海外旅行で英語が通じないのは心配なものです。ただ、世界には英語が通じる国もいくつか存在します。厳密には万国で通じるわけではないものの、英語対応や英語表記が浸透している国もあります。
今回は世界の英語が通じる国ランキングを作成しました。ここでは英語が通じやすい国をランキング形式でトップ10まで掲載しています。留学にも出張にも最適な海外旅行先ばかりなので、ぜひ旅先選びにもご活用ください。
英語の通じる国だったら現地の言葉が話せない人も安心だね!
この記事では「世界の英語が通じる国ランキング」「留学にも出張にも最適な海外旅行先」をまとめるよ!
1.英語の通じる国がおすすめな人
まずは英語の通じる国がおすすめな人を見ていきましょう。
- 言葉の壁を感じる人におすすめ
- 現地の言葉が話せない人におすすめ
海外旅行で不安なことの1つ、それが言葉の壁です。日本人の多くは英語が話せないということもあり、海外旅行に対してハードルを感じている方も少なくありません。
英語が通じれば海外旅行も安心なのですが、誰にでも英語が完璧に通じる国はあまりないと思っておきたいです。英語は世界共通語であり、各国特有の言語ではありません。「Hello」や「Thank you」などの挨拶くらいなら通じることはあっても、英語で会話ができる現地人はさほどいないでしょう。
世界で見ても英語が通じる国の数は約50カ国~80カ国前後、それ以外の100カ国超が他の言語を公用語としています。つまり、英語が通じる国は意外にも世界の半数にも満たないわけです。その一方、英語が共通言語なのも事実で、第一言語・第二言語・第三言語に指定する国も存在します。主要都市では英語が採用されることも珍しくありません。
外国人観光客・旅行者が頻繁に訪れる国であれば英語対応や英語表記もあるなど、外国人に配慮してくれている国もあります。外国人が行き来する国では英語話者や英語学習者にも出会うことがありますし、英語圏との関わりが深い国には英語由来の単語が残っていることもあります。
その手の国ほど英語も通じる可能性があると言えるのではないでしょうか。
世界には英語の通じる国がいくつか存在するんだね!
言葉の壁を感じる人や現地の言葉が話せない人には英語の通じやすい国がおすすめかも!
2.英語が通じる国ランキング
ここからは英語が通じる国ランキングをまとめます。
当ランキングでは英語で会話できるだけでなく英語対応や英語表記があるか、英語話者や英語学習者がいるか、外国人観光客・旅行者を受け入れているかどうかも加味して選定しています。
- イギリス
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- オランダ
- デンマーク
- スウェーデン
- ノルウェー
- フィンランド
英語が通じる国ベスト3はイギリス・アメリカ・カナダです。同じ英語圏のオーストラリアやニュージーランドも英語が通じやすい傾向にあり、オランダやデンマーク、スウェーデンやノルウェーやフィンランドも英語が通じやすい傾向にあります。
では、さらに詳しいランキングを見ていきましょう。順位や星は管理人の独断偏見・趣味嗜好が含まれるものの、特定の国を差別・贔屓する意図はございません。
1位.イギリス
- 英語が通じる度:
イギリスはヨーロッパ大陸の北西に位置する国で、グレートブリテン島やアイルランド島などから構成される地域です。欧米列強の一角を担う立憲君主制国家であり、世界で一番英語が通じる紳士の国です。
事実上英語が公用語とされ、英語話者数は全体の約80%~90%以上、残りの約10%~20%がウェールズ語や他民族諸語となっています。同国は無数の島々が終結した国のため、各構成国ごとに独自の言語が公用語とされているのが特徴です。現代では「英語力=紳士の嗜み」の推奨事項となるなど英語浸透率も世界有数です。まさに英語圏を牽引する唯一神と言えます。
「世界の開拓者」としてイギリス植民地時代に入植した国やイギリス連邦加盟国(英連邦王国)にも英語を広め、世界共通語となる礎を作った国でもあります。特にイギリス英語はブリテン島が発祥とされ、他の英語圏のものとは別格です。街中には英語対応や英語表記が溢れ、紳士淑女誰でも通じます。
「イギリス=英語の起源」と言っても過言ではないかもしれない。
イギリス英語は癖があるからリスニングとスピーキングが大変かも!
