世界の大陸の数はいくつなのか、その答えは4大陸~7大陸あるとされています。通説では地球に6大州と呼ばれる6つの大陸があるとされますが、各地域をどのように区分するかによってその数は変わります。分割する領域や大陸プレートによる分類でも変わるなど、大陸分けに厳密な定義はありません。
今回は世界の大陸の数一覧を調査しました。ここでは世界に何大陸あるのかはもちろん地域別の名前・面積・大陸プレートの種類も共有いたします。世界に何個の大陸があるのかをまとめるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
大陸の数は6大陸と教わったけど、4大陸や7大陸という見方もあるとか。
この記事では「大陸の数一覧」「地域別の名前・面積・大陸プレートの種類」をまとめるよ!
1.大陸の数一覧
まずは世界の大陸の数一覧をまとめます。
- 大陸(陸地):4大陸~7大陸
- 大陸プレート:7プレート
地球上に何大陸あるのかはプレートテクトニクス理論で提唱されており、主に地質学などの地球科学で研究されています。それによると世界の大陸の数は4大陸~7大陸になると考えられています。ただ、大陸の数は分割する領域や地殻によって変わるのが実情です。
地理の授業で習うのは6つの陸地、いわゆる6大州です。その一方、見方によっては4大陸だったり7大陸だったりします。これは学者が独自の基準で区別することによって発生する差と言えます。
なぜそのようなことが起こるのか……それは「どこからどこまでを1つの大陸とみなすか」という定義が決められていないためです。例えば、ある学者はA大陸をB大陸・C大陸と分けて解釈し、ある学者はD大陸・E大陸をF大陸とまとめて解釈してしまうことがあります。他にも大陸プレートという観点から見ると地球表面には7つの大陸プレートがある一方、海に沈んだ大陸もあってその判断も曖昧です。
そのため、通説である「世界の大陸=6つ」「地球の大陸プレート=7つ」が最もオーソドックスな解釈と言えるでしょう。
世界には4大陸~7大陸あるけれど、一般教養としてなら6大陸が主流だね。
大陸プレートや海に沈んだ大陸を含めるともっとあるかもしれないけど、それはまた別のお話。
2.地域別の大陸の名前と面積
ここからは地域別の大陸の名前と面積をまとめます。
- ユーラシア大陸:約54,760,000km²
- オーストラリア大陸:約7,692,000km²
- 北アメリカ大陸:約24,710,000km²
- 南アメリカ大陸:約17,840,000km²
- アフリカ大陸:約30,370,000km²
- 南極大陸:約14,200,000km²
教科書などで学ぶ世界の大陸の数は6つが基本で、それぞれユーラシア大陸・オーストラリア大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・アフリカ大陸・南極大陸と呼ばれます。
ただ、陸続きのユーラシア大陸を分けてアジア大陸・ヨーロッパ大陸と定義されることもあれば、ユーラシア大陸・アフリカ大陸をまとめてアフロ・ユーラシア大陸と定義されることもあるし、北アメリカ大陸・南アメリカ大陸をまとめてアメリカ大陸と定義されることもあります。
そのため、世界の大陸の数も4大陸~7大陸となるわけです。
このように大陸の名前と面積は解釈によって変化します。
また、オーストラリアを大陸とみなすのであれば、オーストラリアより大きいグリーンランドも大陸と呼べるかもしれません。確かに世界地図だけを見るとグリーンランドも大陸のように見えます。ただ、その大部分は氷と雪で覆われており、実際には約2,166,000 km²と小さめです。これは約3,287,000 km²の敷地を誇るインドにすら届かない数字となります。
このように陸地の範囲によっても解釈が変化するのです。
余談ですが、北極も大陸ではありません。あの地域一帯は海が広がっています。巨大な氷塊や雪塊が漂流しているものの、厳密には島ではなく海として換算されます。そのため、結論としてはユーラシア大陸・オーストラリア大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・アフリカ大陸・南極大陸の6つが世界の大陸と言えるでしょう。
