世界には思わず笑ってしまう面白い休日・祝日が存在します。例えば「グラウンドホッグデー」や「ニュピの日」「メロンの日」など、日本では考えられない一風変わった休日・祝日も数知れず。
今回は世界の面白い休日・祝日42選を調査しました。ここでは思わず笑ってしまう海外の変わった休日・祝日一覧も共有いたします。誰かに話したくなる不思議な休日・祝日をまとめるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
「誰が得するの?」とズッコケてしまう休日・祝日が満載!
この記事では「面白い休日・祝日42選」「思わず笑ってしまう海外の変わった休日・祝日一覧」をまとめるよ!
1.海外には変わった休日・祝日がいっぱい
海外には変わった休日・祝日がいっぱいあります。
休日・祝日は主に「国が公式に制定するパターン」と「第三者が非公式に提唱するパターン」の2つがあり、基本的には一般の方に施行されて初めて「〇月〇日=〇〇の日」と認識されます。
しかし、世界には誰が得するのかわからない休日・祝日も無数にあり、何をきっかけに作られたのかすらわからない休日・祝日も珍しくないです。当記事で紹介する休日・祝日の中にも「本当に実在するの?」と疑ってしまうものもあるかもしれません。
それでも休日・祝日というのは現地の人々にとって特別なもの。中には日本では決して生まれないであろう面白い休日・祝日もあるので、ぜひどのような休日・祝日があるのか覗いてみましょう!
どんな休日・祝日があるのか気になる!
笑えるのがあったらしよう!共有!
2.世界の面白い休日・祝日42選
ここからは世界の面白い休日・祝日42選をまとめます。
ここでは世界の変わった休日・祝日を1月~12月の月順に一覧形式で紹介するので、順番にご覧いただけると幸いです。ただし、複数の情報源を参考にしたものの中には真偽不明の休日・祝日もあったため、一部信憑性に欠ける変な休日・祝日が含まれていることをご了承ください。
1月の休日・祝日
- 1月第三月曜日:キング牧師の日
- 1月26日:パレードの日
- 1月26日:オーストラリアの日
1月第三月曜日:キング牧師の日
「キング牧師の日」は1月第三月曜日、キング牧師の功績を称える日です。リンカーンの奴隷解放宣言100周年記念の集会で語られた「私には夢がある」という名言は誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
キング牧師はアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者で、1964年にノーベル平和賞を受賞した人物。魂に訴えかけるスピーチで知られ、生涯を人種差別撤廃に捧げました。
面白い休日・祝日というよりは世界中の人が覚えておきたい日と言えるかもしれません。
1月26日:パレードの日
「パレードの日」は世界中にあるものの、インドのニューデリーで行われるものは世界でも有数の規模を誇ります。この日は国を挙げたパレードが開催されるということもあり、学校や会社はもちろん、飲食店や宿泊施設も一斉に停止するのが特徴です。
1年でもこの日だけはみんな勉強や仕事を休んでパレードに釘付け。ニューデリーの人々はパレードに参加したりテレビ中継に夢中になったり……まさに国を代表する休日・祝日と言えるでしょう!
1月26日:オーストラリアの日
「オーストラリアの日」はいわゆる建国記念日の一種で、他の国の独立記念日と同様に各地で様々なイベントが開催されます。ただ、オーストラリアのものはやや特殊で、ゴキブリレースをはじめとするぶっとんだ祭事が行われるそうです。
特にゴキブリレースは1982年から続く伝統行事の1つ。賞金や賞品をかけて毎年白熱した競争が繰り広げられるのだとか……まさに常軌を逸したオージーたちの祭典と言えるかもしれません!
