アイスランドで純度100%の氷が打ち寄せる砂浜、それがダイヤモンドビーチです。無数の氷塊が海岸に転がる姿は透明度100%の金剛石。“氷の宝石”が太陽光を乱反射する姿は息を吞むような光景です。まさに氷山の欠片が最期に流れ着く絶景の観光スポットと言えるでしょう。
今回はアイスランドにあるダイヤモンドビーチの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。

ダイヤモンドビーチはジュエリーアイスが見られる場所!



この記事では「アイスランドにあるダイヤモンドビーチの観光情報」「氷山の欠片の見どころ」をまとめるよ!
1.ダイヤモンドビーチの概要


まずはダイヤモンドビーチの概要を見ていきましょう。
- 国:アイスランド
- 地域:南部
- 特徴:砂浜/レジャー
- 目玉:氷山の欠片
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ダイヤモンドビーチは、宝石のような氷が打ち寄せる砂浜です。北海道中川郡豊頃町大津元町にあるジュエリーアイスと同様、海岸にクリスタルのような氷が無数に落ちていることで知られています。
言うなれば氷のアートが転がっている観光スポットと言えるでしょう。
アイスランドのダイヤモンドビーチは、現地の言葉でブレイザメルクルサンドゥルと呼ばれ、氷河平原にある黒砂の浜辺を意味します。ホフナルフィヨルズル地区にあるアウトウォッシュ・プレーン、すなわち氷河末端から流れ出た水流によって形成された扇状地帯で、“溶けた金剛石”のような氷が見られることで有名です。
アイスランドではこうした地形をサンダーと呼び、その景色を守り続けています。“溶けかけのダイヤモンド”のような見た目をした氷は1つとして同じ形はないため、写真遊びをするのに最適。世界中の著名な写真家が憧れるなど、フォトジェニックなスポットとしても人気です。
沖合でシャチが泳いでいたり、海岸にアザラシが寝そべっていたりすることもあるので、アニマルウォッチングにもぴったりな場所と言えるでしょう。



アイスランドを訪れるならダイヤモンドビーチは外せないね!



レイキャビクを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ダイヤモンドビーチの観光情報


次にダイヤモンドビーチの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアイスランド旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:アイスランド/ヘプン
- 住所:781, Iceland
- 行き方:タクシー/レンタカー/ツアー
- タクシー:4時間30分~5時間
- レンタカー:4時間30分~5時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「レイキャビク⇒ダイヤモンドビーチ」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:やや寒くてやや雨が降りやすい気候
- 10月~12月:寒くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 3℃ | -2℃ | 175mm |
2月 | 3℃ | -1℃ | 155mm |
3月 | 4℃ | -1℃ | 130mm |
4月 | 6℃ | 1℃ | 100mm |
5月 | 9℃ | 4℃ | 75mm |
6月 | 12℃ | 7℃ | 75mm |
7月 | 13℃ | 8℃ | 80mm |
8月 | 13℃ | 8℃ | 110mm |
9月 | 11℃ | 6℃ | 155mm |
10月 | 7℃ | 3℃ | 175mm |
11月 | 5℃ | 0℃ | 160mm |
12月 | 3℃ | -2℃ | 160mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:厚手の服装
- 7月~9月:厚手の服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
アイスランドは総じて治安が良く、旅の拠点となるレイキャビクも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 周辺の商業施設
- 水中への落下
- 動植物への接触
2-7-1.拠点からの立地
ダイヤモンドビーチは日帰りで観光可能です。ただ、レイキャビクから片道4時間30分~5時間ほど、往復9時間~10時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.周辺の商業施設
ダイヤモンドビーチの付近には目立った商業施設がありません。周辺にはトイレこそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、ギフトショップもコンビニもスーパーもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-3.水中への落下
ダイヤモンドビーチでは波打ち際で遊ぶことになるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると海に転落するので、砂浜では静かに過ごしましょう。
2-7-4.動植物への接触
ダイヤモンドビーチには希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、パフィンなどの動物や島全体を覆う苔などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。



観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。



Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ダイヤモンドビーチの見どころ
ここからはダイヤモンドビーチの見どころをまとめます。


