海外旅行では貴重品の持ち歩き方に注意が必要です。油断すれば盗まれるのが海外の恐ろしいところで常に荷物の持ち方や分け方、隠し方には気を配らねばなりません。外国では貴重品の盗難も頻発するからこそ、管理方法や防犯対策にも気を付けたいところです。
今回は海外旅行の貴重品の持ち歩き方を解説します。併せて盗難防止になる管理方法・防犯対策も説明します。ここでは外国でパスポート・お金・携帯電話などの貴重品をどうするべきかまとめるので、海外旅行の観光にお役立てください。
海外旅行で貴重品を持ち歩くなら工夫して保管しよう!
この記事では「海外旅行の貴重品の持ち歩き方」「盗難防止になる管理方法・防犯対策」をまとめるよ!
1.海外旅行の貴重品に該当するもの
まずは海外旅行の貴重品に該当するものを見ていきましょう。
- パスポート(ビザ/電子渡航認証)
- お金(現金/クレジットカード)
- 携帯電話(スマホ/ガラケー)
- カメラ(一眼レフ/ミラーレス)
- 腕時計
海外旅行の三大貴重品とされるのが「パスポート」「お金」「携帯電話」の3つです。かつてはパスポート・現金・クレジットカードが三大貴重品とされていましたが、現代ではスマホ・ガラケーも貴重品とされています。その他のカメラ・腕時計も貴重品となるので、管理は工夫しておきたいです。
貴重品の中には数万円~数十万円するものもあるため、盗難は絶対に避けたいところです。
1-1.パスポート(ビザ/電子渡航認証)
パスポートは国同士の行き来に必須となる旅券で、これがないと出入国ができません。現地では身分証明書にもなるため、常に携帯しておきたいです。海外旅行では各種予約だけでなく移動や宿泊、飲食や観光でも提示を求められることがあるので、旅行中は厳重に保管しておきましょう。
1-2.お金(現金/クレジットカード)
お金は現地の移動や宿泊だけでなく飲食や観光にも必要不可欠です。現金やクレジットカードがないことには何もできません。海外旅行では日本円と現地通貨を持ち歩くことになるため、管理がおろそかになりがちです。特に現金やクレジットカードは犯罪者に狙われやすいので、使用する際は周囲を警戒しましょう。
1-3.携帯電話(スマホ/ガラケー)
携帯電話もトラベルシーンに欠かせない必需品です。スマホやガラケーは情報収集や電話だけでなく写真を撮ったり電卓で計算したり何かと重宝します。ブログやSNSもリアルタイムで更新・投稿できるため、街中で操作している人の姿も散見されます。ただ、その分保管のリスクもあるわけです。中でもスマホやガラケーは高級品として扱われるので、“歩きスマホ”や“ながらガラケー”は絶対にやめましょう。
1-4.カメラ(一眼レフ/ミラーレス)
カメラは海外旅行の思い出作りに必要な道具です。絶景や世界遺産、秘境の画像・動画を撮りたい方にとっては必携と言えるでしょう。しかし、未だに貧しい国においてカメラは高級品の代表格であり、豊かな国と比べても高価なものとして認識されています。そのため、写真を撮ることに夢中になっていると……奪い取られてもおかしくはありません!
1-5.腕時計
腕時計は海外旅行で何かと役立つ道具です。時間を確認する際にいちいち携帯電話を取り出すのが億劫な時、腕時計があればすぐに時刻を確認できます。海外旅行は分刻みでスケジュールが進行するため、適宜着用しておくと安心です。ただ、高級ブランド・メーカーのものほど狙われやすく「時計ごと腕を切られる」という物騒な話もあるので、持参するなら安物を選んでください。
僕にとっては命よりカメラの方が大事。これだけは死んでも離さないよ。
うん……死んだら結局取られて終わりだからちゃんと防犯して守ろうね。
2.持ち歩きに最適な貴重品袋
次に持ち歩きに最適な貴重品袋についてまとめます。
有名かつ人気の観光地には必ずと言って良いほど泥棒が出没します。それも日本とは比にならないほど外国は悪人の巣窟と化しているわけです。だからこそ、貴重品管理・保管に優れたカバンを選ぶことも忘れないようにしましょう。
- ウエストポーチ
- セキュリティポーチ
- 斜め掛けバッグ
- 首下げバッグ
パスポートやお金、携帯電話のような最重要荷物はウエストポーチやセキュリティポーチなど防犯性に優れたカバンに入れるのがおすすめです。各種ポーチは体に密着することもあり、不審な動きも敏感に感じ取れます。状況に応じて抱え込んだり背負ったりできるのも魅力です。
他にも街歩きに必要な荷物は斜め掛けバッグや首下げバッグなど機能性に優れたカバンに入れるのもありです。各種バッグは荷物も入るし、お土産も入ります。紐部分を体の一部に固定しておけば、引っ張られてもそう簡単には離れません。
ただ、トートタイプのような口の空いたものは中身だけスられてしまうことがあるので、観光には向きません。散策にはチャック付きのポーチやバッグを持参しましょう。
防犯性で選ぶならウエストポーチやセキュリティポーチだね。
機能性も求めるなら斜め掛けバッグや首下げバッグもありだよ。
3.貴重品の持ち歩き方
次に貴重品の持ち歩き方を見ていきましょう。
- 持ち方を工夫する
- 分け方を工夫する
- 隠し方を工夫する
貴重品の持ち歩き方は「持つ・分ける・隠す」という具合に分散させることで守りも盤石になります。逆に1つにまとめて持ち歩いていると盗難に遭った際にすべて失うことになるため、貴重品ごとの保管方法を考えておくのが効果的です。
3-1.持ち方を工夫する
まずは持ち方の工夫を見ていきましょう。
貴重品をポーチやバッグに入れる場合は外側ではなく内側に入れるようにするのが鉄則です。肌に密着するウエストポーチやセキュリティポーチ、斜め掛けバッグや首下げバッグであれば泥棒もなかなか手出しできません。人混みでは背中側ではなくお腹側に持つだけでも鉄壁……大切な荷物も守れます!
