京都の伏見にある稲荷神社の総本宮、それが伏見稲荷大社です。ここは全国に約3万社ある稲荷大社の総本山で、国内外から年間約300万人もの参拝者が訪れる神社巡りの聖地と言えます。そこは楼門や千本鳥居、おもかる石や狐の像など雅な絶景に彩られた観光スポットです。
今回は京都にある伏見稲荷大社の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
伏見稲荷大社は霊峰稲荷山に鎮座する古都京都の世界遺産!
この記事では「京都にある伏見稲荷大社の観光情報」「楼門や千本鳥居の見どころ」をまとめるよ!
1.伏見稲荷大社の概要
まずは伏見稲荷大社の概要を見ていきましょう。
- 国:京都
- 地域:京都
- 特徴:世界遺産/国宝/重要文化財/神社
- 目玉:楼門/千本鳥居
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
伏見稲荷大社は「お稲荷さん」の愛称で親しまれている神社で、荘厳な楼門や真紅の千本鳥居に彩られた古都京都の世界遺産です。1,000本もの鳥居が待つその場所は色鮮やかな時空の渦へと誘われる観光スポットで、国内外から年間約300万人が訪れます。
境内には国宝や重要文化財に指定されている楼門や千本鳥居だけでなく、本殿をはじめ無数の神蹟や奉拝所があります。中でも奥社奉拝所には持ち上げた際に感じる重さで祈願成就する“おもかる石”があり、連日参拝客で大賑わい。他にも108体ある狐の像など見応え抜群のパワースポットです。
古都京都の文化財は1994年に世界遺産に登録され、京都を語る上で欠かせない存在となっています。奈良時代から続く1000年にも及ぶ壮大な物語はこの場所ならではのものと言えるでしょう!
伏見稲荷大社の境内を歩けば歩くほど、数千年という時の流れを遡っているような錯覚に陥ります。1,000本の鳥居が描く紅色の隧道は古代と現代を繋ぐタイムトンネル……一瞬にして時空を飛び越えてしまう不思議な場所です。
京都を訪れるなら伏見稲荷大社は外せないね!
京都を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.伏見稲荷大社の観光情報
次に伏見稲荷大社の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:3万円~5万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は京都旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料・拝観料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:京都/京都
- 住所:京都府京都市
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- 電車:10分~20分
- バス:10分~20分
- タクシー:20分~30分
- レンタカー:20分~30分
- 徒歩:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「京都⇒伏見稲荷大社」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~6月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 9℃ | 1℃ | 50mm |
2月 | 10℃ | 1℃ | 70mm |
3月 | 14℃ | 3℃ | 110mm |
4月 | 20℃ | 8℃ | 140mm |
5月 | 25℃ | 14℃ | 140mm |
6月 | 28℃ | 19℃ | 230mm |
7月 | 32℃ | 23℃ | 225mm |
8月 | 33℃ | 24℃ | 150mm |
9月 | 29℃ | 20℃ | 210mm |
10月 | 23℃ | 13℃ | 125mm |
11月 | 17℃ | 7℃ | 75mm |
12月 | 11℃ | 2℃ | 55mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
京都は総じて治安が良く、旅の拠点となる京都も治安良好です。
2-7.注意点
- 事前の勉強
- 宗教関連の戒律
- 境内での撮影
2-7-1.事前の勉強
伏見稲荷大社は事前に勉強しないと魅力が半減してしまうかもしれません。逆に神道に関する情報を頭に入れておくことで社寺に秘められたドラマも見えてくるため、背景を学んでから訪れてみてください。
2-7-2.宗教関連の戒律
伏見稲荷大社は神道神社であり宗教関連の戒律が定められているので、見学の際は最低限の礼儀や作法を守らなければなりません。敬虔な信者の方への配慮も忘れずに。
2-7-3.境内での撮影
