竹富島の玻座間集落の外れにある桟橋、それが西桟橋です。夕日スポットや星空スポットとして知られるこの場所はコンドイ浜やカイジ浜など絶景のビーチに囲まれた砂浜で、沖縄らしさ満点の景色が広がっています。そこは夕日・星空に魅せられる観光スポットと言えるでしょう。
今回は竹富島にある西桟橋の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
西桟橋は竜宮城へ続いているかのような絶景の桟橋!
この記事では「竹富島にある西桟橋の観光情報」「コンドイ浜やカイジ浜の見どころ」をまとめるよ!
1.西桟橋の概要
まずは西桟橋の概要を見ていきましょう。
- 国:沖縄/竹富島
- 地域:竹富
- 特徴:有形文化財/桟橋/砂浜
- 目玉:コンドイ浜/カイジ浜
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
西桟橋は沖縄の竹富島、玻座間集落の外れにある桟橋です。ここはかつて竹富島と西表島・由布島を結ぶ船着き場だった場所で、現在は島一番の夕日スポット・星空スポットとして知られています。そこは夕日観察・星空観察に欠かせない観光スポットと言えるでしょう。
1938年に建設された西桟橋は竹富島で最初の近代的な桟橋で、2005年に黒島の伊古桟橋とともに国の有形文化財に登録されています。その全長は105.3m、全幅は4.38m、石灰岩を乱積して両側をコンクリート壁で覆った無骨な構造が特徴です。
1971年頃までは現役の桟橋として使用されていたものの、以降は漁などで使用されることもなくなり、現在の姿となりました。
一見すると西桟橋はただの廃れた桟橋に見えるものの、桟橋の先から見る沖縄の海は別格です。周辺にはコンドイ浜やカイジ浜などのビーチがあり、磯遊びや星砂探しも楽しめます。カイジビーチは遊泳禁止なもののコンドイビーチは更衣室・シャワー室・トイレまで完備されていて老若男女問わず楽しめるのが魅力と言えるでしょう。
3月~10月のシーズン中であれば、コンドイ浜ではビーチチェア・ビーチパラソル・浮き輪のレンタルが可能。ただし、カイジ浜は通年で遊泳禁止なので注意しましょう。
竹富島を訪れるなら西桟橋は外せないね!
竹富を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.西桟橋の観光情報
次に西桟橋の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は竹富島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:竹富島/竹富
- 住所:沖縄県竹富町竹富
- 行き方:レンタサイクル/徒歩/ツアー
- レンタサイクル:10分~20分
- 徒歩:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「竹富⇒西桟橋」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 21℃ | 16℃ | 140mm |
2月 | 22℃ | 16℃ | 130mm |
3月 | 23℃ | 18℃ | 155mm |
4月 | 26℃ | 21℃ | 165mm |
5月 | 29℃ | 23℃ | 225mm |
6月 | 31℃ | 26℃ | 210mm |
7月 | 32℃ | 27℃ | 180mm |
8月 | 32℃ | 27℃ | 250mm |
9月 | 31℃ | 25℃ | 255mm |
10月 | 29℃ | 23℃ | 195mm |
11月 | 26℃ | 21℃ | 145mm |
12月 | 23℃ | 17℃ | 135mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
竹富島は総じて治安が良く、旅の拠点となる竹富も治安良好です。
2-7.注意点
- 水中への落下
- 動植物への接触
2-7-1.水中への落下
西桟橋では桟橋の上を歩くことになるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると海に転落するので、桟橋では静かに過ごしましょう。
2-7-2.動植物への接触
西桟橋には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、アカテガニやヤシガニ、オキナワアナジャコやイシガキモリバッタなどの動物をはじめソテツやアダンなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.西桟橋の見どころ
ここからは西桟橋の見どころをまとめます。
3-1.コンドイ浜
おすすめ度:
海水浴が楽しめるビーチ。
3-2.カイジ浜
おすすめ度:
星の砂が落ちてるビーチ。
西桟橋はコンドイ浜やカイジ浜など見どころ満載です。
厳密には西桟橋にコンドイ浜・カイジ浜があるのではなく、竹富島の海岸線を北から南に「西桟橋⇒コンドイ浜⇒カイジ浜」と続くのが特徴です。一部の浜辺は星砂海岸となっており、星形の砂があちこちに落ちていることでも知られています。
夕日スポット・星空スポットでもある西桟橋は朝昼晩、刻一刻と移ろう時間を味わえる場所なので、日がな1日釣りを楽しむなんてのもあり。
もちろん、竹富島の海を満喫したいならコンドイ浜での海水浴もおすすめです。コンドイビーチは遠浅なので大人から子供まで安心して遊べる砂浜となっています。遠浅だけにサンゴ礁や魚を目的としたシュノーケリング・ダイビングには不向きですが、満潮時は思う存分海水浴が楽しめるでしょう。一方で干潮時は“幻の島”まで歩いて渡れるので、ぜひ足を延ばしてみてください。
ただし、カイジ浜は潮流の激しさから遊泳は禁止されているため、泳ぐなら他のビーチで!
西桟橋ではコンドイ浜とカイジ浜が目玉!
個人的には島で一番のビーチとされるコンドイ浜がおすすめ!
