大阪を代表する日本三大名城の1つ、それが大阪城です。そこは江戸城・名古屋城と肩を並べる城で、幾度となく戦が繰り広げられた大阪夏の陣・冬の陣の舞台……奇しくも織田信長・豊臣秀吉・徳川家康という戦国三英傑の手によって築かれることとなった観光スポットです。
今回は大阪にある大阪城の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
大阪城は戦国三英傑の野望が凝縮された城郭!
この記事では「大阪にある大阪城の観光情報」「石垣や極楽橋や天守閣の見どころ」をまとめるよ!
1.大阪城の概要
まずは大阪城の概要を見ていきましょう。
- 国:大阪
- 地域:大阪
- 特徴:城
- 目玉:石垣/極楽橋/天守閣
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
大阪城は日本三大名城の1つで、日本一の高さを誇る石垣に囲まれた堅牢な城です。かつて戦国時代を駆け抜けた織田信長・豊臣秀吉・徳川家康という3人の英雄の手によって築かれた城で、時代の分岐点となった観光スポットとして知られています。
もともと大阪城は石山本願寺が前身。11世法主を務めた顕如の時代、天下統一を目指す織田信長が何度も攻め入り、11年にも及ぶ石山合戦が繰り返されます。その後、1580年の和議成立後、すぐに大阪城の築城を開始するも明智光秀の謀反で命を落とし、未完のまま取り残されることに……。
本能寺の変の後、清洲会議にて大阪の地は池田恒興に与えられるものの、1583年に豊臣秀吉が天下統一を目指し、5層の大天守を持つ大阪城に着手。軍師として名を馳せた黒田官兵衛が築城奉行を担当し、君主であった織田信長の安土城を凌駕する城造りを目指しました。
16年後の1599年、5層6階、屋根に金のシャチホコを装飾した絢爛豪華な天守閣ができ「三国無双の城」と讃えられるほどの城郭が完成。本丸の築造に1年半、堀の増築に15年を要しながら難攻不落の城を築き上げていきました。同時に大阪市内の整備も行ない、近世城下町の先駆けとなる政治・経済・軍事の中心地が発展……豊臣秀吉は織田信長の遺志を見事完成させたわけです。
一方、豊臣秀吉の死後は徳川家康が実権を握り、大阪城内西の丸に天守を築いて政務を行いました。
1600年には石田三成が関ヶ原の戦いで敗れ、豊臣家の勢力はさらに衰退。勝利した徳川家康が1603年に江戸幕府を開くと豊臣家との関係が悪化、ついに1614年に大阪冬の陣が勃発します。20万人もの徳川軍に攻め入られ三の丸は破却、二の丸は埋没、残されるは本丸のみとなり、翌年1615年に15万5,000人の兵士に落とされ、当時の主君豊臣秀頼・淀殿が自刃。この大阪夏の陣により、豊臣家は滅亡したそうです。
まさに大阪城は織田信長が築城し、豊臣秀吉によって完成され、徳川家康によって落城させられるという数奇な運命をたどった場所……“戦国時代を駆け抜けた3人の英雄が残した城郭”と言えるでしょう。
大阪を訪れるなら大阪城は外せないね!
大阪を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.大阪城の観光情報
次に大阪城の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:3万円~5万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は大阪旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:9時00分~17時00分
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:大阪/大阪
- 住所:大阪府大阪市
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:20分~30分
- バス:20分~30分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「大阪⇒大阪城」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~6月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 9℃ | 2℃ | 40mm |
2月 | 10℃ | 2℃ | 75mm |
3月 | 14℃ | 5℃ | 100mm |
4月 | 20℃ | 10℃ | 130mm |
5月 | 25℃ | 15℃ | 125mm |
6月 | 28℃ | 20℃ | 195mm |
7月 | 32℃ | 24℃ | 160mm |
8月 | 33℃ | 25℃ | 110mm |
9月 | 29℃ | 21℃ | 155mm |
10月 | 23℃ | 15℃ | 150mm |
11月 | 18℃ | 9℃ | 80mm |
12月 | 12℃ | 4℃ | 55mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや悪い
大阪は総じて治安が悪く、旅の拠点となる大阪も治安不良です。
2-7.注意点
- 展示物への接触
2-7-1.展示物への接触
大阪城は希少なものが置かれているため、展示物への接触には気を付けたいです。館内には貴重な歴史や文化を物語る遺物も保存されており、豊臣秀吉の生涯や合戦のミニチュアも公開されています。当然ながら許可なく持ったり盗んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.大阪城の見どころ
ここからは大阪城の見どころをまとめます。
3-1.石垣
おすすめ度:
日本で最も高い石垣。
3-2.極楽橋
おすすめ度:
極楽浄土へ繋がる橋。
3-3.抜け穴
おすすめ度:
真田幸村が通った地下道。
※仮画像
3-4.天守閣
おすすめ度:
8階建ての展望台博物館。
大阪城は石垣や極楽橋、抜け穴や天守閣など見どころ満載です。
城がある大阪城公園に入ると、まず見えてくるのが本丸を守るように敷き詰められた石垣の数々。日本一の高さを誇る石垣は城の威厳と迫力を携えており、訪れた人々を圧倒します。堀を眺めながらぐるっと歩けば見えてくる正面の桜門もしくは裏側の極楽橋も同様に、情緒たっぷりです。
橋を渡れば威風堂々とした城が姿を現し、かつてこの地で死闘を繰り広げた戦国武将たちの歓声と怒号が聞こえてくる……まさに“戦国時代の生き様・死に様を追体験できる場所”と言っても過言ではありません!
