竹富島の玻座間集落を一望できる展望塔、それがなごみの塔です。伝統的な赤瓦屋根が拝めるこの場所は竹富島の象徴的存在で、島の絶景を眺めるのに絶好のロケーションとなっています。現在は閉鎖されてしまったもののその存在感は健在……そこは琉球らしさ溢れる観光スポットと言えるでしょう。
今回は竹富島にあるなごみの塔の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
なごみの塔は老朽化で閉鎖されてしまった幻の塔!
この記事では「竹富島にあるなごみの塔の観光情報」「赤瓦屋根やあかやま展望台の見どころ」をまとめるよ!
1.なごみの塔の概要
まずはなごみの塔の概要を見ていきましょう。
- 国:沖縄/竹富島
- 地域:竹富
- 特徴:塔
- 目玉:赤瓦屋根/あかやま展望台
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
なごみの塔は沖縄の竹富島、玻座間集落の中心地に立つ展望塔です。高さ約6mの丘に立つ展望塔からは重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている集落が一望でき、竹富島らしさ全開の絶景が拝めることで知られています。そこはまさに竹富島のシンボル的存在とも言える観光スポットです。
展望塔の高さは約4m、8段構成でその段差は約35cm。幅が約45cm、奥行きが約16cm、斜度が約60度という凄まじい高度感の物見台となっています!
なごみの塔が立つ赤山公園は、もともと平家の落人として島に流れ着いた赤山王の居城跡だったと言い伝えられており、1953年に西集落の有志が赤山周辺を公園化したのが始まりとされています。当初は集落内に連絡事項を伝えるための放送施設として建設されましたが、観光用として開放するや否や、一躍竹富島のランドマークとして知られるようになったそうです。
2006年には国の登録有形文化財にも指定され、竹富島観光に欠かせない名所となりました。
ただし、2016年からは老朽化を理由に閉鎖されており、現在は登降禁止となっています。2019年~2020年に行われた保存修繕工事で改修が済んだものの登降再開の見通しは立っておらず、今後も不特定多数の人の利用は厳しいのが現状です。
竹富島を訪れるならなごみの塔は外せないね!
竹富を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.なごみの塔の観光情報
次になごみの塔の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は竹富島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:現在は閉鎖中
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:竹富島/竹富
- 住所:沖縄県竹富町竹富
- 行き方:レンタサイクル/徒歩/ツアー
- レンタサイクル:5分~10分
- 徒歩:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「竹富⇒なごみの塔」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 21℃ | 16℃ | 140mm |
2月 | 22℃ | 16℃ | 130mm |
3月 | 23℃ | 18℃ | 155mm |
4月 | 26℃ | 21℃ | 165mm |
5月 | 29℃ | 23℃ | 225mm |
6月 | 31℃ | 26℃ | 210mm |
7月 | 32℃ | 27℃ | 180mm |
8月 | 32℃ | 27℃ | 250mm |
9月 | 31℃ | 25℃ | 255mm |
10月 | 29℃ | 23℃ | 195mm |
11月 | 26℃ | 21℃ | 145mm |
12月 | 23℃ | 17℃ | 135mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
竹富島は総じて治安が良く、旅の拠点となる竹富も治安良好です。
2-7.注意点
- 動植物への接触
- 閉鎖と改修
2-7-1.動植物への接触
なごみの塔には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、アカテガニやヤシガニ、オキナワアナジャコやイシガキモリバッタなどの動物をはじめソテツやアダンなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-2.閉鎖と改修
なごみの塔は2016年から閉鎖されています。2019年~2020年に行われた改修で修復は済んだものの、登降再開の見通しは立っていません。今後も観光用としての利用は難しく、仮に再開されたとしても独自の決まりが設けられる予定です。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.なごみの塔の見どころ
ここからはなごみの塔の見どころをまとめます。
3-1.水牛車
おすすめ度:
竹富島の貴重な移動手段。
3-2.赤瓦屋根
おすすめ度:
屋根瓦の玻座間集落。
3-3.あかやま展望台
おすすめ度:
閉鎖した塔から世代交代。
※仮画像
なごみの塔は水牛車や赤瓦屋根、あかやま展望台など見どころ満載です。
竹富島の移動手段はレンタサイクルと水牛車が定番で、自分の足で回るならレンタサイクル、のんびりと島の景観を楽しむなら水牛車がおすすめです。沖縄特有の時間、ウチナータイムをじっくりと味わうなら水牛乗り体験で決まり!
なごみの塔からは旧与那国家住宅と呼ばれる住居群が一望でき、国の重要文化財にも指定されている赤瓦屋根の絶景が拝めます。
なお、現在なごみの塔は閉鎖されているものの、周辺にはあかやま展望台が設置されています。あかやま展望台は赤山公園に新たに作られた展望台で、高さ約6mの高台から島を一望できるのが特徴です。ただ、なごみの塔は約6mの丘の上に作られた約4mの塔だったこともあり、従来よりは高度感が物足りないと感じる人もいるようです。
それでもサンゴ礁でできた竹富島の絶景は必見なので、島を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください!
なごみの塔では水牛車と赤瓦屋根、あかやま展望台が目玉!
個人的には琉球らしさを感じられる赤瓦屋根がおすすめ!
4.なごみの塔の体験談
最後に管理人が2016年9月に訪れたなごみの塔の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
石垣島からフェリーに乗ってアイランドホッピング!
やってきたのは古き良き琉球らしさの残る竹富島!
早速、レンタサイクルを借りて島を一周してみよう。
……沖縄の離島の中でも指折りの人気を誇る竹富島。“これぞ沖縄”って感じの街並みがたまらない。
まずは竹富島を一望できるなごみの塔まで行こう!
ほら、のっしのっしと歩く水牛車もいるよ!
竹富島の移動手段はレンタサイクルと水牛車で決まり。
民家には車もあるけど……普段から乗ってるのかな?
なごみの塔に到着!展望台から見る玻座間集落の赤瓦屋根が素敵!
石垣島も“沖縄感”濃かったけど、竹富島はより“琉球度”強め!
思い描いていた沖縄の風景がここにあった!
沖縄の伝統的古民家……なんでだろう、ここに来るのは初めてなのになぜか懐かしい気持ちになる。
ちなみに竹富島の住居は旧与那国家住宅と呼ばれてて、国の重要文化財にも登録されてるんだってさ。
この景色だけは時代が変わってもずっと残っててほしいな。
……下から見るとこれよ!見てよ、あの階段の傾斜!
60度くらいあるらしいね!展望台も激セマで怖い!
ちょっと足を踏み外そうもんなら落っこちておっちぬど。
だから「登るのは1人まで」って人数制限があるみたい。
僕らが訪れた時はみんな1人ずつ登ってたけど、たまに4人~5人で登る輩が現れるとのこと。
……本当やめてほしいよね、そういうの。マナーを守れないような人に旅行する資格はなし!
竹富島にはハイビスカスもびっしり。今は9月の最盛期だからか、どこもかしこもハイビスカスだらけ。
サイクリングしてるだけでめっちゃ癒される。
個人的には石垣島も好きだけど、竹富島の方が好きかも!
よし、このまま島内をぐるっと一周してみよう!
5.まとめ
今回は竹富島にあるなごみの塔の観光情報、赤瓦屋根やあかやま展望台の見どころをまとめました。
国内旅行で竹富島を訪れるならなごみの塔がおすすめです。中でも赤瓦屋根やあかやま展望台は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。