メキシコで海賊のロマンを感じられる古代都市、それがトゥルム遺跡です。かつて夜明けの街と呼ばれた廃墟にはカリブ海を望む中央神殿エルカスティージョの他、幾星霜の夜を超えた古代マヤ文明の面影が残ります。そこは風と海を司る神殿が佇む観光スポットです。
今回はメキシコにあるトゥルム遺跡の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
トゥルム遺跡は古代マヤ文明最後の砦として残る城塞都市!
この記事では「メキシコにあるトゥルム遺跡の観光情報」「エルカスティージョやフレスコ画の宮殿の見どころ」をまとめるよ!
1.トゥルム遺跡の概要
まずはトゥルム遺跡の概要を見ていきましょう。
- 国:メキシコ
- 地域:トゥルム
- 特徴:世界遺産/遺跡
- 目玉:エルカスティージョ/フレスコ画の宮殿
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
トゥルム遺跡はカリブ海に面したユカタン半島、日出ずる断崖絶壁に残る古代マヤ文明の遺跡です。廃墟と化した古代都市はかつての栄華を現在に伝え、数千年に及ぶ文明の壮大さを物語ります。そこはリビエラマヤで1位2位を争う保存状態を誇る観光スポットです。
現存するトゥルム遺跡は古代マヤ文明最後の都市の1つとされ、スペイン占領後も約70年間生き延びた城壁として知られます。今では世界中からその貴重な遺跡を見ようと見物人が集まります。その訪問客数は世界遺産のチチェンイッツァやテオティワカンに次いで三番目という統計もあり、海水浴場としても親しまれているくらいです。
カリブ海に面しているということもあり、パライソビーチなどはロケーションも最高です。海賊たちの楽園を彷彿とさせる絶景をはじめ中央神殿やフレスコ画の宮殿、降臨する神の神殿など遺跡マニア必見のスポットと言えるでしょう。
周辺にはセノーテもあるなど、カリブ海の自然を思う存分堪能できます。一見するといぶし銀な観光地ではあるものの古代マヤ文明を知れば知るほど味わい深くなる場所なのは間違いありません。
メキシコを訪れるならトゥルム遺跡は外せないね!
カンクンを拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
2.トゥルム遺跡の観光情報
次にトゥルム遺跡の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:15万円~45万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はメキシコ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:8時00分~17時00分(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:7日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:メキシコ/トゥルム
- 住所:Carretera Federal, Cancun – Chetumal Km 230, 307, 77780 Tulum, Q.R., Mexico
- 行き方:バス/バン/レンタカー/ツアー
- バス:2時間~2時間30分
- バン:2時間~2時間30分
- レンタカー:2時間~2時間30分
- バス:20分~30分
- バン:20分~30分
- レンタカー:20分~30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「カンクン⇒トゥルム遺跡」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くて晴れやすい気候
- 4月~6月:暑くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くてやや晴れやすい気候
- 10月~12月:やや暑くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:1月~5月/7月~8月/11月~12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 27℃ | 20℃ | 45mm |
2月 | 28℃ | 21℃ | 40mm |
3月 | 29℃ | 21℃ | 30mm |
4月 | 30℃ | 23℃ | 35mm |
5月 | 31℃ | 25℃ | 75mm |
6月 | 32℃ | 25℃ | 135mm |
7月 | 32℃ | 25℃ | 95mm |
8月 | 32℃ | 25℃ | 95mm |
9月 | 31℃ | 24℃ | 145mm |
10月 | 30℃ | 24℃ | 140mm |
11月 | 29℃ | 23℃ | 85mm |
