カナダの世界遺産カナディアンロッキーの麓に広がる国立公園、それがバンフ国立公園です。そこは美しい山と湖に彩られた観光地で、カナダでも指折りの絶景が点在する景勝地……純度100%の大自然を堪能できる観光スポットと言えるでしょう。
今回はカナダにあるバンフ国立公園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ旅行計画にお役立てください。
バンフ国立公園はカナダが誇る絶景の聖地!
この記事では「カナダにあるバンフ国立公園の観光情報」「ルイーズ湖やモレーン湖の見どころ」をまとめるよ!
1.バンフ国立公園の概要
まずはバンフ国立公園の概要を見ていきましょう。
- 国:カナダ
- 地域:カルガリー
- 特徴:世界遺産/公園/山/湖/レジャー
- 目玉:ルイーズ湖/モレーン湖
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
バンフ国立公園は世界遺産カナディアンロッキーに囲まれた景勝地で、カナダの絶景が凝縮された場所です。総面積6,641m²を誇るバンフ国立公園は大自然が果てしなく続く観光スポットで、動植物の宝庫としても知られています。
ロッキー山脈に連なる山々やバンフ周辺に広がる湖群、氷河に覆われた銀世界……どれも絶景と呼ぶに相応しいスポットで、中でも「カナディアンロッキーの宝石」と称されるルイーズ湖や世界一美しい湖と称されるモレーン湖は必見と言えるでしょう!
なお、世界遺産としては1984年、周辺の国立公園(州立公園含む)とともに「カナディアンロッキー山脈自然公園群」として登録。カナダでは最も古い国立公園の1つとされ、世界でも3番目に古い国立公園とされています。国立公園内を走る道路の総距離は1,600kmと、圧倒的なスケールを誇るのも特徴です。
バンフが温泉保養地として知られるきっかけとなったケーブ&ベイスン国定史跡(源泉)もあるなど、癒しと学びが共存する国立公園となっています。
カナダを訪れるならバンフ国立公園は外せないね!
カルガリーを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.バンフ国立公園の観光情報
次にバンフ国立公園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はカナダ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:4時間~5時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:カナダ/アルバータ
- 住所:Alberta T0L, Canada
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:2時間~2時間30分
- タクシー:1時間~1時間30分
- レンタカー:1時間~1時間30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「カルガリー⇒バンフ国立公園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | -3℃ | -14℃ | 20mm |
2月 | -1℃ | -11℃ | 15mm |
3月 | 4℃ | -7℃ | 20mm |
4月 | 11℃ | -2℃ | 30mm |
5月 | 16℃ | 4℃ | 60mm |
6月 | 20℃ | 8℃ | 70mm |
7月 | 23℃ | 10℃ | 65mm |
8月 | 22℃ | 9℃ | 55mm |
9月 | 16℃ | 4℃ | 50mm |
10月 | 12℃ | 0℃ | 15mm |
11月 | 3℃ | -8℃ | 15mm |
12月 | -2℃ | -12℃ | 15mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
カナダは総じて治安が良く、旅の拠点となるカルガリーも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 動植物への接触
2-7-1.拠点からの立地
バンフ国立公園は日帰りで観光可能です。ただ、カルガリーから片道1時間~2時間30分ほど、往復2時間~5時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.動植物への接触
バンフ国立公園には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ビーバーなどの動物やマツなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.バンフ国立公園の見どころ
ここからはバンフ国立公園の見どころをまとめます。
3-1.カスケード山
おすすめ度:
標高2,998mを誇る山。
3-2.キャッスル山
おすすめ度:
標高2,766mを誇る山。
3-3.ボウ湖
おすすめ度:
青空を映し出す湖。
3-4.ペイトー湖
おすすめ度:
絵の具が混ざり合う湖。
3-5.ルイーズ湖
おすすめ度:
レイクルイーズにある湖。
3-6.モレーン湖
おすすめ度:
テンピークスを望む湖。
バンフ国立公園はカスケード山やキャッスル山、ボウ湖やペイトー湖、ルイーズ湖やモレーン湖など見どころ満載です。
世界遺産カナディアンロッキーの麓に広がるバンフ国立公園は美しい山々や湖群に囲まれており、周辺にはカスケード山やキャッスル山などの雄大な山や氷河によって形成された壮麗な湖が点在しています。
中でも湖の美しさはカナダでも屈指と言われており、青空を吸い込んだようなボウ湖や絵の具が混ざり合ったようなペイトー湖の美しさは世界でも有数と称されるほど。他にも、カナダで知らない人はいないレイクルイーズにあるルイーズ湖やテンピークスを望むモレーン湖など、見どころは尽きません。
美しい氷河によって形成された氷河湖は「カナディアンロッキーの宝石」と称され、見る者を圧倒するほどです!
