マレーシアのペナン島にある世界遺産の町、それがジョージタウンです。西洋と東洋が調和するこの場所はエキゾチックな要素が散りばめられた町で、世界各国の文化が混然一体となった場所でもあります。まさにオクシデント&オリエントな観光スポットと言えるでしょう。
今回はマレーシアにあるジョージタウンの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
ジョージタウンはペナン島にある世界遺産の町!
この記事では「マレーシアにあるジョージタウンの観光情報」「コーンウォリス要塞やセントジョージ教会の見どころ」をまとめるよ!
1.ジョージタウンの概要
まずはジョージタウンの概要を見ていきましょう。
- 国:マレーシア
- 地域:ペナン
- 特徴:町/レジャー
- 目玉:コーンウォリス要塞/セントジョージ教会
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ジョージタウンはマレーシアで第二の規模を誇る都市、ペナンにある世界遺産の町です。
リゾート地としても著名なペナン島に広がるジョージタウンは2008年に古都マラッカとともに「マラッカ海峡の歴史的都市群」として世界遺産に指定された場所で、世界各地の文化が入り混じる観光スポットとして知られています。
植民地時代に一大貿易港として発展したジョージタウンは他民族が暮らした町ということもあり、イギリス植民地時代の要塞や教会をはじめ、中華風の色鮮やかな寺院やヒンドゥー教の寺院、イスラム教のモスクまで存在します。そこはまさに“世界の青空万博”……混迷の歴史が凝縮された場所です。
異なる宗教の人々が共存するジョージタウンは街並みもちょっと特殊。西洋と東洋の建築様式が調和した姿は必見。アートの街としても知られるだけあって歩いているだけでも楽しめる街と言えるでしょう。
マレーシアを訪れるならジョージタウンは外せないね!
クアラルンプールを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ジョージタウンの観光情報
次にジョージタウンの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~15万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はマレーシア旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:マレーシア/ペナン
- 住所:George Town, Pulau Pinang, Malaysia
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:4時間~4時間30分
- バス:4時間~4時間30分
- タクシー:3時間30分~4時間
- レンタカー:3時間30分~4時間
- 電車:1時間~1時間30分
- バス:1時間~1時間30分
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「クアラルンプール⇒ジョージタウン」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら飛行機もしくは現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて晴れやすい気候
- 4月~6月:暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:暑くて雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:1月~8月/12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 32℃ | 24℃ | 60mm |
2月 | 32℃ | 24℃ | 65mm |
3月 | 32℃ | 24℃ | 130mm |
4月 | 32℃ | 25℃ | 165mm |
5月 | 32℃ | 25℃ | 195mm |
6月 | 32℃ | 24℃ | 130mm |
7月 | 31℃ | 24℃ | 165mm |
8月 | 31℃ | 24℃ | 195mm |
9月 | 31℃ | 24℃ | 270mm |
10月 | 31℃ | 24℃ | 285mm |
11月 | 31℃ | 24℃ | 210mm |
12月 | 31℃ | 24℃ | 95mm |
2-5.服装
- 1月~3月:薄手の服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:薄手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
マレーシアは総じて治安が良く、旅の拠点となるクアラルンプールも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 街中での迷子
2-7-1.拠点からの立地
ジョージタウンは日帰りで観光可能です。ただ、クアラルンプールから片道4時間~6時間ほど、往復8時間~12時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.街中での迷子
ジョージタウンの周辺では美しい街並みを歩くウォーキングツアーをはじめ美味しいグルメや楽しいショッピングが体験できますが、街中での迷子には気を付けたいです。トラブルが発生したりパニックを誘発したりすると取り返しのつかない事態になるので、街中ではコーディネーターの指示に従いましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ジョージタウンの見どころ
ここからはジョージタウンの見どころをまとめます。
3-1.コーンウォリス要塞
おすすめ度:
青銅製の大砲がある要塞。
3-2.セントジョージ教会
おすすめ度:
東南アジアで最古の教会。
3-3.トライショー
おすすめ度:
ド派手に着飾った三輪車。
3-4.ハーモニーストリート
おすすめ度:
異文化が溶け合う大通り。
ジョージタウンはコーンウォリス要塞やセントジョージ教会、トライショーやハーモニーストリートなど見どころ満載です。
アジアとヨーロッパの文化が溶け合うジョージタウンはイギリスの植民地だったこともあり、コーンウォリス要塞やセントジョージ教会など西洋の建物が点在しています。レンガ造りの要塞や白亜の教会は東洋でありながら異国情緒に溢れ、歩いているだけでも楽しいです。
他にもシティホールにビクトリア時計台、チョンファッツェマンションにプラナカンマンション、ペナン博物館、観音寺にスリマハマリアマン寺院、アチェモスクにカピタンクリンモスク、クーコンシにヤップコンシ、リトルインディアなどなど見どころ満載。
自力で散策する余裕がない場合はシンガポール名物のトライショーに乗って、効率よく観光するのも良いでしょう。メインの観光地となるハーモニーストリートには他にも世界各国の建造物があるなど、見どころは尽きません。
ジョージタウンで最も高い65階建て高層ビル、コムターからペナン島を一望するのもおすすめです!
ジョージタウンではコーンウォリス要塞とセントジョージ教会、トライショーとハーモニーストリートが目玉!
個人的には異文化が調和するハーモニーストリートがおすすめ!
4.ジョージタウンの体験談
最後に管理人が2017年2月に訪れたジョージタウンの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
世界遺産の町ジョージタウンに到着……したのはいいもののこのスイーツ屋さん、完全にやってるやん!
やってるって何を?
ドラえもんの頭くり抜いてるやん!
ドラえもん?これは“ただの青い狸”だよ?青い狸の頭をくり抜いて脳みその代わりにプリンを詰め込んでるだけだよ。
いや、それはそれで怖いよ!
