海外旅行保険は、加入する保険会社や保証内容ごとにそれぞれ異なるだけでなく、契約するプランによっても違うため、選び方を知ることが重要です。初めての海外旅行では「どうやって保険を選ぶのかわからない」という人もいるからこそ、適切な見つけ方を知っておきたいところです。
今回は海外旅行の海外旅行保険の選び方を解説します。併せておすすめの保険会社と主な補償内容も説明します。ここでは自分に合ったものを見つける方法もまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。

保険料だけで決めがちだけど、他の要素も見て決めるのが安心!



この記事では「海外旅行の海外旅行保険の選び方」「おすすめの保険会社と主な補償内容」をまとめるよ!
1.海外旅行の海外旅行保険の選び方


まずは海外旅行の海外旅行保険の選び方を見ていきましょう。
- クレジットカード付帯保険と区別する
- 現地の医療事情・医療体制を確認する
- 持病・既往症への対応を確認する
- 渡航目的に合うプランを選択する
- ネットで加入・契約できるか確認する
- 保険会社のサポート体制を確認する
- 保険料が適切か他社と比較検討する
- 補償内容のカバー項目を確認する
海外旅行保険の選び方に決まりはありませんが、いくつかの点を確認したり比較検討したりすることでよりスムーズに選べます。まずはいきなりすべて考慮しようとせず、気になるところから判断していくと安心です。
1-1.クレジットカード付帯保険と区別する
クレジットカードに付帯されてある保険があれば、別途「海外旅行保険は不要では?」と思うかもしれませんが、補償額や対象範囲に制限があるため、区別して考えたいところです。
ものによっては医療費が200万円程度しか出ないものもあるので、不足する可能性があります。
1-2.現地の医療事情・医療体制を確認する
海外旅行保険選びでは、現地の医療事情・医療体制を確認することが重要です。
外務省では国別の医療事情や医療体制だけでなく費用目安といった情報を公開しており、例えば、アメリカでは入院1日で数十万円と高額になるとされています。
ゆえに、渡航先によっては1,000万円を超えるカバー範囲が必要となります。アジアは比較的低額ですが、ヨーロッパなど距離のある海外旅行先は緊急搬送費用が一層かかるため、油断は禁物です。
1-3.持病・既往症への対応を確認する
海外旅行保険選びでは、持病・既往症への対応を確認することも重要です。
一部では特約が設けられていますが、大抵の海外旅行保険は持病や既往症による治療は対象外となっているので、慢性疾患を抱えているのであればより注意が必要となります。
1-4.渡航目的に合うプランを選択する
渡航目的に合うプランを選択するのも、海外旅行保険選びでは欠かせません。
単なる観光が目的であれば短期間のもので十分ではあるものの、出張や留学を目的としているのであれば長期間のものが必要となります。現地でレジャーに参加する方はスポーツ特約も付帯すべきです。
渡航目的は人によって変わるからこそ、複数のプランを見比べて選択しましょう。
1-5.ネットで加入・契約できるか確認する
ネットで加入・契約できる保険であれば、わざわざ店舗まで行かずに済みます。最近ではオンラインで簡単に入れる保険があるだけでなく、期間延長ができるものも珍しくありません。何より、ネットで完結する海外旅行保険は手続きが楽です。
1-6.保険会社のサポート体制を確認する
海外旅行保険を選ぶ際は、保険会社のサポート体制を確認しましょう。
緊急アシスタンスサービスやキャッシュレス提携病院の有無はもちろん、24時間対応や日本語対応の有無といった点で選ぶと、いざという時に安心です。
1-7.保険料が適切か他社と比較検討する
海外旅行保険で一番気になるのが、保険料です。
保険料は各社で大幅に変わることがあるため、必ず具体的な見積もりを出してください。
加入する日数や契約する本人の年齢によっても左右されるので、比較サイトを活用しながら保険料が適切か他社と比較検討するのが良いでしょう。
費用対効果に優れている保険を見つけられれば、より安心して海外旅行を楽しめます。
まずは、大手を3社ほどピックアップして同条件でどれほど変わるのかを比べてみてはいかがでしょうか。
1-8.補償内容のカバー項目を確認する
海外旅行保険を選ぶ時は、補償内容のカバー項目も確認しましょう。
救援費用や携行品損害、治療費用や旅行事故対応費用などの基本項目が網羅されているかどうかという点で選ぶと、万が一の際も安心できます。



個人的には保険会社のサポート体制と補償内容のカバー項目が重要だと思う!



