台湾で不思議な世界へと誘われるB級スポット、それが中正公園です。基隆の穴場でありながら市民の憩いの場としても親しまれている景勝地で、台湾五大仏像の大観音像や金獅子像がフォトジェニックな珍百景を描いています。そこは霧に霞む港町を一望できる奇々怪々な観光スポットです。
今回は台湾にある中正公園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
中正公園は活気溢れる港町の風景を眺める景勝地!
この記事では「台湾にある中正公園の観光情報」「大観音像や金獅子像の見どころ」をまとめるよ!
1.中正公園の概要
まずは中正公園の概要を見ていきましょう。
- 国:台湾
- 地域:基隆
- 特徴:公園
- 目玉:大観音像/金獅子像
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
中正公園は港町の基隆に位置する珍妙な雰囲気に包まれた公園です。頂上の展望台からは華やかさと磯臭さがごちゃ混ぜになった港町を一望でき、かつては台湾八景にも選ばれたフォトジェニックな観光スポットとして知られています。
迷路のような昼の町から宝石のような夜の町へと化ける姿は必見……霧の港とも称される街並みに橙色の粒が弾ける黄昏時の絶景は格別です。雨露に濡れる煌めきと水滴に乱反射する輝きは港町ならではの景色と言えるかもしれません。
それだけでなく、東南アジア最大級とされる約22.5mの大観音像や狛犬のような金獅子像も見応え抜群です。5階建ての観音菩薩の内部は数時間限定で解放されており、外部と併せて見学することが可能です。女神像を守るように立ち塞がる獅子の迫力にも圧倒されるなど、目の前には狸に化かされたかのような不思議な光景が広がります。
18体の羅漢像や偽トトロとの邂逅も待っているとかいないとか。
台湾を訪れるなら中正公園は外せないね!
台北を拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
2.中正公園の観光情報
次に中正公園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~15万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は台湾旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:
⇒公園:24時間
⇒大観音像:9時00分~17時00分 - 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:台湾/基隆
- 住所:Shoushan Rd, Zhongzheng District, Keelung City 202, Taiwan
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- 電車:30分~1時間
- バス:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
- バス:10分~20分
- タクシー:10分~20分
- レンタカー:10分~20分
- 徒歩:20分~30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「台北⇒中正公園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:3月~5月/9月~12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 18℃ | 13℃ | 65mm |
2月 | 18℃ | 14℃ | 100mm |
3月 | 20℃ | 15℃ | 105mm |
4月 | 24℃ | 19℃ | 115mm |
5月 | 27℃ | 22℃ | 175mm |
6月 | 31℃ | 25℃ | 185mm |
7月 | 33℃ | 26℃ | 115mm |
8月 | 32℃ | 26℃ | 170mm |
9月 | 29℃ | 24℃ | 200mm |
10月 | 26℃ | 22℃ | 115mm |
11月 | 23℃ | 19℃ | 90mm |
12月 | 20℃ | 16℃ | 65mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
台湾は総じて治安が良く、旅の拠点となる台北も治安良好です。
2-7.注意点
- 模造のハリウッドサイン
- 偽物のジブリキャラクター
2-7-1.模造のハリウッドサイン
中正公園から見下ろす虎仔山の中腹には映画の都を模造したハリウッドサインならぬキールンサインが設置されています。霧に包まれた港に目をやると見えてくる「KEELUNG」の大看板……これがアメリカのそれとそっくり!
現地のガイドさんも「ハリウッドのパクリね」と口走る始末です。もちろん、これはハリウッドサインではなく基隆プレートと呼ばれる別物なのですが、コンセプトをパクったものを見ても「なんだかなぁ」という感じです。
2-7-2.偽物のジブリキャラクター
中正公園では偽物のジブリキャラクターにも遭遇します。管理人も「となりのトトロ」で知られる森の妖精、トトロに遭遇しました……でも、なぜかピンク色でした。風船まで持っていました。現地の人は「トトロじゃない」と突っぱねると思いますが、そこにいたのはまごうことなきトトロでした!
そういった偽物との出会いも海外旅行の醍醐味ですが、どの反応すべきなのかわからなくなってしまいます。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.中正公園の見どころ
ここからは中正公園の見どころをまとめます。
3-1.大仏禅寺
おすすめ度:
色彩豊かな琉球風の寺院。
3-2.大観音像や金獅子像
おすすめ度:
大迫力の観音像と獅子像。
3-3.基隆港
おすすめ度:
基隆プレートが霞む港町。
3-4.ピンクトトロ
おすすめ度:
パラレルワールドトトロ。
中正公園は大仏禅寺や観音像、金獅子像や基隆港、ピンクトトロなど見どころ満載です。
基隆は台湾で二番目の貨物取扱量を誇る港町で、山岳地帯と丘陵地帯にへばりつくように広がる風変わりな街並みが特徴です。そんな基隆のランドマーク的存在が大仏禅寺と大観音像、金獅子像となります。展望台からの眺めも台湾八景に選出されるなど台湾有数の景勝地と言えるでしょう。
1969年に建立された鮮やかな色彩を放つ大仏禅寺は異国情緒たっぷりで、台湾五大仏像に数えられる大観音像や巨大白球を抱える金獅子像も迫力満点です。基隆プレートと呼ばれるハリウッドサインを真似した大看板も見逃せません。
おまけに絶対に許可を取っていないであろうピンクトトロの姿も拝めます。しかも「IT」に出てくるペニーワイズみたいなピエロ付き!笑
他にも基隆には台湾名物の夜市もあるので、潮風がそよぐ港町をぶらりと散歩しながら中正公園にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
中正公園では大仏禅寺と大観音像、金獅子像と基隆港、ピンクトトロが目玉!