伏見稲荷大社の境内は定番の撮影スポットです。ただ、身勝手な迷惑行為が横行しています。境内は表門から直結で参拝客の往来も激しく、イベント時には三脚・脚立など据え置き型の撮影機材の使用も禁止されます。長時間の動画撮影や生配信も避けましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.伏見稲荷大社の見どころ
ここからは伏見稲荷大社の見どころをまとめます。
3-1.楼門
おすすめ度:
豊臣秀吉が造営した正門。
3-2.千本鳥居
おすすめ度:
1,000本の鳥居の無限回廊。
3-3.おもかる石
おすすめ度:
祈願成就のための試し石。
※仮画像
3-4.狐の像
おすすめ度:
108体の狐像がある境内。
伏見稲荷大社は楼門や千本鳥居、おもかる石や狐の像など見どころ満載です。
稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社は全国に約3万社ある稲荷大社の総本山、霊峰稲荷山に鎮座する古都京都の世界遺産です。そんな稲荷信仰の総本社でまず出迎えてくれるのが、1589年に豊臣秀吉が造営したとされる楼門となります。この正門は秀吉の母親である大政所殿の病気平癒を祈願するために建築されたもので「成就すれば一万石奉加する」と記した“命乞いの願文”も伝来しています。
境内には伏見稲荷大社の代名詞とも言える真紅の千本鳥居もひしめき合い、訪れた人々を古都京都の世界へと連れ去ってくれます。神蹟・奉拝所へと続く鳥居は数百基~数千基が立ち並び、塚を含めると実に1万基にも及ぶ数が建立されているそうです。
他にも伏見稲荷大社は奥社奉拝所のおもかる石や108体もの狐の像など見どころも尽きません。
おもかる石は持ち上げた際に感じる重さによって祈願成就を試す“試し石”とされ、古くから人々の命運を占ってきた存在です。狐の像も人々の願望を預かって稲荷大神へ届けようとする信仰を象徴するもので、神様と人間を繋ぐ役割を担っている存在とされます。
伏見稲荷大社では楼門と千本鳥居、おもかる石と狐の像が目玉!
個人的には真紅の無限回廊を思わせる千本鳥居がおすすめ!
4.伏見稲荷大社の体験談
最後に管理人が2021年11月に訪れた伏見稲荷大社の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
伏見稲荷大社に到着!京都を代表する観光地だけあって大賑わい。
日本人はもちろん外国人の姿も見かけるよ。さすがは古都京都の文化遺産……夕焼けも映えるねぇ!
鳥居の奥には重要文化財に指定されてる楼門もあって「これぞ京都」って感じ。
あまりの人混みで風情なんてあったもんじゃないけど、澄み切った空気がかき混ぜられて独特の雰囲気を放ってる。
陰る鳥居に行き交う人々の影が重なる。その絶妙なコントラストがまた美しいね。
ゆらゆらと蠢くシルエットを眺めてると狐に化かされてる気分になってくるよ。
傾く太陽に火照る鳥居。さすが伏見稲荷大社、どこもかしこも鳥居だらけ。
両端に座る狛犬……じゃなくて狐も「京都へようこそ」って迎えてくれてる気がする。
鳥居の合わせ鏡を抜けるとそこは古都京都の世界。渋柿のような味わい深い光景だね。
この情緒たっぷりな風景を眺められるだけでも、はるばる京都まで来た甲斐があるってもんよ!
狐のお面せんべいで記念写真。それにしてもなんでこんなに狐がいるんだろう?
狐は稲荷大神様の眷属様だからね。本当は大神様も眷属様も目に見えないのよ。
だからこうして具現化することで「目に見える形」にしてるということなのか。
本来は透明の白狐……いわゆる「びゃっこさん」として崇められてる存在なんだってさ。
「びゃっこさん」と聞くと白虎を思い出すけど、あっちは中国の四神だったか。
白虎は太陽の沈む方角を守る後門の守護神。大神様や眷属様とはまた別物。
太陽がじゅんわりと沈む……地平線に溶ける日輪を眺めてぼーっとするノスタルジックアワー。
そぞろに歩く人々の影絵はまるで百鬼夜行の大行列。
夕刻の妖怪行脚を眺めながらふとそもそもなぜここが稲荷という名前なのか気になってくる。
名称は五穀豊穣を意味する「稲がなる=イナリ」となったと考えられてるとか。
どこもかしこも血で染まったように真っ赤だ。これなら悪鬼羅刹も近づけまい。
いや、物騒な表現!でも、実際にこの朱塗りの鳥居は魔除けの効果があるそうで……魔物もイチコロだとか。
調べてみたところ赤は魔除けだけじゃなくて五穀豊穣や不老長寿にもご利益がある色なんだとか。
単に朱の原料は水銀(丹)ということもあって、木材の防腐剤としても重宝されてたみたいだよ!
鳥居をくぐる度にご利益が降り注ぐ……全部くぐった頃には世界最強の幸運を得ているに違いない!
かつては豊臣秀吉も訪れたありがたい場所だもの。国内最強クラスのパワースポットと言えるよ。
商売繫盛に産業興隆、家内安全に万病平癒、芸能上達に学業成就……もうここに来るだけで無敵だね!
