世界にはあまりの辛さで舌がぶっ飛びそうになる激辛大国が存在します。ただ、辛いもの好きな国は辛党にとってのパラダイス。人生に刺激を与えてくれる激辛グルメ……これほど辛党を悶絶させるものはありません。そんな辛味にどっぷりと浸かる旅はいかがでしょうか?
今回は世界の辛いものが好きな国ランキングを作成しました。ここでは辛党が悶絶する激辛大国な国をランキング形式でトップ10まで掲載しています。唐辛子を中心とした辛いものが大好きな地域を中心にまとめるので、ぜひ旅先選びにもご活用ください。
辛いものが好きな国は辛党が悶絶する激辛グルメの楽園!
この記事では「世界の辛いものが好きな国ランキング」「辛党が悶絶する激辛大国な海外旅行先」をまとめるよ!
1.辛いものが好きな国がおすすめな人
まずは辛いものが好きな国がおすすめな人を見ていきましょう。
- 辛いものに目がない人におすすめ
- 辛党な人におすすめ
海外には辛いものに取り憑かれた国がいくつも存在します。辛党大国は1人当たりの唐辛子摂取量も日本とは比べ物にならず、現地には唐辛子がないと死んでしまう“チリペッパージャンキー”も存在します。
ヒマラヤ山脈の国々やカリブ海の島国ほど辛いものを好む傾向にあり、地理や風土の影響から辛味を口にしがちです。唐辛子は脳内物質(アドレナリン・エンドルフィン・セロトニン・ドーパミン)を刺激して興奮を引き起こす調味料ということもあり、その誘惑は底なし沼。
そこまで人を骨抜きにする唐辛子はまさに“辛苦の調味料”……辛さがやみつきになる“妖艶な粒子”です!
辛味成分は香辛料・スパイス・ハーブだけでなく他の食べ物(からし・わさび)にも含まれており、日本人も気づかぬところで摂取しています。ただ、国によってはソース1滴にも唐辛子をどっさり。痔と診断されても辛いものを食べ続けてしまう人までいます。その依存性はギャンブルやゲームに匹敵するとされ、心で理解していてもなかなかやめられません。
ただ、海外旅行でひょいっといただくくらいなら大丈夫。むしろ、辛いものに目がない人や辛党な人にとって激辛大国はこの世の理想郷と言えるでしょう。そんな夢の地で、ありとあらゆる激辛グルメを食べ尽くすのも海外旅行の醍醐味ではないでしょうか?
辛いものって定期的に食べたくなる……僕も月1回の蒙古タンメン中本がやめられないもの!笑
辛いものに目がない人や辛党な人には辛いものが好きな国がおすすめかも!
2.辛いものが好きな国ランキング
ここからは辛いものが好きな国ランキングをまとめます。
当ランキングでは1人当たりの唐辛子の摂取量だけでなく、依存度や含有量、痔の患者数、香辛料・スパイス・ハーブなど辛味の種類、旅人の意見・感想などを加味して選定しています。
- ブータン
- 中国
- 韓国
- タイ
- トリニダードトバゴ
- ジャマイカ
- ドミニカ
- インドネシア
- マレーシア
- メキシコ
辛いものが好きな国ベスト3はブータン・中国・韓国です。他にもタイ、トリニダードトバゴやジャマイカ、ドミニカ、インドネシアやマレーシア、メキシコは辛いものに目がない地域とされます。ただ、厳密な統計は取れないので、あくまでも一般的に辛党とされる国を参考にしたランク付けとなります。
では、さらに詳しいランキングを見ていきましょう。順位や星は管理人の独断偏見・趣味嗜好が含まれるものの、特定の国を差別・贔屓する意図はございません。
1位.ブータン
- 辛いものが好き度:
ブータンは世界で一番辛いものが好きな国としてよく名前が挙げられる国です。
ブータンには、世界屈指の激辛グルメがあります。それがエマダツィと呼ばれるチーズ煮込みのソウルフードです。エマダツィはエマと呼ばれる唐辛子をダツィと呼ばれるチーズで煮込んだ“至極の激辛グルメ”で、完食後に唐辛子の燃えるような痛さが残るという“追い打ち激辛グルメ”でもあります。
その辛さは喉元をじわじわと炙られるような感覚……もはや“辛味の臨界点”と言えるでしょう!