3-1.氷山の欠片
おすすめ度:
氷河から流れ出た砕氷。
ダイヤモンドビーチは氷山の欠片など見どころ満載です。
海岸を埋め尽くす氷山の欠片はアイスランドで最も人気のある観光地の1つ、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖から流れ出たもので、太陽の光が内部で反射することで金剛石のような輝きを帯びます。その美しさは、ここでしか拝むことのできない幻の光景と言っても過言ではありません。
日本では北海道中川郡豊頃町大津元町でジュエリーアイスを眺めることができますが、厳密には別物。アイスランドのものは圧倒的な力で凝縮された氷河の残骸が流れ着いたものであるため、色味の青さが桁違いです。純度や透明度も桁外れと言えるでしょう。
なお、浜辺に浮かぶ流氷に乗る行為は避けることをおすすめします。
角が尖っているため、滑って転ぶと危険。氷自体が突然ひっくり返ってバランスを崩すこともあるので、乗らないようにしてください。泳ぐのも控えましょう。



ダイヤモンドビーチでは氷山の欠片が目玉!



個人的には太陽光を乱反射する氷山の欠片がおすすめ!
4.ダイヤモンドビーチの体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたダイヤモンドビーチの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。





ダイヤモンドビーチに到着!ここはヨークルスアゥルロゥン氷河湖から出た氷山が流れ着く場所!



巨大な氷塊の欠片が波に削られて唯一無二の形で打ち寄せる。



目の前には雪原に突き刺さる氷の出刃包丁。



氷河湖から川を通って海に出航した氷河の残骸は凝縮された氷ということもあってかとてもクリアだよね。



朝日か夕日かわからない太陽光を乱反射してキラキラしてる。



ここは一度死んだ氷が宝石のような輝きを帯びて再び舞い戻る黒い砂浜!その名も、ダイヤモンドビーチ!





黒い砂浜に透明な氷が無数に転がってる。



まるでガラス細工のように透き通ってるよね。



もしかしたら本物のダイヤモンドより美しいんじゃないかと錯覚するくらい綺麗。純度100%、不純物がほとんどない。



見つめてたら吸い込まれそうになっちゃう。





黒と白のコントラストが透明な氷の中で踊ってる。



太陽の光が黄金の粒になって弾けてる。



さながら“氷のミラーボール”。透明度100%と言ったら嘘になるけど、不純物がないからほぼ透過する。



長い年月をかけて凝縮された氷が今まさに短い命を燃やしてるみたい。





まさに自然が生み出したダイヤモンド……まぁ、天然のダイヤモンドも地球が作り出したものなんだけども!



でも、ここまでダイヤモンドがそこかしこに落ちてる光景は、なかなか見られないんじゃないかな?



実はあるのです!北海道にもダイヤモンドビーチが!



どうしたの急に息巻いて。



その名もジュエリーアイスと申します!



落語家みたいな自己紹介。



場所は中川郡豊頃町大津元町、興味のある人はぜひ!



宣伝しちゃった。





波に揺られた氷が砂浜の石とぶつかってカランコロンと音がする。時折、氷が割れる音なのかパキッて音も。



カランコロン、音を立てる“氷のオーケストラ”。



就寝中のBGMにしたいね。



ここで寝転がってたらすんなり入眠できるんじゃないかな。



知ってる?それは入眠じゃなくて永眠って言うんだよ?



冷凍保存されて永遠に生きてられるかも。





ため息が出るくらい絶景だわ。



うっとりしちゃうよね。黄昏色に染められた氷の1つ1つが絵になる。1つとて同じものはない氷の芸術……見惚れちゃう。





いや、マジで透明度どうなってんだ、これ。



透き通りすぎて青・黄・黒・白が混然一体になってる。まるで氷の中で溶け合ってるかのよう。



例えるなら“どろどろに溶けたダイヤモンド”。



どんな宝石よりも魅せられる景色がここにある。そんな風景と出会わせてくれるアイスランドが愛おしい、恋しい。





ローソク岩ならぬローソク氷だぁ。



氷のキャンドルに太陽を灯してトリックアートっぽい写真も撮れちゃう。



氷によっては鬼ヶ島に見えたりホグワーツ城に見えたりする。



海岸線をずっと歩いてどんな氷があるか探してみよう。



うん、このままずっと歩いていこう。



……アイスランドの彼方まで。
5.まとめ
今回はアイスランドにあるダイヤモンドビーチの観光情報、氷山の欠片の見どころをまとめました。
海外旅行でアイスランドを訪れるならダイヤモンドビーチがおすすめです。中でも氷山の欠片は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。