海外旅行でレストランを訪れる際はドレスコードを守らなければなりません。ラフな飲食店は服装も自由ですが、由緒あるレストランではドレスコードが求められることもあります。他にもカジノやクラブ、クルーズやショー、宗教施設でも服装に気を配るのが大人の嗜みです。
今回は海外旅行のレストランの服装を解説します。併せてフォーマルからカジュアルまでのドレスコードも説明します。加えてドレスコードが必要な場所や不要な場所、ドレスコードの必要性もまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。
ドレスコードは無縁の生活だけど、大人の嗜みとして知っておきたい!
この記事では「海外旅行のレストランの服装」「フォーマルからカジュアルまでのドレスコード」をまとめるよ!
1.海外旅行のレストランの服装
まずは海外旅行のレストランの服装を見ていきましょう。
基本的に海外旅行におけるレストランの服装は4つのドレスコードによって分類されています。
- フォーマル
- セミフォーマル
- スマートカジュアル
- カジュアル
服装はTPOに合わせて選択するもので、レストランによって守るべき服装も変わります。ここからはあくまでも一例とはなりますが、それぞれどのようなドレスコードが求められるのかについてまとめます。
なお、海外では昼より夜の方が豪華な服装を好む傾向にあるため、その場の空気に合わせて適切なドレスコードを選ぶのがおすすめです。
1-1.フォーマル
性別 | 服装 |
---|---|
男性 | ダークスーツ/タキシード/テールコート/ネクタイ/ベルト/革靴 |
女性 | アフタヌーンドレス/イブニングドレス/ストッキング/パンプス(ヒール)/ハンドバッグ/アクセサリー |
フォーマルは最も格式高いドレスコードです。男性はダークスーツやタキシード、テールコートなどが求められます。女性はアフタヌーンドレスやイブニングドレスなどが求められます。
ちなみに、明るいスーツや袖のあるドレスはNGです。襟のない服装などその場にそぐわない服装も避けたいです。他にもサンダルやミュール、レギンスや生足もNGなので気を付けましょう。
1-2.セミフォーマル
性別 | 服装 |
---|---|
男性 | ダークスーツ/タキシード/ネクタイ/ベルト/革靴 |
女性 | ワンピース/カクテルドレス/スカート+スーツ/スカート+ボレロ/ストッキング/パンプス(ヒール)/ハンドバッグ/アクセサリー |
セミフォーマルはフォーマルの次に格式高いドレスコードです。男性はダークスーツやタキシードなどが求められます。女性はワンピースやカクテルドレスなどが求められます。
フォーマルと同じで明るいスーツや袖のあるドレスはNGで、襟のない服装も適していません。当然ながらサンダルやミュール、レギンスや生足も避けておきたいです。
1-3.スマートカジュアル
性別 | 服装 |
---|---|
男性 | ジャケット/ブレザー/シャツ/チノパン/綿パン/ネクタイ/ベルト/ローファー |
女性 | ワンピース/スカート+ブラウス/カーディガン/セーター/パンプス/ハンドバッグ/アクセサリー |
スマートカジュアルは海外旅行で最も一般的なドレスコードです。男性であればジャケットやブレザーでOK、女性もワンピースやカーディガン、セーターでOKです。
海外旅行では比較的ラフな服装が主流となるので、スマートカジュアルに則した服装でコーディネートすれば大体の飲食店は入店可能となります。ドレスコードなしの飲食店もスマートカジュアルで出入り可能です。ただ、カジュアルであっても半袖短パンやレギンス、スキニーパンツはNGのところもあるので注意しましょう。
1-4.カジュアル