2月の休日・祝日
- 2月2日:グラウンドホッグデー
- 2月5日:カシミールデー
- 2月6日:ワイタンギデー
- 2月中旬:カーニバルの日
- 2月第三月曜日:プレジデントデー
- 2月第三月曜日:ファミリーデー
2月2日:グラウンドホッグデー
「グラウンドホッグデー」はアメリカやカナダで実施されている変わった休日・祝日です。グラウンドホッグはリス科の動物で、この日は彼らの習性を活かした春の訪れを予想する天気占いが行われます。
現地では冬眠から目覚めたグラウンドホッグが自身の影を見ると冬が長引くと考えられているのだとか。実際にグラウンドホッグは2月2日に冬眠から目覚めるとされているのですが、外に出て自分の影があると驚いて巣穴に戻ってしまうとのこと。
その習性を活かして天気予想を行うのが「グラウンドホッグデー」です。アメリカやカナダでは毎年盛大な式典として開催され、テレビやラジオでも取り上げられる伝統行事の1つとされています。
2月5日:カシミールデー
「カシミールデー」はインドがカシミール地方を領有していることに対して、パキスタンが取り戻そうと呼びかけている日です。外務省も「カシミール人との連帯を示すための集会が各地で開催されるため、日本人は近づかないように」と注意喚起しています。
面白いというよりは根深い領土問題に注目する1日。日本も対岸の火事ではいられません。
2月6日:ワイタンギデー
「ワイタンギデー」は1840年2月6日、ニュージーランドで国の創設文書「ワイタンギ条約」が署名された日です。当日は条約調印を記念して、ワイタンギにて式典が開催されます。
各地でパーティーや懇親会が開かれる他、ニュージーランドの歴史・文化についての考察、公式の賞、市民権の儀式などが行われるのだとか。ただし、マオリの活動家による抗議も行われるなど、ニュージーランドの別の一面が垣間見える1日と言えるでしょう。
2月中旬:カーニバルの日
「カーニバルの日」は世界中にあるものの、ブラジルのリオで行われるものは世界でも屈指の規模を誇ります。この日は国を挙げたカーニバルが開催されるということもあり、学校や会社はもちろん、飲食店や宿泊施設も一斉に停止するのが特徴です。
1年でもこの日だけはみんな勉強や仕事を休んでカーニバルに釘付け。リオの人々はパレードに参加したりテレビ中継に夢中になったり……まさに国を代表する休日・祝日と言えるでしょう!
なお、同時期にアルゼンチンやベネズエラなどでもカーニバルが開催されるので、気になる人はぜひ現地でその熱狂を感じてみてください。
2月第三月曜日:プレジデントデー
「プレジデントデー」はアメリカの大統領、ジョージ・ワシントンとエイブラハム・リンカーンの2人の大統領の誕生日を合わせた休日・祝日です。正式には「ワシントン誕生日」と呼ばれ、現地では「大統領の日」として親しまれています。
この日は米国歴代大統領全員を称える日とも考えられており、アメリカ大統領の偉大さを再認識させられる日と言えるしょう。
2月第三月曜日:ファミリーデー
「ファミリーデー」はカナダの複数の州で取り入れられている休日・祝日です。当日は現地の人々の3分の2が休みとなり、大切な家族と一緒に過ごします。
この日はカナダ史上初の2月の休みですが、実施されたのは2013年と比較的新しめ。1994年頃から導入を試みていたのですが、実際には20年近くかかった「苦労の日」とも言えるでしょう。
ちなみにカナダ以外にも「家族の日」は存在し、日本でも毎年11月第三日曜日は「家族の日」とされています。国連も5月15日を「家族デー」とするなど、その時期はバラバラです。
3月の休日・祝日
- 3月中旬:ニュピの日(インドネシアの正月)
- 3月中旬:石油国有化の日
- 3月17日:セントパトリックデー
- 3月26日:プリンスクヒオデー
- 3月下旬:ホーリーの日
- 3月最終日曜日:スワードデー
3月中旬:ニュピの日(インドネシアの正月)
「ニュピの日」はインドネシアの休日・祝日で、別名「静寂の日」と呼ばれる日です。その別名の通り、当日は断食と瞑想に専念する日とされており、国中が静寂に包まれます。
外出や屋外での行動、飲食店や宿泊施設の営業、労働、火気や電灯の使用、殺生なども一切禁止。航空機の離着陸も禁止され、ターミナルも閉鎖。仮に外に出ていた場合は逮捕されることもあるとのこと。
外務省も「ニュピの日」に関する情報を提供しており、注意喚起を呼びかけているので3月に旅行予定の方は事前にご確認ください。
3月中旬:石油国有化の日
「石油国有化の日」はイランにとって最も重要な休日・祝日の1つ。1951年のこの日、イランはイギリスによる石油支配からの脱却を果たしたとされています。その出来事をお祝いするのが「石油国有化の日」です。
石油はイランにとって欠かせない資源。国の発展にも多大な貢献をした化石燃料。世界にはこの手の出来事を記念した休日・祝日も珍しくありません。
3月17日:セントパトリックデー
「セントパトリックデー」は地域一帯が緑一色に染まるアイルランドの休日・祝日。キリスト教を布教した聖パトリックの命日を称える日です。別名「緑の日」と呼ばれており、現地の人々は伝統的な緑の衣装を身に纏って緑のビールや緑のフードをいただきます。
アイルランド以外でもアイルランド系民族が住む地域では「セントパトリックデー」が開催され、町全体が緑に染まります。アメリカでは特殊な塗料を使用してシカゴ川を緑に染めるなど、かなりの気合の入りよう……言うなれば“緑の祭典”、それが「セントパトリックデー」です!