保険料だけで選ぶとトラブルで受けた被害をカバーしきれないことがあるから気を付けておきたいところ!
2.海外旅行保険のおすすめの保険会社


次に海外旅行保険のおすすめの保険会社を見ていきましょう。
- エイチエス損保:たびとも
- ジェイアイ傷害火災:t@bihoたびほ
- 損保ジャパン:新・海外旅行保険【off!】
海外旅行保険のおすすめの保険会社は、エイチエス損保:たびとも・ジェイアイ傷害火災:t@bihoたびほ・損保ジャパン:新・海外旅行保険【off!】の3つです。ここでは、各保険会社について詳しく解説します。
2-1.エイチエス損保:たびとも
エイチエス損保が提供している「たびとも」は、オンライン型海外旅行保険の決定版です。
特徴としては、次のようなものがあります。
- 加入方法:オンライン完結・契約書類不要・当日加入可能
- カバー項目:救援費用・治療費用を無制限に設定できるプランあり
- サポート体制:提携病院でキャッシュレス診療可能・24時間対応・日本語対応
- 向いている人:コストを抑えてスムーズに済ませたい人に適している
エイチエス損保の「たびとも」は、旅行会社の従業員からも「観光を中心とした短期渡航者のお客様におすすめしやすい」という声があり、実用性の面が評価されている海外旅行保険と言えるでしょう。
2-2.ジェイアイ傷害火災:t@bihoたびほ
ジェイアイ傷害火災が提供している「t@bihoたびほ」は、カスタマイズ型海外旅行保険の代表格です。
特徴としては、次のようなものがあります。
- 加入方法:オンライン完結・契約書類不要・当日加入可能
- カバー項目:補償の必要性に合わせて自由に設定できるプランあり
- サポート体制:提携病院でキャッシュレス診療可能・24時間対応・日本語対応
- 向いている人:無駄を抑えて旅行ごとにカスタムしたい人に適している
ジェイアイ傷害火災の「t@bihoたびほ」は、旅行代理店の担当者からも「出張・留学を中心とした長期渡航者のお客様におすすめしやすい」という声があり、汎用性の面が評判の海外旅行保険と言えるのではないでしょうか。
2-3.損保ジャパン:新・海外旅行保険【off!】
大手の安心感を求めるなら、損保ジャパンの「新・海外旅行保険【off!】」がおすすめ。
- 加入方法:オンライン完結・契約書類不要・当日加入可能
- カバー項目:オプション充実で1,000万円から無制限まで段階的に選択できるプランあり
- サポート体制:海外・国内ともに提携病院数が豊富・主要都市ではキャッシュレス診療可能
- 向いている人:安心して手続きしたい初心者(カップル・ファミリー)に適している
損保ジャパンの「新・海外旅行保険【off!】」は万能型の海外旅行保険で、基本補償が充実しています。幅広い世代におすすめできる安心の保険商品とされ、リピーターにも愛されている海外旅行保険です。



費用対効果ならエイチエス損保、自由度ならジェイアイ傷害火災、安心感なら損保ジャパンって感じかな!



