猿島で旧日本軍の面影が感じられる公園、それが猿島公園です。そこは「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせる要塞跡・砲台跡の残る場所で、かつて横須賀港を守った海の要衝……戦争の遺構が今なお残る観光スポットです。
今回は猿島にある猿島公園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
猿島公園は「仮面ライダー」に登場するショッカーの秘密基地がある!
この記事では「猿島にある猿島公園の観光情報」「要塞跡や砲台跡や展望台広場の見どころ」をまとめるよ!
1.猿島公園の概要
まずは猿島公園の概要を見ていきましょう。
- 国:神奈川/猿島
- 地域:横須賀
- 特徴:公園
- 目玉:要塞跡/砲台跡/展望台広場
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
猿島公園は神奈川の離島、猿島に広がる自然豊かな歴史公園です。そこは旧日本軍の要塞跡・砲台跡が残る公園で、戦時中の面影を感じられる観光スポットとして知られています。
戦争に使用された負の遺産だけあって一瞬「足を踏み入れるのが怖い」と躊躇するかもしれませんが、「天空の城ラピュタ」のような世界が広がっているとSNSで話題になったこともあり、休日ともなると三笠ターミナルは大行列。東京湾最大の無人島だけあってレジャーも豊富です。
島内では海水浴をはじめ、釣りやバーベキューが楽しめます。もちろん、要塞跡や砲台跡の他にも愛のトンネルやオイモノ鼻、展望台広場や海水浴場、ヨネノ根(閉鎖中)など見どころが満載です。
特に切通し状に広がるフランドル積みのレンガ造りは異国情緒に溢れており、苔に覆われた幻想的かつ神秘的な光景に出会えるでしょう。
猿島を訪れるなら猿島公園は外せないね!
横須賀を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.猿島公園の観光情報
次に猿島公園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は猿島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:8時30分~17時00分
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:横須賀/猿島
- 住所:神奈川県横須賀市猿島
- 行き方:船/ツアー
- 船:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「横須賀⇒猿島公園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:5月~7月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 10℃ | 3℃ | 55mm |
2月 | 10℃ | 3℃ | 70mm |
3月 | 13℃ | 6℃ | 125mm |
4月 | 18℃ | 11℃ | 135mm |
5月 | 22℃ | 15℃ | 140mm |
6月 | 25℃ | 19℃ | 180mm |
7月 | 28℃ | 22℃ | 150mm |
8月 | 30℃ | 24℃ | 130mm |
9月 | 26℃ | 21℃ | 185mm |
10月 | 21℃ | 15℃ | 190mm |
11月 | 17℃ | 10℃ | 115mm |
12月 | 13℃ | 6℃ | 50mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
猿島は総じて治安が良く、旅の拠点となる横須賀も治安良好です。
2-7.注意点
- 火気の持ち込み
- テントの設営
- ペットの同行
2-7-1.火気の持ち込み
猿島公園は火気の持ち込みが禁止されています。カセットコンロや炭、着火剤や花火などは持ち込めないため注意が必要です。食料品や飲料水は持ち込みが許可されているので、必要なものだけレンタルしましょう。
2-7-2.テントの設営
猿島公園ではテントが設営できません。島内では宿泊が全面的に禁止されているため、連絡船の最終便に乗り遅れないようにしてください。
2-7-3.ペットの同行
猿島公園にはペットを同行できません。ただし、介助犬や盲導犬の同行は許可されているので、詳しくは管理棟に常駐している管理人に確認してください。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.猿島公園の見どころ
ここからは猿島公園の見どころをまとめます。
3-1.要塞跡
おすすめ度:
苔むした要塞の跡地。
3-2.愛のトンネル
おすすめ度:
森に包まれたトンネル。
3-3.砲台跡
おすすめ度:
苔むした砲台の跡地。
3-4.オイモノ鼻
おすすめ度:
遊び場に最適な岩場。
3-5.展望台広場
おすすめ度:
ショッカーの秘密基地。
3-6.海水浴場
おすすめ度:
潮風香る砂鉄の砂浜。
3-7.ヨネノ根
おすすめ度:
立ち入り禁止の岩場。
※仮画像
猿島公園は要塞跡や愛のトンネル、砲台跡やオイモノ鼻、展望台広場や海水浴場、ヨネノ根など見どころ満載です。
海から見るとただの無人島に見える猿島には、切通し状に彫り込まれた旧日本軍の基地が広がっており、「天空の城ラピュタ」」のような苔むした要塞跡や砲台跡が見学できます。鬱蒼と茂る木々に覆われた基地はさながら“絶海の迷宮”……現世から隔離されたかのような世界を体験できます。
他にもフランドル積みのレンガ造りが美しい愛のトンネルをはじめ、オイモノ鼻やヨネノ根など見どころは尽きません。
島内には「仮面ライダー」に登場するショッカーの秘密基地のロケ地となった廃墟もあり、SNS映えする撮影スポットとしても人気です。横須賀港の街並みを一望できる展望台広場からは東京湾の絶景が拝め、海水浴場では日々の喧騒を忘れてのんびりできる……まさに見どころしかない無人島と言えるでしょう!