3月26日:プリンスクヒオデー
「プリンスクヒオデー」はハワイの休日・祝日で、クヒオ王子の誕生日を称える日です。クヒオ王子はハワイのために尽力した人物として知られ、現地では“庶民の王子”として親しまれています。
現地のクヒオビーチ周辺では毎年3月26日になると盛大なパレードが開かれるため、運が良ければ実際の様子が拝めるかもしれません。
3月下旬:ホーリーの日
「ホーリーの日」はインドで開催される休日・祝日で、鮮やかな粉を塗り合ったり、色のついた水を掛け合ったりする日です。合言葉は「ハッピーホーリー」……インド中がお祭り騒ぎとなります。
ただし、ホーリーはお酒を飲んで暴れ回る若者がいたり、騒ぎに紛れて盗みを働く泥棒がいたり、問題も尽きません。みんながみんな興奮状態にあるからか、痴漢や盗難も当たり前。
知らない人でもお構いなしにカラフルな粉や水をかけられるため、カメラやスマホが故障することもあります。まさに世界でも類を見ないやばい休日・祝日です。
3月最終日曜日:スワードデー
「スワードデー」はアメリカのアラスカで実施されている休日・祝日です。1860年代にアメリカ国務長官を務めたウィリアム・スワードに由来しています。
もともとアラスカはロシア領だったのですが、クリミア戦争によって財政難に陥ったロシアがアメリカに譲渡する形でアメリカ領となった土地。その際、約720万ドルでアラスカを購入したのがウィリアム・スワード国務長官でした。
当時のアラスカは資源の枯渇した土地として知られていたこともあり、国民からは反感を買いました。しかし、後に油田や鉱脈が発見されたことから評価は一転。スワード国務長官はアメリカのヒーローとなったのでした。
4月の休日・祝日
- 4月上旬:イースターの日
- 4月9日:勇者の日
- 4月13日~15日:ソンクラーンの日(タイの正月)
- 4月25日:アンザックデー
4月上旬:イースターの日
「イースターの日」はキリスト教の国々を中心に取り入れられている休日・祝日です。別名「復活祭」とも呼ばれ、イエス・キリストの復活を象徴する日となっています。
当日は“命の象徴”イースターエッグや“子沢山の象徴”イースターバニーを飾り付け、様々なイベントを行うのが特徴です。日本ではあまり馴染みのない日ですが、欧米圏ではエッグハントやエッグレースなどが開催されるなど盛大に祝われる伝統行事となっています。
ちなみに「イースターの日」を境に前の金曜日を「グッドフライデー」、後の日曜日を「イースターサンデー」、同じく後の月曜日を「イースターマンデー」と呼びます。この時期にキリシタンの国を訪れると各地でカラフルな卵やカラフルなうさぎが見られておすすめです。
4月9日:勇者の日
「勇者の日」はフィリピンで2009年に導入された休日・祝日です。第二次世界大戦で起きた「バターン死の行進」から生まれた日となっています。
1942年、日本はバターン半島を占領。当時、約7万6,000人もの捕虜を拘束していました。しかし、物資輸送のトラックが不足していたこともあり、日本軍の捕虜輸送は難航。仕方なく捕虜の半分をトラックで運び、もう半分を徒歩で向かわせることにしました。
その結果、栄養失調やマラリアによって数え切れないほどの犠牲者を出してしまいます。この行進のことを「バターン死の行進」と呼び、現地では犠牲者を悼む日としているわけです。
もちろん、現代のフィリピンの方々は日本を責めてはいません(むしろ親日的です)が、日本人として覚えておかなければならない日と言えるでしょう。
4月13日~15日:ソンクラーンの日(タイの正月)
「ソンクラーンの日」はタイで4月13日~15日に開催される休日・祝日です。通称「水かけ祭り」とも呼ばれるこの祭典は、太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新しい時期に入ることをお祝いする伝統行事となっています。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されており、当日はみんなびちゃびちゃ。期間中は「水をかける行為=敬意を払う行為」とされるだけに、観光客だろうが旅行者だろうが関係ありません。カメラやスマホを持っていても問答無用で水をかけられるので大変!