カジュアルは最もラフなドレスコードです。Tシャツであってもジーンズであっても、男女関係なくどのような服装でもOKです。
ドレスコードのない飲食店であれば、ラフな服装を理由に拒否されることもありません。ただ、飲食店は食事をする場なので最低限清潔感のある服装を心がけ、他の方が不快にならない服装を選ばなければなりません。
つまりは普通に海外旅行する分にはスマートカジュアルくらいの服装で訪れれば十分ってことだね。
そうそう!ラグジュアリーな飲食店じゃない限りはラフな服装で大丈夫だよ。
2.ドレスコードが必要な場所
次にドレスコードが必要な場所を見ていきましょう。
- レストラン
- カジノ
- クラブ
- クルーズ
- ショー
- 宗教施設
海外旅行の際、ドレスコードが必要な場所のほとんどはレストランとなります。ただ、他にもカジノやクラブ、クルーズやショーで必要となることもあります。遺跡やモスクなどの宗教施設にも相応しい服装というものがあるので注意してください。
2-1.レストラン
海外旅行で立ち寄るレストランの中には格式高いところもあります。特にラグジュアリーなレストランではドレスコードが必要です。ただし、よくある一般的な飲食店ではドレスコードも不要など、店によって服装も様々です。
例外として、海外旅行などのツーリストが出入りするレストランに限り不潔な服装でなければ自由な服装で問題ないとされます。観光地であればスマートカジュアル程度の衣服であればある程度の店は出入り可能です。
2-2.カジノ
海外旅行のカジノはセレブも訪れることからドレスコードが必要となります。世界的なカジノ大国として知られるマカオやラスベガスは観光客・旅行者が多い分、ドレスコードに甘いカジノも少なくありません。ただ、あまりにも空気を読まない服装だと追い出されてしまうかもしれません。
その場に似つかわしくない服装だとつまみ出されることもあるので、カジノの煌びやかさに劣らない服装を心がけましょう。せっかくカジノで遊ぶなら相応の服装で挑むというのも乙なものです。
2-3.クラブ
海外旅行は異国の地での出会いも楽しみの1つです。そのため、現地のクラブに出入りする方もいらっしゃるかもしれません。その場合もドレスコードは必要です。クラブのグレードによりますが、場合によってはファッションの内容で拒否されることもあるかもしれません。
中でも日本人は童顔ということもあって年齢確認できないと入店拒否されることもあるため、スーツスタイルの衣服があると安心です。できる限り、クラブのレベルに合わせた服装に着替えましょう。
2-4.クルーズ
海外旅行は特別な時間を過ごしたいということで、クルーズで旅する方もいらっしゃいます。中でも格式高いクルーズではドレスコードが必要となることもあり、船内で場違いな服装をしていると浮いてしまいます。そのため、ランチやディナーに限らず適切な服装で参加したいところです。
2-5.ショー
海外旅行では何かしらのショーを鑑賞することもあります。老若男女が楽しめるサーカスやミュージカルなどはラフな服装でも構いませんが、オーケストラやオペラなど気品ある演目に限ってはドレスコードが必要となります。
2-6.宗教施設
海外旅行では遺跡やモスクなどの宗教施設を訪れることもあるかと思います。ただ、海外旅行などのツーリストの中には観光気分で宗教施設に立ち寄る方もいますが、現地の方にとっては神聖な場所でもあります。
日本人に人気のアンコールワットやアユタヤの遺跡をはじめ、有名なブルーモスクやアヤソフィアなどのモスクも例外ではありません。宗教施設には厳しい服装制限があって肌の露出が禁じられている場所もあるため、相応の服装で見学するようにしてください。
ドレスコードはレストランだけのものじゃないから服装に気配りできてないと追い出されてしまうことも!