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3.海外旅行保険の主な補償内容


次に海外旅行保険の主な補償内容を見ていきましょう。
- 怪我や病気を補償する項目
- 人や物に対する賠償責任を補償する項目
- 持ち物(自身の携行品)を補償する項目
- 例外的なその他の補償項目
海外旅行保険の主な保証内容は、怪我や病気を補償する項目・人や物に対する賠償責任を補償する項目・持ち物(自身の携行品)を補償する項目・例外的なその他の補償項目の4つです。ここでは、各保証内容について詳しく解説します。
3-1.怪我や病気を補償する項目
海外旅行保険は、怪我や病気を補償してくれます。
海外旅行では交通事故に遭う確率もゼロではありません。当ブログの管理人のように、フィジーで車に轢かれることもあるでしょう。また、慣れない異国の地では急に風邪を引いたり、食中毒を患ったりすることも珍しくありません。
ゆえに、海外旅行保険では怪我や病気を補償する項目が非常に重要です。
具体的な補償内容については、以下を参考にしてみてください。
- 救援費用:海外旅行中の事故による怪我や病気が原因で、死亡または3日を超えて入院した場合に家族が現地に駆けつける費用(移動費)を補償するもの
- 疾病死亡:疾病が原因で、事故発生日から所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる補償
- 傷害後遺障害:傷害が原因で、事故発生日から所定の期間内に後遺障害が生じた場合に保険金が支払われる補償
- 傷害死亡:傷害が原因で、事故発生日から所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる補償
- 治療費用:海外旅行中に事故による怪我や病気が原因で、病院での治療にかかる費用(医療費)を補償するもの。(救援費用とセットになっていたり、怪我と病気で分かれていたりすることがある)
- 入院一時金:一定期間を越えて入院した場合に一時金が支払われる補償
海外旅行保険を選ぶ場合、以上の要素は必ず比較検討しましょう。
3-2.人や物に対する賠償責任を補償する項目
海外旅行保険は、人や物に対する賠償責任も補償してくれます。
- 賠償責任:海外旅行中の事故により人や物に損害を与え、被保険者(保険の対象となる者)が損害賠償責任を負った場合に補償してくれるもの
人に危害を加えたり、物を壊してしまったりした場合に必要な補償です。
3-3.持ち物(自身の携行品)を補償する項目
海外旅行保険は、持ち物(自身の携行品)も補償してくれます。
- 携行品損害:海外旅行中の災害・盗難・破損といった不慮の事故により、被保険者(保険の対象となる者)の携行品(カメラ・スマホなど)に損害が生じた場合に補償してくれるもの
持ち物を盗まれてしまったり、紛失したりした場合に必要な補償です。
3-4.例外的なその他の補償項目
例外として、独自の補償内容を持つ海外旅行保険もあります。
- 緊急歯科治療:歯のトラブルを一時的に緩和・除去するための応急処置を受けた場合の補償
- 航空機寄託手荷物:受託手荷物の遅れにより意図せず衣料品費・日用品費が生じた場合の補償
- 航空機遅延費用:飛行機の遅れにより意図せず飲食費・宿泊費が生じた場合の補償
- テロ等対応費用:テロの影響で最終目的地への到着が遅延した場合の補償
- ペット預入延長費用:ペットの預入期間が延長した場合の補償
- 弁護士費用:弁護士報酬を補償するもの
- 旅行事故対応費用:海外旅行中の予期せぬ偶然な事故により、被保険者が負担を余儀なくされた費用を補償
- 旅行変更費用:各保険会社が定める事情により出国を中止した場合、または海外旅行を途中で取りやめて帰国した場合に保険金が支払われる補償
ここで挙げたものは、それぞれの保険会社によって扱いが変わるものの、比較的取り扱いの多い補償内容となっています。少なくとも、海外旅行保険は旅先での様々なシーンに対応できるよう設計されているため、何が必要か熟考してから加入するのが賢明です。
保険会社によっては他にも複数の補償内容を用意しているので、まずは1社~3社ほど比較検討してから契約するのが理想です。



注目すべきは「保険適用の9割を占める」と言われる救援費用・携行品損害・治療費用・旅行事故対応費用かな!



他にも手厚くサポートしてもらいたい部分はオプションで付け加えたり、プランが豊富なものにしたりするのも手!
4.自分に合ったものを見つける方法


最後に自分に合ったものを見つける方法についてまとめます。
- 項目を絞って考える
- 重視する点をまとめる
自分に合う海外旅行保険を見つけるには、項目を絞って考える・重視する点をまとめるのが重要です。
当記事ではおすすめの保険会社や主な補償内容を紹介しましたが、何が合うかは人によって変わるため、適宜見極めが必要でしょう。「保険適用の約9割は救援費用・携行品損害・治療費用・旅行事故対応費用である」というデータもあるので、まずは必要に応じて項目を絞るのが良いのではないでしょうか?
加えて、飛行機の遅延に備えたい人は航空機遅延費用をカバーできるもの、旅程の変更に備えたい人は旅行変更費用をカバーできるもののように、重視すべき点を優先するのが良いかもしれません!
最近では旅行キャンセル保険もあり、旅行自体の中止に備えることも可能です。
「自分には必要ない」ということであれば入らなくても構いませんが、当ブログの管理人のようにフィジーで交通事故に遭い、警察や病院のお世話になることもあるからこそ、個人的には海外旅行する人すべてに入ることをおすすめします。



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ネットで当日入れるものもあるから、必要になりそうだったらスマホやパソコンで手続きしちゃうのもあり!
5.まとめ
今回は海外旅行の海外旅行保険の選び方、おすすめの保険会社と主な補償内容をまとめました。
海外旅行保険は、クレジットカード付帯保険と区別しつつ、現地の医療事情・医療体制を確認したり、持病・既往症への対応を確認したりしてから選ぶのが望ましいです。また、渡航目的に合うプランを選択しつつ、ネットで加入・契約できるか確認したり、保険会社のサポート体制を確認したりすることも推奨されます。
より厳選したい方は、保険料が適切か他社と比較検討したり、補償内容のカバー項目を確認したりするのも良いでしょう。まずは、当記事で挙げた保険会社や保証内容を参考に選んでみてはいかがでしょうか。