2位.アメリカ
- 英語が通じる度:
アメリカは北アメリカ大陸に位置する大国で、太平洋及び大西洋に面する50の州から構成される地域です。欧米列強の一角を担う多民族国家・連邦共和制国家であり、世界で一番英語が通じる自由の国です。
事実上英語が公用語とされ、英語話者数は全体の約80%~90%以上、残りの約10%~20%がスペイン語やハワイ語や先住民族諸語となっています。約30の州が英語を公用語として認め、他の州も英語を第二言語や第三言語として認めているのが特徴です。現代では「英語力=市民権取得」の必須条件となるなど、英語浸透率も世界屈指です。そこは英語話者の数も世界一となります。
「人種のるつぼ」ということで言語は渾然一体な一方、世間の認識でも「英語=米国」という印象が強いです。中でもアメリカ英語は独自に発展したとされ、他の英語圏のものとはまた別物です。街中には英語対応や英語表記が溢れ、老若男女誰でも通じます。
「アメリカ=英語の進化系」と言っても過言ではないかもしれない。
日本人にとってはアメリカ英語の方が映画やドラマで見聞きしているかも!
3位.カナダ
- 英語が通じる度:
カナダは北アメリカ大陸に位置する大国で、無数の島々を持つ10の州と3の準州から構成されている地域です。広大な海や山を有する連邦立憲君主制国家であり、イギリス連邦加盟国(英連邦王国)の1つでもあります。
現地では英語とフランス語が公用語とされ、過去の国勢調査によると英語話者が約58%、フランス語話者が約22%を占める結果となっています。そこに中国語・スペイン語・イタリア語・ドイツ語・アラビア語・タガログ語・パンジャブ語・ウルドゥ語・先住民族諸語など約200カ国語以上が混ざり合っている状況です。まさに「言語のるつぼ」と言えるでしょう。
一見すると英語が話せる人は大していないように思えますが、街中では普通に英語が通じます。他の言語を用いるバイリンガルもおり、国全体がマルチリンガルな国となっています。
カナダ英語は癖がなくて洗練されているのが特徴だね。
多言語国家ということもあって留学や出張にも最適だよ。
4位.オーストラリア
- 英語が通じる度:
オーストラリアはオーストラリア大陸本土の国であり、タスマニア島と無数の島々から構成される地域です。南半球にある連邦立憲君主制国家の1つで、イギリス連邦加盟国(英連邦王国)でもあります。
現地の公用語は英語で、全体の約80%が家庭で英語のみを使用しています。中には中国語話者やイタリア語話者もいますが、移民を含め英語話者がそれなりの割合を占めています。植民地化で先住民族の言葉が消失の危機に瀕しているものの、英語の浸透率は世界でも指折りです。
総じて英語が浸透しており、大人も子供も英語が通じやすい傾向にあります。国土が広いために一部の地域では現地語しか話せない人もいますが、中心市街地では間違いなく通じるでしょう。
オーストラリア英語は発音が独特だけど、ゆっくり話してくれる優しい人もいるから安心。
フランクに話しかけてくれる人やイタズラ好きな人もいてコミュニケーションも問題ないはず。
5位.ニュージーランド
- 英語が通じる度:
ニュージーランドは太平洋の南半球に位置する島国で、北島と南島から構成されている地域です。南半球にある連邦立憲君主制国家の1つで、イギリス連邦加盟国(英連邦王国)でもあります。
現地の公用語は英語で、全体の約95%が家庭で英語のみを使用しています。中には中国語話者やフランス語話者やオランダ語話者もいますが、移民を含め英語話者がなかなかの割合を占めています。植民地化でマオリ語やサモア語やトンガ語など島独自の言葉が消失の危機に瀕しているものの、英語の浸透率は世界でも粒選りです。
総じて英語が浸透しており、男性も女性も英語が通じやすい傾向にあります。国土が狭いこともあり一部の地域では現地語しか話せない人もいますが、中心市街地では間違いなく通じるでしょう。
ニュージーランド英語は発音が綺麗なだけでなく、ゆっくり話してくれる優しい人もいるから安心。
カジュアルに話しかけてくれる人やトーク好きな人もいてコミュニケーションも差し支えないはず。
6位.オランダ
- 英語が通じる度:
オランダはヨーロッパ大陸に位置する国です。ベルギーやルクセンブルクとともにベネルクス三国を構成する他、カリブ海のアルバやキュラソーやシントマールテンとともにオランダ王国を構成する地域の1つでもあります。
現地の公用語はオランダ語ですが、英語能力指数においては世界トップクラスです。教育水準が非常に高く、国民の約75%がバイリンガルとされています。具体的には2カ国語を話せる人が約75%、3カ国語を話せる人が約44%、4カ国語を話せる人が約12%いるとか。当然、英語が堪能な人も計り知れません。
多言語国家だけに街中では英語以外の言語を見かけることもありますが、総じて英語が通じます。
オランダは世界一のマルチリンガル大国と言えるんじゃないかな。
バイリンガルにトリリンガルにクァドリンガル、中には5か国語がペラペラなペンタリンガルまでいるとか!