東南アジアの国々ではタイ以外でも「水かけ祭り」が開催されるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
4月25日:アンザックデー
「アンザックデー」はオセアニア地域特有の休日・祝日です。オーストラリアやニュージーランドの他、クック諸島やサモア、トンガやニウエなどの休日・祝日として知られています。
設立の目的は、第一次世界大戦のガリポリの戦いで勇敢に戦ったオーストラリア軍及びニュージーランド軍、通称「ANZAC」の兵士を追悼するためです。2015年に誕生した比較的新しい休日・祝日となっています。
5月の休日・祝日
- 5月1日:メーデー
- 5月第一月曜日:メイバンクホリデー
- 5月22日:ベサックデー
- 5月下旬:ビクトリアデー
5月1日:メーデー
「メーデー」は働く人すべてに贈る「労働者の日」です。始まりは1886年5月1日、アメリカのシカゴで1日12時間~14時間勤務が当たり前だった労働環境の改善を求め、8時間労働への短縮を要求したことに由来します。
今ではすっかり“労働者の祭典という扱い”ですが、当初の目的は労働者の救済と呼べるものでした。
この出来事以来、5月1日は世界中でデモ行進が行われています。日本でも1920年にデモ行進が開催されたものの第二次世界大戦を機に禁止。それ以降、日本ではあまり「メーデー」が根付いていません。ただ、管理人はもっと訴えたいです……残業大国と揶揄される日本も「メーデー」を取り入れるべきだと!
5月第一月曜日:メイバンクホリデー
「メイバンクホリデー」はイギリスで実施されている休日・祝日です。ここでは5月第一月曜日にある「メイバンクホリデー」を紹介していますが、イギリスでは銀行員の休みの日を「バンクホリデー」と呼んで休日化・祝日化しています。
他にも春の「スプリングバンクホリデー」や夏の「サマーバンクホリデー」などがあり、定期的に休みとなります。働きすぎな日本……イギリスの「バンクホリデー」も見習いたいところです!
5月22日:ベサックデー
「べサックデー」は仏教徒の方々にとって大切な休日・祝日です。この日はお釈迦様の誕生・成道(悟りを開くこと)・入滅(亡くなること)を記念する特別な日となっています。
主にシンガポールなどで実施されている日で、1955年以来国民の休日・祝日とされています。当日は各仏教施設に花や果物が並べられ、参拝者で賑わうのが特徴です。
5月下旬:ビクトリアデー
「ビクトリアデー」はカナダの休日・祝日で、イギリスのビクトリア元女王の誕生日です。この「ビクトリアデー」を含めた週末は3連休となるため、現地では「メイロングウィークエンド」と呼ばれます。
現地では毎年花火が打ち上げられる他、盛大なパレードが行われる州もあります。ビールを飲んでお祝いする州もあるなど、現地は毎年大盛り上がりです。
6月の休日・祝日
- 6月11日:キングカメハメハデー
- 6月19日:ジューンティーンスの日
- 6月25日~27日:シェケルバイラムの日(トルコの正月)
- 6月下旬:マタリキの日(ニュージーランドの正月)
6月11日:キングカメハメハデー
「キングカメハメハデー」はハワイの休日・祝日の1つです。ハワイ建国を行った英雄、カメハメハ大王の生涯を称える日となっています。
この日は公共機関が休みとなり、各地でパレードが開催されます。大王像の前では厳粛なセレモニーも開催されるなど、ハワイにとってはとても重要な1日です。ただし、どちらかというと祭事に近いもので一般人の見学も可能。気になる人はぜひ現地で!
