京都の嵐山のシンボルとされる橋、それが渡月橋です。桂川に架かる渡月橋は月が上空を移動する様子から名付けられた橋で、周辺には築1,200年を超える歴史的建造物が軒を連ねています。そこはまさに過去と現在を繋ぐ架け橋の役割を担う観光スポットです。
今回は京都にある渡月橋の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
渡月橋は1,200年もの歴史を持つ嵐山のシンボル!
この記事では「京都にある渡月橋の観光情報」「桂川や嵐山公園や渡月小橋の見どころ」をまとめるよ!
1.渡月橋の概要
まずは渡月橋の概要を見ていきましょう。
- 国:京都
- 地域:京都
- 特徴:橋
- 目玉:桂川/嵐山公園/渡月小橋
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
渡月橋は古都京都の人気エリア、嵐山のシンボルとされる橋で、有名な社寺と肩を並べて古都京都を彩る歴史的建造物です。春夏秋冬、四季の移り変わりによって表情を変えるその姿は日本を象徴する景色とされ、古都京都の風景を今に伝える観光スポットとしても知られています。
一見すると渡月橋は地味な見た目をしていて、豪華絢爛な橋とは言えません。
しかし、渡月橋は「自然に溶け込むように」という思いが込められており、周辺の美しい自然とともに古き良き京都の景観を保っています。渡月橋そのものが嵐山の景観を損ねないよう配慮されているからこそ、周辺の嵯峨野を含め雅な絶景が一望できるわけです。
その歴史は836年から続いており、実に1,200年もの歳月がこの場所に凝縮されています。春には桜が咲き、夏には緑が芽吹き、秋には紅葉に染まり、冬には雪が降る……そんな古都京都の風情ある自然を引き立てる存在こそが渡月橋なのだと言えるでしょう。
京都を訪れるなら渡月橋は外せないね!
京都を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.渡月橋の観光情報
次に渡月橋の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:3万円~5万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は京都旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:京都/京都
- 住所:京都府京都市
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- 電車:10分~20分
- バス:30分~1時間
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
- バス:5分~10分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「京都⇒渡月橋」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~6月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 9℃ | 1℃ | 50mm |
2月 | 10℃ | 1℃ | 70mm |
3月 | 14℃ | 3℃ | 110mm |
4月 | 20℃ | 8℃ | 140mm |
5月 | 25℃ | 14℃ | 140mm |
6月 | 28℃ | 19℃ | 230mm |
7月 | 32℃ | 23℃ | 225mm |
8月 | 33℃ | 24℃ | 150mm |
9月 | 29℃ | 20℃ | 210mm |
10月 | 23℃ | 13℃ | 125mm |
11月 | 17℃ | 7℃ | 75mm |
12月 | 11℃ | 2℃ | 55mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
京都は総じて治安が良く、旅の拠点となる京都も治安良好です。
2-7.注意点
- 水中への落下
2-7-1.水中への落下
渡月橋では歩いて川を渡れるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると川に転落するので、橋では静かに過ごしましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.渡月橋の見どころ
ここからは渡月橋の見どころをまとめます。
3-1.桂川
おすすめ度:
山紫水明の古都に伝う川。
3-2.嵐山公園
おすすめ度:
展望台や広場がある公園。
3-3.渡月小橋
おすすめ度:
渡月橋に寄り添う小橋。
渡月橋は桂川や嵐山公園、渡月小橋など見どころ満載です。
四季ごとに移り変わる表情を見せる渡月橋は桂川に架かる橋で、風流な水の音色に包まれています。桂川は京都から大阪まで流れる一級河川で、その流域面積は約1,100km²、全長は約114kmにも及ぶ川……平安時代から物資の輸送路として活用され、今では京都を代表する一級河川の1つです。
そんな渡月橋を渡った先には嵐山公園があり、さらにその奥には渡月小橋があります。どちらも嵐山散策では欠かせないスポットとなっており、日本人だけでなく外国人観光客・旅行者の姿も見かけます。そのある意味“和洋折衷された景観”は渡月橋ならではのものと言えるでしょう!
