京都の山峡にある水の神様の神社、それが貴船神社です。そこは全国に2,000社あるという水神の総本宮で、絵馬発祥の地としてはもちろん石段や灯篭の美しさでも知られています。まさに古都京都の奥ゆかしさが凝縮された観光スポットと言えるでしょう。
今回は京都にある貴船神社の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
貴船神社は縁結び・縁切りの神様としても著名な場所!
この記事では「京都にある貴船神社の観光情報」「鳥居や参道やもみじ灯篭の見どころ」をまとめるよ!
1.貴船神社の概要
まずは貴船神社の概要を見ていきましょう。
- 国:京都
- 地域:京都
- 特徴:世界遺産/重要文化財/寺院
- 目玉:鳥居/参道/もみじ灯篭
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
貴船神社は古都京都の山峡に構える神社で、全国に2,000社あるとされる水神の総本宮です。水神を祀っていることから「水を扱う商売」の方々を中心に信仰を集めている他、石段・灯篭の美しさが目を引く観光スポットとしても知られています。
日本各地の神社にある絵馬は貴船神社から始まったとされ、絵馬発祥の地としても有名です。もともと歴代天皇は干ばつに黒馬、豪雨に白馬を奉納して祈願を行っていたのですが、次第に生きた馬ではなく着色した馬型の板「板立馬」を抱擁するようになったとされています。これが絵馬の原型となったとされ「貴船神社=絵馬発祥の地」と言われるようになりました。
他にも貴船神社は縁結び・縁切りの神様としても知られ、若い男女にも人気です。最近は「鬼滅の刃」をはじめとする和をテーマにした作品の影響もあり、大人から子供まで訪れています。
水神という清らかさとは裏腹に呪咀神としても信仰されており、呪いの一種「丑の刻参り」でも著名。ただし「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に貴船明神が貴船山に降臨したとの伝承から「丑の刻の祈願=心願成就」とされており、本来は呪殺が目的ではありません。実際に平安時代には貴船神社への夜の参拝が行われるなど、興味深い逸話が残されています。
京都を訪れるなら貴船神社は外せないね!
京都を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.貴船神社の観光情報
次に貴船神社の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:3万円~5万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は京都旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料・拝観料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:6時00分~18時00分(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:京都/京都
- 住所:京都府京都市
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- 電車:1時間~1時間30分
- バス:1時間~1時間30分
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
- 徒歩:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「京都⇒貴船神社」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~6月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 9℃ | 1℃ | 50mm |
2月 | 10℃ | 1℃ | 70mm |
3月 | 14℃ | 3℃ | 110mm |
4月 | 20℃ | 8℃ | 140mm |
5月 | 25℃ | 14℃ | 140mm |
6月 | 28℃ | 19℃ | 230mm |
7月 | 32℃ | 23℃ | 225mm |
8月 | 33℃ | 24℃ | 150mm |
9月 | 29℃ | 20℃ | 210mm |
10月 | 23℃ | 13℃ | 125mm |
11月 | 17℃ | 7℃ | 75mm |
12月 | 11℃ | 2℃ | 55mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
京都は総じて治安が良く、旅の拠点となる京都も治安良好です。
2-7.注意点
- 事前の勉強
- 宗教関連の戒律
- 境内での撮影
2-7-1.事前の勉強
貴船神社は事前に勉強しないと魅力が半減してしまうかもしれません。逆に神道に関する情報を頭に入れておくことで社寺に秘められたドラマも見えてくるため、背景を学んでから訪れてみてください。
2-7-2.宗教関連の戒律
貴船神社は神道神社であり宗教関連の戒律が定められているので、見学の際は最低限の礼儀や作法を守らなければなりません。敬虔な信者の方への配慮も忘れずに。
2-7-3.境内での撮影
貴船神社の境内は定番の撮影スポットです。ただ、身勝手な迷惑行為が横行しています。境内は表門から直結で参拝客の往来も激しく、イベント時には三脚・脚立など据え置き型の撮影機材の使用も禁止されます。長時間の動画撮影や生配信も避けましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.貴船神社の見どころ
ここからは貴船神社の見どころをまとめます。
3-1.鳥居
おすすめ度:
幻想的な世界への入口。
3-2.参道
おすすめ度:
神秘的な光が包む階段。
3-3.水占みくじ
おすすめ度:
水で浮かび上がる運試し。
3-4.もみじ灯篭
おすすめ度:
美しい紅葉ライトアップ。
貴船神社は鳥居や参道、水占みくじやもみじ灯篭など見どころ満載です。
最寄りのバス停「貴船」を降りて歩くこと数分、まず見えてくるのが紅葉に負けじと存在感を放つ真っ赤な鳥居です。森の中に佇むその幻想的な姿は、さながら異世界への入り口へと誘われているかのよう……奥へと続く石段と灯篭の参道も相まって、これまた神秘的な光を放っています。
日中も十二分に美しい貴船神社ですが、夜中の美しさは古都京都でも指折り。
明かりが灯された石段と灯篭は日本古来の奥ゆかしさが感じられます。表門から本殿へと向かう途中には神水(手水舎)もあり、名物の水占みくじを体験可能です。
何より毎年11月の期間限定で開催されるもみじ灯篭は絶対に見逃せません。ライトアップされた紅葉の中を電車で走り抜けるもみじトンネルはまるで“光の無限列車”。通過時に電車の照明を落とすことで、赤や黄の光が車窓を駆け抜けていきます。その光景は言葉にならないほどの絶景……感動ものです!