個人的にはハリウッドサインを真似た看板のある基隆港がおすすめ!
4.中正公園の体験談
最後に管理人が2016年4月に訪れた中正公園の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
中正公園に到着!ここで降ろされたけど、目の前にある竜宮城の門みたいなのが正門ってことかな?
これが不思議な世界への門、台北の中正紀念堂にある大中至正門に似てるから勘違いされやすいみたい。
溢れ出る廃墟感……なんだか「千と千尋の神隠し」ぽいよ。
あのテーマパークの残骸の話を思い出すね。でも、ここは遊園地とはちょっと呼べないかな。
象の像もあるのに?だったらここは何の施設だって言うのさ!
何その象の像への謎の信頼感。ここはただの公園……いや不思議な世界へと続く公園だよ。
さっきの門を通った途端、一気に霧が濃くなった気がする。
すでにここはパラレルワールド、一度迷い込んだら終わりさ。
あっ!でも思ってたよりちゃんとした公園だった……ってより沖縄の王宮みたいな雰囲気があるね。
配色が琉球っぽいこの寺院、大仏禅寺って呼ばれてるみたいよ。
瓦屋根がよりそう感じさせるのかなぁ。
台湾島自体が石垣島や宮古島に近いこともあって自然と歴史や文化が似通ったのかもね。
これが中正公園名物、純白の大観音像と黄金の金獅子像か。
その神々しさも相まって全身がビリビリするよ。
霧が深いからか、ちょっとだけ不気味さもある。
仏様みたいな表情の大観音像と鬼みたいな形相の金獅子像。その極端な対比に三半規管がくらくらする。
金運アップにご利益がありそうなくらいピッカピカ。こんなに金ピカだったらちょっとくらいいただいても……。
絶対にダメ!世界遺産に落書きするような輩と同じレベルになりたいの?
……冗談だよぅ。その手の人間が一番嫌いだって知ってるでしょ?
それもそうだけど、目が「$」ならぬ「元」になってたからてっきり本気なのかと思って。
あらま!これまた失礼しました!
どうせならここに煩悩も捨ててこう。ついでに三大欲求も全部処分しちゃおう。
展望台らしき場所からは基隆の街並みも……ってあれは?!
ハリウッドサインがあるね。濃霧で見づらいけど確かにあるよ。
よく見たら「KEELUNG」って書いてる。これ完全にハリウッドのパクリじゃ……。
いや、あれは基隆プレートって名前だから別物さ。
パクリだと指摘されないようなんとか捻り出したようなネーミング。
崖にアルファベットを並べたら大体はああなるんじゃない?
それもそっか。そうだよね。決して真似ではないってことだよね!
そうそう。人聞きの悪いこと言わないでよ……(ゴクリ)。
台湾といえばさ、提灯って印象があるよね。
確かにあっちこっちで提灯見かけるかも。これぞ台湾って感じ。
それと赤も台湾のイメージがあるよね。
いや、台湾に疎いことこの上なし!もっとこうグルメとかスイーツとかあるじゃない。
逆に台湾の人って日本にどんな印象があるんだろう。
こればかりは勝手なイメージだけど、やっぱり漫画とかアニメとかのサブカルじゃない?
あぁ、だからここにトトロがいるんだぁ……ってトトロ?!なんでこんなところにトトロいるの?
いや、よく見て!このトト……妖精はピンク色だし風船持ってるしきっと別の生き物だよ!
見覚えのある目と鼻と髭、胸の三角形模様がもう動かぬ証拠だよ。
……こ、これはパラレルワールドのトトロ!そう別世界のトトロ!
本物のトトロはコマで飛ぶけどパラレルワールドのトトロは風船で飛ぶのね。んでもって雲の上にも座れるのね。
そんなことより隣のピエロの表情、怖すぎない?「IT」に出てくるペニーワイズくらい怖い。
とりあえずスタジオジブリには黙っておこっか……両国の友好のために。
ブログで発信しちゃってる時点で問題だけど誰にも見つかりませんように!汗
5.まとめ
今回は台湾にある中正公園の観光情報、大観音像や金獅子像の見どころをまとめました。
海外旅行で台湾を訪れるなら中正公園がおすすめです。中でも大観音像や金獅子像は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。