3-2.分け方を工夫する
併せて分け方の工夫も見てみましょう。
3-2-1.金庫
海外旅行先の宿泊施設や飲食店には金庫が備え付けられていることもあります。基本的に貴重品は自分の手で守るのが大原則ですが、旅程に必要のない荷物はセキュリティボックスに預けるのも得策です。金庫であれば誰も手出しはできません。
ただ、金庫を利用する場合は自分で番号を指定できるものが好ましいです。マスターキーなどが存在する金庫だと従業員に盗まれてしまう可能性があります。もちろん、従業員はみんながみんな信頼できるわけではなく、中にはまったく信用できない場合もあります。発展途上国などでは従業員による窃盗も後を絶ちません。先進国であってもこの手の犯罪は度々発生します。
そのため、金庫には最低限の貴重品のみを入れるようにしてください。
3-2-2.財布
海外旅行で使用する財布には現金やクレジットカードを入れるわけですが、旅先では財布ごと紛失することもあります。そうなると大打撃どころか旅を続けられない状況に追い込まれるため、財布は1つではなく2つ以上に分散するのがマストです。
国内用と海外用の財布に分けておけば、盗難によるリスクの分散にも繋がります。目的別に「国内用の財布には移動・宿泊のお金」「海外用の財布には飲食・観光のお金」と分けて保管することで、どちらか片方を失っても対処できます。
3-2-3.手帳
海外旅行に持参する手帳には日本円や現地通貨を挟んでおくのもありです。強盗は金目のものを奪おうとするものの手帳まで奪うことはそうそうありません。そこは犯罪に巻き込まれることを想定して、硬貨や紙幣を挟むなど工夫するのがベストです。
手帳に挟んでおけば、盗人によるリスクの分散にも繋がります。それだけでなくパスポートのコピーなど、各種重要書類を挟んで保管するのも賢いやり方です。
3-3.隠し方を工夫する
最後の砦として隠し方についても見ておきましょう。
海外旅行の貴重品は衣服に隠しておくのも賢明です。例えば、パスポートやお金や携帯電話は上着の中や下着の中に隠せます。肌着の中に隠してしまえば身ぐるみはがされない限りは守り抜けます。服の下だけでなく靴の中などにも隠すことで、いざという時に助けとなってくれるでしょう。
近年は隠し場所を搭載した腹巻などの防犯アイテムも充実しています。腹巻に限らず防犯グッズはいくつも販売されているので、購入してみてはいかがでしょうか。
備えあれば憂いなし!貴重品は分散して難攻不落の城とせよ!
