フィジーにある色鮮やかな装飾が施された寺院、それがスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院です。幾重にも重ねられた彫刻はヒンドゥー教寺院ならではのもので、日本ではなかなか見られない伝統的なドラヴィダ建築を見学できる観光スポットとして知られている場所です。
今回はフィジーにあるスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。

スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は超カラフルな“映える寺院”!



この記事では「フィジーにあるスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の観光情報」「塔門や本堂の見どころ」をまとめるよ!
1.スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の概要


まずはスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の概要を見ていきましょう。
- 国:フィジー
- 地域:ナンディ
- 特徴:寺院
- 目玉:塔門/本堂
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は南半球最大のヒンドゥー教寺院で、色鮮やかな装飾やカラフルな彫刻で飾られた仏閣です。フィジーにはスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院のようなドラヴィダ建築のヒンドゥー教寺院が点在しており、芸術性と宗教性を兼ね備えた観光スポットとして親しまれています。
では、なぜこの国にヒンドゥー教寺院があるのでしょうか?
その理由は、かつてイギリスが開拓した砂糖のプランテーションで働くために移り住んだインド人が関係しています。当時、フィジーはイギリス植民地だったこともあり、古くから関係性のあったインド系職人が招かれて巨大な寺院が建立されたのです。
特に1984年に完成したピラミッド型のお堂は、なかなかお目にかかれないアーティスティックな装飾が特徴で、階段状のデザインは世界的に希有な構造とされています。神様をはじめ国王や戦士の彫刻が施されているのも珍しいです。
1月にはタイプーサム、4月にはパングニウティラムティルナールなどの盛大なお祭りも開催されるなど、現地の人々にも愛されている寺院と言えるでしょう。



フィジーを訪れるならスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は外せないね!



ナンディを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の観光情報


次にスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:3万円~5万円
- 予算総額:8万円~24万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はフィジー旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:6時00分~20時00分
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~10日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:フィジー/ナンディ
- 住所:Queens Rd, Nadi, Fiji
- 行き方:タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- タクシー:10分~20分
- レンタカー:10分~20分
- 徒歩:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ナンディ⇒スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:暑くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くて晴れやすい気候
- 10月~12月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:5月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 31℃ | 23℃ | 360mm |
2月 | 31℃ | 23℃ | 340mm |
3月 | 31℃ | 23℃ | 340mm |
4月 | 31℃ | 22℃ | 170mm |
5月 | 30℃ | 21℃ | 90mm |
6月 | 29℃ | 20℃ | 55mm |
7月 | 28℃ | 19℃ | 45mm |
8月 | 28℃ | 19℃ | 65mm |
9月 | 29℃ | 20℃ | 75mm |
10月 | 30℃ | 21℃ | 90mm |
11月 | 31℃ | 22℃ | 125mm |
12月 | 31℃ | 23℃ | 205mm |
2-5.服装
- 1月~3月:薄手の服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:薄手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
フィジーは総じて治安が良く、旅の拠点となるナンディも治安良好です。
2-7.注意点
- 事前の勉強
- 宗教関連の戒律
2-7-1.事前の勉強
スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は事前に勉強しないと魅力が半減してしまうかもしれません。逆にヒンドゥー教に関する情報を頭に入れておくことで社寺に秘められたドラマも見えてくるため、背景を学んでから訪れてみてください。
2-7-2.宗教関連の戒律
スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院はヒンドゥー教寺院であり宗教関連の戒律が定められているので、見学の際は最低限の礼儀や作法を守らなければなりません。敬虔な信者の方への配慮も忘れずに。



観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。



Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の見どころ
ここからはスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の見どころをまとめます。


3-1.塔門
おすすめ度:
神や王が描かれた塔門。


3-2.本堂
おすすめ度:
ムルガン神を祀る本堂。
スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は塔門や本堂など見どころ満載です。
フィジーの澄んだ青空とは対照的に、色鮮やかな装飾やカラフルな彫刻で否応にも目に飛び込んでくるのが南アジアを源流とするドラヴィダ建築の建物……ここはさながら「フィジーにいながらもヒンドゥー教の世界へと誘ってくれる場所」と言えるでしょう。
その境内には神様をはじめ国王や戦士が施された塔門、雨の神として知られるムルガン神の像が納められた本堂など、見どころが尽きません。
中でも、ピラミッド状になったドラヴィダ建築独特の建造物には目を見張るものがあります。他のお堂では最高神のシヴァや象神のガネーシャも祀られている他、ヒンドゥー教の教えを表現したフレスコ画も飾られているため、靴を脱いで裸足になってから順番に眺めてみてください。
寺院自体はナンディの主要ショッピングエリア南端に位置するので、興味がある人は買い物ついでに立ち寄るのもありかもしれません。



スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院では塔門と本堂が目玉!