まぁまぁ……アニメのパクリは東南アジアの専売特許みたいなもんだから気にしなさんな。
まずやってきたのは海沿いにあるコーンウォリス要塞。
潮風で大砲が錆びてて味があるね。
大砲は全部で17門。青銅製の大砲はスリランバイと呼ばれてて、コーンウォリス要塞のシンボルでもあるのだとか。
東インド会社の紋章が刻印されてるのが特徴。
ペナン島には西洋・東洋両方の建物が結構あるけど、コーンウォリス要塞はレンガ造りで雰囲気がまたひと味違うね。
ちなみに建造されたのは1786年。東インド会社の総督フランシス・ライトが上陸した場所に作られたんだってさ。
現存してるのは1810年に再建されたものみたいだね。ってかコーンウォリスって名前はどっから来たの?
名称はイギリス領インド帝国の総督チャールズ・コーンウォリスにちなんでるらしいよ。
続いてやってきたのはセントジョージ教会。なんでも東南アジア最古の教会なのだとか。
1819年に完成した教会で1941年の第二次世界大戦時には日本軍の空襲によって損壊、終戦後の1948年に修復されたとのこと。
2007年には国民の文化遺産として認定され、2010年には1年かけて大規模な修復作業が行われたんだってね。
ちなみに教会前にある丸い建物はフランシス・ライト・メモリアル。
フランシス・ライト……コーンウォリス要塞の話でも出てきた東インド会社の総督か!あいつめぇ!
ここは彼の上陸を記念したパビリオン。
異文化が至る所に散りばめられた場所……それが世界遺産の町ジョージタウンなんだね。
隣で佇むマホガニーの木も存在感抜群だよ。教会を追い抜くんじゃないかと思うくらいの背丈があるから併せて見てみて。
昼食のためにやってきたお店の周辺はこんな感じ。
……なんだかペナンの二面性を見た気がするよ。
今日泊まるホテルはここ、その名もジョージタウンシティホテル!
そのまんまホテル!
そのまんま東みたいに言うな!笑
今の若い子は知らないよ、そのまんま東。
ペナンの街並みもこの通り。ただ、どこからどこまでがジョージタウンなのかはわからない!
世界遺産としては「マラッカ海峡の歴史的都市群」として登録されてるから、この地域一帯は含まれてないんじゃないかな。
さて、旅の疲れも人生の疲れもなかなか取れないってことで……タイ古式マッサージを受けに来ました!
マレーシアでタイ古式マッサージ?!
なんか格安で受けられる店があるって聞いたから。
それ大丈夫?しかもお金まで広げて……詐欺の店だったらもうとっくに裏に連れてかれてるよ!
そんな変な店じゃないから大丈夫、大丈ブ……いいぃい!痛い!!タイ古式マッサージ痛い!!!
おじさんに骨バキバキされるからね。そりゃ痛いよ。
どんな美人がやってくれるのかと思ったらまさかのゴリオジだった。
イケオジみたいに言わないで。
ふぅ……でも、全身の穴という穴から不純物が出た気がする。心も体もめっちゃ軽くなった!
旅先でマッサージってのもたまにはありだね。
クアラルンプールよりは田舎だけど、ペナンもなかなか都会だなぁ。ビール片手に歩いても安全なくらい治安も良い。
海外で夜中に出歩くのは危険だけど、マレーシアなら大丈夫そうだね。
日本もいずれはマレーシアに追い抜かれてしまうかも……部屋から見える夜景だってこの通り。
2020年までに先進国の仲間入りを目指すって目標は達成してないけど、ペナンでこれだもの。クアラルンプールなんてもう超元気よ。
……おじさんのマッサージのおかげか眠くなってきた。
今日はもう遅いから寝よう。
それにしても熱帯雨林を求めてやってきたマレーシアだけれども、あまりの発展ぶりに驚いたなぁ。
絶賛成長中のマレーシア……その片鱗を見たり!
一夜明けてやってきたのはトライショー乗り場。
トライショーはシンガポール名物って印象が強いけど、マレーシアにもあったんだ……しかも手作り感満載!笑
運転手さんが「ほら乗って」と自信満々なんだけど、人力車とかも苦手な自分からするとちょっと恥ずかしい。
まぁ、これも経験ってことで乗ってみようよ!
人力ってこともあって生身の疾走感がある。
デコトラ顔負けのカラフルな花とパラソルを供えた自転車でペナン島を駆け抜ける……これは貴重な体験!
乗り心地は良くも悪くもないけど、海沿いの町だけあって風は気持ち良いね。ちなみに、ここがハーモニーストリート?
どうなんだろう?どこを走っているのかはわかんない!笑
頭上には真っ赤な提灯。
昨日立ち寄ったコーンウォリス要塞やセントジョージ教会とは違って、ここは中国っぽい雰囲気があるね。
排気ガスで煤けた笹もなかなか味がある。
笹食べちゃダメだよ。パンダじゃないんだから。
いや、食べてない食べてない!そういう表現だから!
なんでもかんでも「味がある」って表現してるからさぁ。
それにしてもマレーシアに来るまではジョージタウンが世界遺産だったことすら知らなかったけど、なかなかどうして良いじゃない。
今日はここからさらにオランウータンに会いに行くよ!
……え?オランウータン?握手でもしに行くの?
握手なんてしたら手の骨バッキバキになるけど、それでもいいなら握手をお願いしてみたら?
5.まとめ
今回はマレーシアにあるジョージタウンの観光情報、コーンウォリス要塞やセントジョージ教会の見どころをまとめました。
海外旅行でマレーシアを訪れるならジョージタウンがおすすめです。中でもコーンウォリス要塞やセントジョージ教会は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。