京都の山奥に築かれた金色の塔頭寺院、それが金閣寺です。正式名称で鹿苑寺と呼ばれるこの場所は金箔に彩られた舎利殿で知られ、その美しい姿を一目見ようと世界中から観光客・旅行者が訪れます。そこは古都京都を照らす鳳凰のような観光スポットと言えるでしょう。
今回は京都にある金閣寺の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
金閣寺は金箔に輝く古都京都の世界遺産。
この記事では「京都にある金閣寺の観光情報」「鏡湖池や舎利殿や鳳凰の見どころ」をまとめるよ!
1.金閣寺の概要
まずは金閣寺の概要を見ていきましょう。
- 国:京都
- 地域:京都
- 特徴:世界遺産/重要文化財/寺院
- 目玉:鏡湖池/舎利殿/鳳凰
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
金閣寺は古都京都の世界遺産の中で最も名の知れた寺院の1つで、金箔に覆われた舎利殿が一際目を引く歴史的建造物です。
もともとは鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘を室町幕府三代将軍、足利義満が譲り受けて山荘北山殿を築いたのが始まりで、今では公家風寝殿造・武家風書院造・中国風禅宗仏殿造の3つの建築様式が調和した舎利殿を持つ観光スポットとして知られています。
足利義満はここ金閣寺に極楽浄土の世界を表現したとされ、一休禅師の後小松天皇を招いたり中国との貿易を行ったり……日本の文化的発展にも貢献した人物でした。彼の死後、本人の遺言によって別荘は寺院へと生まれ変わり、正式名称で鹿苑寺と名付けられました。
1950年の金閣寺放火事件により舎利殿を含む複数の国宝が消失したものの現在は古都京都の文化財として世界遺産に指定されており、今も変わらず国内外の人々に感動を届けています。
京都を訪れるなら金閣寺は外せないね!
京都を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.金閣寺の観光情報
次に金閣寺の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:3万円~5万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は京都旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料・拝観料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:9時00分~17時00分
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:京都/京都
- 住所:京都府京都市
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:30分~1時間
- バス:30分~1時間
- タクシー:20分~30分
- レンタカー:20分~30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「京都⇒金閣寺」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~6月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 9℃ | 1℃ | 50mm |
2月 | 10℃ | 1℃ | 70mm |
3月 | 14℃ | 3℃ | 110mm |
4月 | 20℃ | 8℃ | 140mm |
5月 | 25℃ | 14℃ | 140mm |
6月 | 28℃ | 19℃ | 230mm |
7月 | 32℃ | 23℃ | 225mm |
8月 | 33℃ | 24℃ | 150mm |
9月 | 29℃ | 20℃ | 210mm |
10月 | 23℃ | 13℃ | 125mm |
11月 | 17℃ | 7℃ | 75mm |
12月 | 11℃ | 2℃ | 55mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
京都は総じて治安が良く、旅の拠点となる京都も治安良好です。
2-7.注意点
- 事前の勉強
- 宗教関連の戒律
- 境内での撮影
2-7-1.事前の勉強
金閣寺は事前に勉強しないと魅力が半減してしまうかもしれません。逆に仏教に関する情報を頭に入れておくことで社寺に秘められたドラマも見えてくるため、背景を学んでから訪れてみてください。
2-7-2.宗教関連の戒律
金閣寺は仏教寺院であり宗教関連の戒律が定められているので、見学の際は最低限の礼儀や作法を守らなければなりません。敬虔な信者の方への配慮も忘れずに。
2-7-3.境内での撮影
金閣寺の境内は定番の撮影スポットです。ただ、身勝手な迷惑行為が横行しています。境内は表門から直結で参拝客の往来も激しく、イベント時には三脚・脚立など据え置き型の撮影機材の使用も禁止されます。長時間の動画撮影や生配信も避けましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.金閣寺の見どころ
ここからは金閣寺の見どころをまとめます。
3-1.総門
おすすめ度:
世界遺産記念碑がある門。
3-2.鏡湖池
おすすめ度:
葦原島や畠山石がある池。
3-3.舎利殿
おすすめ度:
金箔張りの美しい金閣。
3-4.鳳凰
おすすめ度:
一際輝きを放つ鳳凰。
金閣寺は総門や鏡湖池、舎利殿や鳳凰など見どころ満載です。
境内に入ると「世界遺産金閣鹿苑寺」と書かれた記念碑と総門が出迎えてくれ、左手には鎌倉時代の鐘楼、右手には明応頃~文亀頃の庫裏、奥にはイチイガシと唐門が見えてきます。どれも金閣寺を代表する見どころで、すべて抜けた先には鏡湖池と舎利殿が広がります。
その光景は圧巻……古都京都の文化財が描く極楽浄土は一見の価値ありと言えるでしょう!
