世界を隔てる東洋とはどこからどこまでなのか、東洋にはどのような国があるのか。基本的に東洋は「トルコから東の地域」「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以東」とされています。ただ、具体的に範囲が決まっているわけではないので注意が必要です。
今回は世界を隔てる東洋とはどこからどこまでなのかを調査しました。ここでは東洋にはどのような国があるのかも共有いたします。併せて東洋と西洋の違いや東洋と極東の違いもまとめるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
東洋はアジア・オセアニア・中東を指す言葉と覚えておけばいいのかな?
この記事では「東洋とはどこからどこまでなのか」「東洋にはどのような国があるのか」をまとめるよ!
1.東洋とはどこからどこまで?
まずは東洋とはどこからどこまでなのかをまとめます。
- 東洋:トルコから東の地域
- 〃:ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以東
東洋は「トルコから東の地域」の総称とされています。主に「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以東」を東洋と呼ぶのが一般的です。
ただし、東洋とはあくまでも「東の海(国)」という意味の言葉であり「ここからここまで」という範囲が決められているわけではありません。そのため、学者や識者によっても認識が異なります。
書籍などでは西洋の対義語として東洋という言葉が使用される場合もあり、その場合は「西洋=ヨーロッパ」を表すのに対して「東洋=アジア」を表します。
文学的な表現でもアジアの景勝地を「東洋の○○」のように表現することがあるため、東洋という言葉はアジア全体を意味する表現と覚えておきたいです。ただし、東洋にはオセアニアや中東の国々が含まれることもあるので、必ずしもアジアのみを指すとは限りません。
こればかりは東洋の範囲をどのように解釈するかによって変わります。
東洋はトルコ以東の地域を表す言葉なんだね!
Googleマップで確認したらわかりやすいよ!
2.東洋にはどのような国がある?
ここからは東洋にはどのような国があるのかをまとめます。
- アジア:27カ国~29カ国
- オセアニア:14カ国~16カ国
- 中東:18カ国
日本承認国と国連加盟国の観点から割り出すと、東洋には「アジア:27カ国~29カ国」「オセアニア:14カ国~16カ国」「中東:18カ国」が含まれている計算となります。
つまり、日本をはじめ韓国や中国などは東洋の国々と言えるでしょう。しかし、東洋を「東の海」と解釈するなら島国の日本をはじめインドネシアや台湾やフィリピンなどが東洋の国々と呼べるでしょう。
統計によっては東洋にオセアニアと中東を含めない場合もありますが、東洋の定義を「トルコから東の地域」「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以東」とするのであれば、オーストラリアやニュージランド、アラブやサウジアラビアも東洋の国々ということになります。
ただし、東洋は解釈によって含まれる国が変わるという点も考慮せねばなりません。
東洋はアジア・オセアニア・中東の国々で構成されてるよ。
東洋の定義をどう解釈するかによって分類も変わるかもね。
3.東洋と西洋の違い
ここからは東洋と西洋の違いをまとめます。
- 相違点:歴史・文化・人種・衣服・食事・住居
本題ではないので簡単な解説にはなってしまうものの、東洋と西洋の違いは「歴史・文化・人種・衣服・食事・住居」にあるとされています。
東洋と西洋では歩んできた歴史も育んできた文化も違い、そこに住む人種も違います。それだけでなく衣服や食事や住居に至るまで、何もかも異なっているのが特徴です。
単に国が違うというだけでなく、地域ごとに独自の歴史・文化・人種・衣服・食事・住居があるというのが東洋・西洋の相違点と言えるでしょう。海外旅行ではそういった国や地域の違いを肌で感じられるからこそ、どちらも訪れて違いを実感してみてはいかがでしょうか?
東洋と西洋は物事の考え方も結構違うよね。
ライフスタイルからして別物と言えるんじゃないかな。
4.東洋と極東の違い
ここからは東洋と極東の違いをまとめます。
- 東洋の特徴:東の地域の総称
- 極東の特徴:東の端の総称
前述の通り、東洋は東の地域の総称とされています。
対して、極東は東の端の総称とされるのが特徴です。
極東は欧米の国々から見て「東の果て」という意味も含む言葉なので、狭義では日本を指すという見解もあります。逆に、広義ではロシアや中国の東端を指すという見解もできます。
そのため、東洋と極東は指している地域が微妙に変わってくると言えるでしょう。
日本を中心とした世界地図では世界の中心に日本があるように見えるかもしれません。しかし、欧米を中心とした世界地図では日本は東の果てにあります。このように、特定の視点によって東洋・極東の解釈もまた変わるわけです。
東洋は東の地域、極東は東の端……ちょっとわかりづらい。
言葉の定義によって解釈も変わるから気を付けておきたいところ。
5.まとめ
今回は東洋とはどこからどこまでなのか、東洋にはどのような国があるのかをまとめました。
東洋の範囲に決まりはないものの、一般的に「トルコから東の地域」もしくは「ウラル山脈⇒カスピ海⇒黒海⇒地中海⇒紅海を結ぶ線の以東」が東洋と認識されています。そこにはアジア・オセアニア・中東の国々が属しており、独自の境界線を形成しています。
ただし、東洋という言葉をどのように解釈するかによってその範囲も変わるため、どこからどこまでが東洋なのかは学者・識者によって意見が分かれるところです。明確な線引きがされているわけではないため、あくまでも1つの指標として覚えておくのが賢明かもしれません。