氷河湖を形成するクロウフット氷河やヴィクトリア氷河の美しさも見逃せない他、国立公園内にはサルファー温泉やキャンプ場はもちろん、ゴルフやスキー、乗馬に登山などレジャーが満載。「ウィンタースポーツの聖地」でもあるバンフは、夏に訪れても冬に訪れても楽しめる要素に事欠きません。
バンフ国立公園ではカスケード山とキャッスル山、ボウ湖とペイトー湖、ルイーズ湖とモレーン湖が目玉!
個人的にはレイクルイーズの名で知られるルイーズ湖がおすすめ!
4.バンフ国立公園の体験談
最後に管理人が2017年6月に訪れたバンフ国立公園の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
バンフ国立公園に到着!カナディアンロッキーの玄関口、カルガリー国際空港から走ること約1時間半。
見えてきたのは美しい自然と調和した田舎町バンフ。大通りのバンフアベニューから見えるのは標高2,998mのカスケード山。
……よし、全力でカナダの大自然に癒されるぞ!今回は男3人の旅ってことでちょっと汗臭いかもだけど!笑
バンフは“天然のファブリーズ”ってくらい空気が綺麗だから大丈夫。
透明度100%の新鮮な空気、ずっと吸ってたくなる。
鼻の穴おっぴろげて歩いてたらゴミ入るよ?笑
……お?あれがセントポールズ長老教会かな?
こじんまりしててかわいい教会だよね。ちなみに、ここで結婚式も挙げられるんだってさ!
ここはロックペーパーシルバーという石屋さん。周辺で採掘された化石やら宝石やらが所狭しと並べられてる。
スベスベマンジュウガニならぬスベスベマンジュウイシ。「本当にこんな石あるの?」と疑ってしまうような石まである。
摩訶不思議な色合いの宝石にカブトガニのような化石……男心をくすぐられずにはいられない!
まるで宇宙から飛来した未知の鉱物と未確認生命体が封印された石板だね。これはお土産に1つ欲しくなっちゃうよ。
バンフの中心市街地を抜けると見えてくるのが、ここボウ川。川沿いを散歩するも良し、座って休憩するも良し。
自然と一体になれるバンフ、めちゃくちゃ癒される。
……と自然を満喫するのも束の間、茂みの中から突然「Hello! How are you?」という野太い声が聞こえてくる。
声のする方に目を向けるとそこには1人のヒッピーが……。
「Do you like animal?」と聞く彼に「Yes.」とだけ答える僕。
驚きを隠せない顔を見て彼は真顔で「I’m animal. I’m natural.」と語りかけてくる……なんとも不思議な体験。
日本なら裸足で逃げ出すレベルの恐怖体験だけど、人目を気にせずありのままに生きるヒッピー……ちょっと憧れる。
常識に縛られずに生きるってかっこいいよね。
見上げればロッキー山脈の一角、カスケードの山頂。
あの山頂から見下ろしたらきっと絶景に違いない。
豪快な岩肌を眺めてベンチに腰掛ける男たち。
白飛びしちゃってるけど、どこもかしこも絶景。
移動含めて30時間以上活動してるからか、気を抜けば意識が飛んでる。実際、この後同行者の1人が本当に気絶したのは内緒の話。
違う意味で飛んじゃう人がいるなんて……この時はまだ誰も知る由もないのであった。
バッドランド方面を観光して3日目。再び世界遺産バンフ国立公園を散策するぞぅ!