12月 | 28℃ | 21℃ | 45mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
メキシコは総じて治安が悪いものの、旅の拠点となるカンクンは治安良好です。
2-7.注意点
- 事前の勉強
- 拠点からの立地
- 遺跡の保存状態
- 遺跡への接触
- 出入口の位置
2-7-1.事前の勉強
トゥルム遺跡は事前に勉強しないと魅力が半減してしまうかもしれません。逆に古代マヤに関する情報を頭に入れておくことで遺跡に秘められたドラマも見えてくるため、背景を学んでから訪れてみてください。
2-7-2.拠点からの立地
トゥルム遺跡は日帰りで観光可能です。ただ、カンクンから片道2時間20分~3時間ほど、往復4時間40分~6時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-3.遺跡の保存状態
トゥルム遺跡は遺跡の保存状態が完璧ではありません。時代の流れで失われてしまった部分もある他、雑な発掘作業で壊されてしまった部分もあります。そのため、完全な状態で保管されているわけではないことを念頭に置いておいてください。
2-7-4.遺跡への接触
トゥルム遺跡は希少な遺跡が残っているため、遺跡への接触には気を付けたいです。遺跡内には貴重な歴史や文化を紐解く遺物も収蔵されており、古代遺跡の財宝や出土品も展示されています。当然ながら許可なく触れたり傷つけたりしてはいけません。
2-7-5.出入口の位置
出入口からチケット売り場までは約800m離れているため、迷ってしまうこともあります。この区間は車両進入禁止なので、歩くのが大変な方は路面電車を活用しましょう。ただ、路面電車は別途で運賃がかかるので注意してください。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
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3.トゥルム遺跡の見どころ
ここからはトゥルム遺跡の見どころをまとめます。
3-1.エルカスティージョ
おすすめ度:
古代都市を守る中央神殿。
3-2.フレスコ画の宮殿
おすすめ度:
太陽の軌道を追う観測所。
※仮画像
3-3.風の神殿や海の神殿
おすすめ度:
風と海を司る城塞神殿。
※仮画像
トゥルム遺跡はエルカスティージョやフレスコ画の宮殿、風の神殿や海の神殿など見どころ満載です。
世界滅亡の予言で知られる古代マヤ文明の末期に栄えたのがトゥルムという町です。その古代都市はユカタン半島全域に点在する他の遺跡群と同じ建築様式で建てられており、神を模したレリーフなど希少な文明遺産の数々が残されています。
特に中央神殿を意味するエルカスティージョは異様な存在感を放ち、当時の繁栄を現代に伝えています。神殿はピラミッドとしての象徴的存在でもあり、かつては儀式などに使用されたそうです。フレスコ画の宮殿や風の神殿、海の神殿などが残るこの場所は古代マヤ文明の生き証人と言えるでしょう。
保存状態の良さから遺跡マニアの聖地とも称され、やや小規模ではあるものの散策しやすさも相まってカンクンから訪れる観光客・旅行者で常に溢れています。カリブ海を望む城壁からの眺めは格別の絶景で、かつて大暴れした海賊の雄叫びが今なお波に乗って聞こえてくるかのようです。
朽ちた廃墟は「海賊の財宝が眠っているのでは」という夢すら見させてくれます。
トゥルム遺跡ではエルカスティージョとフレスコ画の宮殿、風の神殿と海の神殿が目玉!
個人的には古代マヤ文明の名残を物語るエルカスティージョがおすすめ!
4.トゥルム遺跡の体験談
最後に管理人が2018年4月に訪れたトゥルム遺跡の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
トゥルム遺跡に到着!いきなりメキシコ名物テキーラのお出ましだ……ってことで1杯飲んでこか!
下戸が何言ってんのさ。テキーラ飲んでカリブ海に沈んじゃっても知らないよ。
そのまま人魚になったろか!いや、そもそも水が1ドル~2ドルで手に入るメキシコで59ドルは高すぎるよ!笑
安いのだと22ドル~35ドルのもあるけど、それでも手出ないね。
いっそのこと現代に蘇った海賊として略奪しちゃおうかねっ!笑
……現代ではそれを泥棒と呼ぶんだよ。
今日のガイドさんはマリオさん。早速トゥルム遺跡の説明をしてくれてるよ!
メキシコでその名前だったら、もう配管工のあのおじさんしか思い浮かばないよ。
確かに!でも、ゲームのマリオはイタリア系アメリカ人で職業も不詳なんだとか。
え?そうだったの?メキシコ人っぽいけど、まったく違うんだマリオ。
仕事も転々としてたみたい。
もう寅さんじゃん!ってか説明聞かないと!土管の……じゃなくて井戸の話してくれてるんだから。
一通り説明が終わったら自由時間みたいだから、その時にまたじっくり見てみよう。
そうしよう!トゥルム遺跡は狭くて小さいから回りやすそうだし。
まさかの海大荒れ!天気の影響なのか海岸が大変なことに!
