世界には思わず笑ってしまう面白い税金が存在します。例えば「ソーダ税」や「ポテトチップス税」「独身税」など、日本では考えられない一風変わった税金も数知れず。
今回は世界の面白い税金26選を調査しました。ここでは思わず笑ってしまう海外の変わった税金一覧も共有いたします。誰かに話したくなる不思議な税金をまとめるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
「払う人いるの?」とツッコミたくなる税金が満載!
この記事では「面白い税金26選」「思わず笑ってしまう海外の変わった税金一覧」をまとめるよ!
1.海外には変わった税金がいっぱい
海外には変わった税金がいっぱいあります。
税金は主に「国会が公式に制定するパターン」と「地方議会が公式に提唱するパターン」の2つがあり、基本的には一般の方に公布して初めて「国・地方自治体の租税」と認識されます。
しかし、世界には払う人がいるのかわからない税金も無数にあり、何をもって罰金・罰則となるのかすらわからない税金も珍しくないです。当記事で紹介する税金の中にも「本当に実在するの?」と疑ってしまうものもあるかもしれません。
言うなれば税金は現地の歴史・文化を映す鏡。中には日本では決して生まれないであろう面白い税金もあるので、ぜひどのような税金があるのか覗いてみましょう!
どんな税金があるのか気になる!
笑えるのがあったらしよう!共有!
2.世界の面白い税金26選
ここからは世界の面白い税金26選をまとめます。
ここでは世界の変わった税金を国別・地域別に一覧形式で紹介するので、順番にご覧いただけると幸いです。ただし、複数の情報源を参考にしたものの中には真偽不明の税金もあったため、一部信憑性に欠ける変な税金が含まれていることをご了承ください。
インドの税金
- 乳房税
乳房税
乳房税は、トラヴァンコール王国で導入されていたと噂されている税金で、インドのカースト制度を象徴する税金です。当時、下流階級の女性が人前に出る際、胸を布で隠すためには税金を払わなければならなかったとされています。
インドには古くからのカースト制度が残っており、未だに男尊女卑も根強い国。200年前ほどの税金制度かつ現地の風習ではあるものの、日本人からするとおかしな税金に感じるのではないでしょうか?
中国の税金
- 月餅税
月餅税
月餅税は、中国のお菓子「月餅」に課せられる税金です。中国には旧暦8月15日の「中秋節」に大切な人と月を眺めながら月餅を食べる習慣があるのですが、現地企業が社員の福利厚生として月餅そのものや月餅交換券を現物支給する事態が発生したため、課税することが決定したとされています。
日本の税金
- ウサギ税
- イケメン税
- トランプ類税
- 入湯税
- ワンルームマンション税
ウサギ税
ウサギ税は、かつて日本で実際に導入されていた税金です。1873年から6年間導入された税金で、ウサギの不正売買の抑止が目的だったとされています。ちなみに、当時は1羽1円(現在価値で約7,000円)の税金が課せられていたとのこと。
イケメン税
イケメン税は、日本の経済アナリストとして知られる森永卓郎さんが提案した税金です。あくまでも個人的に提案しただけなので公式なものではありませんが、本人は「容姿の差が恋愛の不平等を生み、結果として少子化に影響を与えているので、イケメンが税負担すべきだ」としています。
イケメンかどうかの判断は5段階評価、ランクがアップするほど税率もアップするという設定です。しかも、最高で税率80%という恐ろしい設定となっています。単なる経済学者の提案なので導入されることはないでしょうが、もし施行されたら世のイケメンは大変なことになるかもしれません!笑
トランプ類税
トランプ類税も、かつて日本で実際に導入されていた税金です。トランプをはじめ、花札や麻雀牌などギャンブル性のあるカードゲーム類に課せられた税金となっています。今でいうところの競艇・競馬・パチンコなどに税金が課せられるような感覚……でしょうか?