他にも一際存在感を放つ鳳凰の他、浄蔵貴所塔や榊雲や方丈、夕佳亭、安民沢や巌下水、銀河泉や鯉魚石、白蛇の塚や陸舟の松、龍門の滝など自然と調和した京都らしい絶景が拝めます。もちろん、朱印所や不動堂もあり、御朱印や参拝を楽しみにしている方にもおすすめです。
金閣寺では総門と鏡湖池、舎利殿と鳳凰が目玉!
個人的には今にも美しい鳴き声が聞こえてきそうな鳳凰がおすすめ!
4.金閣寺の体験談
最後に管理人が2021年11月に訪れた金閣寺の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
金閣寺に到着!まずは腹ごしらえに肉まん!
大雨で濡れた体に熱々の中華まんが染みるぅ。
まさか金閣寺で中華まん食べるとは思わなかったけど、体が冷えてたからか肉まんの温かさが染みた。
……さて、雨止みそうにないけど時間もないから金閣寺見に行こう。
雨の総門。世界遺産の文字が渋い……って「鹿苑寺」って書いてる!もしかして来る場所間違えた?
金閣寺の正式名称が鹿苑寺なのさ。みんなが呼んでる「金閣」はもともと「舎利殿」のことなのよ。
小学生か中学生の頃に習ったような習ってないような。
まぁ日本の歴史的建造物については日本人でも知らないことが案外あるからね。実際「金閣寺=鹿苑寺」って知らない人もいるかも。
本当だ、御札に「金閣舎利殿」て書いてる。両側には「開運招福」「家内安全」の文字も……これはなんか縁起いい!
確かに神様の御守護はあるかもね。
まぁ雨降ってて早速運悪いんだけども。
いや、見方によっては雨も天の恵み。良いことも悪いことも見方1つ。大切なのは「ものの見方」だよ。
確かに!雨の金閣寺も風情があるって思えば救われる。
神様は助けても守ってもくれないから、自分自身で勝手に救われるように考え方を変えるのが一番!
雨でカメラが濡れるから全然写真撮れないけど、金閣寺だけは何とか撮れた!一方、天気はどんどん悪くなってる模様!
雨に打たれる鏡湖池と舎利殿もどこか寂しげ。
椹の板を何枚も重ねた屋根に立つ鳳凰も物憂げ。
ただ、雨の中でも金箔が張られた壁は金色に輝いてるよ。あの漆の上に重ねた純金の箔こそ、金閣寺が金閣寺たる所以だね!
折れ曲がった木越しに撮る金閣寺。天気は良くないけど、これはこれで水墨画のようで味がある。
こうして見ると金閣寺って三層になってるんだね。
公式ホームページによると、一層は寝殿造で二層は武家造、三層は中国風の禅宗仏殿造の究竟頂になってるらしいよ。
つまり、3つの建築様式が調和した歴史的建造物、それが金閣寺!
翼を広げる鳳凰が神々しい……それにしても金閣寺ってこんなに金ピカだったっけ?
何度か修復されてるからね。1800年代~1900年代だけでも数回修繕されてるし、1950年の放火事件の際にも修復されてるよ。
……え?金閣寺って放火されたの?
うん、当時見習い僧侶だった林承賢が放火したんだ。彼自身は薬物カルモリンを飲んで切腹してうずくまってたところを発見されたみたい。
そこまでした動機は一体何だったの?
逮捕当初の取り調べによると「世間を騒がせたかった」「社会への復讐だった」と語ってたけど、他にも複雑な背景があったとか。
つまり、今ある金閣寺は再建後の姿ってことか。
金閣をはじめ創建者の室町幕府三代将軍足利義満の木造、観音菩薩像、阿弥陀如来像、仏教経巻などの文化財が燃えちゃったからね。
……複雑な事情があったにせよ、許せないよ!
でも、その後の1987年の秋にも漆の塗り替えや金箔の張り替えが行われるなど、度重なる修復でピッカピカになったんだ!
不謹慎かもしれないけど、紅葉越しに眺める金閣はさながら炎が燃え盛っているかのよう……どこか儚げで美しい。
今回は雨で金閣寺らしい景色は拝めなかったけど、この紅葉の風景が見られただけでも良しとしよう。
雨で不完全燃焼ではあるものの、これもまた旅の醍醐味。
むしろ、鎌倉時代・室町時代の建物が今もこうして残ってることが奇跡なんじゃないかな。
修学旅行の記憶も蘇っ……って金閣寺来たことあったっけ?
そんなの知らないよ!笑
年は取りたくないもんですなぁ。もう二度と忘れないよう目に焼き付けてから帰ろう。
忘れた頃にまた来ればいいじゃない。金閣寺はずっとここにあるんだから。
5.まとめ
今回は京都にある金閣寺の観光情報、鏡湖池や舎利殿や鳳凰の見どころをまとめました。
国内旅行で京都を訪れるなら金閣寺がおすすめです。中でも鏡湖池や舎利殿や鳳凰は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。