早速、標高2,766mのキャッスル山のお出まし。雲に包まれたその姿はさながら“天空の岩城”。
1858年に命名された岩山で、晴れた日には登山をはじめトレッキングやハイキングもできるのだとか。
今のみんなの状態だと途中で遭難しちゃうんじゃないかな?ろくに寝てないだろうし。
道中、見えてきたのはクロウフット氷河。1940年代に発見された氷河で、カラスの足のような形状が特徴。
最初は氷河が3つあって「3本足の八咫烏」だったんだけど、今は1つ消失して「2本足のカラス」になったそうで。
うわぁあぁぁああぁあ!なんじゃこの超絶景の湖はぁあぁあ!
うるさいなぁ!ここはレイクルイーズから国道93号線のロッキーパノラマ街道を進むと見えてくるボウ湖。
……今まで見てきた湖の中で一番綺麗かも。
ワプタ氷原にあるボウ氷河によって形成された湖で、青く澄み切ったアクアマリンのような青さが有名。
氷河の粒子に太陽光が乱反射して眩しい。まるで絵画の中にいるよう気分になってくる。
ここは標高1,920mで空気も澄んでるから、より青空が映し出された綺麗な色彩に見えるのかも!
世界遺産カナディアンロッキーの絶景を見るならここで決まり。切り立った山と湖が描く絶景にただただ茫然。
キリリと冷えた水が足元で波打ってる光景も癒し効果抜群。
男は背中で語る!カナダ旅行で一番のお気に入り写真がこちら!笑
……絶景に黄昏る男、ここに極まれり。
ちなみに、カナダにはボウ湖という名の湖が複数ある他、湖を形成する氷河だけでも100以上あるとのこと。
ロッキーパノラマ街道だけでも100以上の氷河があるから、雄大な山々や壮麗な湖群を眺めるには絶好のロケーションさ!
はぁはぁ……登山を経てやってきたのは、はぁ……絵の具が混ざり合ったような色で知られるペイトー湖。
ここはアイスフィールドパークウェイからすぐのところにある湖で、カナダでも指折りの絶景スポットとして知られる場所。
……あいつ、死ぬのが怖くないのか。
命知らずの男が岩の先に立ってる!アウトドア関連のCMに出たいに違いない!
溶けだした氷河が湖に流れ込む姿は“絶景のミルキーウェイ”。青と白のコントラストは、さながら異世界との境界線。
本当、色がすごいよね。バンフの湖。
……柔らかそうな乳青色の湖が放つ輝きは言葉にできないほどの絶景。雲の切れ間から差し込む光で虹まで出てきた!
標高2,100mの崖から見るパノラマビューは格別だね。雨上がりで虹がかかるミラクルも体験できるなんて最高に運が良いよ!
またまたみんなで記念写真、この絶景を撮らずに何を撮る!
……リュック開いちゃってるけど大丈夫?
きっとこの湖に住む妖精の仕業さ。
単なるうっかりを妖精のせいにしないで!
……途中、アイスフィールドパークウェイにある道の駅的なところでちょっと休憩。
クラゲがガラスに閉じ込められてる。
なぜ山奥にあるバンフ国立公園でクラゲのオブジェがあるのかはカナディアンロッキーのみぞ知る!
ロッキー山脈も知らないと思う。
さらに進むこと数十分?数時間?……やってきたのはウィーピングウォールと呼ばれる断崖絶壁。
流れ落ちる水がすすり泣く声に聞こえることに由来する滝。
木を見てもらうとわかると思うけど、スケール感がやばい。あまりの絶景に脳がバグりそうなくらい。
……カナダの大自然、すごいや。
……何このフライパン!これは事件の香りがするぞ!
単にヒッピーでも暮らしてるんじゃない?
察するに、キャンプの忘れ物と見たよ!
かもね!バンフ周辺はヒッピーも数え切れないほどいるって話だから、もしかしたらヒッピーの持ち物かも!