個人的には興味深い絵が描かれている本堂がおすすめ!
4.スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の体験談
最後に管理人が2024年10月に訪れたスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。





スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院に到着!フィジーにもこんなヒンドゥー教寺院があったんだ!



そりゃフィジーにはインドの方が多く住んでるからね。ヒンドゥー教寺院も少なくないよ。



1874年のイギリス植民地時代、サトウキビ畑の労働力としてたくさんの人が移住したって話だよね。



うん!ちなみに、スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は南半球最大のヒンドゥー教寺院なんだよね。





イラストの癖がすごい!今頃になって昨日車に轢かれた痛みが出てきた。



どのタイミングで痛み出てんの!とりあえず靴脱ごうか!



え?足は別に痛まないから大丈夫だけど……。



そっちの話じゃぁない!ここスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は土足厳禁だから靴を脱いでからじゃないと入れないのさ。





……脱ぎました。地面が熱いです。ついでに古傷も痛みます。



本当、骨折してなくて良かったよね。



今まで色んな寺院を訪れたけど、靴を脱ぐタイプは初めてかも。



インドにある厳格なヒンドゥー教寺院では、むしろ靴を脱ぐのがスタンダードだったりするんだよね。



他に脱いでおくべきものはある?



他は着ておいて!いくら常夏の楽園でも!





なんだか色鮮やかな建築物が見えてきたよ!



あれがいわゆるドラヴィダ建築の建物だね!



ドラヴィダ建築なんて初めて聞いた……どんな特徴があるの?



一番の特徴は、ゴープラムと呼ばれる装飾があるところかな。ゴープラムはヒンドゥー教寺院特有の石造楼門なんだよね。





本当だ……緻密な絵が「これでもか」ってくらい描かれてる!



通路を設けた初層に多層の高塔が載ってる形で、表面には神像や人物像が彫刻されてる。いわゆるピラミッドタイプ。



孔雀の羽根や人間の目みたいな絵もあって面白い。



本当、見れば見るほど興味深い建築物だよね。





階段の両側にも何かの動物のような装飾が施されてる。



不思議の世界に迷い込んだような感覚になるよね。



不思議の国のスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院。



言いづらい!スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院。





彫刻には神様だけじゃなくて国王や戦士も描かれてるんだってさ。



最も厳粛に祀られてるのは雨の神であるムルガン神だけど、最高神シヴァや象神ガネーシャも祀られてるんだよね。



カラフルなフレスコ画もあって、ずっと見てられる。



裸足の開放感もあって、つい歩き回りたくなっちゃうよね。





一部、修復中のところもあるよ。



こんだけ装飾や彫刻があったら修復するだけでも一苦労だろうね。



それはもうプロの修復士がビシッと直してくれるから大丈夫さ。



今、フィジーを訪れる日本人が微増してるって話だから、今後訪れる人は完璧な状態が見られるかも!





なかなかどうして、良いじゃない、スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院。



なお、スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院は信者じゃなくても見学できるけど、牛皮製品の着用には注意が必要。



ヒンドゥー教では、牛=神様だから牛革はNG。



「飲食した状態では入れない」とか「写真は撮影できない」とか色んな噂もあるけど、ガイドさん曰く観光客や旅行者は問題ないっぽい。



私語厳禁という噂もあるけど、騒がなければ大丈夫っぽい。



常識の範囲内で回る分にはトラブルになることもないと思う。ただ、現地の人が守ってる風習への敬意は忘れずに!



まぁとにもかくにもヒンドゥー教寺院に興味がある人は一度訪れる価値があると思う!スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院!



おいで!スリシヴァスブラマニヤスワミ寺院!
5.まとめ
今回はフィジーにあるスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院の観光情報、塔門や本堂の見どころをまとめました。
海外旅行でフィジーを訪れるならスリシヴァスブラマニヤスワミ寺院がおすすめです。中でも塔門や本堂は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。