全部叶ったら逆に死んじゃうかも!むしろ願い事は叶わないくらいがちょうど良いってもんさ。
おぉぉおおおぉこれが千本鳥居かぁ!全身の邪気が浄化されてく……気がするね!笑
この真っ赤な千本鳥居を通ることでその真っ黒な108つの煩悩も来世の果てまで吹っ飛んでっちゃうはずだよ。
……え?現世はもう一生欲のない生活を送らないといけないの?まだまだ食欲も性欲も睡眠欲も旺盛なんだけど!
喝!悟りを開くまで千本鳥居1000周してきなさい!
人影が途切れると突如として現れる絶景。重なり合う千本鳥居の無限回楼、ここにあり!
夕日の木漏れ日が乱反射する四角い万華鏡。和製ガリバーもびっくりの鳥居トンネル。
これほどまでの無数の鳥居、一体どのやって建立されたの?
遡ること数百年、江戸時代の頃から願い事が叶う度にそのお礼として鳥居を奉納するようになったそうよ。
じゃあ現在進行形で作られてるってこと?
現代では奉納の形こそ変わっちゃったけど、約1万基の鳥居が参道に並んでるみたい。
もう千本鳥居じゃなくて万本鳥居じゃない!呼び方変えないと!
確かに!ちなみに伏見稲荷大社は境内もとても広くて、稲荷山を含めて約87万m²と国内最大級なんだってさ。
ありがたやぁ~なり~ありがたやぁ~なり~♪
もはやコロ助。運気の過剰摂取でおかしくなっちゃったの?
稲荷大社って語感・字面からつい「なり」って口ずさみたくなっちゃうんだよね。
いや、ちょっとわかるけど!その口調だとコロッケ食べたくなっちゃうから今はこの神聖な空気を浴びることだけに集中して!
おっと、ここで鳥居が途切れてるや。これで千本鳥居は終わりってことかな?
そうみたい。途中折り返し地点もあったけどここまで来たら逆走はNGかな。これから回る人は順路を先に決めておくと安心かも。
ちなみに鳥居の側面をよく見ると奉納者の名前も刻印されてる。
会社の協賛や企業の提供ばかりだから味気ないかも……天下人豊臣秀吉の名言とかだったらありがたいんだけど。
……赤い狐と焦げ茶の狸♪
赤い狐と緑の狸みたいに言うな!笑
ここには巻物のような玉のような鍵のようなものを咥えた狐の像。
これは陰と陽、天と地……稲荷信仰の一種である玉鍵信仰を象徴するものよ。
……玉と鍵?一見するとどっちも関係ないように思えるけど、一体どんな意味が?
稲荷信仰では「万物は表裏一体、2つの働きにより生まれ育つ」とされてるのね。
その対を成すものが玉と鍵だったわけか……言うなれば男と女の関係いみたいな。
玉や鍵を咥える姿が神様の福と人間の望みを繋ぐ役割を果たしてるとか。
ほうほう。つまりは両者の架け橋を担っているのがこの狐様なのね!
でも、大神様も眷属様も人間なんて足元にも及ばないくらいすごい神様だからそこは無礼のないように!
ぐるっと千本鳥居を抜けて戻ってきた。それにしても境内にある狐の像の数……全部は数え切れなかった。
108体もあるからすべて数えるのは難しいかも。もう日も暮れてきちゃったし。
闇に焦がされて古都京都の世界遺産が影絵に書き換えられてゆく……これぞ和製ノスタルジー。
ぼんやりしてると丑三つ時になっちゃいそうだし、そろそろ帰るとしようか。
そうだ!せっかく伏見稲荷大社に来たことだし、いなり寿司でも食べてから帰ろうよ!
ちょうどいなり寿司が食べられそうなお店を見つけたことだし、入ってみよっか。
いなり寿司だけじゃなくてきつねうどんまであるなんて……油揚げの神様、ありがとう!
伏見稲荷大社で食べるってのがまた乙だよね。
ついでにここで油揚げ買って狐の像全部に供えてから帰ろう。
きっと夜中に108匹の狐が恩返しに来てくれるよ!
いや、怖いよ!でもまぁ妖艶な女狐なら歓迎しちゃいそうだけども。
……男って馬鹿だねぇ。そのまま一生化かされてなさい!
5.まとめ
今回は京都にある伏見稲荷大社の観光情報、楼門や千本鳥居の見どころをまとめました。
国内旅行で京都を訪れるなら伏見稲荷大社がおすすめです。中でも楼門や千本鳥居は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。