猿島公園では要塞跡と愛のトンネル、砲台跡とオイモノ鼻、展望台広場と海水浴場、ヨネノ根が目玉!
個人的には横須賀の街並みが一望できる展望台広場がおすすめ!
4.猿島公園の体験談
最後に管理人が2023年5月に訪れた猿島公園の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
天気うぃぃい!早速、横須賀の軍艦を素通りして猿島に向かうよ!
「チケットは当日で」なんて余裕ぶっこいてたらまさかの長蛇の列で焦ったけど、何とか手に入れられたね!
無人島、猿島……冒険の匂いがするぜ!
東京湾最大の自然島ってことだけど、一体どんな絶景が待ってるんだろう?ワクワクが止まらない!
よし!三笠ターミナルから船に乗って……しゅっぱーーーーつ!
無人島だからかな?いつになく気合入ってる!
猿島公園に到着!ここは海水浴や森林浴だけでなく、釣りやバーベキューまで楽しめる無人島!
まさにレジャーの宝庫だね。猿島桟橋からの眺めも絶景だよ。
桟橋には「SARUSHIMA」の文字。行きも帰りも利用する桟橋だから覚えておこう。
ベストシーズンだと観光客・旅行者でごった返すから、立ち止まらずにそのまま進むべし。
それにしてもなんで猿島って名前なんだろう?
その昔、霧の東京湾を渡っていた日蓮がある島に避難した際、1匹の白猿と出会って案内してもらったのが由来だそう。
上陸してすぐに見えてくるのが猿島の管理棟。管理棟にはウェルカムセンターやトイレ、多目的ホールやロッカーあり。
レストランもあってメニューも充実。レンタルショップもあって釣り用具やバーベキュー用品も取り扱ってるから超便利!
手ぶらで訪れても十分楽しめるくらいの充実度だね。
確かに!休みの日に手ぶらで来て、ビーチでのんびりとヨコスカサイダーをいただくってのも乙だよ。
……早速、猿島探検へ!
発電所を抜けるとまず見えてくるのがこの要塞跡。旧日本軍の要塞として使用されただけに異様な空気が充満してる。
苔に覆われたレンガ調の要塞は雰囲気抜群。気分はさながら休暇中のムスカ大佐!笑
いや、そこはシータかパズーでしょ!百歩譲ってドーラ!
鬱蒼と茂る森に半分飲み込まれている姿は、確かに「天空の城ラピュタ」の世界のよう。
かつてここが要塞だったことを考えると感慨深いものがあるね。岩の隙間から芽を出す植物もジブリっぽいよ!
岩壁の中を掘るように築かれた切通しの要塞は、外から見ると一見要塞には見えないんだってさ。
敵軍が何もない島だと思って近づいたらドンッ……島国日本が生き延びるための生存戦略さ。
苔むしたレンガ調の建物を発見!