貴船神社では鳥居と参道、水占みくじともみじ灯篭が目玉!
個人的には「鬼滅の刃」の“無限列車感”があるもみじ灯篭がおすすめ!
4.貴船神社の体験談
最後に管理人が2021年11月に訪れた貴船神社の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
貴船神社に到着!バス停から歩くからしんどいって聞いてたけど、思っていたほど大変ではなかったかな。
真っ暗な山道を歩くこと数分。見えてきたのはライトアップで頬を赤く染める鳥居と参道。
ここは京都有数のパワースポットであり、全国に約500社ある貴船神社の総本宮でもある場所。
約1300年前から存在していたという記録が残る古社で、その歴史は奈良時代から続いてるとのこと。
なんと美しきことかな、貴船神社。石段の両脇に置かれた灯篭が表門までずっと続いてる!
これは映えるね!写真の撮りがいがあるよ。
ちなみに、貴船神社は貴船山の麓にある本宮の他に結社と奥宮があって、全3箇所をお参りするのが王道みたい。
通称「三社詣」と呼ばれる参拝方法。とりあえずは本宮を目指そう!
今回の京都旅行で色々な神社を回ったけど、貴船神社は特に参道までの石段と灯篭が綺麗だよね。
幻想的であり神秘的であり。
時代劇に登場しそうな感じ。侍とか忍者とか、和をテーマにした作品に色んな影響を与えてそう。
ぼんやりと明かりの灯った道を進むのがなんとも雅。第一印象で「鬼滅の刃っぽい」って思った。
これは海外の方にも人気出そうだよね。
すでに外国から訪れてる人もいるみたいだよ。やっぱり日本に来るからには日本らしい景色や風景が見たいんじゃないかな?
「京都=日本」って感じがするもんね。海外旅行でその国独自の場所に行きたいって思う感覚と似てるかも!
確かに!京都は日本人が来ても「日本だなぁ」ってなるもの!笑
灯篭を横目に84段の石段を上ると見えてくる表門。白い提灯が目印。
派手なライトアップではなくあくまでも必要最低限と控えめなところがまた渋い。
貴船神社は水の神様ってこともあって神水(手水舎)まで美し……いや、ふつくしい。
「神は細部に宿る」って言葉を体現した手水舎だよね。水神を祭神としてるだけあって水が清らか。
ここでなら無限に手を清められる。あんなものやこんなものを触った手だって一瞬で元通りさ!
普段何を触ってんのか知らないけど、ほどほどにね。
……やっぱり引いちゃうよね、水占みくじ。日頃の行いが良いからなのか「万事望みのままなり」だってさ!
「ONE PIECE」のエネルみたいなこと言ってる。
さすがは京都屈指のパワースポットとされる貴船神社。ここで得た強運をすべてここで消費するという荒業なり!
まぁ下手に強運なんて持っててもろくなことにならないから、ここで全部水に溶かしちゃいなよ。
ここが貴船神社の本宮。
現在の建物は1922年に修理されたものらしいけど、100年も経ってるからか年季が入ってるね。
創建の地である奥宮が洪水で流されて1055年にこの場所に移されたんだけど、その後も幾度となく修理が行われたみたいだよ。
お参りはこの本宮の先にある結社・奥宮と一緒に回る「三社詣」が基本なんだけど……夜も更けてきたから行くのは無理そう。
昼に訪れる方は、縁結びの神様「イワナガヒメ」を祀る結社や「タマヨリノミコト」が包み込まれた船形石のある奥宮もぜひ!
本殿の真下には「龍穴」と呼ばれる人目を忌む穴もあるんだけど、見学はできないから気を付けて!
ちなみに、貴船神社は縁切りの神様としても知られてるから、誰かと疎遠になりたい人もぜひ訪れてみてください。
一部の人の間では呪咀神としても崇められてるから、呪いをかけるのにもぴったり。憎い相手がいる人にもおすすめ。
呪いをかけたい人なんているわけ……あ、いるわ、数人!
複数いるんだ!まぁでも長く生きてりゃ呪いたくなる人の1人や2人はいるよね。
……はぁ、貴船神社、素敵だったなぁ。
奥ゆかしさの中に品もあって、鳥居も参道も全部綺麗だった。
ちなみに、貴船神社周辺ではこの時期「もみじ灯篭」なるライトアップイベントが開催されてるんだとか!
どうりでどこもかしこも紅葉がライトアップされてるわけだ!
線路の両脇にもライトアップされた紅葉並木。
もみじ灯篭の時期は線路沿いの紅葉もライトアップされてて、電車で抜けることができるんだよね。
……あれはさながら「鬼滅の刃」の無限列車のようだった。
紅葉が車窓を駆け抜けてく光景は必見。もみじ灯篭を通る際は電車内の照明も消してくれるという粋な計らいもあって超おすすめ。
貴船神社を訪れる方は、ぜひもみじ灯篭の時期に!
都会の光が邪魔しない山奥にひっそり佇む貴船神社。古都京都の原風景を眺めるならここで決まり!
5.まとめ
今回は京都にある貴船神社の観光情報、鳥居や参道やもみじ灯篭の見どころをまとめました。
国内旅行で京都を訪れるなら貴船神社がおすすめです。中でも鳥居や参道やもみじ灯篭は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。