ちなみにトランプ類税はもともと「骨牌税」と呼ばれていたのですが、1957年に正式にトランプ類税となりました。その後、1989年の消費税導入に伴い、廃止となったのだとか。
入湯税
入湯税は、温泉施設に泊まる際に課せられる税金となっています。温泉のある市区町村で「施設の整備を行うための費用」として1日150円ほど徴収されるもので、日本人にはすっかりお馴染みの税金です。
ただ、外国の方からすると「なぜお風呂に入るだけで税金が取られるの?」と不思議に思われるようで、訪日観光客・旅行者からは疑問の声があったりなかったり。
ワンルームマンション税
ワンルームマンション税は、東京都豊島区限定で施行されている税金です。正式名称は「豊島区狭小住戸集合住宅税」で、専有面積の拡大を誘導するため、ワンルームなど狭小住戸を持つマンションの建設に課税する税金となっています。
一般人にはあまり関係ないですが、1戸あたりの専有面積が30m²未満の住戸が9戸以上となる集合住宅を新築する際に「1戸あたり50万円の課税」となるそうで。
オーストラリアの税金
- 学位税
学位税
学位税は、大学卒業時に授与される「学位」に課せられる税金です。オーストラリアで実際に実施されている税金の1つで、大卒者が負担する税金となっています。
オーストラリアの大学は国立大学が大半を占めており、学費の多くを国が負担しています。その補填のため、学位税を徴収しているそうです。言うなれば、学費を先払いではなく後払いするシステムと言えるのではないでしょうか。
ニュージーランドの税金
- 廃気税(おなら税・ゲップ税)
廃気税(おなら税・ゲップ税)
廃気税は、牛や羊のおなら・ゲップに課せられる税金です。ニュージーランドで実際に議論されている税金の1つで、畜産農家・酪農家が負担する税金となっています。
ニュージーランドは国民が約500万人に対して家畜が約3600万頭いるとされ、畜産動物によるおならやゲップが深刻な問題となっています。その温室効果ガスを削減するため、廃気税を徴収しているようです。言うなれば、環境を守るためのシステムと言えるのではないでしょうか。
アメリカの税金
- ソーダ税
- 光るおもちゃ税
ソーダ税
ソーダ税は、アメリカのバークレー州で2015年に導入された税金です。アメリカでは生活習慣病や糖尿病が悪化しており、清涼飲料水の消費量を制限する動きが強化されています。実際にソーダ税を課したことで、清涼飲料水の摂取量が減少するなど、効果も出ているとのこと。
光るおもちゃ税
光るおもちゃ税は、アメリカのウエストバージニア州で導入された税金となっています。アメリカでは銃犯罪が激化しており、激しく発光するものや火花が出るものを抑止する動きが顕著になっています。実際に光るおもちゃ税を課したことで、人を驚かせる目的で作られたおもちゃが減少するなど、効果も出ているのだとか。
イギリスの税金
- 渋滞税
- 窓税
渋滞税
渋滞税は、慢性的な渋滞を緩和するために2003年に導入されたイギリスの税金です。あらかじめ設定されたエリアを走ると1日ごとに税金が課せられる仕組みで、街中の専用機や指定商店で支払う決まりとなっています。
ただし、渋滞が完全になくなったかどうかはまた別の話!
窓税
窓税は、1696年~1851年までイギリスで導入されていた税金で、約155年もの間、実施されていた税金となっています。税金の名前通り、住宅の窓の数に応じて課税される仕組みだったそうです。
イタリアの税金
- トイレ税
- ポルノ税
トイレ税
トイレ税は、古代ローマのウェスパシアヌス帝時代に導入されていた税金で、アンモニアを含む尿が重宝された時代に実施されていた税金となっています。税金の名前通り、公衆便所に溜まった尿の取引に応じて課税される仕組みだったようです。
ポルノ税
ポルノ税は、危機的な経済難を回避するために2008年に導入されたイタリアの税金です。当時のイタリアは経済危機に瀕していたにもかかわらずポルノ産業の売り上げが約10億ユーロ(日本円で約1,640億円)あったことから導入が決定し、貴重な財源の1つとなったとされています。
いつの時代も……「エロスは地球を救う」ということなのかもしれません!!!
デンマークの税金
- 脂肪税(肥満税)
脂肪税(肥満税)
脂肪税は、別名「肥満税」と呼ばれていたデンマークの税金。現在では世界各地で肥満解消のための税金が導入されていますが、世界の先駆けとして導入したのがデンマークでした。
ただ、施行当時は2.3%以上の飽和脂肪酸を含む牛乳や食品、チーズやバターなどの乳製品が課税対象でしたが、管理コストの増加や他の問題により約1年で廃止されてしまいました。
ドイツの税金
- 営業税
- ペット税
営業税
営業税は、ドイツで施行されている税金です。ドイツでは日曜日に店舗営業を行う場合、税金が課せられます。もともと「閉店法」により飲食店以外の店舗は日曜日に営業できない決まりで、日曜日に営業する場合は営業税がかかるとのこと。
目的は休日出勤や残業、長時間労働から動労者を守るため……まさにドイツの労働生産性が優れている理由を物語る税金と言えるのではないでしょうか?