本当だ!いつもは誰でも行き来できるパウダーサンドのビーチだってのに今日は立ち入り禁止になってるね。
せっかくカリブ海を眺めながら海賊たちに思いを馳せようと思ったのに……!
残念だけど海で遊ぶのは無理そうだね。仕方ないから遺跡をじっくり眺めよう。
……っと、こんなところにイグアナがいたよ。日向ぼっこしてるのかな。
なかなかの迫力だね。こんな生き物がうようよいる、それがトゥルム遺跡。
肌といい色といい、岩かと思ったよ。
イグアナは環境に応じてグレーにもグリーンにもなるとか。
それは便利だなぁ。人間も環境に応じて擬態できたら良いのに……!
ちなみに何に擬態したいの?
どっちにするか迷うけど、やっぱり砂浜に擬態したいかな。誤って水着美女に踏んでもらえるかもしれないし。
まさかのドMだった!そもそもどっちにするかって……一体何と何で迷ってたの?
海も荒れてるし雲が陰ってきたってこともあって人もまばら。
トゥルム遺跡は海遊びが目的の観光客が多いらしいから、この天候だと控えようって旅行者が少なくないんだろうね。
正直遺跡見るだけなら所要時間30分~1時間で十分かも。
せっかくだからイグアナでも観察する?
もうイグアナでお腹いっぱい。トゥルム遺跡は人間よりイグアナの方がいるんじゃない?
このドヤ顔だもの。まるで「ここは俺のもんだ」って主張しているみたいな表情だよ。
こんなにたくさんいたらあの爬虫類ハンターも黙っちゃいないね。
イグアナびっくりしちゃうからくれぐれも大声で叫んだり追いかけたりするのはやめてあげようね。
石を積み上げた遺跡。奥に見えるのがトゥルム遺跡を代表する中央神殿のエルカスティージョだね。
保存状態が良いとは言ってもそこは遺跡、どこもかしこも残骸の如し。
それにしてもなぜトゥルムは滅亡したんだろう?
言い伝えによると侵略したスペイン人の感染症が原因だったと考えられてるみたい。
感染症で1つの文明が終焉……いつの時代もウイルスは脅威だね。
どんな堅牢な要塞であろうと感染症の前には打つ手なし。古代ならなおさらのこと。
市民も兵士も海賊さえも感染症には太刀打ちできなかったのかもしれないね。
生き残ったのは遺跡のみ。空をふらふらと飛んでいくツバメが切なさを物語るね。
……ありゃラム酒の飲み過ぎだな。
いや、きっと出入口に売ってたテキーラをがぶ飲みしたに違いない。
ここからの景色は古代の遺跡ってより海賊が財宝を隠しそうな宝島って感じ。
徳川埋蔵金の如く金銀財宝が出てくるかも……ちょっくら掘ってみますか!
世界初セキセイインコのトレジャーハンター!一攫千金を夢見るのはいつの時代も変わらないね。
なお、ここは映画のロケ地にもなったそうだよ。
もしかしてあの「パイレーツ・オブ・カリビアン」の?
……いや「プラネット・テラー」だよ。
それゾンビ映画好きしか知らん作品!なんでわざわざトゥルム遺跡をロケ地にしたの!笑
そんなこんなでゾンビ映画ファンにも知られてる場所なんだよね。
ここから見えてるのは風の神殿?海の神殿?とにかくそこにある神殿!
ちょっと晴れてきたからかみんなも戻ってきた。一気に崖の上は火曜サスペンス状態!
あんなに犯人がいたら大変。さすがの船越さんも捌き切れない。
崖の上がキャパオーバーで崩れなきゃ良いけどね。
案ずるでない。ここは“千年城塞”トゥルム遺跡。何千年も前からこの地で眠る文明の財宝そのもの。
そうか!この遺跡こそが財宝だったんだ……そう考えるとトゥルムそのものが海賊たちのお宝だったんだねきっと!
5.まとめ
今回はメキシコにあるトゥルム遺跡の観光情報、エルカスティージョやフレスコ画の宮殿の見どころをまとめました。
海外旅行でメキシコを訪れるならトゥルム遺跡がおすすめです。中でもエルカスティージョやフレスコ画の宮殿は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。