屋久島にある隠れた名瀑、それが大川の滝です。落差88mの滝は屋久島最大級の滝として知られ、堆積岩が熱変成してできたホルンフェルスの岩盤を流れ落ちる姿は大迫力……そこは日本の滝百選にも選ばれている観光スポットです。
今回は屋久島にある大川の滝の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
大川の滝は屋久島最大級の落差を誇る二重の名瀑!
この記事では「屋久島にある大川の滝の観光情報」「大川や大川湧水の見どころ」をまとめるよ!
1.大川の滝の概要
まずは大川の滝の概要を見ていきましょう。
- 国:鹿児島/屋久島
- 地域:栗生
- 特徴:滝
- 目玉:大川/大川湧水
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
大川の滝は鹿児島の離島、屋久島で絶景の名瀑と評される滝です。鬱蒼とした森の中に爆音を響かせる姿は迫力満点で見応え抜群……マイナスイオンの補給にもぴったりな観光スポットと言えるでしょう。
堆積岩の熱変成でできたホルンフェルスの岩盤を流れ落ちる滝は、その水量・規模ともに屋久島最大とされています。二手に分かれた滝が豪快な水しぶきを吐き出す様はまさにダイナミック……島内一の落差を誇る88mの断崖絶壁に圧倒されること間違いなしです。
「ひと月に35日雨が降る」と表現される屋久島は年間通して滝の水量にも定評があり、特に6月~7月の梅雨の時期には一層水量が増えて迫力も増します。島内には他にも雄大な滝が点在していますが、間近から滝を眺められるのは大川の滝ならではのものです。
滝壺の真下まで歩いて行けるため、その迫力をダイレクトに抱きしめてみてはいかがでしょうか。
屋久島を訪れるなら大川の滝は外せないね!
宮之浦を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.大川の滝の観光情報
次に大川の滝の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は屋久島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:屋久島/栗生
- 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- バス:1時間30分~2時間
- タクシー:1時間~1時間30分
- レンタカー:1時間~1時間30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「宮之浦⇒大川の滝」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:やや暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くて雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:7月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 5℃ | -1℃ | 270mm |
2月 | 6℃ | -1℃ | 285mm |
3月 | 8℃ | 1℃ | 430mm |
4月 | 12℃ | 4℃ | 420mm |
5月 | 15℃ | 8℃ | 440mm |
6月 | 18℃ | 11℃ | 775mm |
7月 | 21℃ | 14℃ | 310mm |
8月 | 21℃ | 15℃ | 270mm |
9月 | 19℃ | 13℃ | 405mm |
10月 | 15℃ | 9℃ | 300mm |
11月 | 11℃ | 5℃ | 305mm |
12月 | 7℃ | 1℃ | 265mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
屋久島は総じて治安が良く、旅の拠点となる宮之浦も治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 周辺の商業施設
- 動植物への接触
- 水中への落下
2-7-1.拠点からの立地
大川の滝は日帰りで観光可能です。ただ、宮之浦から片道1時間~2時間ほど、往復2時間~4時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.周辺の商業施設
大川の滝には目立った商業施設がありません。周辺には駐車場やトイレこそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、ギフトショップもスーパーもコンビニもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-3.動植物への接触
大川の滝には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ヤクザルやヤクシカなどの動物や樹齢数百年~数千年を超える屋久杉などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-4.水中への落下
大川の滝では滝壺まで近づけるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると滝壺に転落するので、展望台では静かに過ごしましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.大川の滝の見どころ
ここからは大川の滝の見どころをまとめます。
3-1.大川
おすすめ度:
ゴロゴロした岩場の清流。
3-2.大川湧水
おすすめ度:
神の島に湧き出る聖水。
大川の滝は大川や大川湧水など見どころ満載です。
落差88mの滝はお腹の奥底まで響き渡るような轟音を鳴り響かせており、滝壺には常に天然のシャワーが降り注いでいます。その滝壺からの大パノラマは気圧されるほどで、島内にある他の滝と比べても一線を画すレベルの水量・規模を誇っています。
しかし、主役は大川の滝だけではありません。周辺にある涼しげなせせらぎを奏でる大川や名水百選に選ばれている大川湧水も見逃せません。
どちらも屋久島の貴重な水源の1つで、夏場は天然の涼をとるのに絶好のロケーションとされています。マイナスイオンに包まれているからなのか空気もひんやり。そこはさながら蒸し暑い屋久島の隠れた避暑地と言えるでしょう。
大川の滝では大川と大川湧水が目玉!
個人的には優雅なせせらぎに癒される大川がおすすめ!
4.大川の滝の体験談
最後に管理人が2021年7月に訪れた大川の滝の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
大川の滝に到着!宮之浦からレンタカーで屋久島一周してきたけど、ようやく半分のところまで来たよ。
岩がゴロゴロしててなかなか荒々しいところだね。
雨の中、ノンストップで運転してきたこともあって疲労爆発。
ドライブに休憩は必須。ここでちょっと休んでこう。
……あれ?肝心の大川の滝はまだなのかな?
もうちょっと歩かないといけないみたい。
……おっ!ようやく看板が見えてきた!
ここが屋久島最大の滝……その名も大川の滝!
真っ暗な森の中に真っ白な滝が流れてる!
ここ数日ずっと雨だったからか水量も申し分なし!
トローキの滝とか千尋の滝とか遠くから眺める滝ばかり見てきたこともあって、近くから見られるだけで感動。
苔むした岩盤に隔てられて二分された滝が綺麗。
ただ、湿気なのか汗なのか水しぶきなのかマイナスイオンなのかわからないけど……もう全身びっちゃびちゃよ。
あまりの水量に飲み込まれちゃいそうで怖くなるね。
滝壺からの眺めがこれだもの。すごい迫力だもの。
滝壺を覗きに行ってる猛者もいるね!
あんなに近づいたら危ないんじゃない?
滑って転んだら一瞬で滝壺に飲み込まれちゃうよ。
こんなところで滝行した日には背中の皮膚全部持ってかれそうだね。
……いきなりグロいこと言わないでよ。
岩もゴロゴロしてて歩きにくいったらありゃしない。
途中までは舗装されてて歩きやすかったけど、滝壺周辺はガレ場地獄。
ちょっと転んだら血だるまになるよこれ。
今日はやたらと表現が過激じゃない?なんかあった?
……うん、もう全身びしょ濡れでやけくそなのさ。
よし、屋久島一の滝を制覇したことだしさっさと次の目的地に向かおう。
5.まとめ
今回は屋久島にある大川の滝の観光情報、大川や大川湧水の見どころをまとめました。
国内旅行で屋久島を訪れるなら大川の滝がおすすめです。中でも大川や大川湧水は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。