海外旅行で日本語が通じないのは不安なものです。ただ、世界には日本語が通じる国……というより日本語が通じやすい国がわずかに存在します。厳密には完璧に通じるわけではないものの、日本語対応や日本語表記が浸透している国もあります。
今回は世界の日本語が通じる国ランキングを作成しました。ここでは日本語が通じやすい国をランキング形式でトップ10まで掲載しています。旅行にも移住にも最適な海外旅行先ばかりなので、ぜひ旅先選びにもご活用ください。
日本語の通じる国だったら現地の言葉が話せない人も安心だね!
この記事では「世界の日本語が通じる国ランキング」「旅行にも移住にも最適な海外旅行先」をまとめるよ!
1.日本語の通じる国がおすすめな人
まずは日本語の通じる国がおすすめな人を見ていきましょう。
- 言葉の壁を感じる人におすすめ
- 現地の言葉が話せない人におすすめ
海外旅行で心配なことの1つ、それが言葉の壁です。日本人の多くは日本語しか話せないということもあり、海外旅行に対してハードルを感じている方も少なくありません。
日本語が通じれば海外旅行も安心なのですが、誰にでも日本語が完璧に通じる国はほとんどないと思っておきたいです。日本語は日本特有の言語であり、世界共通語ではありません。「こんにちは」や「ありがとう」などの挨拶くらいなら通じることはあっても、日本語で会話ができる現地人はほぼいないでしょう。
世界で見ても日本語の通じる国の数は日本の1カ国、それ以外の200カ国近くが他の言語を公用語としています。つまり、日本語が通じる国は世界の1%にも満たないわけです。
ただ、日本人観光客・旅行者が頻繁に訪れる国であれば日本語対応や日本語表記もあるなど、日本人に配慮してくれている国もあります。日本人が行き来する国では日本語話者や日本語学習者にも出会うことがありますし、日本との関わりが深い国には日本語由来の単語が残っていることもあります。
その手の国ほど日本語も通じる可能性があると言えるのではないでしょうか。
世界には日本語の通じる国がわずかに存在するんだね!
言葉の壁を感じる人や現地の言葉が話せない人には日本語の通じやすい国がおすすめかも!
2.日本語が通じる国ランキング
ここからは日本語が通じる国ランキングをまとめます。
当ランキングでは日本語で会話できるだけでなく日本語対応や日本語表記があるか、日本語話者や日本語学習者がいるか、日本人観光客・旅行者を受け入れているかどうかも加味して選定しています。
- 日本
- ハワイ
- グアム
- サイパン
- パラオ
- 台湾
- 中国
- 韓国
- タイ
- インドネシア
- 外務省:海外在留邦人数調査統計
- 国際交流基金:海外日本語教育機関調査
- 日本政府観光局:各国・地域別日本人訪問者数
- その他の調査機関
- 管理人の実体験
日本語が通じる国ベスト3は日本・ハワイ・グアムです。同じ島国のサイパンやパラオも日本語が通じやすい傾向にあり、台湾や中国や韓国、タイやインドネシアも日本語が通じやすい傾向にあります。
では、さらに詳しいランキングを見ていきましょう。順位や星は管理人の独断偏見・趣味嗜好が含まれるものの、特定の国を差別・贔屓する意図はございません。
1位.日本
- 日本語が通じる度:
日本は太平洋に位置する島国で、極東の名を冠する和の国です。鎖国によって日出ずる国特有の言語を守り抜いてきた国ということもあり、世界で一番日本語が通じる国となります。
公用語こそ指定されていないものの、ほぼ100%の確率で日本語が通じる国です。地域ごとに方言こそありますが、すべての都道府県で国語として日本語教育が進められ、国民の識字率も優れています。
世界には日本が統治していた国もあり、日本語を話せる人が一定数存在する国もあります。近年ではアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドを中心に日本語が「最も学びたい言語」に選ばれるなど、その影響力も計り知れません。
今後も世界で日本語が通じる国は日本のみとなりそうですが、世界で最も美しい言語の1つとして誇りを持っていたいところです。
日本語は言葉遊びにも向いている言語だから好き。
世界一難しい言語とも言われるけど、逆にここまで無数の表現ができる言葉は他にないんじゃないかな。
2位.ハワイ
- 日本語が通じる度:
ハワイは太平洋に位置するアメリカの州の1つで、ハワイ島やマウイ島やオアフ島などを含む8つの島と100以上の島から構成される地域です。日本で最も人気のあるリゾート地の1つとしても有名です。
公用語は1978年に憲法で承認された英語とハワイ語ですが、言語の約75%を英語が占める一方でタガログ語やイロカノ語に続き日本語も約4%を占めています。ハワイには日系移民も多く、簡単な日本語なら理解できる人も少なくありません。