よし、さらに進むぞ、カナダの大自然。
……っと、ここから先はジャスパー国立公園エリアになるからまた別の記事で紹介することにしよう!
さらに日を跨いで4日目、再びバンフ国立公園を散策するぞってことでやってきたのはルイーズ湖。
バンフ周辺の湖で最も名の知れた湖の1つだよね。
ここはレイクルイーズとして人気を集める湖畔の町で、ヴィクトリア氷河で形成されたルイーズ湖が見どころ。
その美しさから「カナディアンロッキーの宝石」とも呼ばれ、世界中から観光客・旅行者が集まってくるのだとか。
2017年7月1日はカナダ建国150周年ということで、メモリアルフラッグと記念撮影。看板とのスリーショットも忘れずに。
んん!どこを切り取っても絵になる!レイクルイーズ!
おちこんだりもしたけれど、僕はげんきです!
……宮崎駿監督に怒られるよ?
普段、都会の排気ガスに肺をやられてるからか深呼吸がもう絶品!
ルイーズ湖は標高1,536m地点にあって空気も新鮮だから、深呼吸するにはぴったりのスポット。
湖面からレイクルイーズを眺めるならカヌーが一番。
バンフ周辺はカヌー体験できる湖があるのも嬉しいところ。パドルやライフジャケットもレンタル可能だから手ぶらでOK!
いつかユーコン川でもカヌーしたいなぁ。
「水曜どうでしょう」に影響されすぎじゃない?笑
モレーン湖に向かう途中……なんかいた!
荒々しくうねる岩肌と優しく包み込む森を抜けた奥に棲む動物たち。ポケモンみたいでかわいい。
もしかしてビーバーかな?カナダだし!
カナダといえばビーバーだよね。他にもエルクやムース、グリズリーやブラックベアも生息してるから運が良かったら出会えるかも!
鹿はいいけど熊は出会いたくないです!笑
まぁまぁ、自然が豊富なカナダでは動物たちとの触れ合いもまた楽しみの1つだからさ。
舗装された登山道。標高の高さもあってちょっとだけ息苦しいけど、空気が美味しいから全然へっちゃら。
途中、リスの愛くるしい熱視線を受けながらさらに登ると……そこに広がっていたのは!!!
……おにぎりでした!
いや、おにぎりもいいんだけど、目の前の絶景!モレーン湖が描くターコイズブルーの絶景を見て!
吸い込んだ空気と頬張ったおにぎり、どっちが美味しいか迷っちゃう。
ほら、テンピークスと呼ばれる10の山頂がおにぎりみたいで綺麗だよ?写真撮らなくていいの?
聳え立つロッキー山脈の絶景を肴におにぎりをいただく……今はそんな贅沢な時間を味わう時なのさ。
花より団子ならぬロッキーよりおにぎり。
おにぎりでお腹が満たされたところにちょうどいいベッドを発見。昼寝するにはちょうどいいや。
……ちなみに、後ろは断崖絶壁だから気を付けて。
それにしても水の色が鮮やかだなぁ。
カナダ紙幣にも使用された景色ってこともあってとにかく綺麗。湖の美しさだけで言えば、世界でも5本の指に入る風景かも!
乾山のように広がる針葉樹林もまた絶景かな。
なんかギロチンの刑に処されそうな人いるけど?
うん、あれは放置でいいよ!笑
いや、めっちゃ気になるんだけど。
さて、ここからはまた別の国立公園エリアとなるから他の記事で書くとして……って国立公園多くない?カナダさん!
カナダは国内だけで少なくとも約40の国立公園があるからね。
どこからどこまでがどの国立公園なのかわからなくなりそうだよ。
とりあえず、他の記事で個別に紹介していくことにしよう……まだまだカナダ旅行は始まったばかりなんだから!
5.まとめ
今回はカナダにあるバンフ国立公園の観光情報、ルイーズ湖やモレーン湖の見どころをまとめました。
海外旅行でカナダを訪れるならバンフ国立公園がおすすめです。中でもルイーズ湖やモレーン湖は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。