もともとブータンは数千m級の山々に囲まれた山岳地帯の国ということもあり、新鮮な作物に恵まれなかったのだとか。それでも「野菜が食べたい」と考えた現地の人々は、高地でも育つ唐辛子を食べるようになったとされています。その結果、野菜代わりに唐辛子を食べ続け、いつしか辛さへの抵抗もなくなったという……まさに人知れず激辛大国への階段を駆け上がっていた国なのです。
他にもスーダンはエゼやエマゴンド、パクシャパ、ホゲなどの辛いグルメが盛りだくさん。国民食としての定着で辛いものに慣れてしまったのか、その辛さも天下一品です。唐辛子は彼らにとって単なるおやつやサラダと同じ感覚、スーダンでは老若男女問わず食べるのが日常となっています。つまり、スーダンは唐辛子ゆかりの地……すべての辛味の生みの親でもあるのです!笑
国家単位の摂取量はそこまでではないものの、1人当たりで見ると唐辛子の摂取量も世界で類を見ない唐辛子大国。まさにスーダンは激辛大国と呼ぶに相応しい国ではないでしょうか。
人間誰しも一度は食べてみたい、エマダツィ!
辛すぎて頭がぼーっとするらしいからちょっと怖いかも!
2位.中国
- 辛いものが好き度:
中国はアジアを代表とする辛いもの好きな国の1つです。
もともと中国は唐辛子の一大消費地であり、古くから各地方ごとに独自の進化を遂げてきました。中国では四川料理・貴州料理・湖南料理の3つが三大激辛料理として有名で、地域ごとに辛さの度合いも異なります。調理方法が違うのはもちろん、味付けも唐辛子系から山椒系まで幅広いのが特徴です。
四川料理は舌に電撃が走るかのようなビリビリとした痺れる辛さが特徴、貴州料理は火を吐くようなヒリヒリとした熱を帯びた辛さが特徴、湖南料理は今にも爆発しそうなバチバチとした激しい痛みを伴う辛さが特徴です。その中でも激辛料理の頂点とされるのが貴州料理と湖南料理なのだとか!
中国の激辛料理はただ辛いだけじゃなくて美味しいから止まらない!
美味しい激辛料理ということなら中国がNo.1かもしれない。
3位.韓国
- 辛いものが好き度:
韓国もアジアを代表とする辛いもの好きな国の1つです。
もともと韓国も唐辛子の一大消費地であり、古くから各地方ごとに独自の進化を遂げてきました。韓国ではソウル料理・仁川料理・釜山料理の3つが三大激辛料理として有名で、地域ごとに辛さの度合いも異なります。調理方法が違うのはもちろん、味付けも唐辛子系からヤンニョム系まで幅広いのが特徴です。
ソウル料理は豪華さと贅沢さが融合した華やかな辛さが特徴、仁川料理は野菜などの素材を活かした辛さが特徴、釜山料理は肉や魚を織り交ぜた新鮮で多彩な辛さが特徴です。その中でも激辛料理を常に探求しているのがソウル料理なのだとか!
韓国の激辛料理もただ辛いだけじゃなくて美味しいからやめられない!
美味しい激辛料理ということなら韓国もNo.1じゃないかな。
4位.タイ
- 辛いものが好き度:
タイは東南アジアでNo.1との呼び声も高い辛党大国です。統計によっては「タイこそが世界一の唐辛子愛好家」との意見もあるほどです。
そんなタイは多様な歴史と文化が根付く国で、タイ人をはじめインド系・中国系の人々も暮らしています。その手の国々からの物流とともに辛い食べ物も伝来し、タイは知る人ぞ知る激辛大国へと変貌。目覚ましい経済発展で嗜好品・贅沢品の普及も進み、それも唐辛子の大量摂取に繋がっているのだとか。
摂取量も半端ではなく、アジアでも類を見ない量の唐辛子を使用しています。現地は熱帯気候ということもあって「辛いもの=パワーの元」という認識なのか、辛味への欲求も人一倍強め。人口に対する痔患者数も全体の約数十%以上を占めるなど……火を見るよりも明らかな唐辛子狂いの国と言えるでしょう!
この位置にはスリランカやベトナム、マレーシアやその他のASEAN諸国がランクインしそうだけど、タイの辛党っぷりには敵わない!
アジア諸国は他にも頻繁に辛味を使用するところばかりだから、他の国がランクインしてもおかしくないかも。
5位.トリニダードトバゴ
- 辛いものが好き度:
トリニダードトバゴはハバネロよりも辛いジョロキアよりもさらに辛いトリニダードスコーピオンの原産国です。
そのトリニダードスコーピオンを軸に開発されたブッチテイラーは「世界一辛い唐辛子」として2011年にギネスブックに登録されるなど、数々の激辛記録を持っています。そこはハバネロもジョロキアも敵わない最強の唐辛子が実る国……現地のトリニダードトバゴ人も激辛グルメが大好物とのこと!