郷に入っては郷に従えってことさ。海外ではその国の決まりに従うべし。
3.ドレスコードが不要な場所
次にドレスコードが不要な場所を見ていきましょう。
- カフェ
- バー
- ファーストフード
- 屋台・露店
海外旅行の際、一般的な飲食店はほぼドレスコードも不要です。主にカフェやバー、ファーストフードや屋台・露店では不要です。高級店でもない限り楽な服装で訪れて大丈夫でしょう。ただ、食事をする場なので最低限の清潔感は忘れずに。
3-1.カフェ
海外旅行ではおしゃれなカフェで外国ならではの時間を満喫したい方もいるはずです。カフェは基本的にドレスコードも不要です。むしろ気軽に立ち寄れるのがカフェの魅力なので、服装などは気にせず楽しみましょう。
3-2.バー
海外旅行ではバーでお酒を嗜みたい方もいるかもしれません。バーも基本的にドレスコードは不要です。こだわりのあるバーによっては近寄りがたいオーラを放っているところもありますが、意外にも服装は自由だったりします。
3-3.ファーストフード
海外旅行で管理人が頻繁にお世話になる店、それが地元のファーストフードです。海外にもマクドナルドやケンタッキーがあり、つい見慣れた看板に吸い寄せられてしまう方もいるのではないでしょうか。
基本的にファーストフード店もドレスコードはありません。ラフな服装でも何も言われません。その敷居の低さこそファーストフードたる所以なので、海外旅行の強い味方になってくれるでしょう。
3-4.屋台・露店
国によっては屋台や露店が開かれている地域もあり、気軽に食べ歩きや飲み歩きのできる店であればドレスコードも不要です。アメリカやヨーロッパなど欧米は服装に厳しい店も多いですが、逆に東南アジアはふらっと立ち寄れる飲食店も少なくありません。
あまりにも服装に厳しい店は恐縮してご飯が喉を通らなさそうだから、個人的には服装自由な店を選びたいかも。
いわゆるB級グルメを扱う店もドレスコードがないから安心して!
4.ドレスコードの必要性
最後にドレスコードの必要性についてまとめます。
- 格式の維持
- 交流の促進
- 宗教の規則
- 雰囲気との調和
店によっては「ドレスコードは必要ない」という場合もあるものの、場所ごとに服装が決められているところもあります。そのため、それぞれの飲食店ごとに定められたドレスコードを守るのが観光客・旅行者に求められる最低限のマナーと覚えておきましょう。
4-1.格式の維持
ドレスコードは店の格式を維持するためのものとなります。仮に一度でもレギンスやスキニーパンツなどラフな服装を許してしまうとそれだけで店の伝統が崩れてしまいます。だからこそ正装が必要なのです。
つまり、ドレスコードはその店の歴史や文化を守るためのものでもあるということです。もちろん、Tシャツやジーンズでは格式も何もないので、店側に求められる服装を守らなければなりません。
4-2.交流の促進
ドレスコードは交流の促進にも一役買っているのが特徴で、海外の名立たる店は古くからその地に根差して営業していることもあって地元の方にとっての憩いの場となっています。特に上流階級の社交場だったような由緒ある店はドレスコードも厳しい傾向があります。
中流階級や下流階級など関係なく観光客・旅行者に限りラフな服装を認めている場合もありますが、古くから残るしきたりを台無しにするのはいただけません。あくまでも飲食店は地域の交流の場であると認識しておきましょう。
4-3.宗教の規則
飲食店とはあまり関係ありませんが、宗教施設などでも宗教の規則によって服装が決められています。これは必要性の話ではなくもともとそう定められている慣例となります。当然ながら宗教施設では信仰にかかわらず規則に従わなくてはなりません。
4-4.雰囲気との調和
ドレスコードは店の雰囲気との調和のために設定されるものです。例えば、セレブが集う店に半袖短パンの観光客・旅行者が入ってきたら、かなり浮いてしまいます。中でも伝統を守り続けている店はムードというものを重んじています。
そのため、ドレスコードは店の雰囲気を壊さないためにも必要です。服装の指定がない場合であってもその場の空気に合わせるのが“できる大人の嗜み”というものです。
ドレスコードは紳士淑女の嗜み!礼儀作法を守ってこその食事なり!
単にお腹を満たすだけでなく、その世界に浸るという意味でも服装には気を付けておきたいところ。
5.まとめ
今回は海外旅行のレストランの服装、フォーマルからカジュアルまでのドレスコードをまとめました。
海外旅行のレストランによってはドレスコードが必要です。特に格式高いレストランではその場に見合った服装が求められます。また、レストランだけでなくクルーズやカジノ、クラブやショーにもドレスコードがあります。
その一方、カフェやバーやファーストフードでは不要なので、正しい服装も店によりけりです。だからこそドレスコードの必要性を理解し、飲食店ではTPOに合わせた服装を心がけましょう。