ベトナムの雄大な自然を冒険できる世界遺産、それがチャンアンです。古都ホアルーや奇岩タムコックを含む複合遺産はまさに絶景の宝庫で、大スペクタクルなクルーズが体験できます。そこは「陸のハロン湾」の異名を持つ観光スポットです。
今回はベトナムにあるチャンアンの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
チャンアンは髑髏島の巨神が住まう景勝地!
この記事では「ベトナムにあるチャンアンの観光情報」「ホアルーやタムコックの見どころ」をまとめるよ!
1.チャンアンの概要
まずはチャンアンの概要を見ていきましょう。
- 国:ベトナム
- 地域:ニンビン
- 特徴:世界遺産/遺跡/奇岩/洞窟/渓谷
- 目玉:ホアルー/タムコック
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
チャンアンは美しい自然と歴史、文化が調和した複合遺産として世界遺産に指定されている場所です。世界遺産への登録は2014年のことで、実に48洞~50洞もの洞窟と31渓もの渓谷を有する観光スポットとなっています。
1億年以上かけて形成された奇岩の広がる光景は、まさに異世界そのもの……四季によって移り変わる景色を一目見ようと国内外から観光客が集まります。
海坊主ならぬ陸坊主がニョキニョキと姿を現す風景は、まさに「陸のハロン湾」の異名に相応しい絶景と言えるでしょう。カルスト地形と呼ばれる石灰岩が形成するチャンアンには古都ホアルーと奇岩タムコックがどこまでも広がっており、その合間を縫うように進むクルーズ体験は必見です。
ベトナムを訪れるならチャンアンは外せないね!
ハノイを拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
2.チャンアンの観光情報
次にチャンアンの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~15万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はベトナム旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料・乗船料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:6時00分~17時30分
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:ベトナム/ニンビン
- 住所:số 6 Tràng An, Tân Thành, Hoa Lư, Ninh Bình, Vietnam
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/レンタバイク/ツアー
- 電車:2時間~2時間30分
- バス:2時間~2時間30分
- レンタカー:1時間30分~2時間
- タクシー:20分~30分
- レンタカー:20分~30分
- レンタバイク:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ハノイ⇒チャンアン」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:1月~4月/11月~12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 20℃ | 14℃ | 20mm |
2月 | 21℃ | 16℃ | 40mm |
3月 | 23℃ | 18℃ | 45mm |
4月 | 28℃ | 22℃ | 70mm |
5月 | 31℃ | 25℃ | 180mm |
6月 | 33℃ | 27℃ | 200mm |
7月 | 33℃ | 27℃ | 260mm |
8月 | 32℃ | 26℃ | 320mm |
9月 | 31℃ | 25℃ | 400mm |
10月 | 29℃ | 22℃ | 160mm |
11月 | 26℃ | 19℃ | 60mm |
12月 | 22℃ | 15℃ | 30mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
ベトナムは総じて治安が良く、旅の拠点となるハノイも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 運次第の催行状況
- 水中への落下
- 岩肌への衝突
2-7-1.拠点からの立地
チャンアンは日帰りで観光可能です。ただ、ハノイから片道1時間40分~3時間ほど、往復3時間20分~6時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.運次第の催行状況
チャンアンのクルーズは中止になる場合があります。コースはルート1・ルート2・ルート3から選択可能なので、催行状況に合わせて選びましょう。
2-7-3.水中への落下
チャンアンのクルーズは船で水面を進むため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり無理に立ち上がったり動き回ったりすると船が転覆するので、船上では静かに過ごしましょう。
2-7-4.岩肌への衝突
チャンアンのクルーズは船で洞窟を進むので、岩肌への衝突にも気を付けたいです。スマホやカメラをぶつけると故障しますし、自分自身がぶつかると怪我します。洞窟には照明が設置されているものの視界は微妙で、場所によっては頭上5cm~10cmまで岩が迫る場所もあります。よそ見していると激突するため、船上では指示に従いましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.チャンアンの見どころ
ここからはチャンアンの見どころをまとめます。
3-1.ホアルー
おすすめ度:
1000年の時を超える古都。
3-2.タムコック
おすすめ度:
巨神の如き姿の奇岩。
3-3.クルーズ
おすすめ度:
スリル満点の船旅。
チャンアンはホアルーやタムコック、クルーズなど見どころ満載です。
古都ホアルーは1000年に及ぶ歴史と文化が眠っており、各地に点在する遺跡が魅力です。また、雄大な自然の残る奇岩タムコックも見逃せません。それでいて船に乗ったまま立ち入る洞窟もあり、クルーズによる冒険が楽しめます。
管理人も見たことのない絶景に思わず新鮮な空気ごと息を吞んでしまいました。まるで冒険映画の中に放り込まれたような体験は、一生忘れることのない思い出になること間違いなしです。
チャンアンではホアルーとタムコック、クルーズが目玉!