日本語が完璧に通じるわけではないですが、日本人観光客・旅行者が往来するワイキキを中心としたホノルルでは日本語も通じやすいです。中心市街地は日本人観光客・旅行者向けに日本語対応や日本語表記を設けているため、英語が話せない方でも観光しやすい国となっています。
ハワイは英語が主流だけど、結構な確率で日本語が通じやすいね。
ワイキキなどの中心市街地を持つホノルルでは、高確率で日本語を見かけるよ。
3位.グアム
- 日本語が通じる度:
グアムは太平洋に位置するアメリカの準州の1つで、マリアナ諸島の南端にある地域です。日本で最も人気のあるリゾート地の1つとしても有名です。
公用語は英語とチャモロ語となりますが、他にもタガログ語やイロカノ語、日本語も若干混在しています。グアムは1941年~1944年まで日本が統治していたこともあって日系移民も多く、簡単な日本語なら理解できる人も少なくありません。
日本語が話せる人は少ないものの、日本人観光客・旅行者の多いタモンは日本語も通じやすいです。中心市街地では日本語も浸透しており、英語が話せなくても観光できる国と言えます。
グアムも英語が主流だけど、日本語だけで観光できちゃうかも。
タモンは日本語に溢れてて、現地の人の中には日本語で話しかけてくる人も。
4位.サイパン
- 日本語が通じる度:
サイパンは太平洋に位置するアメリカの自治領の1つで、マリアナ諸島の北端にある地域です。日本で最も人気のあるリゾート地の1つとしても有名です。
公用語は英語とチャモロ語となりますが、他にもタガログ語やイロカノ語、日本語が若干混在しています。サイパンは1920年~1945年まで日本が統治していたこともあって日系移民も多く、簡単な日本語なら理解できる人も少なくありません。
日本語が話せる人は少ないものの、日本人観光客・旅行者の多いガラポンは日本語も通じやすいです。中心市街地では日本語も浸透しており、英語が話せなくても観光できる国と言えます。
サイパンも英語が主流だけど、日本語だけで観光できちゃうかも。
ガラポンは日本語も残ってて、現地の人の中には日本語を覚えている人も。
5位.パラオ
- 日本語が通じる度:
パラオは太平洋に位置する島国で、ミクロネシアにある地域です。美しい空や海に囲まれたリゾート地であり、ダイビングやシュノーケリングの聖地としても知られる国の1つです。
公用語は英語とパラオ語で、他にもフィリピン語が浸透しています。それだけでなく同国のアンガウル州では日本語が公用語の1つとされ、世界で唯一日本語を公用語とする国でもあります。パラオは1914年~1945年まで日本統治領だったこともあって日系移民も多く、日本語が語源の単語も少なくありません。パラオ語の約20%は日本語から来ているのだとか。
必ずしも日本語に精通した人ばかりではありませんが、現地で見聞きする日本語も相まってどこか懐かしさを抱きます。首都マルキョク(ンゲルルムッド)やコロールには日本統治時代の面影も残っており、親日国らしさを感じられるのも魅力です。
現地語の約20%が日本語にちなむなんて世界でも希有な国かも。
単語からある程度の意味が予想できるのはパラオくらいじゃないかな。
6位.台湾
- 日本語が通じる度:
台湾は東アジアに位置する島国で、台湾島を中心に構成される地域です。世界有数の親日国として知られ、日本と友好関係で結ばれた国の1つです。
公用語は中国語と台湾語で言語の約80%~85%を中国語と台湾語、約5%を客家語が占めています。その一方で台湾には日本統治時代に日本語を教わった高齢者が多いだけでなく、自ら日本語を学んでいる若者も少なくありません。大学の第二外国語で日本語を選ぶ学生もいるほどです。
通じる場所は限られるものの、日本人観光客・旅行者が行き来する台北や高雄では日本語対応や日本語表記を見かけることもあります。現地は漢字による筆談や意思疎通も可能で言葉の壁も感じません。
台湾は超親日国だからこそ、生の言葉でお互いに会話できたら素敵だね。
日本の友好国だけあって今後も仲良しでいたい国の1つだよ。
7位.中国
- 日本語が通じる度:
中国は東アジアに位置する大国で、ユーラシア大陸の東部を占める地域です。世界屈指の経済大国として知られ、日本を人口でも面積でも圧倒する国の1つです。
公用語は中国語で言語は地域ごとにバラバラ、北京語や広東語や上海語などを含む中国語が約80%を占めています。その一方で中国にはビジネスのために日本語を習う人が多いだけでなく、プライベートで日本語を鍛えている人も少なくありません。大学の第二外国語で日本語を選ぶ学生もいるほどです。
場所による差が激しいものの、日本人観光客・旅行者が行き来する北京や上海や重慶では日本語対応や日本語表記を見かけることもあります。現地は漢字による筆談や意思疎通も可能で言葉の壁も感じません。