日本で最も辛い唐辛子とされる鷹の爪「能鷹唐辛子」の10倍以上辛いとされるトリニダードスコーピオンは、一度食べたら舌が蒸発してしまうのではないかと危機感を覚えるほどです。他にもイエローやモルガという品種があり、常人は絶対に口にしてはならない唐辛子として恐れられています。もう、食べ物というよりは危険物のそれ。
まさに唐辛子で競い合う国、それがトリニダードトバゴだと言えるでしょう。
トリニダードトバゴを歩いていると辛そうなものを平気で食べている男女を見かけるそうな。
現地は唐辛子が入っていないと物足りなさすら感じてしまうのだとか。
6位.ジャマイカ
- 辛いものが好き度:
ジャマイカは世界が認める辛党だらけの島国です。
ジャマイカを含め中南米は唐辛子の産地として知られ、子供の頃から辛いものを食べて育ちます。そのため、大人もある程度の辛さまでなら平気でガツガツ食べられるのだとか。現地では唐辛子を使用した料理が好まれる傾向にあり、特にジャークチキンは旨辛グルメの王道となっています。
ジャークチキン……名前だけでもすごく辛そうな響きではないでしょうか?笑
カリブ海に浮かぶジャマイカでは、汗だくになりながら激辛グルメを食べるのが健康法の1つ。発汗効果抜群の激辛料理は食欲の促進にも期待できます。ジャマイカの人々が元気で陽気なのは、日頃から激辛グルメを食べているからだと言っても大袈裟ではありません。
ジャマイカのジャークチキンは一度食べてみたいかも!
オールスパイスやチリパウダーも使用されるから辛さは申し分なし。
7位.ドミニカ
- 辛いものが好き度:
ドミニカも世界が認める辛党だらけの島国です。
ドミニカを含め中南米は唐辛子の産地として知られ、子供の頃から辛いものを食べて育ちます。そのため、大人も相応の辛さまでなら平然とバクバク食べられるのだとか。現地では唐辛子を使用した料理が好まれる傾向にあり、中でもモフォンゴは旨辛グルメの定番となっています。
モフォンゴ……名前だけでもとても辛そうな響きではないでしょうか?笑
カリブ海に浮かぶドミニカでも、汗だくになりながら激辛グルメを食べるのが健康法の1つ。発汗作用抜群の激辛料理は食欲の促進にも期待できます。ドミニカの人々が元気で陽気なのは、普段から激辛グルメを食べているからだと言っても過言ではありません。
ドミニカのモフォンゴも一度食べてみたいかも!
オールスパイスやチリパウダーも使用されるから辛さは文句なし。
8位.インドネシア
- 辛いものが好き度:
インドネシアはマイルドな辛さの料理が多い一方、ストレートな辛さの料理も少なくありません。
インドネシア人の中には「辛くないとダメ」と口にする人までおり、各店舗が競うように香辛料・スパイス・ハーブを効かせた激辛グルメを考案しています。店によっては「命を狙ってんのか」と思うくらい辛さレベルMAXなところもあるほどです!
現地でよく食べられるナシゴレンやミーゴレンも辛味が強く、インドネシアのものは独特のコクがあるとされています。辛さマシマシのサンバルやナンプラーなどのソースも食卓に欠かせないなど、インドネシアは無類の激辛好きと言えるでしょう。
インドネシアには「デススパイシーヌードル(死の激辛麵)」と呼ばれる獄辛メニューを出す店もあるとか!
……いや、死んだらあかんやん!笑
9位.マレーシア
- 辛いものが好き度:
マレーシアもマイルドな辛さの料理が多い反面、ダイレクトな辛さの料理も少なくありません。
マレーシア人の中には「辛さがあればそれでいい」と口にする人までおり、各店舗が競うように香辛料・スパイス・ハーブを効かせた激辛グルメを発明しています。店によっては「タマを取りに来てんのか」と感じるほど辛さレベルMAXなところもあるくらいです!
現地でよく食べられるナシゴレンやミーゴレンも辛味が強く、マレーシアのものも独特のコクがあるとされています。辛さモリモリのサンバルやナンプラーなどのソースも晩餐に欠かせないなど、マレーシアも無類の激辛好きと言えるでしょう。
マレーシアには「アッサムペダス(酸っぱ辛いカレー)」と呼ばれる獄辛メニューを出す店もあるとか!