個人的にはハラハラドキドキなクルーズがおすすめ!
4.チャンアンの体験談
最後に管理人が2015年11月に訪れたチャンアンの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
古都ホアルーに到着!凛と佇む楼閣門がさながら水墨画の如し。
ここは1000年の時空が止まった古の都。見渡す限り墨絵のような風景が広がってるね。
奥には仙人が修行してそうなディンティエンホアン祠。初代国王の居城でもあったとか。
独立王朝の遺跡で建国の礎となった場所でもあるらしいよ。
時代の香りが鼻孔をくすぐる……と思ったら線香の香りだったわ。
ベトナムなのに日本や中国の雰囲気を香る不思議な場所だね。
さて、この所狭しと並んだ船で奇岩タムコックに向かおう。
船が予想以上に極薄ですぐにひっくり返っちゃいそうだよ!
風光明媚な景色が両手に!船頭さんが漕いでくれるから楽々!
それにしても水面が近いね。ちょっと覗くと水の底まで見えるよ。
青と緑の絵の具を混ぜたような色。底まで藻が生い茂っていてちょっと不気味。
何か落としちゃった日にはあっという間に奈落の底よ。
目の前には大口の断崖絶壁……ってここに船ごと入るの?!
うん!真っ暗な鍾乳洞に船ごと!もうこれは旅行ってよりも冒険って感じだね。
まるで怪獣があくびをしているみたい。岩盤の裂け目にガブッと食べられちゃうような感覚だよ。
ここは巨神が闊歩する神秘の秘境……食べられて当然なのだよ。
頭上に迫る岩の迫力たるや!頭の毛全部引きちぎられそうで怖い!
真っ赤な大根おろしならぬ人間おろしにならぬよう身をかがめて。
船で洞窟探検なんて初めて……んでもってこれはもう恐怖体験!
人生で二度とない体験かもよ?せっかくだし目に焼き付けておこ!
あ!でも中は意外と広々としてるかも……完全に事故物件だけど。
ポタポタと水の滴る雨漏り物件!風邪引かないようにしないとね。
……歪むほどかがめた背骨を起こすとそこは奇岩の世界!これは絶景なりき!
ちなみに、この地域一帯の奇岩に無数の祠が残ってるんだってさ。
圧巻の巨岩!今にもその陰から毛むくじゃらな怪獣が出てきそう!
幻想の世界に迷い込んじゃったみたいだね。
チャンアン名物の大渋滞!ベストシーズンはこれもまたご愛敬!
追い越しは禁止。足で船を漕いでくれる船頭さんもここで小休止。
たまに古都も顔を覗かせる。橋には観光客もちらほら見えるね。
こっちに気づいて手を振ってくれたよ!こういう何気ない旅の1ページもまた素敵な思い出だね。
これぞ旅の……って何か聞こえない?この背筋が凍るような気配は一体何?
何も聞こえないよ?きっと気のせ……いや、確かに何か聞こえる!
振り向くとそこには今にもアドレナリンが爆発しそうなパキスターニャ御一行!
水を蹴散らして進んでる……規格外のエンジンを乗せた船はまるで重戦車。
髑髏島の巨神が目を覚ましたのかと思ったら進撃のパキスタン人だった!笑
……あんな窮屈そうにしてる船、初めて見たよ。
原動機付きキングコングに船頭さんも必死に食らいつく!
心なしか船が一瞬浮いたように見えたのは気のせいじゃないはず。
目の錯覚かもしれないけど、川が割れたようにも見えたよ……。
それはさながら海を割る3人のモーゼ……タイタニック号みたいに沈没しないよう気を付けてねぇ~!
あっという間に消えてしまった!まさかあれが髑髏島の巨神?
誰もが本能に目覚める聖域……チャンアンはそんな場所なのかもしれないね!
この後、売店であの3人組と再会したんだよね!握手までしたよ!
本当に旅は何が起こるかわからない。海外旅行は一期一会、未知との遭遇の連続さ!
5.まとめ
今回はベトナムにあるチャンアンの観光情報、ホアルーやタムコックの見どころをまとめました。
海外旅行でベトナムを訪れるならチャンアンがおすすめです。中でもホアルーやタムコックは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。