タイの三大寺院の一角、それがワットアルンです。別名暁の寺と呼ばれるワットアルンは朝焼け・夕焼けの名所としても知られ、ノスタルジックな光景が拝める場所としても知られています。言うなればそこは、バンコクを象徴するランドマーク的観光スポットと言えるでしょう。
今回はタイにあるワットアルンの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
ワットアルンは夜明けを知らせるロマンスドーンテンプル!
この記事では「タイにあるワットアルンの観光情報」「チャオプラヤ川や仏塔や本堂の見どころ」をまとめるよ!
1.ワットアルンの概要
まずはワットアルンの概要を見ていきましょう。
- 国:タイ
- 地域:バンコク
- 特徴:寺院
- 目玉:チャオプラヤ川/仏塔/本堂
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ワットアルンはタイにある三大寺院の1つで、色鮮やかなタイルに彩られた仏閣です。別名暁の寺と呼ばれており、朝焼け・夕焼けに照らされた姿は世界でも有数の美しさと称されています。まさにバンコクで知らない人はいないと言っても過言ではない観光スポットと言えるでしょう。
ワットプラケオ・ワットポーとともにバンコク三大寺院として名を連ねるワットアルンは、現地で夜明けの寺院と呼ばれており、タイに来る旅人のほとんどが訪れる観光地となっています。町の中央を流れるチャオプラヤ川沿いに建立されており、対岸から見る景色はタイを象徴する美しい風景として人気です。
国民の約95%が仏教の国であるタイにありながら、ヒンドゥー教の影響を受けたクメール様式の建築を拝めるのがワットアルン最大の特徴……他の寺院とは一線を画すデザインは必見と言えるでしょう!
特に、均等に配置された5つの仏塔は異彩な様式美を放っており、中央の大仏塔の周囲に小仏塔が四方を囲む構造はバンコクでも唯一無二。バンコク屈指の文化・歴史が詰まった場所としても知られているだけあって、一度は見てみたい仏教寺院と言えるのではないでしょうか?
寺院自体は約17世紀頃から存在しており、当初はワットマコークと呼ばれていました。ラーマ1世の即位まではワットチェンと呼ばれており、現在残る特徴的な堂塔は19世紀初頭のラーマ2世の時代に建てられたものとされています。その後、ラーマ1世が完成前に亡くなり、ラーマ2世が修復を完了させ、寺院名をワットアルンラーチャワララームとしたそうです。
転じて、現在ではワットアルンの名で親しまれているようです。
タイを訪れるならワットアルンは外せないね!
バンコクを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ワットアルンの観光情報
次にワットアルンの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~15万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はタイ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:8時00分~17時30分
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:タイ/バンコク
- 住所:158 Thanon Wang Doem, Wat Arun, Bangkok Yai, Bangkok 10600, Thailand
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:10分~20分
- バス:10分~20分
- タクシー:10分~20分
- レンタカー:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「バンコク⇒ワットアルン」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて晴れやすい気候
- 4月~6月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:暑くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:1月~4月/11月~12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 33℃ | 23℃ | 20mm |
2月 | 33℃ | 25℃ | 30mm |
3月 | 34℃ | 26℃ | 40mm |
4月 | 36℃ | 27℃ | 95mm |
5月 | 35℃ | 26℃ | 230mm |
6月 | 34℃ | 26℃ | 180mm |
7月 | 33℃ | 26℃ | 200mm |
8月 | 33℃ | 26℃ | 225mm |
9月 | 33℃ | 25℃ | 350mm |
10月 | 33℃ | 25℃ | 280mm |
11月 | 33℃ | 24℃ | 60mm |
12月 | 32℃ | 22℃ | 5mm |
2-5.服装
- 1月~3月:薄手の服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:薄手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