7位.デンマーク
- 英語が通じる度:
デンマークはヨーロッパ大陸に位置する北欧の国です。バルト海と北海に挟まれたユトランド半島を構成する他、自治権を持つグリーンランドとフェロー諸島とともにデンマーク王国を構成する地域の1つでもあります。
現地の事実上の公用語はデンマーク語ですが、英語能力指数においては世界トップレベルです。構成国のグリーランドではグリーランド語、フェロー諸島ではフェロー語が使用されている一方、国民の大半がバイリンガルとされています。数カ国語を習得するのも当たり前なのだとか。当然、英語が優秀な人も数え切れません。
多言語国家だけに街中では英語以外の言語を見かけることもありますが、総じて英語が通じます。
デンマークもマルチリンガル大国と言えるんじゃないかな。
何カ国語も話せる人って夢とかは何語で見るんだろう?
8位.スウェーデン
- 英語が通じる度:
スウェーデンはヨーロッパ大陸に位置する北欧の国です。北極圏にほど近いスカンジナビア半島を構成する地域の1つとなります。
公用語はスウェーデン語でありながら理路整然とした英会話術に長けていることで知られ、英語も通じやすいです。英語能力指数においても常に上位にランクインするだけでなくイギリスの影響を強く受けていることもあって、スウェーデンの英語は理想に近いです。
完璧に英語を話せる人もおり、外国人観光客・旅行者が行き来するストックホルムでは英語対応や英語表記を見かけることもあります。現地はアルファベットによる筆談や意思疎通も可能で言葉の壁も感じません。
英会話は文法がおかしくても伝わるけど、綺麗な文法ほど伝わりやすいよね。
単語の発音1つで伝えたいことの意味が変わるから、単語も一緒に暗記しておきたいところ。
9位.ノルウェー
- 英語が通じる度:
ノルウェーはヨーロッパ大陸に位置する北欧の国となります。北極圏にほど近いスカンジナビア半島を構成する地域の1つとなります。
公用語はノルウェー語でありながら論旨明快とした英会話術に秀でていることで知られ、英語も通じやすいです。英語能力指数においても常に上位にランクインするだけでなくイギリスの影響を強く受けていることもあって、ノルウェーの英語は満点に近いです。
完璧に英語を話せる人もおり、外国人観光客・旅行者が行き来するオスロでは英語対応や英語表記を見かけることもあります。現地はアルファベットによる筆談や意思疎通も可能で言葉の壁も感じません。
ブークモールとニーノシュクという2種類の言葉が採用されてるとか。
現地にはブークモールとニーノシュクという2種類の言葉があるから、現地語も予備で暗記しておくべきかも。
10位.フィンランド
- 英語が通じる度:
フィンランドはヨーロッパ大陸に位置する北欧の国で、古くから他国の影響を受けてきた共和制国家です。サンタクロースがいる国として知られ、クリスマスには子供たち夢を届けるためにサンタさんが世界中を駆け回ります!笑
そんな美しき氷の国の公用語はフィンランド語で、その話者も約95%を占めています。そのため、一見すると英語が通じない国に思えるかもしれません。ただ、フィンランドは語学研修も盛んに行われています。全体的に北欧は英語に対する意識も高く、日常会話程度であればある程度は通じます。
むしろスムーズでクリアな英語なので、ネイティブの早口英語に比べると数倍わかりやすいのではないでしょうか。英語能力指数ではフィンランドよりポイントを稼ぐ国も多少あるのですが、伝わりやすさという面でこの位置にランク付けさせていただきました。
フィンランドといえばサンタクロースだけど、サンタさんって何語を喋るんだろう?
基本はフィンランド語だけど、プロのサンタはどんな国の言葉でも構わないって知り合いのサンタさんが言ってたよ!
