メキシコのユカタン半島に湧く聖なる泉、それがグランセノーテです。数千以上あるとされる水中洞窟・水中鍾乳洞は光のカーテンなどの絶景で知られ、ダイビング・シュノーケリングの聖地とされています。そこは世界一美しい天然の井戸で水中遊泳を味わえる観光スポットです。
今回はメキシコにあるグランセノーテの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
グランセノーテは海賊が不老不死を求めて訪れる生命の泉!
この記事では「メキシコにあるグランセノーテの観光情報」「水中洞窟や水中鍾乳洞の見どころ」をまとめるよ!
1.グランセノーテの概要
まずはグランセノーテの概要を見ていきましょう。
- 国:メキシコ
- 地域:トゥルム
- 特徴:洞窟/レジャー
- 目玉:水中洞窟/水中鍾乳洞
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
グランセノーテはユカタン半島の石灰岩地帯に空いた陥没穴を指します。
現地の言葉で「聖なる泉」を意味するセノーテはユカタン半島全域に点在しており、ダイビングやシュノーケリングの聖地として有名です。中でもグランセノーテは水中に差し込む光のカーテンが拝める観光スポットとして人気を集めています。
ユカタン半島にはグランセノーテの他にもセノーテイキルやセノーテスイトゥン、セノーテドスオホスなど地下水をたたえた天然の井戸があり、カンクンを訪れたハネムーナーたちの定番映えスポットとなっています。
ちなみに、セノーテは地下で繋がっているものもあり、グランセノーテに至っては全長152.975kmにも及ぶサックアクツンシステムを形成しているのが特徴です。この連結したセノーテは世界最大の水中洞窟・水中鍾乳洞とされ、学術的にも貴重な存在とされています。
メキシコを訪れるならグランセノーテは外せないね!
カンクンを拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
2.グランセノーテの観光情報
次にグランセノーテの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:15万円~45万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はメキシコ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料・参加料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:8時00分~16時45分(季節で変動あり)
- 所要時間:2時間~3時間
- 必要期間:7日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:メキシコ/トゥルム
- 住所:Quintana Roo 109, 77796 Tulum, Q.R., Mexico
- 行き方:バス/バン/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:30分~1時間
- バン:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
- バス:30分~1時間
- バン:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「カンクン⇒グランセノーテ」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くて晴れやすい気候
- 4月~6月:暑くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くてやや晴れやすい気候
- 10月~12月:やや暑くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:1月~4月/7月/12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 27℃ | 20℃ | 75mm |
2月 | 28℃ | 21℃ | 40mm |
3月 | 29℃ | 21℃ | 50mm |
4月 | 30℃ | 23℃ | 55mm |
5月 | 31℃ | 25℃ | 115mm |
6月 | 32℃ | 25℃ | 140mm |
7月 | 32℃ | 25℃ | 95mm |
8月 | 32℃ | 25℃ | 145mm |
9月 | 31℃ | 24℃ | 190mm |
10月 | 30℃ | 24℃ | 175mm |
11月 | 29℃ | 23℃ | 110mm |
12月 | 28℃ | 21℃ | 80mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:水着/タオル
⇒必要なものはレンタル可能
2-6.治安
- やや良い
メキシコは総じて治安が悪いものの、旅の拠点となるカンクンは治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 運次第の催行状況
- 範囲が限定
- 免許が必須
- 冷たい水温
- 濁る水質
2-7-1.拠点からの立地
グランセノーテは日帰りで観光可能です。ただ、カンクンから片道1時間5分~2時間10分ほど、往復2時間10分~4時間20分ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.運次第の催行状況
グランセノーテの光のカーテンは中止になる場合があります。セノーテはセノーテイキル・セノーテスイトゥン・セノーテドスオホスなどから選択可能なので、催行状況に合わせて選びましょう。
2-7-3.範囲が限定
グランセノーテでのシュノーケリングは範囲が限定されます。浅いところは安全なものの深いところは危険なため、許可されたエリアで遊泳しましょう。
2-7-4.免許が必須
グランセノーテでのダイビングは免許が必須とされます。ライセンスはオープンウォーター、最低20本以上、中性浮力が取れることなどが条件となります。内部は狭く入り組んでいて初心者も熟練者も迷子になりやすいです。上手なフィンワークやマスククリアも求められるため、取得したライセンスを持参しましょう。
2-7-5.冷たい水温
陥没穴の地下水は水温が約23℃~25℃と若干冷たいです。短時間であれば差し支えありませんが、長時間だと体の芯まで冷えてしまうため、適度に暖を取りましょう。設置されているシャワーも冷水しか出ません。
2-7-6.濁る水質
陥没穴の地下水は水質が濁ってしまうこともあります。午前は観光客が少ないので水も綺麗ですが、午後は観光客の影響で水も汚れてしまうため、入水前・入水後はシャワーを浴びましょう。肌に塗るもの全般も洗い流さなくてはなりません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.グランセノーテの見どころ
ここからはグランセノーテの見どころをまとめます。
3-1.水中洞窟
おすすめ度:
幻想的な洞窟。
3-2.水中鍾乳洞
おすすめ度:
神秘的な鍾乳洞。
3-3.光のカーテン
おすすめ度:
水底から眺める太陽の柱。
3-4.サックアクツンシステム
おすすめ度:
陥没穴を網羅した地図。
グランセノーテは水中洞窟や水中鍾乳洞、光のカーテンやサックアクツンシステムなど見どころ満載です。
何よりもまず驚かされるのは水中洞窟・水中鍾乳洞の透明度です。陥没穴に溜まった地下水は不純物をほとんど含まない淡水のため、約100m先まで視界が見渡せます。曇りのないガラスのような水に太陽光が差し込むと……淀みのない世界への窓が現れます。
それこそがグランセノーテ名物「光のカーテン」と呼ばれる現象です。
その他、無数のセノーテが連なるサックアクツンシステムはユカタン半島で最長の陥没穴とされ、個性豊かな洞窟や鍾乳洞に出会えます。中には海水と淡水の混ざり合うハロックラインが見られるセノーテや硫化水素の層が見られるセノーテまであるとか。
場所によって千変万化するその姿は聖なる泉の名の恥じない絶景と言えるでしょう。
グランセノーテでは水中洞窟と水中鍾乳洞、光のカーテンとサックアクツンシステムが目玉!