6月19日:ジューンティーンスの日
「ジューンティーンスの日」はアメリカ社会における奴隷制度の終焉を称える休日・祝日。1865年6月19日、テキサスで発令された奴隷解放宣言を記念する日です。この日は奴隷だけでなく人種差別の撤廃を求めるデモなどが行われます。面白いというよりは知っておきたい休日・祝日と言えるでしょう。
6月25日~27日:シェケルバイラムの日(トルコの正月)
「シェケルバイラムの日」はトルコの断食、ラマダン明けを祝う日です。トルコに限らず、イスラム教の国では約1ヶ月間のラマダンが定期的に行われます。
ラマダンの間、現地の人々は日中に限り飲食が禁止されます。その断食が終わった翌日から3日間に開催されるのが「シェケルバイラムの日」、別名「砂糖祭」です。当日は甘いものを摂取し、子供たちにはお小遣いやおもちゃを配る……ちょっと変わった休日・祝日と言えるかもしれません。
6月下旬:マタリキの日(ニュージーランドの正月)
「マタリキの日」はニュージーランドの先住民、マオリの新年を祝う日です。国民の休日・祝日となったのは2022年と最近のことで、当日はご馳走を食べたり、ご先祖様を称えたりします。プレアデス星団が見える期間でもあることから、星空観測にも最適な時期なのだとか。
7月の休日・祝日
- 7月30日:フレンドシップデー
7月30日:フレンドシップデー
「フレンドシップデー」は世界的に友情を育もうという国連の呼びかけによって広まった休日・祝日です。1930年、グリーティングカード会社のホールマーク創業者、ジョイス・ホールが提案したのが始まりとされています。
当時、友達にカードを送り合う特別な日は「クリスマス」や「バレンタイン」しかありませんでした。そこで彼は友愛・友好を示す新たな日として「フレンドシップデー」を考案したのだとか。それから数十年後の2011年、国連が正式に人類の友情を再確認する日として承認……以来この日は国際的な休日・祝日の1つとなりました。
当初は人類の相互理解が目的でしたが、今は“一緒にいてくれる友達に感謝を伝える日という扱い”。いつも隣にいてくれる友達にぜひ日頃の感謝を伝えてみましょう。
8月の休日・祝日
- 8月2日:メロンの日
8月2日:メロンの日
「メロンの日」はトルクメニスタンを私物化した独裁者、サパルムラト・ニヤゾフ大統領の暴走によって生まれた休日・祝日です。何か特別な日というわけではなく、単に大統領の大好物がメロンだったことから制定・提唱に至った日とされています。
トルクメニスタンは「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれる独裁国家で、古くからニヤゾフ政権は典型的な独裁体制を敷いていました。ニヤゾフ大統領の暴走は顕著で「金歯禁止」や「口パク禁止」「自分自身のカツラ報道禁止」など数々の伝説(?)を残したとされています。
彼が大統領に就任してから作られた休日・祝日は実に24個と、そのやりたい放題っぷりは「暴政」そのもの。5月中旬の「絨毯の日」や12月21日の「偉大なるサパルムラト・テュルクメンバシュの日」など、私利私欲で作った休日・祝日は数知れず……まさに独裁国家の典型的な悪例です。
9月の休日・祝日
- 9月27日:マスカルの日(エチオピアの正月)
- 9月30日:オレンジシャツデー
9月27日:マスカルの日
「マスカルの日」はエチオピアで開催される最大級の宗教行事を祝う休日・祝日です。エチオピアには独特の暦があり、9月に新年を迎えます。雨季が終わり収穫とともに乾季が始まるエチオピアの新年は、現地の人々にとっても特別なもの。
“蘇りの象徴”であるデイジーを床に撒き散らし、家族同士で花束やメッセージカードを交換するのだとか。全国各地の広場で開催される「マスカル祭」の熱気も凄まじく、毎年数万人規模の人々が「デメラ」と呼ばれる松明を持って集まります。その光景は圧巻……まさにエチオピアを代表する休日・祝日です!