4.西桟橋の体験談
最後に管理人が2016年9月に訪れた西桟橋の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
西桟橋に到着!海にまっすぐ伸びる桟橋が綺麗。でも、なんでこんなところに桟橋が?
昭和30年代頃まで刳り舟の寄港地として使用されてたみたい。
竹富島は農耕地があまりなかったから、当時は西表島で米作りして由布島で寝泊まりしてたって聞いたことがある。
最近まで漁師さんの船着き場としても利用されてたらしいよ。
じゃあ現在はその役目も終えてのんびりしてるってわけだ。
うん、今は桟橋ってより夕日や星空が綺麗に見える景勝地として認識されてる感じ。釣りとかもできるみたい。
桟橋から眺める海が絶景すぎる!竜宮城へ続く一本道みたい!
無骨なコンクリート造の桟橋、味があるね。
この西桟橋、石灰岩を積んで両側をコンクリートで固めて作ったんだってさ。行政の手も借りずに。
そうそう、建設当初は政府の支援を受けられなかったから、竹富島の住民が力を合わせて作ったって話。
ふわぁぁあ……潮風が気持ちぃぃい!
構図によっては海に立ってるように見えたり。
西桟橋は夕日・星空スポットとして有名だけど、昼間も工夫次第で映える写真が撮れるのだ!
……で、それ何のポーズなん?
これはね「すべての沖縄にありがとう」のポーズだよ。
いや、ふわっとしてるなぁ!
ほら、向こう岸には西表島が見えるよ!
あれが東洋のガラパゴス、原始の森が残る秘境、天然記念物のイリオモテヤマネコが生息する島……いつか行ってみたい!
竹富島の海……透明度やばくない?
エメラルドグリーンとコバルトブルーが溶け合った色合い。こんな綺麗な海、見たことない!
もうさ、ここに住もうよ。
そうやって勢いで移住を決意して後悔してる人もいるから簡単には断言できないけど……いつか暮らしてみたいね。
続いてやってきたのはコンドイ浜。海水浴ができるビーチってことで大勢の人で賑わってる!
集落の方にあまり人がいないと思ったらみんなここに来てたんだね。自転車もすごい数。
水平線の先には西表島の他、黒島や小浜島も見えるんだとか!
ちなみに、コンドイ浜は干潮時になると沖合に“幻の島”が現れることでも知られてるんだってさ!
“幻の島”……もう響きだけでロマンやん。
満潮時は危ないから渡れないけど、潮が引いてる時は普通に歩いて渡れるみたい!
併せてカイジ浜も見てみよう。ただ、こっちは人がほとんどいない。
カイジ浜は星の砂こそあるものの遊泳は禁止だからね。海で遊びたくて竹富島に来た人はスルーしちゃうんじゃないかな?
でも、プライベートビーチ感あって雰囲気抜群だよ!
……確かに、浜辺に座ってまったり海を眺めたい人にはカイジ浜の方がおすすめかも。
ゆっくりしようと思ったけど、サンゴ礁がお尻に刺さって痛い……もう潮の流れとか関係なく泳ぐのは無理よ!
サンゴ礁でできたビーチは素敵だけど、裸足で歩いたらやばい!血だらけになっちゃう!
あくまでも星の砂を拾うってだけならいいんだけど、泳ぐなら他の砂浜の方がいいかも。
ただ、この手つかずの沖縄っぽさはここだけのものだから目に焼き付けておいて損はないと思う!
せっかく自転車借りたことだし、もう少し島を回ってみよう。
なごみの塔からの眺めも最高だったけど、自転車からの眺めも素敵。
これぞ沖縄って感じの雰囲気があるよね。
んんぅ……どんどん竹富島に移住したくなってくる!
勢いで自転車漕いでたら竹富港の方にまで来ちゃった!
青い空に白い雲、果てしない海、石垣島と竹富島を結ぶ高速船……どれをとっても素晴らしい!
竹富港から集落へ向かう道には白いピラミッド。
「夢」って書いてる!その下にも何か書いてるけど、読めない!笑
集落に戻ると何やら趣のある交差点を発見!
……これは交差点なのかな?公園みたいじゃない?
最後は竹富島に来たら絶対に行こうと思ってた竹富郵便局!
竹富島で唯一の郵便局。一般的な郵便局とは違って木造なのが渋い。赤瓦屋根にシーサーのおまけ付き。
昔ながらの赤いポストもいい感じだね。
なお、手紙を出す時に係員に伝えると赤瓦屋根とミンサー織の帯、星の砂がデザインされたハンコを押してくれるんだとか!
未来の自分に手紙出しておこうおこうかな。
……なんて書くの?
そりゃ「竹富島最高だったよ」って!
時間差でそんなふわっとした内容の紙が届いたら、びっくりしちゃうんじゃない?未来の自分。
それもそっか。じゃあ手紙出すのはやめとこう。それにしても最後に沖縄らしい風景を見られて良かった!
竹富島、本当に素敵な島だったね。石垣島を訪れるなら絶対に外せない離島だと思う。
……今度来た時は竹富島に泊まりたいなぁ。
未来の自分に「次は竹富島に泊まろう」って手紙出しておけば?
5.まとめ
今回は竹富島にある西桟橋の観光情報、コンドイ浜やカイジ浜の見どころをまとめました。
国内旅行で竹富島を訪れるなら西桟橋がおすすめです。中でもコンドイ浜やカイジ浜は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。