ただし、渡月橋には「あの世と繋がっている」「振り返ってはならない」という噂もあり、渡る際には注意が必要です。特に法輪寺で行われる十三参りの後に渡月橋で後ろを振り向いてしまうと虚空蔵菩薩から授かった知恵や福徳が戻ってしまうと言い伝えられています。
あの世まで繋がっているかどうかはわかりませんが、そんな噂を思い浮かべながら渡るのも趣があって面白いのではないでしょうか?
渡月橋では桂川と嵐山公園、渡月小橋が目玉!
個人的には日本家屋のショップが立ち並ぶ嵐山公園がおすすめ!
4.渡月橋の体験談
最後に管理人が2021年11月に訪れた渡月橋の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
渡月橋に到着!嵐山のシンボルといえば、ここ渡月橋だよね!
その昔、亀山上皇が橋の上空を移動する月を見て「くまなき月の渡るに似る」と言ったことから名付けられた橋。
なんて美しい名前なんだろう……って亀山天皇って誰?
日蓮が「立正安国論」を書いた1260年から「蒙古襲来」が行われた1274年まで天皇を務めた人。
「蒙古襲来」ってあの「元寇」のこと?モンゴル帝国が日本に攻めてきたっていう侵略戦争の!
そう、小学生の頃に「一度目の元寇=文永の役」「二度目の元寇=弘安の役」と習ったと思う。
当時、モンゴル帝国から日本に派遣された艦隊は世界最大規模だったって聞いたけど……よく無事だったね。
一説によると「“神風”と呼ばれる風速40m~50mもの嵐が発生したことで助かった」って話だよ。
武士が命を賭して戦ってくれたおかげだったって話もあったよね。
つまり、日本は嵐と侍によって守られた国と言えるかも。
嵐と侍が日本を助けてくれた……今思えば渡月橋があるこの場所も嵐山って呼ばれてるよね!
嵐山は「春に桜が散り秋に紅葉が舞う姿が花の嵐のように見える様子」から名付けられたみたいだよ。
『日本書紀』に登場する「歌荒樔田(うたあらすだ)」という地名が転じて「歌荒樔田の山=嵐山」となったって話もあるらしいね。
そこは「諸説あり」という超便利な言葉で逃げとこう!
紅葉まではまだかかりそうだけど、雅な雰囲気が溢れてる。
んん~!これまた渋い絶景が広がってるね!
ちなみにこの渡月橋を渡ると見えてくるのが嵐山公園。
さらにその先には渡月小橋と呼ばれる小さな橋もあるよ!
周辺には法輪寺など、古都京都を代表する寺もあるみたいね。
ちなみに、もともと渡月橋は法輪寺橋とも呼ばれてたらしいよ。
そうなの?なんで法輪寺橋だったの?
もともと渡月橋は836年に道昌という僧侶が架橋したのが歴史の始まりで、当初は現在の場所から100m~200mほど上流にあったらしいのね。
ふむふむ、それでそれで?
その橋の南に法輪寺があったから、いつしか法輪寺橋と呼ばれるようになったんだってさ。
法輪寺って言ったらあの十三参りで知られてるよね。
そそ、その法輪寺の橋ってことで法輪寺橋だったみたい。
聞くところによるとこの川は度々洪水を起こしていて、渡月橋も何度か流失の被害に遭ったって話だよね。
うん。応仁の乱など戦乱による消失もあったみたい。
でも、それにしては保存状態が綺麗じゃない?
現在の橋は1934年に完成した鉄骨鉄筋コンクリート桁橋だからね。渡月橋も時代とともに進化してきたのさ。
まさに嵐のような激動の時代を生き抜いてきたんだ。
……そう考えると「今もこの地に渡月橋がある」というだけでも感慨深いんじゃないかな。
5.まとめ
今回は京都にある渡月橋の観光情報、桂川や嵐山公園や渡月小橋の見どころをまとめました。
国内旅行で京都を訪れるなら渡月橋がおすすめです。中でも桂川や嵐山公園や渡月小橋は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。