これは「フランドル積み」と呼ばれる積み方で、抜け道から弾薬庫や兵舎とも行き来できたみたい。
そのフランドル積みのレンガ造りはほとんど壊されてしまって、今では国内に猿島を含め4件しか残されてないとのこと。
旧日本軍の要塞なのにどこかヨーロッパの風を感じるよ。日本の建築史上においても重要な場所と言えるかもね。
森の隙間から切通しに降り注ぐ木漏れ日。薄暗いんだけど、木々の温もりを感じられる。
ただ、落書きが酷い。落書きというよりは“落彫り”。本当こういうことする人ってどういう思考してるのか理解できない。
本当、猿じゃないんだから!猿島だけに!
いや、お猿さんに失礼でしょ!
奥まで進むと見えてくるのがこのトンネル。通称、愛のトンネル。
ここもフランドル積みのレンガ調が印象的だね。隙間なく敷き詰められたレンガに職人の愛を感じるよ。
記念に写真を撮ったら眩しくて半笑いになっちゃった。
てっきりゴイゴイスーやってんのかと思った。
この愛のトンネルを抜けると不思議の町が広がってるのかな。そんでもって釜爺が愛について教えてくれるのかな。
……いや、ただの要塞が続いてるだけだけど?
東京湾の喉元、横須賀に浮かぶ猿島には戦争の面影を残す砲台跡があちこちにある。
幕末・明治・昭和と三度にわたって砲台が置かれた猿島。
始まりは黒船が来航するようになった幕末、海の守りを強固にするために3門の砲台が設置されたとか。
続いて明治にはカノン砲、昭和には高射砲がそれぞれ配備され、猿島は要塞の島として東京湾防衛に貢献。
その後、終戦とともに進駐軍に解体され、砲台だけが残った。
砲台の直径を見るといかに大砲が巨大だったかが見て取れるね。平和な時代にはそぐわないものだけど、古代遺跡のようで味があるよ。
おや?何やら海岸線に抜けられそうだよ!
ここは猿島桟橋の正反対、一番奥にあるオイモノ鼻!
オイモノ……あぁ「お芋の」ってこと?えっ?どういうこと?
野暮なこと聞くんじゃないよ。オイモノ鼻ったらオイモノ鼻だよ。
岩礁が飛び出しててちょっとした磯遊びができるオイモノ鼻。
海の生き物探しを楽しむ人に釣りを楽しむ人に、みんな自由にワイワイ楽しんでる。何もないけどなんかいい!
折り返し地点から階段を上ると見えてくるのが展望台広場。
なんでも「仮面ライダー」に登場するショッカーの秘密基地として撮影に使用されたんだとか。
今は老朽化が進んで立ち入り禁止になってるけど、廃墟のような外観が渋くていい。
悪党のアジトで休憩ってのも乙なもんだよね。
展望台広場から一望する横須賀港。緑のフレームが切り取る青い海と空は絶景中の絶景!
猿島一の絶景はここにあったんだ!
「まるでラピュタみたい!」って売り文句ばかりが独り歩きしてるけど、この景色を見るためだけに訪れても良いと思う。
うん!旧日本軍の目線と同じ目線で横須賀港を見られるだけでも、一見の価値ありな風景なんじゃないかな。
猿島を一周して火照った体にヨコスカサイダー!
ソーダの爽やかさが口いっぱいに広がって最高!沖縄や鹿児島でも離島を訪れたけど、猿島はふらっと立ち寄るのにちょうどいい。
それでこの景色だもの。風景だけでも十分楽しめるもの。
「東京湾は海が汚い」なんて聞いてたけど、猿島近辺は全然そんなことない!むしろ綺麗すぎるくらい!
南国のリゾート地みたいな空気と日本らしい雰囲気が混ざり合って何とも言えない“楽園島”になってる!
ジブリっぽさもあってこれまた素敵ね。来ようと思えばすぐ来れる地元の人が羨ましいよ!
……言うなれば“天空の城が落っこちて海に刺さった島”!
東京湾に浮かぶ巨大な無人島は冒険の舞台にぴったり!今すぐ荷物をまとめて行こう!猿島!
5.まとめ
今回は猿島にある猿島公園の観光情報、要塞跡や砲台跡や展望台広場の見どころをまとめました。
国内旅行で猿島を訪れるなら猿島公園がおすすめです。中でも要塞跡や砲台跡や展望台広場は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。