9月30日:オレンジシャツデー
「オレンジシャツデー」はカナダの先住民を弔う休日・祝日です。かつてカナダでは先住民に対するジェノサイドが行われており、寄宿学校に通う子供たちが命を落とすという悲しい事件がありました。この日はそんな悲しい日を忘れないための日……別名「真実と和解の日」と呼ばれています。
面白い休日・祝日とは口が裂けても言えませんが、覚えておきたい日として紹介させていただきました。
10月の休日・祝日
- 10月5日:教師デー
- 10月上旬:グランドファイナルフライデー
- 10月第二月曜日:コロンブスデー
- 10月第二月曜日:サンクスギビングデー
- 10月9日:ハングルの日
10月5日:教師デー
「教師デー」は国連が制定・提唱した休日・祝日で、1966年10月5日に「教員の地位に関する勧告」が調印されたことを記念した日です。1994年に周知され、教員の権利と責任に関する指標や教員になるための準備と教育、採用と雇用、学習の条件・環境の基準などが定められています。
10月上旬:グランドファイナルフライデー
「グランドファイナルフライデー」はオーストラリアでフットボールリーグ決勝戦のために作られた休日・祝日。決勝戦前日の金曜日に設定されている日で、当日はコミュニティイベントやフェスティバルが開催されます。まさにオーストラリア人にとってハイライトとなる日の1つです。
オーストラリアにはこういったスポーツイベントに合わせた休日・祝日がいくつかあり、家族や仲間と過ごす時間を何よりも重視しているのだとか。
10月第二月曜日:コロンブスデー
「コロンブスデー」は新大陸の発見者、探検家クリストファー・コロンブスの初航海を記念する休日・祝日です。大西洋横断を成し遂げた冒険家としても知られるコロンブスは、大航海時代の立役者。記念すべき1回目の航海ではポルトガルのパロス港付近にあるサルテス川の河口から旅立ったとされています。
その航海で彼は西インド諸島、現在のエルサルバドルにあるサンサルバドル島を発見。周辺のエスパニョーラ島やキューバ島も探索したとの記録が残っています。2回目の航海でジャマイカ島を発見するなど、偉業の数々は今でも語り草です。
10月第二月曜日:サンクスギビングデー
「サンクスギビングデー」はカナダで行われる休日・祝日で、別名「感謝祭」と呼ばれる日です。アメリカでは11月第四木曜日に行われる休日・祝日として知られ、当日は家族や仲間を呼んで七面鳥を食べるのが定番であることから「ターキーデー」とも呼ばれます。
もともとは秋の収穫を祝う伝統行事の1つで、ヨーロッパでも古くから行われている祭事です。それが北米大陸に伝わったことで広まり、今では正式な休日・祝日とされています。
10月9日:ハングルの日
「ハングルの日」は韓国で発明されたハングル文字を称える休日・祝日。韓国では文字のハングルと言語の韓国語は別物と考えられていますが、この日は漢字やローマ字など他の言葉では表記されない元来の言葉を使用しようというキャンペーンが行われます。韓国好きなら知っておきたい日です。
11月の休日・祝日
- 11月1日~2日:死者の日
- 11月初旬:ディワリの日(インドの正月)
- 11月第一火曜日:メルボルンカップデー
- 11月11日:退役軍人の日
- 11月13日:植樹の日
11月1日~2日:死者の日
「死者の日」はメキシコを代表する休日・祝日。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「死者の日」は死者に捧げる先住民の祭礼行事として知られ、「リメンバー・ミー」で一躍世界中の人に知られるイベントとなりました。
もともとは先住民の間だけで行われていた祭事で、10月31日~11月1日は子供の魂、11月1日~11月2日は大人の魂を迎える日と考えられています。現代では公共機関のほとんどが休みとなり、国を挙げて盛大にお祝いするのが特徴です。