ペット税
ペット税は、ドイツだけでなくオーストリアやチェコなどヨーロッパ各地で導入されている税金となっています。ペットのフンの清掃費用などに使用されるだけでなく、飼い主に「フンの不法投棄やポイ捨てをしない」という責任感を芽生えさせる側面もあるのが特徴です。
実際にヨーロッパではペットのフンを放置する飼い主が後を絶たないのだとか。
ハンガリーの税金
- ポテトチップス税
ポテトチップス税
ポテトチップス税は、国民の肥満防止のため2011年に導入されたハンガリーの税金。名目的にはポテチ税となっているものの、実際にはスナック菓子全般に課税される税金となっています。他にもケーキをはじめ、栄養ドリンクや炭酸ジュースなど塩分・糖分を含む商品が課税対象です。
フランスの税金
- カエル税
- デジタル税
- 空気税
カエル税
カエル税は、中世フランスのある領主が導入した税金で、カエルの鳴き声を抑止するために実施されていた税金となっています。税金の名前通り、カエルが鳴き声を発さないよう水面を叩くことで納税する仕組みだったそうです。
ちなみに、爆音マフラーが原因で眠れない管理人としては、善良な市民の睡眠を妨げ労働生産性に悪影響を及ぼすとして「爆音マフラー税」を導入していただきたいです!声を大にして言わせていただきます!
デジタル税
デジタル税は、フランスで2019年から導入されている税金です。Google社やMeta社など、売上高が一定基準を満たす大手IT企業に対して、独自の決まりで課税する税金となっています。対象は主に広告収入や個人情報の転売に対するものとのこと。
空気税
空気税は、かつてフランスで導入されそうになった税金として知られています。提案したのはルイ15世時代の財務長官エティンヌ・ド・シルエット。財政難に陥ったフランスの財源を確保するための決断でしたが、国民の反発によりあえなく断念。さらには辞任に追い込まれてしまったのだとか。
ブルガリアの税金
- 独身税
独身税
独身税は、1968年~1989年までブルガリアで導入されていた税金で、約21年もの間、実施されていた税金となっています。税金の名前通り、独身の人に対して課税される仕組みだったようです。
当時のブルガリアは少子化が進んでいたこともあり、政府は若者に結婚して家庭を持ってもらうため、独身税を徴収しました。ところが、政府の思惑とは裏腹に出生率は導入前よりも低下するという逆転現象が発生……結果、廃止となりました。
日本政府にも言えることですが、出生率を税金でどうにかしようと考える時点で間違っているような気がしてなりません。
ロシアの税金
- ひげ税
ひげ税
ひげ税は、ロシアのピョートル大帝が1698年に課した税金。ヨーロッパ諸国のような近代国家になるべく「品のない顎鬚をなくそう」という目論見で徴収された税金です。当時は顎髭を生やした人は税金を課されたことに加え、“顎鬚を生やしても構わない権利”の購入証明書を携帯しなければなかったと言われています。
ただ、そもそも顎鬚と西欧化政策に何の関係があったのかは謎……疑問は募るばかり!
イラクの税金
- 遺体税
遺体税
遺体税は、イラクというより古代メソポタミア地方にあったとされる税金で、遺体を墓地に埋葬する際にはビールやパンなどを税金として納める必要があったそうです。古代メソポタミア文明には他にも一風変わった税金があったとされ、多種多様な納税方法があったとされています。
トルコの税金
- 我が子税
我が子税
我が子税は、トルコというより古代オスマン帝国にあったとされる税金で、一部の非ムスリムの臣民は我が子を税金として納める必要があったようです。古代オスマン支配地域ではキリスト教徒の子供たちを徴集してイスラム教徒に改心させ、行政官になるための特別な教育を受けさせていたとされています。
個人的には「ソーダ税」「ポテトチップス税」「独身税」が面白かった!
海外には他にも変わった税金があるから、気になる人はぜひ調べてみて!
3.まとめ
今回は世界の面白い税金26選、思わず笑ってしまう海外の変わった税金一覧をまとめました。
世界には「ソーダ税」や「ポテトチップス税」「独身税」など、思わず吹き出してしまう面白い税金がたくさんあります。中には制定・提唱に至った経緯・出所が不明なものもいくつかありますが、つい誰かに教えたくなる税金もあるはずです。
日常生活では役に立たないものの知っておくだけで勉強になる……他にも国によってはほとんど知られていない税金もあるので、気になる方は個人的にも調べてみてください!