敷地内には大阪夏の陣・冬の陣で「神出鬼没」と恐れられた戦国武将、真田幸村が通ったとされる抜け穴の他、多聞櫓や千貫櫓など日本の伝統的な遺構を見学できます。豊臣秀吉が建てたとされる初代大阪城は埋没してしまったものの、戦国三英傑が関わった天守閣は現存……今では大阪城の目玉です。
中は博物館となっているため、戦乱の歴史に興味がある人にもおすすめのスポットと言えるでしょう。
大阪城では石垣と極楽橋、抜け穴と天守閣が目玉!
個人的には現代の城下町が一望できる天守閣がおすすめ!
4.大阪城の体験談
最後に管理人が2022年5月に訪れた大阪城の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
大阪城に到着!今回は大阪城公園から入って……堀をぐるっと回って……門から一気に攻め落とす所存なり!
途中から城攻めの話になっちゃった!観光するだけだから!
……見えてきたのは立派な石垣。ここ大阪城の石垣は「碁盤石」「蛸石」「振袖石」と言った名前がつけられてるとのこと。
一番の大きさを誇る蛸石は重さ108tと超巨大で、表面積が36畳分もあるんだとか。
ちなみに、名前のある巨石は瀬戸内海にある小豆島産のものって話だけど……どうやって運んだんだろう?
……孫悟空みたいに特別な力を使ったんじゃない?
かめはめ波で吹っ飛ばしたのかな?それとも筋斗雲に乗せたのかな?
……いや悟空違い!「ドラゴンボール」じゃなくて「西遊記」に出てくる方!ってか豊臣秀吉はそもそも猿じゃないから!
だって織田信長が「猿」って……。
現代のコンプライアンスだったら一発アウトだよ!信長も世が世ならヤフコメで叩かれて消えてたかもしれないね!
堀に沿ってしばらく歩くと極楽橋が見えてくる……ここを渡ったら極楽浄土に行けるのかな?
ここは桜門の反対側にある、山里丸と二ノ丸を結ぶ橋。
豊臣家が1583年に築城を開始した当時、付近にあった橋はみんな極楽橋って呼ばれてたみたいだね。
大阪夏の陣で落城した後、徳川幕府によって架け直されたらしいよ。
現在あるのは幕末の戊辰戦争(明治維新の大火)で焼け落ちて以降、1965年に再架橋されたものなんだってさ。
……極楽鳥のような鮮やかさはないけど、不死鳥のような逞しさがあって渋い。
……どっかに真田幸村の抜け穴があるって聞いたけど、見つからない!
まぁ、秘密の地下道なんだし、簡単には見つからないよね。
大阪冬の陣の真田幸村の如く……ということか。
当時、彼は複数の地下道を行き来して神出鬼没と恐れられた……そりゃ抜け穴も見つからなくて当然さ!
大阪城から約1.5km離れた三光神社(元真田丸跡地)と繋がってるって話はよく聞くけど、肝心の出入口がわからない!
細かいことは抜きにして、天守閣見に行こう?
国の特別史跡に指定されてる大阪城跡のてっぺん。豊臣時代のものはほぼ埋没してるけど、確かにここにある!天守閣!
1931年に復興された天守閣は現在、博物館として一般開放中。
今や大阪のシンボルだもの!
……早速入ってみよう!
考えてみると今まで城の中に入ったことなかったかも。
確かに。修学旅行で青森の弘前城は見に行ったことあるけど、中までは入ったことないかも!
……ウ、ウキャァー!オラ、ワクワクすっぞ!
(……なんかうるさいから三蔵法師の輪っか3つくらいつけてやろうかな。)
入場券を購入していざ天守閣へ!
ガッチガチのチケットカウンターがあって風情も何もあったもんじゃないけど、こればかりは致し方なし!
気分はさがなら……足軽!
足軽かい!そこは大将とかでいいんじゃないの?笑
誰が海軍大将、黄猿やねん!
豊臣家の城だからって「猿」に引っ張られすぎじゃない?
ほぉぉおう!これが天守閣からの眺めかぁ!
大阪市の町が一望できる!でも、落下防止ネットが結構邪魔!
目に金網かかってんのかと思うほど、ガッツリ目に張られてる。
“落ちた時に何言われるかわからないからとりあえず設置しました感”が出ちゃっててちょっと興醒めかも。
なんか今の日本、どんどん過保護になりつつあるよね。コンプラコンプラって……天ぷらでも食っとけよって思う。
デリケートに扱いすぎてストレス耐性ゼロになった日本人、一体どこに向かってるんだろう。
かつて戦国武将が命を賭して戦ったこの場所から見える景色。金のシャチホコもモザイクがかかってちょっと微妙。
ここは風景を楽しむ場所ではないのかも。
……でも、平和であることは確かだよ!
……うん、平和なのは平和だね!
もう、それでいいんじゃないかな。みんなが好き勝手に城に登れる時代。秀吉も信長も家康も、きっとこんな日本を夢見てたはず。
よぉし!うまいもん食べて今ある幸せ、嚙み締めよう!
5.まとめ
今回は大阪にある大阪城の観光情報、石垣や極楽橋や天守閣の見どころをまとめました。
国内旅行で大阪を訪れるなら大阪城がおすすめです。中でも石垣や極楽橋や天守閣は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。