念碑を象徴するブロンズ像。
なんでも第一次世界大戦・第二次世界大戦で亡くなった兵士やマラヤ危機で亡くなった人々を弔ったものなのだとか。
日本軍が連合軍に惨敗する姿は見ていて複雑だけど、共産党に辛勝して独立を勝ち取ったというエピソードは胸熱。
韓国・中国の方が銅像の前でピースして写真を撮ってる姿は複雑な気持ちになるけども……。
あの人たちは単に自撮りが大好きなだけだから気にしちゃダメさ。
それもそうか。今はここにある平和を噛み締めることにしよう!
5.まとめ
今回はマレーシアにある国家記念碑の観光情報、トゥグネガラの見どころをまとめました。
海外旅行でマレーシアを訪れるなら国家記念碑がおすすめです。中でもトゥグネガラは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。