3.その他の英語が通じる国
最後にその他の英語が通じる国をピックアップします。
その他の国は英語が公用語に指定されているか、英語教育や英語指導があるか、英語の影響が及んでいるかどうかも含めて判断しています。一般的に英語が通じる国は50カ国~80カ国以上とされますが、実際はもう少し多いです。
- インド
- インドネシア
- 韓国
- カンボジア
- シンガポール
- スリランカ
- タイ
- 台湾
- 中国
- ネパール
- バングラデシュ
- 東ティモール
- フィリピン
- ブータン
- ブルネイ
- マレーシア
- モルディブ
アジアではインドや韓国、シンガポールや中国、フィリピンやマレーシアなどが比較的英語も通じやすいとされています。ニューデリーやムンバイやソウル、シンガポールや北京や重慶、マニラやセブ島やクアラルンプールなどの主要都市であれば英語も通じる可能性があります。
- キリバス
- クック諸島
- サモア
- ソロモン諸島
- ツバル
- トンガ
- ナウル
- ニウエ
- バヌアツ
- パプアニューギニア
- パラオ
- フィジー
- マーシャル諸島
- ミクロネシア
オセアニアではサモアやトンガ、バヌアツやパプアニューギニア、パラオやフィジーなどが比較的英語も通じやすいとされています。アピアやヌクアロファ、ポートビラやポートモレスビー、マルキョク(ヌゲルルムッド)やコロールやスバなどの主要都市であれば英語も通じる可能性があります。
- アルゼンチン
- アンティグアバーブーダ
- ウルグアイ
- エルサルバドル
- ガイアナ
- キューバ
- グレナダ
- コスタリカ
- ジャマイカ
- スリナム
- セントビンセントグレナディーン諸島
- セントクリストファーネイビス
- セントルシア
- チリ
- ドミニカ
- トリニダードトバゴ
- パナマ
- バハマ
- パラグアイ
- バルバドス
- ブラジル
- ベリーズ
- ペルー
- ボリビア
- ホンジュラス
中南米ではキューバやコスタリカ、ペルーやボリビアなどが比較的英語も通じやすいと考えられています。ハバナやサンホセ、リマやスクレやラパスなどの主要都市であれば英語も通じる可能性があります。
- アイスランド
- アイルランド
- アルバニア
- イタリア
- ウクライナ
- エストニア
- オーストリア
- 北マケドニア
- ギリシャ
- クロアチア
- コソボ
- サンマリノ
- スイス
- スペイン
- スロバキア
- スロベニア
- セルビア
- チェコ
- ドイツ
- バチカン
- ハンガリー
- フランス
- ブルガリア
- ベラルーシ
- ベルギー
- ボスニアヘルツェゴビナ
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ
- モナコ
- モルドバ
- モンテネグロ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルク
- ルーマニア
- ロシア
ヨーロッパではイタリアやスペイン、ドイツやフランス、ベルギーやポルトガルが比較的英語も通じやすいと考えられています。ローマやマドリード、ベルリンやパリ、ブリュッセルやアントワープやリスボンなどの主要都市であれば英語も通じる可能性があります。
- アゼルバイジャン
- アラブ
- イスラエル
- イラク
- イラン
- オマーン
- カタール
- キプロス
- クウェート
- サウジアラビア
- トルコ
- パレスチナ
- バーレーン
- ヨルダン
- レバノン
中東ではアゼルバイジャンやアラブ、カタールやトルコが比較的英語も通じやすいと言われています。バクーやアブダビやドバイ、ドーハやアンカラやイスタンブールなどの主要都市であれば英語も通じる可能性があります。
- アルジェリア
- ウガンダ
- エジプト
- エスワティニ
- ガーナ
- カメルーン
- ガンビア
- ケニア
- ザンビア
- シエラレオネ
- ジンバブエ
- スーダン
- チュニジア
- ナイジェリア
- ナミビア
- ボツワナ
- マラウイ
- 南アフリカ
- 南スーダン
- モザンビーク
- モロッコ
- リベリア
- レソト
アフリカではアルジェリアやエジプト、チュニジアや南アフリカ、モザンビークやモロッコが比較的英語も通じやすいと言われています。アルジェやカイロ、チュニスやケープタウンやブルームフォンテイン、プレトリアやヨハネスブルグ、マプトやラバトやカサブランカなどの主要都市であれば英語も通じる可能性があります。
他にも英語の通じやすい国があるんだね!
英語が通じるかどうかは人によるけれど、外国人の往来する観光地ほど伝わりやすい傾向にあるよ!
4.まとめ
今回は世界の英語が通じる国ランキング、留学にも出張にも最適な海外旅行先をまとめました。
英語が通じる国としてはイギリスやアメリカやカナダ、オーストラリアやニュージーランド、オランダやデンマーク、スウェーデンやノルウェーやフィンランドなどがあります。当ランキングで挙げた国は比較的英語も通じやすいので、言葉の壁を感じる方や現地の言葉が話せない方は海外旅行先に選んでみてはいかがでしょうか?