期間中は「オフレンダ」と呼ばれる祭壇や墓石を豪華に飾り付け、死者を導くとされるケイトウやマリーゴールドで埋め尽くします。都市部では骸骨の衣装を身に纏った人々が町を練り歩き、様相は一変。特にミチョアカンやオアハカのパレードが有名です。
11月初旬:ディワリの日(インドの正月)
「ディワリの日」はインドにおけるヒンドゥー教徒のための休日・祝日です。闇(悪)に打ち勝つ光(善)を祝うこの日は、インド中でカラフルな祭典が開かれます。
中でも「光」にフォーカスするのが特徴で、当日はオイルランプやキャンドルを飾ります。儀式ではヒンドゥー教の神様であるガネーシャやラクシュミーに祈りを捧げ、富と繁栄を願うのも特徴です。
ただし、現代ではかしこまった儀式というよりイベントに近い雰囲気があり、伝統的なお菓子を食べたり、花火を見たりして過ごすのが一般的なのだとか。
11月第一火曜日:メルボルンカップデー
「メルボルンカップデー」はオーストラリアの競馬の祭典に合わせた休日・祝日です。オーストラリアでは競馬が人気のスポーツの1つで、メルボルンのフレミントン競馬場で行われる芝3,200mのレースは最も有名な競争として知られています。
他にもオーストラリアでは競馬の大会に合わせて休日・祝日が儲けられるなど、無類の競馬好きと言っても過言ではない国と言えるでしょう。
11月11日:退役軍人の日
「退役軍人の日」はアメリカにおける軍人のための休日・祝日。1918年、世界は第一次世界大戦中にあり、アメリカ率いる連合国とドイツは激しい戦火に見舞われていました。しかし、11月11日11時……両国の間で休戦協定が調印、実質的に第一次世界大戦は終焉を迎えました。
これを記念して永続的な平和を維持しようと作られたのが「退役軍人の日」です。別名「復員軍人の日」と呼ばれるこの日は戦争で犠牲になった人々を忘れないための日とされています。
11月13日:植樹の日
「植樹の日」はケニアで新たに誕生した休日・祝日で、文字通り植樹を促すための日です。ケニアでは2032年までに150億本の植樹を目標としており、国民に対しても年間30本の木を植えることを推奨しています。地球規模で進む森林破壊を食い止める1日……日本でも導入してもらいたいところ!
12月の休日・祝日
- 12月26日:ボクシングデー
12月26日:ボクシングデー
「ボクシングデー」は貧しい人や使用人に対してプレゼントを配る日のことです。日本では12月26日も休まず働くのが普通ですが、キリスト教圏の一部の国では休日・祝日となります。
もともと「ボクシングデー」は貧しい人たちのために教会が寄付を募り、箱に入ったプレゼントを贈る日だったとされています。また、使用人たちが家族と過ごせるよう主人が与えた休暇でもあったとされ、欧米圏では馴染みの休日・祝日となっているそうです。
ちなみに、現代では郵便配達員も休みとなる場合が多く、プレゼントを開けて家族と過ごす人も少なくないようです。ただ、最近は「ブラックフライデー」により、やや存在感が薄れているとかいないとか。
個人的には「グラウンドホッグデー」「ニュピの日」「メロンの日」が面白かった!
海外には他にも変わった休日・祝日があるから、気になる人はぜひ調べてみて!
3.まとめ
今回は世界の面白い休日・祝日42選、思わず笑ってしまう海外の変わった休日・祝日一覧をまとめました。
世界には「グラウンドホッグデー」や「ニュピの日」「メロンの日」など、思わず吹き出してしまう面白い休日・祝日がたくさんあります。中には制定・提唱に至った経緯・出所が不明なものもいくつかありますが、つい誰かに教えたくなる休日・祝日もあるはずです。
日常生活では役に立たないものの知っておくだけで勉強になる……他にも国によってはほとんど知られていない休日・祝日もあるので、気になる方は個人的にも調べてみてください!