島はまた別物だから境界線ごとに認識もさらに変わりそう。
島という定義であれば世界に数千万以上あるのだとか。
3.地域別の大陸プレートの種類
ここからは地域別の大陸プレートの種類をまとめます。
- ユーラシアプレート
- 北アメリカプレート
- 南アメリカプレート
- カリブプレート
- アラビアプレート
- アフリカプレート
- 南極プレート
大陸は大洋に囲まれている陸地という定義があるのですが、地球の表面で常に動いている大陸プレートとなるとまた話は変わってきます。
大陸プレートはプレートテクトニクス理論などで言及されたものを意味しており、そもそも大陸とはまた別のものを指しています。そのため、主要な大陸プレートは地球に7つほどあるものの、これを大陸と呼べるのかどうかはまた別の議論となります。
通常、大陸プレートそのものを大陸と呼ぶことはあまりありません。
地球表面を覆う岩板が大陸プレートで海に囲まれているのが大陸。
同じ地球を覆う岩板だけど、分類によって解釈が変わっちゃうんだよね。
4.海に沈んだ幻の大陸
最後に海に沈んだ幻の大陸をまとめます。
地球は約46億年前に他の惑星と衝突を繰り返しながら形成されたと考えられています。その長い地球の歴史の中で大陸は時代とともに変化し、海に沈んだ幻の大陸が存在すると言われています。こと大冒険時代にはアトランティスという概念が誕生したのだとか。
- ゲルゲレン大陸
- ジーランディア大陸
海底の大陸は微小大陸と呼ばれる陸地で、海に沈んでいることから海台と呼ばれるのが特徴です。特にゲルゲレン大陸はインド洋南部、ジーランディア大陸は太平洋南部に広がっており、もともと大陸だったものが地球の運動によって水没してしまったものなのだとか。
仮にこの海底大陸を含む場合、大陸の数は8つ以上となります。
逆にマダガスカルのように陸地に寄り添う形の島国を大陸とする説もあります。陸地に寄り添う形の島国は大陸断片と呼ばれ、もともとは大陸の一部だったのだとか。
そのため、例外的に一部の大陸として数えられることもあります。
さらには地殻変動などで消滅した幻の大陸も存在します。
- アークティカ大陸
- アトランティカ大陸
- アバロニア大陸
- ウル大陸
- カラハリ大陸
- ケノーランド大陸
- コロンビア大陸
- コンゴ大陸
- ゴンドワナ大陸
- シベリア大陸
- ヌーナ大陸
- パノティア大陸
- バルティカ大陸
- パンゲア大陸
- ユーラメリカ大陸
- ロディニア大陸
- ローラシア大陸
- ローレンシア大陸
太古の大陸はかつて実在していた陸地で、太古のままの姿を残しているのが特徴です。中でも原始の大陸の数々は世界各地に広がっており、もともと大陸だったものが地殻の変動によって水没してしまったものなのだとか。
仮にこの太古大陸を含む場合、大陸の数は数十個以上となります。
逆に現在地球に存在する6大陸もいずれは消滅するという説があります。それとは別に数億年後に誕生するであろうとされる超大陸の存在も見逃せません。
- アメイジア大陸
- パンゲア・ウルティマ大陸
超大陸が形成されるのは約2億5,000万年後~4億年後と予想されています。そのため、現代人が見られる可能性はほぼありません。ただ、遠い未来の世界では想像も絶するような超大陸が誕生しているかもしれません。
ちょっと話が飛躍しちゃったけど、やっぱり地球ってロマンだよね。
数億年後の地球、数十億年後の地球を一目見てみたかったなぁ。
5.まとめ
今回は大陸の数一覧、地域別の名前・面積・大陸プレートの種類をまとめました。
世界の大陸の数は4大陸~7大陸と言われています。ただ、一般的な認識に限れば6大陸と考えられます。その数は大陸として換算されるかどうかで変わり、地域ごとに大陸プレートや海に沈んだ大陸が存在するほどです。そのため、海外の大陸の数は6大陸前後というのが1つの結論となるでしょう。