中国は超大国だけあって、地域ごとにまったく別の言葉が話されてるとか。
同じ国の中で数十数百という言語がある……まさに言葉のるつぼ。
8位.韓国
- 日本語が通じる度:
韓国は東アジアに位置する国で、朝鮮半島の南部にある地域です。日本の隣国として知られ、K-POPなどエンターテイメントの世界で躍進している国の1つです。
公用語は朝鮮語(韓国語)で、独自のハングルを使用するのが特徴です。その一方で韓国語は日本語にも似ており、10代~20代を中心にミックスして使用されることがあります。韓国は日本語に興味を持つ人も多く、簡単な日本語なら話せる方も少なくありません。
完璧に日本語が話せる人はあまりいないものの、日本人観光客・旅行者が行き来するソウルや釜山の一部では日本語対応や日本語表記を見かけることもあります。現地にはカタカナ表記もあって、意外にも日本語だけで観光できてしまいます。
今や世界進出を果たしたK-POPの楽曲の中には日本語の歌詞の歌もあるもんね。
ハングルの中には発音や意味が同じ単語もいくつかあるよ。
9位.タイ
- 日本語が通じる度:
タイは東南アジアに位置する国で、インドシナ半島の中央部とマレー半島の北部を占める地域です。タイランド湾に面する地域としても知られ、バカンス客から支持される国の1つです。
公用語はタイ語で、言語は地域ごとに多種多様なものの約90%をタイ語が占めています。一方でタイは日本語を学習する人もおり、バンコクやプーケット島など日本人観光客・旅行者で溢れる地域は簡単な日本語も通じやすいです。
あまり浸透こそしていませんが、日本ブームを背景に日本語対応や日本語表記も設置されつつあります。それでいて親日国なので、現地の言葉が話せなくても旅行しやすいはずです。
タイは日本人街もあって観光しやすいのがGOOD!
日本語で夜遊びできる飲食店もあって安心安全!
10位.インドネシア
- 日本語が通じる度:
インドネシアは東南アジアに位置する島国で、ジャワ島などから構成される地域です。世界最多の島々を抱える地域としても知られ、バカンス客から支持される国の1つです。
公用語はインドネシア語で、言語は地域ごとに千差万別なものの約90%をインドネシア語が占めています。一方でインドネシアは日本語を学習する人もおり、バリ島など日本人観光客・旅行者で溢れる地域は簡単な日本語も通じやすいです。
あまり浸透こそしていませんが、日本ブームを背景に日本語対応や日本語表記も設置されつつあります。それでいて親日国なので、現地の言葉が話せなくても旅行しやすいはずです。
インドネシアも日本人街があって観光しやすいのがGOOD!
日本語で飲み食いできる飲食店もあって安心安全!
3.その他の日本語が通じる国
最後にその他の日本語が通じる国をピックアップします。
その他の国は日本語が公用語に指定されているか、日本語教育や日本語指導があるか、日本語の影響が及んでいるかどうかも含めて判断しています。一般的に日本語が通じる国は1カ国以下とされますが、実際はもう少し多いです。
- シンガポール
- フィリピン
- ベトナム
- マレーシア
アジアではシンガポールやフィリピン、ベトナムやマレーシアなどが比較的日本語も通じやすいとされています。シンガポールやマニラやセブ島、ハノイやホーチミンやクアラルンプールなどの主要都市であれば日本語も通じる可能性があります。
- オーストラリア
- ニュージーランド
オセアニアではオーストラリアやニュージーランドが比較的日本語も通じやすいとされています。キャンベラやシドニー、ウェリントンやオークランドなどの主要都市であれば日本語も通じる可能性があります。
- アメリカ
- カナダ
北米ではアメリカやカナダなどが比較的日本語も通じやすいと考えられています。ワシントンDCやニューヨーク、オタワやトロントなどの主要都市であれば日本語も通じる可能性があります。
- ブラジル
- ペルー
中南米ではブラジルが比較的日本語も通じやすいと考えられています。ブラジリアやリオデジャネイロ、リマなどの主要都市であれば日本語も通じる可能性があります。
- トルコ
中東ではトルコが比較的日本語も通じやすいと言われています。アンカラやイスタンブールなどの主要都市であれば日本語も通じる可能性があります。
他にも日本語の通じやすい国があるんだね!
日本語が通じるかどうかは人によるけれど、日本人の往来する観光地ほど伝わりやすい傾向にあるよ!
4.まとめ
今回は世界の日本語が通じる国ランキング、旅行にも移住にも最適な海外旅行先をまとめました。
日本語が通じる国としては日本やハワイやグアム、サイパンやパラオ、台湾や中国や韓国、タイやインドネシアなどがあります。当ランキングで挙げた国は比較的日本語も通じやすいので、言葉の壁を感じる方や現地の言葉が話せない方は海外旅行先に選んでみてはいかがでしょうか?