……いや、めっちゃむせそうじゃん!笑
10位.メキシコ
- 辛いものが好き度:
メキシコは古代文明の時代から辛いものへの愛を育んできた国です。
古代メキシコではハバネロやハラペーニョなど、太古の時代から天然由来の辛味料が使用されてきました。ハバネロやハラペーニョは辛味単位であるスコヴィル値(カプサイシンの割合)の基準となることもあり、庶民の間でも古来から辛い香辛料が作られていることもあって、かつてはギネス世界記録にも認定されていたとされています。
ユカタン半島に寄り添う形で発展したメキシコは海に囲まれた地域でありながら、香草やアチョーテ、グアヒージョやパシージャなどの辛味料に恵まれた場所。その素材を活かした辛い香辛料はメキシコならではのもので、家族や親戚、恋人や友人との集まりでは自慢の激辛グルメが振る舞われます。
まさにメキシコはみんなで辛いものをシェアする国、伝統的なスパイスから国際的なハーブまで揃う“世界の辛味処”なのです。
キャロライナリーパーやリルニトロを生んだアメリカの影響もあって、より幅広い辛味が生まれたって話もあるみたい。
北米の辛味に対するこだわりもなかなかのもの。メキシコはその辛味カルチャーを受け継いでるってわけさ。
3.その他の辛いものが好きな国
最後にその他の辛いものが好きな国をピックアップします。
その他の国は唐辛子の摂取量だけでなく、辛味のバリエーションやレパートリー、代表的な香辛料・スパイス・ハーブ、実際に訪れた旅人の意見・感想なども含めて判断しています。
- インド
- シンガポール
- スリランカ
- 台湾
- 日本
- バングラデシュ
- ベトナム
- ミャンマー
アジアではインドネシアやシンガポール、バングラデシュやベトナム、マレーシアやミャンマーが辛いもの好きな国としてよく挙げられます。赤道周辺のアジア諸国は辛い食べ物の宝庫で、毎日大量の唐辛子を摂取して痔になってしまう人も後を絶ちません。
- アメリカ
北米ではアメリカが辛いもの好きな国としてよく挙げられます。北米諸国で発展した香辛料・スパイス・ハーブもあり、現地は辛いものの宝庫と化しています。
- エクアドル
- コロンビア
- ブラジル
- ベネズエラ
- ペルー
- ボリビア
中南米ではエクアドルやコロンビア、ブラジルやベネズエラ、ペルーやボリビアが辛いもの好きな国としてよく挙げられます。赤道直下の中南米諸国も辛い食べ物の宝庫で、毎日大量の唐辛子を摂取して痔になってしまう人が一向に止まりません。
- スペイン
- スロベニア
- ドイツ
- ハンガリー
- ボスニアヘルツェゴビナ
- ポルトガル
- ルーマニア
ヨーロッパではスペインやスロベニア、ドイツやハンガリー、ポルトガルやルーマニアが辛いもの好きな国としてよく挙げられます。ヨーロッパ諸国に流入する香辛料・スパイス・ハーブもあり、現地は辛いものの宝庫と化しています。
- イエメン
- イラン
- トルコ
- レバノン
中東ではイエメンやイラン、トルコやレバノンが辛いもの好きな国としてよく挙げられます。赤道付近の中東諸国も辛い食べ物の宝庫で、毎日大量の唐辛子を摂取して痔になってしまう人が依然として尽きません。
- エチオピア
- ガーナ
- ザンビア
- ナイジェリア
- マダガスカル
- 南アフリカ
- モロッコ
アフリカではエチオピアやガーナ、ナイジェリアやマダガスカル、南アフリカやモロッコが辛いもの好きな国としてよく挙げられます。アフリカ諸国を発祥の地とする香辛料・スパイス・ハーブもあり、現地は辛いものの宝庫と化しています。
辛いものが好きな国は辛党なら一度は行ってみたいところ!
一瞬で下痢になっちゃうようなスパイシーな体験が待っているはず!笑
4.まとめ
今回は世界の辛いものが好きな国ランキング、辛党が悶絶する激辛大国な海外旅行先をまとめました。
世界には辛いものに魅せられた激辛大国が存在し、辛いものなしでは生きていけないという大の辛党も溢れています。香辛料・スパイス・ハーブなどの激辛グルメに目がない人ほど、そんな辛いもの好きな国がおすすめです。
運が良ければ、現地でレアな激辛グルメにも出会えるかもしれません。辛いものが好きな国であればあるほど、日本では口にすることのできない逸品にもきっと出会えます。そんなまだ見ぬ辛味を求めて、激辛グルメ巡礼の旅へ出かけてみてはいかがでしょうか?