個人的には水底に差し込む光のカーテンがおすすめ!
4.グランセノーテの体験談
最後に管理人が2018年4月に訪れたグランセノーテの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
グランセノーテに到着!エントランスからして雰囲気抜群。
大地にぽっかり空いた地下世界。どんな景色が待ってるんだろう。
きっと「パイレーツ・オブ・カリビアン」のような世界が待ってるはずだよ。
聖なる泉か……もしかしたら不老不死の水も見つかるかも。
見えてきたのは青と緑が混ざり合う天然の井戸。朝からたくさんの観光客で賑わってるね。
一口飲めば永遠の命を手に入れられる水。かつて海賊たちもそう信じて奪い合っていたのかな。
でも、永遠の命ってそんなに手に入れたいもの?
永遠に生きられたらずっと世界中を旅できるよ?
それは憧れるけど、いつか死ぬっていうタイムリミットがないと今を一生懸命生きられない気がする。
……確かに。人生が何千年もあったら退屈しちゃいそう。
もちろん、セノーテの水を飲んでも不老不死にはなれないけどね。
不老不死なんていらない!今を生きる……これに尽きる!
ここが水中地下迷宮への入口……思ってたより観光地化されてる。
ダイビングやシュノーケリングができるみたいだよ。装備もレンタルできるし、近くには更衣室もトイレもあるし。
水着ではしゃぐ人魚の姿もちらほら……眼福♪眼福♪
メキシコ産のハバネロソース、その眼球にぶち込んであげようか?
太陽が天まで昇ると次第に水が輝きを帯びてくる。鮮やかな青と緑の色彩にうっとりしちゃうね。
地球が作った天然のプール。最初に発見した人はさぞ驚いたに違いない。
その昔、セノーテは崇拝や巡礼の地としても重宝されたとか。
発掘調査の際には人骨や貴金属も発見されたんだってね……もしかしたらカリブの海賊も財宝を隠していたりして。
隠し財宝かぁ……まさにロマンだね。
幾千と残るセノーテだもの、海賊が隠した金銀財宝があってもおかしくないんじゃないかな。
もしかするとこの光景がすでにその財宝なのかもよ。
なるほど!金銀財宝だけがお宝じゃない……この美しい泉そのものがお宝だなんて良いこと言うじゃない。
日の光で水面が青く光る。そこに緑が混ざり合う。これぞメキシコを代表とする水の絶景なり!
今にも新しい命が芽吹きそうな光景だね。不老不死の伝説は本当にあったのかもしれない。
荒くれ者の海賊たちもこの地で傷を癒したんじゃないかな?毛むくじゃらで汗だくの海賊たちが!
圧巻の景色に見惚れてるのに、むさ苦しい絵を想像させないでよ!
それにしても水の透明度が現実離れしてる。目の前の光景が幻に思えてくるよ。
溺れちゃいそうなほど美しいね。
もし本当に人魚がいるのなら、僕は光すら届かない陥没穴の底へ連れ去られたって構わない。
人間は美女に弱いもんね。でも、人魚がみんな美人かどうかは誰にもわからないよ?
必要以上に開拓されていないのもグランセノーテの魅力だね。
そこはかとなく溢れるローカル感がより海外旅行っぽさを演出してくれるね。
ほら、救助用の浮き輪もある。
これなら人魚と恋に落ちても安心だね。
園内の見どころはセノーテだけじゃない。豊かな自然が溢れる散策路も歩いてみるべきよ。
近くにはハンモックもあったから休憩もばっちり。
ここには巨人の手や足に見える巨木まである。これは隠し財宝の目印にもぴったりかも。
向こうには階段もあるよ。この場所だけでもいくつかのセノーテがあるってことなのかな。
これがユカタン半島に広がる地下世界の全貌。グランセノーテはこの巨大な水中地下迷宮の一部に過ぎなかったんだ……!
全長152.975kmにも及ぶサックアクツンシステムの詳細図。
もしかしたら未だに発見されていないセノーテもあるのかも。
その財宝を見つけられるのは現代に蘇った海賊だけ。
……よし!そういうことなら絶景を求めて旅する現代の海賊こと、この僕がすべてのセノーテを制覇してやろう!
セノーテに限らず、世界にはまだまだ絶景があるしね。
世界のすべてを見に行こう。そして最後にラム酒で乾杯しよう。
……魂は年を取らない。そのラム酒こそがきっと生命の泉の正体。
5.まとめ
今回はメキシコにあるグランセノーテの観光情報、水中洞窟や水中鍾乳洞の見どころをまとめました。
海外旅行でメキシコを訪れるならグランセノーテがおすすめです。中でも水中洞窟や水中鍾乳洞は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。