タイは総じて治安が良く、旅の拠点となるバンコクも治安良好です。
2-7.注意点
- 事前の勉強
- 宗教関連の戒律
- タクシーでのぼったくり
2-7-1.事前の勉強
ワットアルンは事前に勉強しないと魅力が半減してしまうかもしれません。逆に仏教に関する情報を頭に入れておくことで社寺に秘められたドラマも見えてくるため、背景を学んでから訪れてみてください。
2-7-2.宗教関連の戒律
ワットアルンは仏教寺院であり宗教関連の戒律が定められているので、見学の際は最低限の礼儀や作法を守らなければなりません。敬虔な信者の方への配慮も忘れずに。
2-7-3.タクシーでのぼったくり
バンコクでの市内移動はタクシーがおすすめですが、稀にメーターのないタクシーにぼったくられることがあります。運転手によっては先に運賃を明示してくれる人もいますが、メーターのない車種はぼったくりです。
トゥクトゥクも観光地価格に設定されているため、乗車する際は金額を交渉しましょう。思い出料金と考えれば別ですが、中には法外な値段を吹っかけてくる時もあるので、ぼられないようご注意ください。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ワットアルンの見どころ
ここからはワットアルンの見どころをまとめます。
3-1.チャオプラヤ川
おすすめ度:
底が見えない黄土色の川。
3-2.仏塔
おすすめ度:
無数の模様を持つ仏塔。
3-3.本堂
おすすめ度:
王の遺灰を納める本堂。
※仮画像
ワットアルンはチャオプラヤ川や仏塔、本堂など見どころ満載です。
ワットアルンを訪れるとまず目に入るのが、底が見えないほどの黄土色で埋め尽くされたチャオプラヤ川です。肥沃な泥によって染まる“黄ばんだミルキーウェイ”は、さながらワットアルンまでの旅路を彩る水の絨毯。大地の恵みをたたえた姿は、ワットアルンまでの旅情を掻き立ててくれます。
中でも、朝焼け時・夕焼け時の美しさはタイでも指折り。川沿いにカフェやバー、レストランが軒を連ねているため、バンコクの風を頬で感じながらただただ眺めるだけでも満足できるのではないでしょうか。もちろん、ワットアルン特有のカラフルな絵柄の陶器片で装飾された仏塔や巨大な鬼の門番に守られている本堂は見事です。
巨大な中央の大仏塔と四方を取り囲う4つの小仏塔、周囲に約120体の仏像がある本堂など、見どころは尽きません。現地では民族衣装もレンタルできるので、歴史と文化が色濃く残るタイムスリップシティを心ゆくまで味わってみてはいかがでしょうか。
ワットアルンではチャオプラヤ川と仏塔、本堂が目玉!
個人的には真っ黄色なチャオプラヤ川がおすすめ!
4.ワットアルンの体験談
最後に管理人が2018年8月に訪れたワットアルンの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
……うわぁ!黄土色の川だぁ!
ここはチャオプラヤ川。約372kmの総延長を誇る川で、バンコクの中心市街地を流れる交通の要所でもあるんだよね。
それはそうとこんなに汚い理由は一体……?
これは汚いんじゃなくて濁ってるだけ!バンコクは世界でも指折りの稲作地帯で、肥沃な大地が広がってるんだ。
なるほど、文字通り“土の色”ってわけか。
日本の清流と比べると濁ってはいるけど、汚くはない……はず。クルーズとかあるし、定期船もやってるし。
何その歯切れの悪い、シロコロホルモンみたいなタジタジ加減!クニクニ具合?コリコリ触感?いや、ぷりぷり触感!
食べたくなってきた、もつ鍋。
ワットアルンに到着!ここは暁の寺と呼ばれるタイ三大寺院の一角。
タイで人気のランドマークとして知られ、朝焼けや夕焼けの美しさはバンコク随一と称される場所だよね。
日本では昭和の文豪、三島由紀夫の小説「暁の寺」で描かれた寺院としても有名だよね。
……よし、早速仏塔と本堂見に行こう!
はぁ~~っ!起きてるのに首を寝違えそうだぁ。こりゃスマホっ首ならぬガラケっ首になっちゃうなぁ。
いや、スマホっ首の対義語はガラケっ首じゃないから。何ガラケっ首って?
じゃあ何?海老反りっ首とでも言うの?ってか海老ってお腹側に丸まってるから、海老反りって言葉自体おかしくない?
あれは跳ねる時の様子を表してるから合ってるよ!それより見てよ!あのトウモロコシみたいな形の仏塔!
諸説あるけど全高が約75m、台座の周囲が約234mある巨大仏塔。中央の大仏塔を4つの小仏塔が囲んでて、須弥山を具現化してるらしい。
仏塔ではインドラ神が三つの頭を持つ象アイラヴァータの上に鎮座してて、須弥山山頂の忉利天を表してるんだってさ。
塔の表面は陶器の破片で飾られてて、基壇の部分にはラーマキエン物語に登場する鬼やガルーダ、ハヌマーンが飾り付けられてる。
こうした陶器を使った建築の装飾は中国美術の影響によるもので、ラーマ3世時代によく用いられたものだって話だよ。
……にしても階段の傾斜、急すぎじゃない?
上り下りするとめっちゃ高度感があるね!でも、仏塔から眺めるバンコクの街並みは絶景だから行ってみない?
その前にもつ鍋食べて膝にコラーゲン補給しないとだ!
そんなホルモンをウィダー代わりに摂取する人いるんだ。
5.まとめ
今回はタイにあるワットアルンの観光情報、チャオプラヤ川や仏塔や本堂の見どころをまとめました。
海外旅行でタイを訪れるならワットアルンがおすすめです。中でもチャオプラヤ川や仏塔や本堂は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。