普通の旅行ならちょっとした工夫をするだけでも効果抜群だと思う。
4.盗難防止になる管理方法・防犯対策
次に盗難防止になる管理方法・防犯対策を見ていきましょう。
- 荷物は最小限にする
- 安全ピンで留める
- 鍵をつける
- 複製する
- 分散させる
- 肌身離さない
- 人前で出さない
- 周囲を常に警戒する
盗難防止になる管理方法・防犯対策はちょっとした工夫で守りも堅牢になります。1つの方法だけでは心もとなくとも1つずつ実践することで犯罪を未然に防ぎやすくなるので、貴重品に合わせた保管方法を考えておくのも効果的です。
4-1.荷物は最小限にする
海外旅行の観光中は貴重品を最小限に抑えましょう。荷物は「あれもこれも」と詰め込みたくなりますが、無駄なものを無数に持ち歩くほど失った時の損失も計り知れません。そのため、散策の際はその日1日必要なものだけ持って出かけるのが賢明です。
明らかに荷物が多いと素人感が丸出しとなってしまい、犯罪者の標的にされてしまいます。可能であれば現地の人と同じくらいの軽装が理想です。
4-2.安全ピンで留める
街歩きで持ち歩くカバンにはファスナーがあり、そのちょっとした隙間から貴重品を盗まれることがあります。そのため、万全を期すなら開閉部分を安全ピンで留めてしまうのも1つの手です。ただ、著しく開け閉めしづらくなるので、長時間荷物を出し入れしない場合に限ります。
4-3.鍵をつける
荷物の入れるポーチやバッグに鍵をつけるのは貴重品の管理方法として完璧です。鍵があることで標的にされるのを避けられるだけでなく、泥棒の方から勝手に警戒してくれます。ちょっとでも「時間がかかりそうだ」と思わせれば勝ちなので、ダイヤル式の南京錠をつけるのもおすすめです。
また、貴重品入れと荷物を繋ぐために鎖をつけるのも防犯対策として最適です。別途で財布をウォレットチェーンなどで結んでおくだけでも、財布ごと盗まれるという最悪の事態を避けられます。
4-4.複製する
パスポートを持ち歩く場合は必ず複製しておきましょう。仮にパスポートを盗まれたとしてもコピーがあれば日本大使館で対応してくれます。複製したものがそのまま身分証明書として使用できる場合もあるので、コピーしておくだけでお守りになります。
ただ複製しただけのパスポートに効力はありませんが、紛失という事態に備えるためにも複製しておくことは大事です。
4-5.分散させる
シンプルながらも最強の貴重品管理術、それが分散です。携帯電話やカメラなどは分散できませんが、お金は分散させられます。日本円と現地通貨で数万円分、クレジットカードも1枚ではなく2枚~3枚という具合に分散させておけば、すべてを失うことはありません。
スーツケースやバックパックごと持っていかれた場合は別ですが、分散することで盗難など最悪の事態を免れることは可能です。
4-6.肌身離さない
旅人が口を揃えて言う護身術、それが貴重品は肌身離さないということです。異国の地ではちょっと目を離した隙に所持品が消えている……なんてことは日常茶飯事です。気づいたとしても時すでに遅し、犯人捜しが難航すれば荷物が返ってくる保証はありません。
だからこそ、一瞬たりとも目を離さないという気概で貴重品を守りましょう。
4-7.人前で出さない
旅人が口を酸っぱくして言う防衛術、それが貴重品は人前で出さないということです。異国の地では所持品を見られた途端に狙われる……なんてことも平常運転です。避けていたとしても罠の中、百戦錬磨の怪盗はその隙を見逃しません。
くれぐれも、むやみに出さないという信念で貴重品を守りましょう。
4-8.周囲を常に警戒する
日本と外国の犯罪率は雲泥の差です。それでも自己責任で海外に行くからには自分の身は自分で守るしかないので、周囲を常に警戒しましょう。
現地には善意で声をかけてくれる人もいる反面、悪意を偽って話しかけてくる人もいます。そこから生まれるドラマがあるのも事実ですが、相手からいきなり誘ってくる場合は十中八九狙われていると言っても過言ではありません。
初対面なのに異様に馴れ馴れしい人やニコニコしてくる人にはご用心……その笑顔の裏側は腹黒さで真っ黒に染まっているかもしれません!
ちょっと意識を変えるだけで犯罪の抑止力になるんだね。
盗まれてから対処するのではなく最初から盗ませないのが重要だよ。
5.現地でやりがちなNG行動
最後に現地でやりがちなNG行動についてまとめます。
名の知れた観光スポットにはプロ並みの腕を持つ泥棒も存在します。中には徒党を組んで犯行に及ぶ窃盗団もいるくらいです。犯罪者集団は日頃からターゲットを品定めしているからこそ、自らNG行動を避けることも覚えておくようにしましょう。
- 余計なものを持つ
- ポケットに入れる
- 高級品を身につける
- 旅券を置いていく
- 財布から目を離す
- 地図を広げて見る
- 通信機器を操作する
- 写真撮影に夢中になる
- 愛想を振りまく
日本人は度々「平和ボケしてる」と揶揄されますが、海外ではそれが如実に表れます。
日本人観光客・旅行者の中には余計なものを持ったりポケットに入れたり、高級品を身につけたり、旅券を置いていったり財布から目を離したり、地図を広げて見たり……自ら「盗んでください」と見せびらかしているような行動が目立ちます。
国内であれば通信機器を操作したり写真撮影に夢中になったりしていても犯罪に遭うことは稀ですが、海外ではNG行動です。日本人は誰にでも愛想を振りまく人種とされるほど、良くも悪くもお人好し。そこはカモにされないよう油断大敵と胸に刻んでおくようにしましょう。
日本では大丈夫でも外国だと危険ってことかぁ。
自分の安全を守るための行動を心がけよう。
6.まとめ
今回は海外旅行の貴重品の持ち歩き方、盗難防止になる管理方法・防犯対策をまとめました。
海外旅行に持っていく貴重品は持ち歩き方を工夫するだけで、格段に狙われにくくなります。管理人も貴重品の管理方法や防犯対策に気を配っているからなのか、一度も軽犯罪に巻き込まれたことはありません。
もちろん油断は禁物ですが、保管方法にさえ注意すれば大切な貴重品を守れると断言できます。ただ、外国では常に警戒することに越したことはありません。だからこそ、自分なりの持ち方・分け方・隠し方を実践して、陰険な魔の手を追い払ってしまいましょう。